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89話
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「ちょっとどうゆうことか説明してもらえます?」
「今の王の先代の妹ハルカ様がナオト様のおばあ様です」
(ばあちゃん王族だったのか)
「例えばなんですけど、もし仮にの話ですが、その俺の王族としての権限で結婚を取り消しにすることもできるのですか?」
「仮にのお話でしたら説明しますが、今回の許可は現王様が出された物です、国王と王族とどちらの権限が強いと思います?」
無理だろうな、だけど俺が王族って誰が知っているのだろうか
「伯爵様は俺が王族って知ってたんですよね?ヒルダさんはいつから知っていたのですか?」
「私のことはルードヴィヒとお呼びください」
「ナオト君が商人ギルドに入ってきて、名前を名乗った時からですね」
それ最初からじゃん、なんでこの数ヶ月隠してたんだよ
「なんで最初から言ってくれなかったんですか?」
「最初にそのようなこと言ったら混乱しません?段々と慣れていって教えていったほうが良いかと考えたんです」
(これは詭弁で他の人に知らせたら取られると思ったからだ)
「確かに今聞いてもそれほど驚いてもいないですね」
「ナオト君のお婆様は魔道具作りの天才でした、色々な魔道具を作り異世界ドアもその一つです、そこでお爺様と出会われたと聞いてます、これは貴族だけしか知らない情報です、なので私も異世界に行けることは知ってました。」
ばあちゃんのことが多少はわかった、不思議な道具も沢山あったからな、補聴器とか指輪とかメガネとかも、正直メガネはほとんど使ってないが
「そしたらいずれ国王とも会うことになります?」
「今の国王はナオト君のお父様と従兄弟になります、王太子はハトコですね、今の国王には子供が2人、王太子と妹君だけです、この国は男子相続が基本なので王太子が相続権1位、ナオト君のお父様が2位、ナオト君は3位です」
意外に順位高いな、何事もなければ俺が王になることは無さそうだ、でも俺の親父はこのこと知っているのだろうか
「式で会うことになりますね、式自体は5分で終わります、婚姻の儀式だけですから、それよりもパーティーが徹夜で行います」
夜明かしで騒ぐなんで随分と平和だな、敵が攻めてきたらすぐに全滅してしまうだろ
「帝国がまた攻めてきたら危ないのでパーティはやめましょう」
「帝国では前回の戦いの評価が低く内戦の怖れがあるぐらいですから外征なんてしてる場合じゃないですよ」
俺が余分なことしなければ結婚なんてことにはならなかっただろうな、でも俺の結婚と戦死者と比べたら誰も死なずに済んだことのほうが良いことで、比べられるものではないだろう
「そんな長時間パーティしてる体力ないですよ」
「主役は2,3時間で大丈夫ですよ、初夜がありますからね」
そんな淡々と恥ずかしいこと言うなよ、こっちが照れるじゃないか
「それってヒルダさんと?」
「はい、これからの契約事を話し合うのが初夜です」
ああそっちか、いや普通はそっちじゃないだろ、まあそれならそこまで緊張せずに迎えられそうだ
「お手柔らかにお願いしますね」
「結婚は明日なのでそれまではこの家でおくつろぎください」
当主のありがたい言葉、ずっと運転してきてかなり疲れた、部屋まで案内されたがヒルダさんも着いてくる
「元々ヒルダさんの家ですよね?自分の部屋に行っていただいて良いですよ」
「恥ずかしながら私は1度この伯爵家から放逐された身なので自分の部屋は弟に取られてしまったのです」
ヒルダさんのことだ、悪いことしたに決まっている、普通貴族の家から放逐なんてありえない、どんなことをしたのか気になる
「何をしたのですか?」
「私の要求に皆が応えることが出来なかっただけです」
単にわがままだったってだけじゃん、全く先が思いやられる、釘だけ刺しておこう
「テレサに過度な要求だけはしないでくださいね、もしテレサからそんな話聞いたらすぐ離婚しますから」
「この世界で離婚は認められてないですよ」
「なら俺はあちらの世界でテレサと暮らすことにします、ヒルダさんは来れないですよね」
「結婚したら私も行けますよ、今のテレサは奴隷の身分ではないので行けないですよ、勿論結婚したら行けますが」
何を言われても返されてしまう、釘を刺すだけのつもりだったが、全く効果がない
「とにかくテレサは俺が全力で守りますから」
テレサ
「ご主人様嬉しいです」
「ナオトって呼んでね、明日は絶対にご主人様なんて呼んだらカッコ悪いから」
テレサ
「わかりました、ナオト様」
「テレサをこき使わないことだけは約束します」
とりあえず一件落着なのかな、言質はもらうことが出来た
客間に案内されて3人で寛いでいた、当主と使用人しかこの建物に居ないのだろうか
「ヒルダさんの家族はどちらにいらっしゃるのですか?」
「弟のグルテンは騎士団、母は支度もあり明日にはお目にかかれると思います、妹のルイーザは食事の時にでもご挨拶致します」
3人兄弟の1番上が放逐なんてされたら下の弟、妹はさぞかし萎縮しただろうな、この家族がほんと心配しちゃうよね、まずは明日の結婚式だけ乗り切ろう
「今の王の先代の妹ハルカ様がナオト様のおばあ様です」
(ばあちゃん王族だったのか)
「例えばなんですけど、もし仮にの話ですが、その俺の王族としての権限で結婚を取り消しにすることもできるのですか?」
「仮にのお話でしたら説明しますが、今回の許可は現王様が出された物です、国王と王族とどちらの権限が強いと思います?」
無理だろうな、だけど俺が王族って誰が知っているのだろうか
「伯爵様は俺が王族って知ってたんですよね?ヒルダさんはいつから知っていたのですか?」
「私のことはルードヴィヒとお呼びください」
「ナオト君が商人ギルドに入ってきて、名前を名乗った時からですね」
それ最初からじゃん、なんでこの数ヶ月隠してたんだよ
「なんで最初から言ってくれなかったんですか?」
「最初にそのようなこと言ったら混乱しません?段々と慣れていって教えていったほうが良いかと考えたんです」
(これは詭弁で他の人に知らせたら取られると思ったからだ)
「確かに今聞いてもそれほど驚いてもいないですね」
「ナオト君のお婆様は魔道具作りの天才でした、色々な魔道具を作り異世界ドアもその一つです、そこでお爺様と出会われたと聞いてます、これは貴族だけしか知らない情報です、なので私も異世界に行けることは知ってました。」
ばあちゃんのことが多少はわかった、不思議な道具も沢山あったからな、補聴器とか指輪とかメガネとかも、正直メガネはほとんど使ってないが
「そしたらいずれ国王とも会うことになります?」
「今の国王はナオト君のお父様と従兄弟になります、王太子はハトコですね、今の国王には子供が2人、王太子と妹君だけです、この国は男子相続が基本なので王太子が相続権1位、ナオト君のお父様が2位、ナオト君は3位です」
意外に順位高いな、何事もなければ俺が王になることは無さそうだ、でも俺の親父はこのこと知っているのだろうか
「式で会うことになりますね、式自体は5分で終わります、婚姻の儀式だけですから、それよりもパーティーが徹夜で行います」
夜明かしで騒ぐなんで随分と平和だな、敵が攻めてきたらすぐに全滅してしまうだろ
「帝国がまた攻めてきたら危ないのでパーティはやめましょう」
「帝国では前回の戦いの評価が低く内戦の怖れがあるぐらいですから外征なんてしてる場合じゃないですよ」
俺が余分なことしなければ結婚なんてことにはならなかっただろうな、でも俺の結婚と戦死者と比べたら誰も死なずに済んだことのほうが良いことで、比べられるものではないだろう
「そんな長時間パーティしてる体力ないですよ」
「主役は2,3時間で大丈夫ですよ、初夜がありますからね」
そんな淡々と恥ずかしいこと言うなよ、こっちが照れるじゃないか
「それってヒルダさんと?」
「はい、これからの契約事を話し合うのが初夜です」
ああそっちか、いや普通はそっちじゃないだろ、まあそれならそこまで緊張せずに迎えられそうだ
「お手柔らかにお願いしますね」
「結婚は明日なのでそれまではこの家でおくつろぎください」
当主のありがたい言葉、ずっと運転してきてかなり疲れた、部屋まで案内されたがヒルダさんも着いてくる
「元々ヒルダさんの家ですよね?自分の部屋に行っていただいて良いですよ」
「恥ずかしながら私は1度この伯爵家から放逐された身なので自分の部屋は弟に取られてしまったのです」
ヒルダさんのことだ、悪いことしたに決まっている、普通貴族の家から放逐なんてありえない、どんなことをしたのか気になる
「何をしたのですか?」
「私の要求に皆が応えることが出来なかっただけです」
単にわがままだったってだけじゃん、全く先が思いやられる、釘だけ刺しておこう
「テレサに過度な要求だけはしないでくださいね、もしテレサからそんな話聞いたらすぐ離婚しますから」
「この世界で離婚は認められてないですよ」
「なら俺はあちらの世界でテレサと暮らすことにします、ヒルダさんは来れないですよね」
「結婚したら私も行けますよ、今のテレサは奴隷の身分ではないので行けないですよ、勿論結婚したら行けますが」
何を言われても返されてしまう、釘を刺すだけのつもりだったが、全く効果がない
「とにかくテレサは俺が全力で守りますから」
テレサ
「ご主人様嬉しいです」
「ナオトって呼んでね、明日は絶対にご主人様なんて呼んだらカッコ悪いから」
テレサ
「わかりました、ナオト様」
「テレサをこき使わないことだけは約束します」
とりあえず一件落着なのかな、言質はもらうことが出来た
客間に案内されて3人で寛いでいた、当主と使用人しかこの建物に居ないのだろうか
「ヒルダさんの家族はどちらにいらっしゃるのですか?」
「弟のグルテンは騎士団、母は支度もあり明日にはお目にかかれると思います、妹のルイーザは食事の時にでもご挨拶致します」
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