祖母の家の倉庫が異世界に通じているので異世界間貿易を行うことにしました。

83話

「シルキーとフレイヤは今日から３日間孤児院勤務とする」
シルキー、フレイヤ
「そんなの嫌だーこんびには誰がやるの？」

「テレサが３日間はこんびに行ってもらう」
テレサ
「かしこまりました」

「オクタにきっちりと仕事覚えさせてくれ」
フレイヤ
「私が居ないと困ると思うよ」

「お前未だに電卓ないと計算できないだろ、いい加減算数出来るようになれよ」
フレイヤ
「うぅーでもその分愛嬌でカバーしてるもん」

確かに人気はテレサよりもフレイヤの方が人気がある
シルキー
「それは断りたいです、私達が今まで頑張ってきたのですが、それを無にするような配置です。」

「そうだな、お前達は頑張ってきたな、じゃあ予定を繰り上げて解放してやろう、これからは自由に生きていくと良い」
シルキー、フレイヤ
「え？何か裏がある？」

「いや、ないぞ、今からブキャナンの店に行って解放の手続きをしてやろう、でもそしたら今までのようにゲームも出来なくなるし、甘い物も食べれなくなるな、奴隷じゃないとあのドアは通り抜けることできないからな、寂しくなるがこれからは自分達で生きていってくれ」
シルキー、フレイヤ
「奴隷でいさせてください、孤児院の仕事、前からやってみたかったんですよな、今から楽しみです」

単純な2人で良かった、物で釣れるなんて、テレサには使えない手だな

「仕事内容についてはアンリとイリーナの指示に従ってくれ、食事は一階の食堂で好きなだけ食べていいから」

しっかり者のテレサにはオクタの教育をさせ、シルキーとフレイヤは最近調子に乗っているからこの辺で鍛え直すことができる、まさに一石二鳥だ、子供の世話の大変さを思い知るが良い、俺には3時間が限度だ

テレサを連れてこんびにに行く、オクタが店の前で待っていた

「今日から３日間テレサがお前の面倒を見るからちゃんと教えてもらってくれ」

「私が物覚え悪いからテレサが来たのですね、３日間で覚えられなかったら用済みなんですか？」

「大丈夫だよ、シルキーとフレイヤに比べたらテレサが1番仕事できるから、いきなりあの2人と一緒に仕事しててもわからないこと多かっただろうと思ってな」

「そうですね、私がわからないことあって聞いてもわかんないって教えてくれなかったこと多かったですから」

全くあの2人はテレサに頼りきりで余り仕事できてなかったようだ

「テレサは何でも教えてくれる頼りになる子だ、ただ３日間しかないからその間になんとかしてくれ」

これで人事問題は解決してくれるだろう、この３日間で俺は帝国の視察に行ってこよう、戦争関連の時は頻繁に行っていたが用がなくなったら行かなくなってしまった、向こうでも人はたくさん雇っているので問題が起きてないか確認しなくてはならないだろう

戦車で行けば絶対に安全なんだが、物々しすぎるのとスピードが出ないので四駆で今回は行くことにしよう、ハルクを連れて行きたい処だが、食堂の護衛に使ってしまっているので、今回は俺1人で行くことにする

何回も通っている道、迷うことなく8時間ぶっ通しで運転していった、王都のちょい手前の村で今日は泊まることにしよう、今まで止まったことがない村ではあるがこれといって特徴がない

この世界ってホント面白味がないんだよな、魔物は居て好きな人は堪らないのかもしれないが、死ぬかもしれない恐怖と戦うことなんてまっぴらだ、

翌朝は7時には出発する、なんとか営業時間内までには到着したい、お店が閉めると状況の把握がまた次の日になってしまう、距離の問題さえなければ帝都でも飲食店を行いたい、１つの町だけでは中々あの味は広めることは無理だろう

帝都に着いたのが午後3時、帝都のこんびにでも6時までは空いてる筈だ、もう前みたいに大量の商品を送り込んではいないのでそので忙しくはないだろう、何人かファステルに連れ帰ってもいいかもしれない

今帝都に居る奴隷はスージー、ハンク、ローザ、マリオン、ミラ、デリア、ジェシー、メイ、イラの９人だ、いくらお店が広くても4人いれば充分だろう、ファステルで奴隷を増やしたのは早まったかも知れない、奴隷は毎月給料を払わなくてもいい代わりに食事とかの維持費は掛かる、必要最低限で済めば越したことはない

「ハンク久しぶり、何か困ったことはないか？」

「最近商品も少ないせいかだいぶ暇になってきて、人手が余ってる状況ですね、何か手の空いてる奴隷に仕事を与えて欲しいのですが」

「実はこっちでもお店を増やす計画があるんだが、すぐには出来ないので王国のほうに移動させようと思う」

「そうですか、誰を移動させますか？」

「ハンク以外で4人、本当は5人連れて行きたいのだが、移動手段の定員が俺を含めて5人しか乗れないから」

「男手は要りますか？」

「必要なのでマリオンは連れて行きたいがいいか？」

「はい、大丈夫です、その他はメイ、ミラ、イラでどうですか？」

「そうだな、そうしてくれ、またこちらで店舗増やす場合は戻すからそれまで5人でやっていてくれ」

「わかりました」

マリオン、メイ、ミラ、イラを連れてファステルに戻っていった