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13 母の圧力
しおりを挟む数日後にはリュークが屋敷に戻って父親に呼ばれた。
リューク»「(○_○)いま何と?」
トアモル»「お前に妻が2人来る。と言ったのだ。」
リューク»「私の居ない隙を狙っての犯行ですね?卑劣な。」
トアモル»「お前…私に妻がリースしか居ないのに、お前はイキナリ同時に2人だぞ?羨ましいッ ( ゚д゚)、ペッ」
リース»「へ~。( ^言^ )」
リューク»「母上…。」
リース»「リューク、貴方の望んだ結果では無いと承知しています、ですが既に決まった事、分け隔て無く2人と向き合うのですよ。いぃですね(圧)」
リューク»「…母上…顔が近いです…いつに無く圧が凄くて怖いのですが…。」
トアモル»「…ォィ…母親とはいえ女性に向かって怖いとか言うな、後で俺の命がヤバいだろうが。」
トアモルは自分の羨ましい発言とリュークの母怖い発言により、妻リースの機嫌が鬼ヤバで身の危険を感じている。
トアモル»「先方はお前の不在を知っていての訪問だったのだ、お相手の方はアドマイズ侯爵家のミリアネール嬢と、侍女をしていたリリス嬢だ。」
リューク»「…ミリアネール様?どうして…。」
トアモル»「アドマイズ侯爵様が直にご訪問されての頼みだ、断る事は出来んし結果的には良かったのではないか?」
リューク»「しかし侯爵家のご令嬢を男爵家が迎えるなど、ミリアネール様の精神的負担が計り知れないのでは?」
トアモル»「ミリアネール嬢は貴族間の繋がりは薄いらしい、それほど気にしなくて良いかも知れんぞ?その辺の事は男爵家で出来る事は少ないので侯爵家が動いて下さるらしい。」
リース»「貴方は妻となる2人を大切にしていれば良いのです(激圧)」
リューク»「母上…父上にご不満でも?」
トアモル»「(*゚∇゚)ちょッッ!!」
リューク»「父上、私がミリアネール様を妻にするのは解りました、ですがナゼ侍女が第2夫人として来る事になっているのでしょうか?」
トアモル»「リリス穣が侍女として我が家に来ると問題があるのでな。」
トアモルはセイルクスから聞いた話しをリュークに聞かせた。
リューク»「そうですか、確かに危ないですが、2人が同じ場所に居たのでは結果は変わらないのでは?」
トアモル»「だから第2夫人でとなっているのだ、第2夫人は第1夫人の前には出れない、侯爵様はリリス嬢を側室ではなく第2夫人でと仰った、リリス嬢も可愛い娘として見ておられるのだろう。」
リューク»「なるほど、理解しました、男爵家風情が第2夫人を迎えるとなると問題が生じるのでは?他の貴族家から何か言われないのですか?」
トアモル»「そこは侯爵家より押し付けられた輿入れとして見られるか、何か取引したと見られるかもな。だがガルフィード男爵領にプラスはあってもマイナスは無い、堂々としていればいぃ。」
リューク»「何か取引したのですか?」
トアモル»「いや何も?これを言って良いのか分からんが、お前を納得させるには仕方がない、ミリアネール嬢はお前の事が好きなのだそうだ。」
リューク»「はい?いやいや、ハィ!?」
トアモル»「お互いに想い合っている2人を共に居させてあげてほしいと侯爵様より頼まれた。」
リューク»「え…いやミリアネール様は私では…あ…。」
リュークはミリアが言った侯爵令嬢が側室にもなれない人と言った意味が解った気がした。
リューク»「2人を妻に迎えます。」
トアモル»「スマンな、ミリアネール嬢だけと言う訳にはいかなくて。」
リューク»「いえ父上、リリスはとても可愛らしい子なのですよ?」
トアモル»「そうなのか?あ…まさかお前…実はリリス嬢の方を狙ってたんじゃないだろうな?(焦)」
リューク»「いえ、それは考えすぎです。まぁ侯爵令嬢より令嬢付き侍女の方が妻にするなら現実味はありますけどね。」
リース»「( ーー)ジー」
リューク»「母上…(^^;) とにかく2人は私の正式な妻となるのですよね?ならば同時に2人を夜に…ってな事もアリなのでは?」
リース»「 (○ࠏ○)!? 」
トアモル»「羨ましすぎて撲殺では生温い(激おこ)」
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