約束の果てに

秋月

文字の大きさ
22 / 180
*君の存在

君の存在#6

しおりを挟む
心踊る音楽が流れ、沢山の人達で賑わう中、私はなおに手を引かれて進んでいった

蓮「なお、ここ詳しいの?」

直人「なんで?」

蓮「どんどん突き進んでいくから」

直人「まぁ、何度か来たことはあるし、蓮よりは記憶力も良いからな」

と意地悪言って笑うなお

蓮「記憶力が悪いんじゃないんですぅ
方向音痴なだけなんですぅ」

直人「ははっ、方向音痴を威張るところじゃないだろ
それに結局はおんなじ事じゃん?」

蓮「なおが無駄に記憶力良いだけで、私は普通なんですぅ」

直人「はいはい」

と流す様に言ったなお
むぅ…思ってないな

蓮「そういえばなおと手を繋ぐのこれで2回目だね
なおが私の手を取ってくれるのはいつも私を引っ張ってくれる時だね」

桜が亡くなって部屋からもろくに出ず、塞ぎ込んでいた時も、なおだけは何度も私の所に訪ねてくれて、励ましてくれて、少し強引だったけど外にも連れ出してくれて…

蓮「なおはいつも私の道標みたいな存在だね」

直人「あの時な
あの頃の蓮は見ていても痛々しかったよ
蓮が立ち直ってくれて良かったよ
中々立ち直らないから俺も心折れそうだった」

って冗談混じりに笑うなお
立ち直れたのは…桜が霊体でも戻ってきてくれたからだけど…
それでもなおの懸命な励ましも少なからず立ち直るきっかけにはなっていた気がする
なおも…あの頃はしんどかった筈なのに私なんかの為に…

蓮「あの時も今もありがとね、なお」

直人「まぁ、役に立てるなら俺も嬉しいけどさ
けど、迷子探しは勘弁してほしいかなぁ
中々に走り回ったし、大の大人が迷子って恥ずかしいぞ~?」

蓮「精進します…」

琉にも迷子にはなるなよってお母さんみたいなこと言われていたのに…
意図して迷子になった訳じゃないんだけど…
ん?そういえばなおって琉と同じ班だったよね…?

蓮「ねぇ、なお…もしかしてなおの他に私が迷子なの知ってる人居る…?」

もし、琉も知ってたら探し回ってるって事だよね?
また勝手に動いて迷子なんて、怒られる処か呆れられる…

直人「もしかして琉の事心配してんの?」

蓮「え、なんで?」

直人「最近琉と居ること多いから
琉も最近よく蓮の事…っと」

と言いかけて私を見て口をふさいだなお

蓮「え、何?言ってよなお」

直人「いやぁ…世話が焼けるってぼやいてた
俺もそう思うけど」

って、笑ったなお
うわぁん、確かに迷惑かけることばっかりだったからなぁ…
これからは名誉挽回しなくちゃ…

直人「んで、琉だけど知らない筈だから
蓮が迷子になったの知ってるの純達と俺くらいだから
琉はずっと単独行動してるよ
こうゆうのタイプじゃないしな」

蓮「そっか…良かった…」

知られていたら本当に呆れられちゃうから…

直人「その様子じゃ内緒にしておいた方が良さそうだな」

蓮「お願いします!」

直人「OK、俺達だけの秘密な
あ、ほら、純達居たぞ
無事に合流っと」

なおの視線の先に純と遥が見えた
向こうも私達に気付くと、慌てて駆け寄ってきた2人

純「蓮!心配してたよ!?」

遥「どこ行ってたんよ?
突然いなくなって焦ったんだけど」

蓮「えへへ…ごめん
迷子の子が居たから手伝ってたら自分が迷子になってたみたい…」

遥「間抜けにも程があるでしょ
まぁ、変なこととかじゃなくて良かった」

蓮「うん、本当にごめんね」

直人「そんじゃ俺は戻るな」

蓮「うん、ありがとね、なお」

なおは手を振って走り去っていった

純「ね、今なおと手、繋いでたよね?」

蓮「あ、うん。また迷子になられたら困るからって」

遥「どっちも罪な人間だね~」

蓮「どうゆうこと?」

純「こっちの話しかな♪
さ、蓮も帰ってきたことだし次行きましょ~♪」

私達は気を改めて、次のアトラクションへと向かった
まさか私となおの一部始終を睨み付けるように見ている人達が居るなんて知らなかった

そして3日目―…
私達は千葉県内で有名なパワースポットと言われてる香取神宮に来ていた

蓮「うわぁ…浅草寺とはまた違った魅力があるね」

遥「パワースポットの中でも特にパワーを感じられる所探そっ」

と、遥は境内でパワースポットを探し始めた

桜「ここが既にパワースポットって言われてるのに、更にパワースポット探すなんて欲望に忠実ね
でもなんだか神聖な感じがするよね」

蓮「確かに、落ち着く感じ」

これから2時間はこの周辺で自由行動
レポートも提出しなきゃだからしっかり見ておかないとね
皆結構バラけて見てる感じだし、私も好きに見てこよっと

桜「やっぱり神社とかお寺って神聖な場所なのかな?
怖い話とかでは幽霊が出やすいスポットでもあるけど、全然そんな感じしないね」

蓮「確かに
琉の御札のお陰もありそうだけど…」

この2日間、霊を見ることもほとんど無かったし、あっても近づいてくるような霊も居なくて、安心して楽しめた

琉「桜の話には少し語弊があるな」

いつの間にか琉が私の隣に来ていた

蓮「語弊って?」

琉「こうゆうところには霊が出やすいって話
これだけ規模が大きい寺や神社はそうゆう物が近付いてこないように、簡単に言うとこの敷地を囲むような結界があるもんだ
更に言うと信仰心の多い所にも霊は寄り付かない
桜が言うような霊が出やすい場所って言うのは信仰心が薄かったり力のない場所の方が多いな
普通の霊は兎も角、悪霊となればこうゆう神聖な場所はあんまり好まないからな」

蓮「へぇ!勉強になる」

桜「さすがお寺の息子さんね」

琉「とはいえ境内に限られた話だ
境内から外へ出たら普通に霊は居ることかあるからな
ま、護符があるし滅多な事は起きないだろうから安心してろ」

蓮「うん、分かった」

琉「2時間近く自由行動があるけど、分かってるよな?」

蓮「分かってる!
私達だけで行動しませんっ」

まぁ、境内から出るつもりは私は無いし、近くに琉も居てくれてるから大丈夫でしょ?

琉「は―…分かってないだろお前…」

と、溜め息をつく琉

蓮「わ!分かってるもん!」

琉「少しでも目を離すと問題を起こす癖に」

蓮「まるで私が問題児みたいな言い方~」

琉「実際そうだろ」

う…否定は出来ないけど…

琉「それじゃ俺は直人達んとこ戻る
くれぐれも勝手な行動するなよ」

蓮「はーい」

桜「信用ないね私達
琉は以外と心配性なのね」

蓮「だね、折角だしおみくじでも引こっかなぁ」

桜「私が蓮の運勢占ってあげるよ」

蓮「何それ~」

そんな掛け合いをしながら運試しの為におみくじ箱へ私達は向かった
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

結婚したくない腐女子が結婚しました

折原さゆみ
恋愛
倉敷紗々(30歳)、独身。両親に結婚をせがまれて、嫌気がさしていた。 仕方なく、結婚相談所で登録を行うことにした。 本当は、結婚なんてしたくない、子供なんてもってのほか、どうしたものかと考えた彼女が出した結論とは? ※BL(ボーイズラブ)という表現が出てきますが、BL好きには物足りないかもしれません。  主人公の独断と偏見がかなり多いです。そこのところを考慮に入れてお読みください。 ※番外編に入り、百合についても語り始めました。  こちらも独断と偏見が多々あるかもしれないのでご注意ください。 ※この作品はフィクションです。実際の人物、団体などとは関係ありません。 ※番外編を随時更新中。

英雄の番が名乗るまで

長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。 大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。 ※小説家になろうにも投稿

橘若頭と怖がり姫

真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。 その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。 高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。

靴屋の娘と三人のお兄様

こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!? ※小説家になろうにも投稿しています。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

~春の国~片足の不自由な王妃様

クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。 春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。 街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。 それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。 しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。 花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??

お久しぶりです旦那様。そろそろ離婚ですか?

奏千歌
恋愛
[イヌネコ] 「奥様、旦那様がお見えです」 「はい?」 ベッドの上でゴロゴロしながら猫と戯れていると、侍女が部屋を訪れて告げたことだった。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

処理中です...