成り上がったモブ主人公の最強自由ライフ

トド

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何も出来ない俺

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ちなみにFは一般人でも倒せるレベル。

Eは少し鍛えれば誰でも倒せるレベル。

Cは訓練を受けたものならば誰でも倒せるレベル。

Bは兵士クラスが一つ小隊で挑み、難なく勝てるレベル。

Aは魔法士がパーティを組んで普通に倒せるレベル。

高位の魔法士であれば1人でも倒せる。

うちの学校であれば第三士官候補生から上の者は皆単騎で倒せるはず。

結構有能なんだうちの学校。

説明はここまでで良いだろう。

そろそろ校外実習が始まる。

学校は街の端に建てられている。

街は魔物が入って来ないように結界などが貼ってあるため安全であるが一歩外に出てしまえばいつ魔物が襲って来るか分からない。

校外実習とはそんな魔物がいる森に班を作って入り、一定の数の魔物を倒して魔物の死体を回収、魔物の身体の一部を切り取って教官に提出するといったものである。

班は五人編成。

第一から第五士官候補生のうちからそれぞれ一人といった形である。

こうして班が結成されたのだが問題が発生。

それは実習であって実習でないということだ。

なにが言いたいのかというと、もう分かっているだろうがこの編成だと偏りはないものの、第一の人間の独壇場ということになってしまいその他の者の経験が積めない、つまり実習の意味がなくなってしまうのである。

第一、第二の人間にセーフティをかけ、他のものがなるべく戦闘に参加できるようにすればいいが••••••

しかしこうしても結果的には第三の人間の独壇場となり同じ。

しかし、第四、第五の人間に任せっきりにすると逆に両者が危うくなり、結局上の人間が戦う羽目になる。

そのため最終的に第一、第二、第三の人間が戦うことになる。

結果第四、第五の人間の出番はなくなる。

つまるところ俺はなにもしないのである。

まあ、それは楽で良いんだけど。

ここでまた一つ問題発生。

班のメンバーである。

なんと天下の一色さんと組んでしまったのである。

これはもう最悪である。

モブとして生活すると決意し、主人公達と一切関わらないようにし、関わることもないだろうと決め込んだ直後のこれである。

これはもう呪われているレベルである。

どれだけ俺を嘲笑う気だこのやろう。

とは言ってもただ付いていくだけだ。

関わったうちに入らないだろう。


メンバーが決まった。

第一、一色弥生(いっしき やよい)

第二、大倉健斗(おおくら けんと)

第三、倉田克人(くらた かつと)

第四、四宮比奈(しのみや ひな)

第五、黒神龍一(くろがみ りゅういち)

となった。

一色弥生だけで無く他の面子もかなりの有名人。

大倉、倉田はそれぞれのクラスのトップだし四宮は世界に誇る四宮財閥の令嬢で第四の人間とは思えないほど強く、実力だけで言えば第二に並ぶ程だと言われている。

次の進級試験では確実に第二に上がると噂されているという話も聞いた。

そこにいる俺、かなり場違いなのである。

第五のトップと言えば一ノ瀬透(いちのせ 
とおる)である。

しかし彼は戦神こと佐藤悠真の班に入った。

本来なら一ノ瀬がここに入り、モブである俺はストーリーとは全く無縁の班に入るはずだ。

••••••••••まさかとは思うが、第五でもほぼ最弱である俺を可哀想だと思った教員の采配か?

ならばせめて主人公のいる班に入れて欲しい所だが、もう既に班構成は終わっている。

いや••••••今からでも抗議に行くか?

よし、そうと決まれば善は急げだ。

と、踵を返すが、ある声に止められてしまう。

「あの••••••黒神龍一••••••くん?」

「え?•••あ、はいなんでしょう。」

「良かった••••間違ってなかった••••!」

「?」

「•••••あっ!•••••あの、私四ノ宮比奈って言います!」

知ってますはい。

長い間山籠りして最強になってから街に降りてきた田舎主人公でない限りあなたの事を知らない人は居ませんはい。

「知ってるよ?」

ってかなんでまた俺に?モブに話しかけるほど余裕ないと思うけど。

挨拶回りかな?

「良かった•••••覚えていてくれたんだ•••••」

「ん?今なんか言った?」

「え?!い、いえ何でもないです!これから同じ班としてよろしくお願いしますね!」

「これから?今回は、じゃなくて?」

「え?さっきの先生の話聞いてなかったんですか?」

「え?あー•••聞いてなかった•••••」

魔物のランクの話してたから全く聞いてなかったわ•••••

「これから先4年間、実習や課外活動ではずっとこの班で動くことになるんですよ?」

「え?マジで?資金調達の為に魔物倒してギルドに素材売りに行く時もこの班で行動?」

「はい、そうなります。」

ああ、俺終わったわ。

これじゃあ関わる関わらない以前の問題である。

関わざるおえない。

ん?これってもしかしてヒロインや仲間たちに助けられながら成長してく主人公系?それが俺?えぇ?今更そんなこと言われてもなぁ。

乗り気じゃねぇわ、もうモブで生きていくって決めたし。

第一最強主人公君が黙ってない。

こう言うのって関わると大体ヤバいことに巻き込まれる。

ここは空気になることに徹するの一択だな。

•••••ん?なんか一色さんがこっち見て不服そうな顔してる。

いや、そもそも見てるの俺じゃないかも•••••あ、そうか!今一色さんに言い寄っている第二と第三は男!

つまり、この班で一色さん以外の女と言えば四宮さんしかいない!

主人公以外の男に興味なし!なのに言い寄って来るからウザい!しかし唯一の女子である四宮さんは俺が抑えてしまっているから不服なんだ!

そうとわかれば俺が取る行動は一つだ。

「ねえ四宮さん。」

「は、はい!なんでしょう?」

「一色さんと話してきてはいかが?」

「え?でも私はまだあなたと話したいことが•••••」

「まあまあ、こんな男臭いやつと話してないで女子同士話し合った方が楽しいよ?それに一色さん困ってるみたいだしこっち見てるから!ね!」

と、おれは半ば無理やり四宮さんを一色さんに押し付ける。

「え?でも一色さんが見てたのは黒神さんじゃ•••••」

これで俺の任務は完了された!

そんなくだらないことを考えていた俺には今の言葉が聞こえるはずもなく、2人が話しているところを見届けるのであった。






「これで最後ですね。」

「終わりましたね!」

あれから大体3時間くらいで課題は終了した。

結果はコボルト三体、ウルフ五体、一角兎四体となった。

一色さんの探知能力を持ってしてもなかなか見つからなかったからかなり安全な森だと言える。

「まあしかし•••••」

俺の出番は一切なかった。

なぜかは知らないけど一色さんと四宮さんが張り切っていたため第二と第三の出番、もちろん俺の出番すら無かった。

出番が来ても何かできるわけじゃないけど•••••

四宮さんに限っては噂されるだけあって第四の人間とは思えないほど強かった。

ん?•••••ウサギとかは匹だろって?バカやろう、ツノ生えてるやつをウサギとは言わんぞ。

ってか四宮さんと一色さんがこっち見た。

いや違うか。

俺の前には第二、第三の連中がいるからそっちに向けたものだろう。

仮に俺に向けたものだとしたらもっと恐ろしいな•••••






課題完了の証として魔物の死体を収納袋に入れて学園に帰るのだが、こいつがまた便利である。

なんと最大100キロまでならなんでも入れられるというとても便利な道具なんだ。

一家に一台欲しいね!

というわけで学園に帰ってきた俺らは各自自室にて待機とのことだったので俺は今寮のベッドでゆっくりしている。

話忘れていたが、この学園は全寮制で校舎の隣に寮がああるのだ。

つまりお決まりの寮生活であるが、またお決まりのヒロインと一緒に学校へ行くということができない。

そりゃそうだ校舎の隣なんだもん。

しかも校舎を挟んで右に男子寮、左に女子寮
という構造のため、わざわざ遠い寮間での行き来は余程の理由がない限りしないのである。

よってここでは俺はあいつらと関わることがない言わば楽園である。

そう言えばモブに徹しようとする主人公のパターンもあったな。

ああゆうのって大体、モブになろうと頑張るけど自分が強すぎて隠せないってのが大半だったな。

その点俺は問題ないだろうそもそも主人公では無いし、隠す力もない。

ゆっくりモブライフ満喫できるはずだ。

「モブライフも案外悪くない•••••」

まるで俺が元から望んでいたみたいにしっくり来ている。

「案外どっかで願ったっりしていたのかもな•••••」

••••••••••いや、どこかで願ったことが本当にあるかもしれない。

実のところ小さい時の記憶が俺にはほとんど残ってない。

もしかしたら覚えていないだけで俺には何かある?

••••••••••わけないな。

大体小さい頃の記憶なんて覚えてるやつそんなにいないだろ。

どっかの英雄願望の主人公じゃあるまいし。

うん、この話はもう終わりだな。

「にしてもうちの班ってめちゃくちゃ終わるの早かったんだな。」

結構早く終わるだろうとは思っていたのだが、案外時間がかかったし、どの班にも第一の人間がいるから皆早々に終わると予想していたが、実際早く終わりすぎて先生がすごい驚いていた。

なにせ今までの課題達成班は最速で1日、一番遅い班で3日以上時間がかかるそうだ。

そのため野営は必須で、見張りや食料の確保、野営の場所といったサバイバルの知識を身につけさせる考えもあったそうだ。

だから早々に終わった人のための課題が用意されていなかったため、寮での待機が言いつけられたのである。

「っても俺自身他にすること無いんだよなぁ•••••」

だからこうして部屋でゆっくりなにもしないでベッドに横たわっている訳だが。

「主人公たちのストーリーを間近で眺めるなんてリスキーなことしたく無いしなぁ。」

こういう時ってモブのすることはなんだろうか•••••なにも行動を起こさないで画面外にいることだなうん。

結局全員が課題を終わらせるまで4日かかった。
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