祖母の家の倉庫が異世界に通じているので異世界間貿易を行うことにしました。

rijisei

文字の大きさ
88 / 94

88話

しおりを挟む
「前に会った時に国王に結婚の許可もらったって言ったときによかったですねって一緒によろこんでくれたじゃないですか」

「それはヒルダさんが別の誰かと結婚するのかと」

「前にナオト君に決まった相手は居ないって聞いたときにそれまで私と婚約という形にしたの覚えてます?」

確かにめんどくさかったのでOKしたな

「ナオト君は私が婚約者の存在を無視して他の人と結婚するような貞操観念のない女に見えますか?」

ここで見えると言ったら炎上だ、ヒルダさん気性は粗いがそこら中の男に色目使うような感じではない

「もちろん見えません」

「でしたら私が結婚すると言えばナオト君以外考えられなくないですか?」

「誠におっしゃる通りでございます」

流石に手強い、論破されてしまった

「しかも今回は国王が絡んでます、これで結婚不履行って事態になったら2人とも指名手配ですね」

もう結婚するしかないのか、でもヒルダさんとはしたくないなあ、どうせするならもっと従順で可愛らしく言ってしまえばテレサのような子がいい、と横のテレサを見ると泣いている
テレサ
「ご主人様結婚するのですか?」

「うん、そのようだな」
テレサ
「奴隷の身分を解放してもらったら私が結婚したかったのに」

え?そんなこと考えてたの?全くそんな素振りはなかったような、、、でも奴隷から早く解放して欲しかったのはその考えだったのか、でもテレサまだ16歳だよ、早くないか?

「あらテレサも結婚したかったの?それなら一緒にしましょ 私が正妻でテレサが側室になればいいわ」
テレサ
「私はご主人様と結婚できればそれでもいいです」

「はい、無事解決ね、そうゆうわけだからナオト君」

どうゆうわけだよ、なんか俺の意思は無視なんだよなぁ
テレサ
「嬉しいです」

かわいい奥さんができた、ついでに怖い奥さんもってところがなんとも

「それでは先にブキャナンのところに行って解放してもらいましょ、その後は王都ですね」

テレサを解放することは反対ではないので一緒に行って解放してもらった、奴隷でなくなったのは良いけどこれで仕事させるわけにはいかなくなるな

いつまで経ってもヘリに乗れない、初操縦が花嫁ってことはかなり無謀だな、事故にでもあったら目も当てられない、今回は四駆で行こう、俺とテレサとヒルダさんと3人なら全く問題ない

正直行きたくない、テレサを奥さんにするのは大歓迎なんだが、行きたくない気持ちがアクセルを踏む力を弱める、通常なら12時間もすれば着くのだが今回は18時間も掛かった、途中村や町がある度に休憩と称して時間を浪費した

「ナオト君 前の時より遅くないですか?」

「こんなもんですよ、前の時は焦っていましたけど、今回は大事な人達を乗せて居るのですからゆっくり行かないと」

「大事と言ってくれるのは嬉しいですが、私は早く着きたいです」

「今日のところは遅いですからこの町で一泊していきましょう、私はテレサと同じ部屋にしますから、ヒルダさんは別の宿屋を探してきてください、それじゃあテレサ行こうか」

「ここではいわかりましたと言うわけがないでしょ、テレサだけ同じっておかしいでしょ、私も同じ部屋にしますよ」

全く大人しく言うことを聞いてくれない、寝る時は静かに過ごしたい、テレサなら俺が話しかけない時は静かだからな

「それでは間をとって同じ宿屋の違う部屋ということにしましょう、双方の希望の中間ですから文句ないでしょう」

「今回はそれでいいです」

おぉ珍しく主張が通った、テレサと同じ部屋に泊まる、もちろん何もないですよ、まだ婚前ですしね、ただ初めて添い寝しました、これだけ近くに居るテレサはいつもとは違った可愛さです、今までそんな目で見たこともないですから

「今度一緒にかわいいパジャマ買いに行こう、日本で」
テレサ
「ご主人様が選んでくれたらわたしはそれを喜んで着ますよ」

透明なパジャマにしようかな、このパジャマは馬鹿には見えないパジャマですとか言って

「もうご主人様と呼ばなくていいんだよ、奴隷は解消されたんだし、今度からはナオトと呼んでくれ」
テレサ
「はいナオト様」

いやいいね、ヒルダさんが居たらとてもじゃなく出来ない、恥ずかしいでも楽しい、朝一のくだらないやりとりを終え、ヒルダさんを起こしに行った

「ヒルダさん、そろそろ行きますよ、用意はできてますか?」

「はい、大丈夫です、今日中には王都に着きますよね」

「お昼には着くと思いますよ、えっと ファステルに行くんでしたっけ?」

「戻ってどうするんですか」

冗談が通じない人だ、ちゃんと王都に向かってやろうじゃないか、なんかエンジン掛けたくないなぁ、こんなことならハルク連れてくれば良かった、俺の身をヒルダさんから守ってくれるだろう

朝に出発した俺たちは無事に昼には王都に着いた、本当は昨日の夜には着いていたのだが、俺の気持ちの整理がつかない、結婚ってもっと楽しいと思っていたのにどんよりとしている

「まずは父に会っていただきますね、紹介致しますので」

王都の中でも今まで行ったことのない貴族街へと向かった、徒歩で行くのはおかしいと言われ辻馬車を雇った、当然俺のお金で、ヒルダさんは出すそぶりもしないし、テレサは口出しすらしませんって態度だった

周りの屋敷と比べて大きくも小さくもなく、普通の大きさの屋敷に着くと、入り口に居た男の人に

「ハンス通しなさい、ナオト君を連れてきたから、お父様はご在宅かしら?」

馬車のまま門を抜けて、正面の門に着いた、ハンスの居たところから正面の門までは馬車で3分、歩いた方が早い

ヒルダさんがノックもせずにドアを開けると

「ハンスお父様を今すぐ呼びなさい」

呼び出しに行ったハンスが帰ってくるまで5分、すると

「これはこれはナオト様ようこそおいでくださいました、拙宅に来ていただいて光栄です、私はフレッチャ伯爵の当主ヒルダの父ルードヴィヒです」

舌噛みそうな名前だな、でも伯爵が俺に向かって“様"ってどうゆうこと?

「俺のような者に敬称なんて不必要ですよ」

「いえいえ王位継承権のあるナオト様に呼び捨てなぞ出来ません」

え?どうゆうこと?

しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

社畜生活に疲れた俺が転生先で拾ったのは喋る古代ゴーレムだった。のんびり修理屋を開店したら、なぜか伝説の職人だと勘違いされている件

☆ほしい
ファンタジー
過労の末に命を落とした俺、相田巧(アイダタクミ)が目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界だった。神様から授かったスキルは「分解」と「再構築」という、戦闘には向かない地味なもの。 もうあくせく働くのはごめんだと、静かな生活を求めて森を彷徨っていると、一体の小さなゴーレムを発見する。古代文明の遺物らしいそのゴーレムは、俺のスキルで修理すると「マスター」と喋りだした。 俺はタマと名付けたゴーレムと一緒に、街で小さな修理屋を開業する。壊れた農具から始まり、動かなくなった魔道具まで、スキルを駆使して直していく日々。ただのんびり暮らしたいだけなのに、俺の仕事が完璧すぎるせいで、いつの間にか「どんなものでも蘇らせる伝説の職人」だと噂が広まってしまい……。

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

処理中です...