34 / 180
*姉妹の絆
姉妹の絆#8
しおりを挟む
琉「そうか…直人と仲直りしたのか」
学校の帰り道に琉になおと仲直りしたことを話した
喧嘩って程の事では無かったけど、気まずかったのが無くなって心にかかっていたモヤの1つが無くなった感じ
蓮「琉もありがとね
朝は憂鬱だったけど、お陰で気が楽だった」
琉「別に、俺はなにもしてない」
琉はそう言ったけど、沢山の事をしてくれてるよ
琉が居なかったらずっと1人で悩んで泣いていただけだと思うから
すると突然琉は私の顔を覗くように私の髪に触れた
琉「少しはマシになったか」
あ、顔色を心配してたのかな
あんまり表情変わらないし素っ気ない所もあって分かりにくいけどこれが琉の優しさなんだ
なおとはまた違う優しさで安心する
琉「あとの問題は桜だな」
桜の事を思うと胸がとても痛んだ
学校の事となおの事は無事にすんで、随分気が楽になったけど…胸が晴れない
桜が消えてから今日で4日が経った
心配だし桜にも会いたい気持ちは日に日に膨らんでいく
でもどうしても自分の心にブレーキがかかってしまう
蓮「桜は…私に会いたくないと思うから…」
どうしても桜に会うのが怖かった
琉「…会いたいなら会えばいい」
蓮「え?」
琉「お前が桜に会いたいなら会えばいい
怖がって逃げてたって何かが変わる訳じゃない
蓮はこのままでいいのか」
蓮「嫌だけど…でも…」
琉「今お前に大事なのは相手の気持ちを考えることじゃなくて自分がどうしたいなだ
言いたい事言っても悪くはないだろ
どんな事になろうが喧嘩になろうが逃げるよりぶつかり合え
それにどんな事が起ころうが俺はお前等の絆が切れるとは思ってない」
蓮「琉…」
琉「この際だ、思いっきり姉妹喧嘩してくれば良い」
ずっとまたあの言葉を言われるのが怖かった
桜は私の事が嫌いで憎んでいたんだと思うと会いたくても足がすくんだ
勝手に桜は私に会いたくないだろうって思って…
私の気持ち…確かにこんな状態が続くよりぶつけても良いのかもしれない
そして何より桜の気持ちもぶつけて欲しい
私達はまだ喧嘩してぶつかり合える距離に居るんだから
このままもしも永遠の別れになったらきっと後悔する
蓮「うん…私…桜に会いに行く」
そう決意して口に出すとなんだかやる気が出てきた
琉「決まりだな」
蓮「琉も付いてきてくれる…?」
覚悟は決めたけどやっぱり1人だと心細い…
琉「当たり前だろ
また泣きべそかいて戻ってこられても困る
俺が見届けてやるから安心してぶつかり合ってこいよ」
蓮「う…もう泣かないし…」
琉「どうだか
まぁ、その決心が付いたならお前も知っておく必要があるな
桜の現状を」
蓮「桜の現状?」
琉「単刀直入に言うと桜に悪霊が取り憑いてる」
蓮「え!?もしかして私のせいで出ていったから…」
琉「いや、その時には既に取り憑かれていたはずだ
最初にお前の所に来た後、桜を捜して会ったんだ
けど、また力の強い悪霊みたいで、桜の近くに気配はしたが姿は見えなかった」
琉にも見えないなんて…それってよっぽど不味い状況なんじゃ…
琉「俺の仮説だが、桜は恐らくその悪霊に精神を影響されて感情的になってるんだろう
蓮同様に俺にも感情的に当たってきたからな」
蓮「そう…だったんだ…」
あの言葉は悪霊の影響で表へ出た桜の本音だったのかな…
それに影響を与えられてるって桜は大丈夫なのかな
琉「心配しなくても桜なら霊視で無事を確認してる
けどあんまり長引くと精神を持っていかれるからお前がさっさと決断してくれて助かったよ
桜を取り戻すにしてもお前の存在が鍵になるだろうからな」
私の存在が鍵?
琉「桜の原動力はお前と言っても過言じゃないからな
俺だけの力じゃ無理がある
兎も角、桜の所に向かうにしても少し準備が必要だ
まずは俺の家に行って準備を整える」
琉の家?
そういえば行ったことないけど、確かお寺の息子なんだっけ
お寺なのかなって想像してたけど、着いてみたら想像していたより立派なお寺でしかも花が咲き乱れてて綺麗
蓮「チューリップと菜の花だ
凄い綺麗…」
琉「住職の奥さんが好きで手入れしてるんだ」
蓮「へぇ…住職の奥さんって言うと琉のお母さんって事だよね」
琉「…お前はここで待ってろ」
琉は足早にお寺に入っていって、私は花を眺めながら待っていた
琉のお母さんってどんな人だろう
でも花がこんなに丁寧にお世話されてるだから優しい人に違いないよね
蓮「桜…」
花を見てると桜を思い出してまた寂しくなる
『…くす…こっちだよ…』
蓮「え…?」
まるで頭に直接囁かれるように聞こえた声
その声を聞いた途端、胸がドクンと脈打つように、頭が朦朧とした
-琉side-
琉「……」
準備を整えて戻ってきてみれば、さっきまでここに居た筈の蓮の姿がなかった
それに最悪な事に微かに霊の気配が残ってる
この気配には覚えがある
桜に取り憑いた悪霊と同じ気配
琉「嫌な予感がする」
俺が離れてからまだ5分くらい
そんな遠くには行ってない筈だが、何処に行った…!?
学校の帰り道に琉になおと仲直りしたことを話した
喧嘩って程の事では無かったけど、気まずかったのが無くなって心にかかっていたモヤの1つが無くなった感じ
蓮「琉もありがとね
朝は憂鬱だったけど、お陰で気が楽だった」
琉「別に、俺はなにもしてない」
琉はそう言ったけど、沢山の事をしてくれてるよ
琉が居なかったらずっと1人で悩んで泣いていただけだと思うから
すると突然琉は私の顔を覗くように私の髪に触れた
琉「少しはマシになったか」
あ、顔色を心配してたのかな
あんまり表情変わらないし素っ気ない所もあって分かりにくいけどこれが琉の優しさなんだ
なおとはまた違う優しさで安心する
琉「あとの問題は桜だな」
桜の事を思うと胸がとても痛んだ
学校の事となおの事は無事にすんで、随分気が楽になったけど…胸が晴れない
桜が消えてから今日で4日が経った
心配だし桜にも会いたい気持ちは日に日に膨らんでいく
でもどうしても自分の心にブレーキがかかってしまう
蓮「桜は…私に会いたくないと思うから…」
どうしても桜に会うのが怖かった
琉「…会いたいなら会えばいい」
蓮「え?」
琉「お前が桜に会いたいなら会えばいい
怖がって逃げてたって何かが変わる訳じゃない
蓮はこのままでいいのか」
蓮「嫌だけど…でも…」
琉「今お前に大事なのは相手の気持ちを考えることじゃなくて自分がどうしたいなだ
言いたい事言っても悪くはないだろ
どんな事になろうが喧嘩になろうが逃げるよりぶつかり合え
それにどんな事が起ころうが俺はお前等の絆が切れるとは思ってない」
蓮「琉…」
琉「この際だ、思いっきり姉妹喧嘩してくれば良い」
ずっとまたあの言葉を言われるのが怖かった
桜は私の事が嫌いで憎んでいたんだと思うと会いたくても足がすくんだ
勝手に桜は私に会いたくないだろうって思って…
私の気持ち…確かにこんな状態が続くよりぶつけても良いのかもしれない
そして何より桜の気持ちもぶつけて欲しい
私達はまだ喧嘩してぶつかり合える距離に居るんだから
このままもしも永遠の別れになったらきっと後悔する
蓮「うん…私…桜に会いに行く」
そう決意して口に出すとなんだかやる気が出てきた
琉「決まりだな」
蓮「琉も付いてきてくれる…?」
覚悟は決めたけどやっぱり1人だと心細い…
琉「当たり前だろ
また泣きべそかいて戻ってこられても困る
俺が見届けてやるから安心してぶつかり合ってこいよ」
蓮「う…もう泣かないし…」
琉「どうだか
まぁ、その決心が付いたならお前も知っておく必要があるな
桜の現状を」
蓮「桜の現状?」
琉「単刀直入に言うと桜に悪霊が取り憑いてる」
蓮「え!?もしかして私のせいで出ていったから…」
琉「いや、その時には既に取り憑かれていたはずだ
最初にお前の所に来た後、桜を捜して会ったんだ
けど、また力の強い悪霊みたいで、桜の近くに気配はしたが姿は見えなかった」
琉にも見えないなんて…それってよっぽど不味い状況なんじゃ…
琉「俺の仮説だが、桜は恐らくその悪霊に精神を影響されて感情的になってるんだろう
蓮同様に俺にも感情的に当たってきたからな」
蓮「そう…だったんだ…」
あの言葉は悪霊の影響で表へ出た桜の本音だったのかな…
それに影響を与えられてるって桜は大丈夫なのかな
琉「心配しなくても桜なら霊視で無事を確認してる
けどあんまり長引くと精神を持っていかれるからお前がさっさと決断してくれて助かったよ
桜を取り戻すにしてもお前の存在が鍵になるだろうからな」
私の存在が鍵?
琉「桜の原動力はお前と言っても過言じゃないからな
俺だけの力じゃ無理がある
兎も角、桜の所に向かうにしても少し準備が必要だ
まずは俺の家に行って準備を整える」
琉の家?
そういえば行ったことないけど、確かお寺の息子なんだっけ
お寺なのかなって想像してたけど、着いてみたら想像していたより立派なお寺でしかも花が咲き乱れてて綺麗
蓮「チューリップと菜の花だ
凄い綺麗…」
琉「住職の奥さんが好きで手入れしてるんだ」
蓮「へぇ…住職の奥さんって言うと琉のお母さんって事だよね」
琉「…お前はここで待ってろ」
琉は足早にお寺に入っていって、私は花を眺めながら待っていた
琉のお母さんってどんな人だろう
でも花がこんなに丁寧にお世話されてるだから優しい人に違いないよね
蓮「桜…」
花を見てると桜を思い出してまた寂しくなる
『…くす…こっちだよ…』
蓮「え…?」
まるで頭に直接囁かれるように聞こえた声
その声を聞いた途端、胸がドクンと脈打つように、頭が朦朧とした
-琉side-
琉「……」
準備を整えて戻ってきてみれば、さっきまでここに居た筈の蓮の姿がなかった
それに最悪な事に微かに霊の気配が残ってる
この気配には覚えがある
桜に取り憑いた悪霊と同じ気配
琉「嫌な予感がする」
俺が離れてからまだ5分くらい
そんな遠くには行ってない筈だが、何処に行った…!?
0
あなたにおすすめの小説
結婚したくない腐女子が結婚しました
折原さゆみ
恋愛
倉敷紗々(30歳)、独身。両親に結婚をせがまれて、嫌気がさしていた。
仕方なく、結婚相談所で登録を行うことにした。
本当は、結婚なんてしたくない、子供なんてもってのほか、どうしたものかと考えた彼女が出した結論とは?
※BL(ボーイズラブ)という表現が出てきますが、BL好きには物足りないかもしれません。
主人公の独断と偏見がかなり多いです。そこのところを考慮に入れてお読みください。
※番外編に入り、百合についても語り始めました。
こちらも独断と偏見が多々あるかもしれないのでご注意ください。
※この作品はフィクションです。実際の人物、団体などとは関係ありません。
※番外編を随時更新中。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる