約束の果てに

秋月

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*君の存在

君の存在#7

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蓮「さっ、気合い入れて引きますよ」

おみくじ箱に100円を入れて、いざ大吉を狙って手を箱に入れて1つ選んだ

桜「さ、蓮の運勢は~?」

私達はわくわくしながらおみくじを開いた
私の選んだおみくじは末吉で、とても落胆した

蓮「えぇ~…末吉って…大吉引きたかったぁ」

桜「あちゃー、末吉って確か凶の1個前辺りだったっけ?」

蓮「うーん、よく分からないけど大吉じゃなくて残念…
結構自信あったんだけどな」

桜「蓮なら逆に大凶引くんじゃないかとちょっと思った
こうなったら大吉引くまでやっちゃう?」

蓮「それはなんか狡いよ~」

桜「ところで内容は何が書かれてるの?」

蓮「えっとねぇ…」

私達がおみくじの内容を確認しようとしたその時だった

「白雪さんちょっといい?」

蓮「?」

呼ばれて振り返ると同じクラスの女子グループの人達だった
普段からあんまり関わったこと無いけど何だろう

「写真お願いしたいんだけどいい?」

蓮「うん、いいよ」

「あっちの方に綺麗な建物見つけたからそこで撮りたいんだ~
ちょっと移動するけどいい?」

蓮「大丈夫だよ」

カメラ係りをお願いされて、私は彼女達と一緒に本殿から少し離れた所に向かった
だけど辿り着いたのは彼女達の言う綺麗な建物とは違って年季の入った少し廃れた様な見た目の小さな小屋のような建物の裏

桜「蓮…この状況…」

こそっと桜が耳打ちしてくる
うん…流石に気付くよ
彼女達がこんな所で写真を撮るような子達じゃ無いって
彼女達の様子からしても写真を撮りに来たなんて雰囲気じゃないもん
これはリンチでもされちゃうのかな?
うーん…気づかないフリしてさっさと戻ろっかな

蓮「ここで写真撮るの?
古いけど立派な造りだから写真映えするかもね」

「何言ってるの?写真なんか撮らないけど?」

「こんな所で記念写真なんて撮るわけないじゃん
白雪さんって鈍感なの?」

口実なのは分かったけど、貴方達が写真をお願いしたんでしょ
彼女達も態度が変わったことだし、これ以上付き合う必要ないよね

蓮「あ、そうなの?勘違いだったみたいだし、用がないなら私は戻るね」

「ちょっと待ってよ、用がないなんて言ってないじゃん」

私が戻ろうとしたら道を塞がれてしまった
前も後ろも塞いでくれちゃって、本当にリンチされる?

蓮「用って?」

「何でかなんて分かってるよね?」

「ちょっと男にちやほやされてるからって調子乗ってない?」

「琉と直人を独り占めして優越感にでも浸ってるの?」

果帆かほめぐみが2人の事好きなの知ってるでしょ?」

えぇ…まさかの恋愛絡みだった
そこの2人が琉やなおを好きなんて初耳ですけど…
これはいわゆる逆恨みってやつですね

蓮「えっと、何を勘違いしてるのか分からないけど、私は琉ともなおとも皆が思ってるような関係じゃないよ
只の友達だし、私が何か邪魔したりした訳じゃないでしょ?」

「馴れ馴れしくしてるあんたの存在事態邪魔なの」

「白雪さんがいるから2人に話しかけられないし」

蓮「私、関係なくない?
私の事なんて気にしないで話しかければいいのに」

「は?いいから邪魔なあんたは身を引けって言ってんの」

身を引けって…理不尽だよなぁ…
私にそんなつもりもないし、気にしなくていいって言ってるのに…
相手は5人…前後塞がれてて、強引に逃げるのも少し難しそうだし…
怒りメーターが上がってる気がするからもしかしたら手を出してくるかも?
私も理不尽に責め立てられて殴られたりされたくないし…
万が一そうなりそうなら桜の力を借りるしかないかな
ちょっと驚かせて隙をついて逃げて皆の所に戻れば何も出来ないでしょ
チラッと桜を見る

桜「琉には釘を刺されたけど、蓮を守る為なんだから文句は言わないはずよ
琉も理解してくれるわ」

確かに状況をちゃんと伝えれば理不尽に怒ったりはしないもんね

「何黙ってんの!」

私が黙って考え込んでいると、痺れを切らした1人が私の鞄を強引に奪い取った

蓮「私の鞄…っ!」

あの中には桜との写真や琉から貰ったお札とか大切なものが入っているのに!

蓮「返してよ!」

「白雪さんが謝るまで返してあげなーい」

そう言いながら私の鞄を開けて中身をぶちまけた
謝るまでって私は何も悪いことしてないのに!

「何か面白そうな物はあるのかなぁ」

彼女達は危機としてぶちまけた鞄の中身を物色し始めた

桜「こいつ等っ!もう怒った!」

桜の堪忍袋も限界でついに怒ってしまった
この感じはポルターガイストと同じ感じがするけど…感じたことのない寒気を微かに感じる
少し、いつもと違う気が…
そういえば前に琉が忠告として言ってた
憎しみや怒りとか負の情念に取り込まれると
桜も悪霊になる可能性があるって
怨念の塊が悪霊だって…

蓮「桜ダメ!落ち着いて!」

「はぁ?何言ってんのあんた」

「うわっ…なにこれ…お札が出てきたんだけど!」

あれは…琉から貰った大事なお札!

蓮「返して!
それは琉から貰った大事なものなんだから!!」

万が一破かれたりでもしたらー…
慌てて取り返そうと手を伸ばした瞬間、ビリッと破れる音が聞こえた

蓮「―…っ」

ビリビリに破かれた大切なお札がハラハラと地面へと落ちていった

「琉から貰った大事なもの?
ちょっと優しくされたからって調子こいてんじゃないよ
何か貰ったからって自分が特別だと思わないでよね」

「でもお札なんて少し気味悪いね」

「別にそれくらいいいじゃない
顔がいいんだから」

桜「こいつら…悪霊よりも質悪いよっ」

蓮「…酷い…言っておくけど琉もなおも平気で人を傷つけるような人達を好きになんかならないんだから!」

「何だって―……?」

次の瞬間、彼女達は突然バタバタとその場に倒れ込んでいった
な…何…?この感じ…
全身鳥肌が立つくらい寒くて息苦しくて体が重い感覚に襲われる

桜「何…っ!?やばいよ蓮!!」

蓮「これ……全部が悪霊なの…!?
どうしよう…囲まれた…!?」

気が付けば私達の周りには怨念の塊の様な黒いオーラを放つ悪霊達が取り囲んでいた
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