3 / 17
出会いは突然
しおりを挟む
待ち合わせ会場のエントランスには王子様やお姫様の格好した人がいる。
王子様はなんのキャラなのかは分からないけど、お姫様はわかりやすい。ディズニープリンセスの格好が多い中ロココ調のマリー・アントワネットのセンパイがエントランスに入ってくるなり一斉に注目を浴びてる。センパイが緩やかに手を振りながら近づいてきた。
「藤っちお待たせ」
仕草や動作は穏やかにしてるが喋り方はいつも通りのセンパイに笑ってしまった。
「都センパイ口調と動作が反比例してますよ」
「じゃあさ、私が藤代様お待たせ致しましたって言い出したらどーするの?合わせてくれるの?」
「えー、それはちょっと僕には難しいです」
「でしょ!コスプレ歴半年未満の君には難しいってわかるから口調だけはそのままにしてあげてるの。感謝しなさいよね。でも本当にラッキーだったわ!この衣装が入るのが藤っちしか居なかったから断られたらどうしようかって本気で焦ったもの。引き受けてくれてありがとう」
この衣装は高校生の時に自分で着るために作った衣装らしく今のセンパイには入らないけど、僕なら入るって思ったから頼み込んできたのが大きな理由だ。
僕の身長は170と周りには言ってるが本当は2センチ足りないのは秘密、そして体重が51キロ。そして今はヒート明けなので50キロもなくこの衣装が少しぶかぶかしてるがタオルを腰周りに入れたので丁度よく見えてる。
「いえいえ、コチラも色んな人のコスプレを見れて勉強になります」
「楽しんでもらえてよかった。でもねキララ様が現れたら周りが霞んでしまうから絶対に、期待してて」
伝説のコスプレイヤーキララ様。出身、年齢、性別と全く素性が分からないけどその場に居るだけで目を奪われてしまう、凄腕プレイヤーらしい。
僕もキララで検索したけど写真は1枚もなかった。
ネットであげる人が居ないのか聞いてみたが、ネットにアップされた瞬間に消されてしまうらしい。
キララ様の噂だけが独り歩きしてるのでは?と思っても実際に見た人はキララ様は別格と褒めちぎる文章だけが多くネットで残ってるから不思議だ。そして、センパイもキララ様を見た一人で、キララ様を語り始めたら止まらないのだ。
本当に来るかどうかは分からないけど、伝説のコスプレイヤーに会えるかもと思えば少しだけ楽しみでもある。
会場内の撮影は禁止の張り紙の扉の向こうが会場となってる。
王子様がお姫様をエスコートして会場入りするのが決まりなのでセンパイにいたずらっ子のようにお姫様どうぞと肘を軽く曲げて輪を作ってあげると、ありがとうと礼を言いながら腕を回してきた。
スタッフが僕たちの為に会場の扉を開けてくれた。
大勢の人が居たはずなのに僕にはスポットライトで照らされた一人のお姫様を見た瞬間 体の奥から血が逆流したかのような衝撃を受け、その場で膝をついてしまった。
王子様はなんのキャラなのかは分からないけど、お姫様はわかりやすい。ディズニープリンセスの格好が多い中ロココ調のマリー・アントワネットのセンパイがエントランスに入ってくるなり一斉に注目を浴びてる。センパイが緩やかに手を振りながら近づいてきた。
「藤っちお待たせ」
仕草や動作は穏やかにしてるが喋り方はいつも通りのセンパイに笑ってしまった。
「都センパイ口調と動作が反比例してますよ」
「じゃあさ、私が藤代様お待たせ致しましたって言い出したらどーするの?合わせてくれるの?」
「えー、それはちょっと僕には難しいです」
「でしょ!コスプレ歴半年未満の君には難しいってわかるから口調だけはそのままにしてあげてるの。感謝しなさいよね。でも本当にラッキーだったわ!この衣装が入るのが藤っちしか居なかったから断られたらどうしようかって本気で焦ったもの。引き受けてくれてありがとう」
この衣装は高校生の時に自分で着るために作った衣装らしく今のセンパイには入らないけど、僕なら入るって思ったから頼み込んできたのが大きな理由だ。
僕の身長は170と周りには言ってるが本当は2センチ足りないのは秘密、そして体重が51キロ。そして今はヒート明けなので50キロもなくこの衣装が少しぶかぶかしてるがタオルを腰周りに入れたので丁度よく見えてる。
「いえいえ、コチラも色んな人のコスプレを見れて勉強になります」
「楽しんでもらえてよかった。でもねキララ様が現れたら周りが霞んでしまうから絶対に、期待してて」
伝説のコスプレイヤーキララ様。出身、年齢、性別と全く素性が分からないけどその場に居るだけで目を奪われてしまう、凄腕プレイヤーらしい。
僕もキララで検索したけど写真は1枚もなかった。
ネットであげる人が居ないのか聞いてみたが、ネットにアップされた瞬間に消されてしまうらしい。
キララ様の噂だけが独り歩きしてるのでは?と思っても実際に見た人はキララ様は別格と褒めちぎる文章だけが多くネットで残ってるから不思議だ。そして、センパイもキララ様を見た一人で、キララ様を語り始めたら止まらないのだ。
本当に来るかどうかは分からないけど、伝説のコスプレイヤーに会えるかもと思えば少しだけ楽しみでもある。
会場内の撮影は禁止の張り紙の扉の向こうが会場となってる。
王子様がお姫様をエスコートして会場入りするのが決まりなのでセンパイにいたずらっ子のようにお姫様どうぞと肘を軽く曲げて輪を作ってあげると、ありがとうと礼を言いながら腕を回してきた。
スタッフが僕たちの為に会場の扉を開けてくれた。
大勢の人が居たはずなのに僕にはスポットライトで照らされた一人のお姫様を見た瞬間 体の奥から血が逆流したかのような衝撃を受け、その場で膝をついてしまった。
12
あなたにおすすめの小説
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
お腹いっぱい、召し上がれ
砂ねずみ
BL
料理研究家でαの藤白蒼は幼なじみで10個下のΩ晃と番になった。そんな二人の間に産まれた照は元気いっぱいな男の子。泣いたり、笑ったり、家族の温かみを感じながら藤白家の日常が穏やかに進んでいく。
そんな愛する妻と愛する息子、大切な家族のお腹いっぱい喜ぶ顔が見たいから。蒼は今日も明日もその先も、キッチンに立って腕を振るう。
さあ、お腹いっぱい、召し上がれ。
「行くな」と言って、縋って泣いて。貴方はきっと僕のすべてを忘れるから
水城
BL
番になれないβだから、忘れられることを選んだ。
誰も教えてはくれなかった。αの発情が最も激しくなる瞬間を――忘却と救済のオメガバース
鳴海奏(なるみかなで)は、交通事故で死んだ。享年二十五。
スーパーアルファを輩出する名門、九条家の執事として、また秘書として、当主である九条柾臣(くじょうまさおみ)に一生をかけ仕えるはずだった奏の魂は、ふと気づくと自分の葬儀会場にいた。
現世に残してきたアルファの柾臣を見守る奏。奏はベータ。すでに婚約者のいる柾臣とは番にも恋人にもなれるはずもない身。
しかし、唯一の理解者であり支えであった奏を失い、柾臣は次第に壊れていく――
アルファとオメガの理の外側で「忘れられる」ことを選んだベータ。
それははたして救いだったのか。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
二十年以上無視してきた夫が、今さら文通を申し込んできました
小豆缶
恋愛
「お願いです。文通から始めてもらえませんか?」
二十年以上会話もなかった夫――この国の王が、ある日突然そう言ってきた。
第一王妃マリアは、公爵家出身の正妃。だが夫はかつて、寵愛する第三王妃の話のみを信じ、彼女を殴ったことがある。その事件が原因で、マリアは男性恐怖症が悪化して、夫と二人きりでは会話すらできなくなっていた。
それから二十年。
第三王妃はとある事故で亡くなり、夫は反省したらしい。だからといって――今さら夫婦関係をやり直したいと言われても遅すぎる。
なのに王は諦めない。毎日の手紙。花を一輪。夜食の差し入れ。
不器用すぎる求愛に振り回されるうち、マリアの中で止まっていた感情が少しずつ動き始める。
これは、冷えきった政略夫婦が「文通」からやり直す恋の話。
※本作は「存在されていないことにされていた管理ギフトの少女王宮で真の家族に出会う」のスピンオフですが、単体で読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる