異世界無知な私が転生~目指すはスローライフ~

丹葉 菟ニ

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遠のくスローライフ

捕縛報告

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夢の中の私は穏やかな日々を送ってる。
夢見るスローライフをそのままに過ごしてる夢の中の私に 私は嫉妬してしまう。

朝から盛大にうるさかった3人。
揃いも揃って玉子焼きの大合唱に五月蝿いと怒鳴りながらも玉子焼きを焼いた。

朝ごはんを食べながら不思議な光景が・・・ワラワラと集まる精霊と妖精達に自分の玉子焼きを1切れ渡してる3人。
成程、精霊や妖精達に強請られて朝から煩かったのね。それならそうと言えばイイのに。

「私の1切れ上げるから小人さんも蝶々さんもいっぱい食べてね」

わーい ミホ ありがとう 
声を合わせてお礼を言ってくる子たちは皆可愛い。我が家の回りにいた子たちは元気にしてるだろうか?

「レビンがミルクセーキが作れたら1度休もうと思ってるの。その時 家に帰らない?」

「いいと思いますよ」

「帰ろう帰ろう 楽しみだね」

「いいと思うぞ」

「よし!頑張ろうかな」






瑪瑙の石が杖の天辺に付いてる杖を振り、プリンの表面を焼くリビィリ。 
ばらつきがあるけど10個中4個が成功。

後は焦げ過ぎてるか焼きが足りない物。

隣でミルクセーキを作るレビン、慎重に作ったのに卵黄液と牛乳が上手く混ざらなくてダマになってしまった。原因は熱いうちに卵黄液と混ぜてしまったから、

落ち込むレビンだけどまだ2度目だと元気付けて今日の授業は終わり。


午後からは私の時間と思えばユーベルが訪ねて来た。
騎士団長の制服なのだろ。肩や胸に何やらゴチャゴチャと付いてる。その隣も・・・無駄にいい男ね。

「申し訳ない。急を要する事案なもので、話を聞かせてもらいたくて今日は来た」

「どのようなご要件でしょうか?」

「本日グロン商会の家宅捜査及びグロンとその一味を捕縛成功に至った。その、経緯の説明だ。俺の隣に居るのは副団長補佐のレジンだ」

「捕縛されたのですね。テラスに案内致します どうぞ」

招き入れるしか無さそうだと判断して、テラスに通した。

「お忙しい中ですが、お食事は取りましたか?」

「気にしないでくれ」

「・・・騎士団長様、お食事は体を作り血になり血行を良くし脳の活性化に繋がります。1度抜いたからとどうってこないと思ってらっしゃるなら大間違いです。軽食になりますが直ぐにはお持ちします。食べながらでもお話しは聞けますよね?」

「申し訳ございませが、我々は
「あら、軽食も食べさせて貰えない所なんてブラック企業ですよ。直ぐに辞める準備をすればいいわ」

ユーベルは顔を歪ませて腕を軽く上げて 「わかった。頂くとする」と呟いた。

「良かったわ少し 待ってて」

準備したの大振りなウィンナーが乗ったホットドッグ ケチャップを掛けてやり マスタードはお好みで、オニオンリングとフライドポテト コーンスープ、お茶を横に置いた。
どうぞと濡れたふきんで手を拭いてもらい ホットドッグをガブリと行ってもらった。

「んっウマー。なにこれ!!食の天才と聞いてたけどこんな美味いの初めてだ!!」

1口食べたら止まらなくなったケビンはすごい勢いで食べ進めていく。

「はぁー、こうなるのがわかってたから断ったのに」

あはははっ、ごめん 出し過ぎた?かな。
それにしても、食の天才は言いすぎだ?!
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