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上質な恋を
罰と禁止で 10
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グツグツと煮てる中から半分を取り出し、ひとつを手繰り寄せようとしたらアルが側に置いてあった細い棒で手繰り寄せて「ほら」と、握ってた棒を手渡された。
形状から推測すると、鍋に入れたれた時と同じ形、周りの汚れが落ちたらなんと半透明。
渡された棒で軽く押すが形は変わらない。グッと押し潰す様に押せば多少の弾力が有るのかフニと形を変えた。
「思ってたよりも硬い」
「身を守ってるものだからな柔らかったら意味ないだろな」
「うーん、それもそうなんだけどさ 煮たらそれなりに柔らかくならない?」
「誰もやった事がないからな」
「そーだよねぇ~。じゃぁさ 焼いてみる?」
興味本意でこの状態の時は何処まで耐久性を試したくなった。アルが火の玉を作ってくれてボールの中で轟と燃やし初めて慌ててアルの腕を掴んだ。
「火加減もう少し抑え気味で」
「そうか」
先程よりも抑えた火加減で燃やしてくれるアルにフッと気になった事を聞いてみた。
「アルは幾つ魔法が使えるの?」
「5属性だ、火 水 風 土 無 で得意とする物が水 火 風だな」
「へー、得意いってことは不得意なのが土と無なんだ」
「使えない事も無いが苦手だな。少し黒くなったな」
ボールの中では少し焦げているが形状がそのままの殻をアルが机の上に出してくれた。
棒で突くと少し脆くなってる部分がポロリと剥がれ落ちるが殆どダメージは受けていない。
「凄いね 本当に。じゃさ 凍させたらどうなるの?」
俺の疑問に応えるように、アルがもう一つをボールの中に入れて凍させてくれた。
水属性の中でも凍させる事ができるのはほんのひと握りしかいないって聞いたけど軽々やっちゃうアルってスゲーよな。ボールが冷やされて周りが白くなり十分に凍らせた殻を取り出して棒で突っついて見た。燃やした時と同様 少し脆く崩れるが余り変化が無い。燃やされるのと凍らされるの、どちらが弱いかと見たら多分 崩れた形状から見て燃やされる方が弱いかな?まぁ 俺の推測だけどアルの意見も聞きたい。
「この殻に閉じこもって寒い冬を越すから寒さには強いのかな?」
「そうだな、欠け形を見れば焼いた方が酷いな」
鍋の中ではまだまだグツグツと殻を煮込んでる。棒で軽く掻き混ぜた。
「じゃさ 今度は思っいっきり叩いてみよっかな」
新たな殻を何度か叩いてみたが形が変わっただけで 変化なし。
「本当に硬いな」
アルがバンバンと殻を叩きながら子供のような笑顔を見せてる。
本当ならここでキッチリした数値を取りたい所なんだけど科学が進んでないここではコレが精一杯だ。
「じゃ 次は切ってみよっか」
「そうだな、イオリは危ないから手を出すなよ」
肩の力を抜いたアルの自然な笑顔が神々しく見え、クラリとアルに抱きつきたくなる自分を抑えてアルから1歩後ずさってしまった。
ポケットから取り出したナイフの鞘を取り手直にあった厚めの布を殻に少し掛け抑えたアルは迷いなくダンとナイフを突き立てた。
「うぉぉぉぉ ちょっと待て!!」
まさか行き良いよく突き立てるとは思わねぇ~よ!!ってか 手!手は大丈夫なのかと 殻を抑えてた手を確認したが男らしい長い指も手の甲にも傷がついてなくてホッとした。
突き刺した殻を持ち上げるルア。刺さっているが貫通せずに刃の先が少し刺さってるだけ。
「呆れるほど硬いな」
本当に呆れてるのかと伺いたくなるアルの笑顔。
刃の先からポロリと落ちた殻を眺めて思い出すのが、すずがみ食器。自由自在に形を変える金属を薄く伸ばしたものだ。じいちゃんとばあちゃんの大好きなチャンネルを一緒に見ながら 面白いもんだなと話してたアレだ。上手くこの糸を解いて紡ぎ編み込んだら アレに似た物ができそうだ。
ポロリと落ちた殻を手に持って見ようと殻を指で掴んだ瞬間プツと何かが刺さったなと人差し指を見ると半透明のもが指の先に刺さってる。
呑気な俺とは違い大慌てで俺の手首を掴んで来たアル。
「素手で触るなと何度言えば分かる!見せてみろ」
「あ~ ごめん。殻が刺さったみたい」
「刺さったみたいじゃない!刺さってる!!」
刺さってる場所であろう場所にアルがそっと人差し指と親指の爪で殻を抜いた。
「他に痛む場所は無いか?」
そっと触れてくれるアルの親指がくすぐたいけど不謹慎にもちょっとの傷でも本気で心配してくれる気持ちが物凄く嬉しい。
「大丈夫もう痛くないよ。ごめん 次からは気をつけるよ」
自分で傷を治すと殻が刺さってた場所が小さく光が消えたのを確認したアルが厚い布を被せてた殻を俺に持たせてくれた。
よく見ると刃が刺さった場所に繊維が切れ 細かなブラシ状が見て取れる。
形状から推測すると、鍋に入れたれた時と同じ形、周りの汚れが落ちたらなんと半透明。
渡された棒で軽く押すが形は変わらない。グッと押し潰す様に押せば多少の弾力が有るのかフニと形を変えた。
「思ってたよりも硬い」
「身を守ってるものだからな柔らかったら意味ないだろな」
「うーん、それもそうなんだけどさ 煮たらそれなりに柔らかくならない?」
「誰もやった事がないからな」
「そーだよねぇ~。じゃぁさ 焼いてみる?」
興味本意でこの状態の時は何処まで耐久性を試したくなった。アルが火の玉を作ってくれてボールの中で轟と燃やし初めて慌ててアルの腕を掴んだ。
「火加減もう少し抑え気味で」
「そうか」
先程よりも抑えた火加減で燃やしてくれるアルにフッと気になった事を聞いてみた。
「アルは幾つ魔法が使えるの?」
「5属性だ、火 水 風 土 無 で得意とする物が水 火 風だな」
「へー、得意いってことは不得意なのが土と無なんだ」
「使えない事も無いが苦手だな。少し黒くなったな」
ボールの中では少し焦げているが形状がそのままの殻をアルが机の上に出してくれた。
棒で突くと少し脆くなってる部分がポロリと剥がれ落ちるが殆どダメージは受けていない。
「凄いね 本当に。じゃさ 凍させたらどうなるの?」
俺の疑問に応えるように、アルがもう一つをボールの中に入れて凍させてくれた。
水属性の中でも凍させる事ができるのはほんのひと握りしかいないって聞いたけど軽々やっちゃうアルってスゲーよな。ボールが冷やされて周りが白くなり十分に凍らせた殻を取り出して棒で突っついて見た。燃やした時と同様 少し脆く崩れるが余り変化が無い。燃やされるのと凍らされるの、どちらが弱いかと見たら多分 崩れた形状から見て燃やされる方が弱いかな?まぁ 俺の推測だけどアルの意見も聞きたい。
「この殻に閉じこもって寒い冬を越すから寒さには強いのかな?」
「そうだな、欠け形を見れば焼いた方が酷いな」
鍋の中ではまだまだグツグツと殻を煮込んでる。棒で軽く掻き混ぜた。
「じゃさ 今度は思っいっきり叩いてみよっかな」
新たな殻を何度か叩いてみたが形が変わっただけで 変化なし。
「本当に硬いな」
アルがバンバンと殻を叩きながら子供のような笑顔を見せてる。
本当ならここでキッチリした数値を取りたい所なんだけど科学が進んでないここではコレが精一杯だ。
「じゃ 次は切ってみよっか」
「そうだな、イオリは危ないから手を出すなよ」
肩の力を抜いたアルの自然な笑顔が神々しく見え、クラリとアルに抱きつきたくなる自分を抑えてアルから1歩後ずさってしまった。
ポケットから取り出したナイフの鞘を取り手直にあった厚めの布を殻に少し掛け抑えたアルは迷いなくダンとナイフを突き立てた。
「うぉぉぉぉ ちょっと待て!!」
まさか行き良いよく突き立てるとは思わねぇ~よ!!ってか 手!手は大丈夫なのかと 殻を抑えてた手を確認したが男らしい長い指も手の甲にも傷がついてなくてホッとした。
突き刺した殻を持ち上げるルア。刺さっているが貫通せずに刃の先が少し刺さってるだけ。
「呆れるほど硬いな」
本当に呆れてるのかと伺いたくなるアルの笑顔。
刃の先からポロリと落ちた殻を眺めて思い出すのが、すずがみ食器。自由自在に形を変える金属を薄く伸ばしたものだ。じいちゃんとばあちゃんの大好きなチャンネルを一緒に見ながら 面白いもんだなと話してたアレだ。上手くこの糸を解いて紡ぎ編み込んだら アレに似た物ができそうだ。
ポロリと落ちた殻を手に持って見ようと殻を指で掴んだ瞬間プツと何かが刺さったなと人差し指を見ると半透明のもが指の先に刺さってる。
呑気な俺とは違い大慌てで俺の手首を掴んで来たアル。
「素手で触るなと何度言えば分かる!見せてみろ」
「あ~ ごめん。殻が刺さったみたい」
「刺さったみたいじゃない!刺さってる!!」
刺さってる場所であろう場所にアルがそっと人差し指と親指の爪で殻を抜いた。
「他に痛む場所は無いか?」
そっと触れてくれるアルの親指がくすぐたいけど不謹慎にもちょっとの傷でも本気で心配してくれる気持ちが物凄く嬉しい。
「大丈夫もう痛くないよ。ごめん 次からは気をつけるよ」
自分で傷を治すと殻が刺さってた場所が小さく光が消えたのを確認したアルが厚い布を被せてた殻を俺に持たせてくれた。
よく見ると刃が刺さった場所に繊維が切れ 細かなブラシ状が見て取れる。
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