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*姉妹の絆
姉妹の絆#9
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-蓮side-
…強い波の音が聞こえる
まだ微かに冷たい潮風が私を通りすぎていく
私の真下は断崖で海が広がっていて、もう1歩踏み出せば私はこの中へ落ちるような場所に立っていた
私…どうしてこんな所に立ってるんだろう
どうやってここまで来たんだろう
今まで何をしていたんだろう…
なんだろ…頭がボーっとして何も思い出せないし考えたくもない
『ふふ、怖がらなくて大丈夫…
もうすぐお姉ちゃんに会えるんだから』
お姉ちゃん…?
断崖の下へふと視線を落とすと海の中に桜の姿が見えた
『蓮…寂しいよ…蓮…』
桜の声…桜が私を呼んでる…
桜の所に行かなくちゃ…
蓮「…さ……くら…」
こんな高い場所から身を乗り出す事なんてちっとも怖いと感じなかった
だだ桜の所に行かなくちゃってボンヤリとした気持ちしか無かった
琉「(見つけた!)蓮っ!!目を覚ませ!」
酷く遠くで誰かの声が聞こえた気がした
でも桜が私を呼ぶ声の方が何倍にも大きく聞こえていた
『………れ…ん』
ごめんね…桜…今行くから……
私が1歩足を踏み出すと、体が軽くなるように風を感じた
私はそのまま断崖から海へ身を投げだしていた
-琉side-
探すのに時間がかかって、いつの間にこんな所まで…!
俺の呼び掛けにも反応せず、俺が辿り着く前に蓮は足を進めて、そのまま俺の視界から消えて海へと落ちていった
蓮が海へ落ちた音が鮮明に聞こえた
琉「畜生が…!」
俺は蓮を追いかけ海に飛び込んだ
くっ…只でさえ潮の流れが激しく体が重い
海流がうごめく中、蓮の姿を捉え何とか蓮の腕を掴んだ
よし…早く上がらねぇと…
海面へ向かって泳ごうとするとズシッと更に体が重くなる
振り返ると俺達に纏わり付くようにここで自殺した多くの霊が引っ付いていた
体が重い…こんなに集まってきてやがって…
俺を引き込もうとする奴も居るが圧倒的に蓮に纏わり付いて、深く引きずり込もうとしている
何が何でも蓮を連れてく気か
こんな所に留まってないで全員失せやがれ!
俺が幾つか護符を取り出して念を込めると纏わり付いていた霊は嫌がるように俺達からから離れていった
その隙に海面まで泳いで陸へ上がった
-蓮side-
ザバッ…
琉「ゲホッ…はぁ…はぁ…おい蓮、しっかりしろ」
蓮「う…っ、ゴホッゴホッ…」
気が付くと私は岩場の上に居て、琉が覗き込むように私を見ていた
蓮「琉…」
全身がずぶ濡れでまだ微かに重苦しい感じがする…
私一体何が…
自分に何が起こったのか分からなくて記憶が混濁していた
琉「はぁ…一先ず大丈夫みたいだな」
琉の声が響く…
そして桜の声も頭に響いた
『…蓮…行か…ないで…寂し…い……蓮…』
蓮「…桜が呼んでる…
私…行かなきゃ…1人で寂しいって…」
息苦しく掠れた声で私は言った
琉「違う、あれは桜じゃない」
蓮「桜じゃ…ない…?」
琉「あぁ、惑わされるな
思い出せ本当の桜を」
本当の…桜…?
桜「――…蓮っ!!」
まるで空が晴れ渡るように鮮明に聞こえた桜の声
声の方へ目を向けると、そこにもこっちに向かってくる桜の姿が見えた
蓮「…桜?何で…桜が2人…?」
琉「あっちに居るのは桜の姿をした悪霊だ
生者の会いたい人、望む人の姿を借りて招き入れようとする悪霊の仕業だ」
あれが悪霊…?
じゃぁこっちが本当の桜なの…?
桜「蓮っ…!良かった!無事で…っ」
桜は涙ぐみながら私に飛び付いた
どうして…?私…桜に触れてる…?
桜「蓮…っ、ごめんねっ…ごめんね…!」
私を強く抱き締めながらポロポロ涙を流して桜は必死に私に謝っていた
蓮「…桜…私に触れるの…?」
桜「え…?本当だ…」
桜もそこで初めて気付いたようで少し驚いていた
桜「なんで…今まで1度も触れたことなんて無かったのに…」
戸惑っている私達に琉はこう言った
琉「お前等の絆が何らかの奇跡を起こしたんだろ
俺もこんな事は初めてだ」
私達は目を合わせた
蓮「桜…私、桜に…伝えたい事があるの」
言いたいこと伝えたいこと、怖くてもちゃんと伝えなきゃ…
蓮「私…ごめんね…
桜が苦しんでるの分から無くて、無神経な事言って…
私のせいで桜がそんな思いしてるのに…」
話していると自然と涙が溢れた
桜を傷付けてしまったことが悲しくて苦しくて…
桜「待って!違うの蓮!
私は蓮のせいなんて思ってない!
私は自分が死のうが蓮の事を守れたなら本望だよ
ごめんね、あんなの嘘だからね?
私は蓮が生きていてくれて嬉しい
蓮が居てくれるだけで私は幸せなの
蓮、生きていてくれてありがとう…っ」
桜の言葉が私の心に響いて、更に目頭が熱くなって余計に涙が溢れた
蓮「う…わぁぁん…私も心配したんだからね…っ
桜が1人で出ていって…何かあったらどうしようって…!」
桜「うん…ごめんね」
良かった…また桜と一緒に居られるんだ…
それがとても嬉しかった
桜「ぐす…あれ?そういえば琉は…?」
蓮「あれ…?どこ行ったんだろう…」
ついさっきまで近くに居た筈なのに、気が付くと琉の姿がなかった
…強い波の音が聞こえる
まだ微かに冷たい潮風が私を通りすぎていく
私の真下は断崖で海が広がっていて、もう1歩踏み出せば私はこの中へ落ちるような場所に立っていた
私…どうしてこんな所に立ってるんだろう
どうやってここまで来たんだろう
今まで何をしていたんだろう…
なんだろ…頭がボーっとして何も思い出せないし考えたくもない
『ふふ、怖がらなくて大丈夫…
もうすぐお姉ちゃんに会えるんだから』
お姉ちゃん…?
断崖の下へふと視線を落とすと海の中に桜の姿が見えた
『蓮…寂しいよ…蓮…』
桜の声…桜が私を呼んでる…
桜の所に行かなくちゃ…
蓮「…さ……くら…」
こんな高い場所から身を乗り出す事なんてちっとも怖いと感じなかった
だだ桜の所に行かなくちゃってボンヤリとした気持ちしか無かった
琉「(見つけた!)蓮っ!!目を覚ませ!」
酷く遠くで誰かの声が聞こえた気がした
でも桜が私を呼ぶ声の方が何倍にも大きく聞こえていた
『………れ…ん』
ごめんね…桜…今行くから……
私が1歩足を踏み出すと、体が軽くなるように風を感じた
私はそのまま断崖から海へ身を投げだしていた
-琉side-
探すのに時間がかかって、いつの間にこんな所まで…!
俺の呼び掛けにも反応せず、俺が辿り着く前に蓮は足を進めて、そのまま俺の視界から消えて海へと落ちていった
蓮が海へ落ちた音が鮮明に聞こえた
琉「畜生が…!」
俺は蓮を追いかけ海に飛び込んだ
くっ…只でさえ潮の流れが激しく体が重い
海流がうごめく中、蓮の姿を捉え何とか蓮の腕を掴んだ
よし…早く上がらねぇと…
海面へ向かって泳ごうとするとズシッと更に体が重くなる
振り返ると俺達に纏わり付くようにここで自殺した多くの霊が引っ付いていた
体が重い…こんなに集まってきてやがって…
俺を引き込もうとする奴も居るが圧倒的に蓮に纏わり付いて、深く引きずり込もうとしている
何が何でも蓮を連れてく気か
こんな所に留まってないで全員失せやがれ!
俺が幾つか護符を取り出して念を込めると纏わり付いていた霊は嫌がるように俺達からから離れていった
その隙に海面まで泳いで陸へ上がった
-蓮side-
ザバッ…
琉「ゲホッ…はぁ…はぁ…おい蓮、しっかりしろ」
蓮「う…っ、ゴホッゴホッ…」
気が付くと私は岩場の上に居て、琉が覗き込むように私を見ていた
蓮「琉…」
全身がずぶ濡れでまだ微かに重苦しい感じがする…
私一体何が…
自分に何が起こったのか分からなくて記憶が混濁していた
琉「はぁ…一先ず大丈夫みたいだな」
琉の声が響く…
そして桜の声も頭に響いた
『…蓮…行か…ないで…寂し…い……蓮…』
蓮「…桜が呼んでる…
私…行かなきゃ…1人で寂しいって…」
息苦しく掠れた声で私は言った
琉「違う、あれは桜じゃない」
蓮「桜じゃ…ない…?」
琉「あぁ、惑わされるな
思い出せ本当の桜を」
本当の…桜…?
桜「――…蓮っ!!」
まるで空が晴れ渡るように鮮明に聞こえた桜の声
声の方へ目を向けると、そこにもこっちに向かってくる桜の姿が見えた
蓮「…桜?何で…桜が2人…?」
琉「あっちに居るのは桜の姿をした悪霊だ
生者の会いたい人、望む人の姿を借りて招き入れようとする悪霊の仕業だ」
あれが悪霊…?
じゃぁこっちが本当の桜なの…?
桜「蓮っ…!良かった!無事で…っ」
桜は涙ぐみながら私に飛び付いた
どうして…?私…桜に触れてる…?
桜「蓮…っ、ごめんねっ…ごめんね…!」
私を強く抱き締めながらポロポロ涙を流して桜は必死に私に謝っていた
蓮「…桜…私に触れるの…?」
桜「え…?本当だ…」
桜もそこで初めて気付いたようで少し驚いていた
桜「なんで…今まで1度も触れたことなんて無かったのに…」
戸惑っている私達に琉はこう言った
琉「お前等の絆が何らかの奇跡を起こしたんだろ
俺もこんな事は初めてだ」
私達は目を合わせた
蓮「桜…私、桜に…伝えたい事があるの」
言いたいこと伝えたいこと、怖くてもちゃんと伝えなきゃ…
蓮「私…ごめんね…
桜が苦しんでるの分から無くて、無神経な事言って…
私のせいで桜がそんな思いしてるのに…」
話していると自然と涙が溢れた
桜を傷付けてしまったことが悲しくて苦しくて…
桜「待って!違うの蓮!
私は蓮のせいなんて思ってない!
私は自分が死のうが蓮の事を守れたなら本望だよ
ごめんね、あんなの嘘だからね?
私は蓮が生きていてくれて嬉しい
蓮が居てくれるだけで私は幸せなの
蓮、生きていてくれてありがとう…っ」
桜の言葉が私の心に響いて、更に目頭が熱くなって余計に涙が溢れた
蓮「う…わぁぁん…私も心配したんだからね…っ
桜が1人で出ていって…何かあったらどうしようって…!」
桜「うん…ごめんね」
良かった…また桜と一緒に居られるんだ…
それがとても嬉しかった
桜「ぐす…あれ?そういえば琉は…?」
蓮「あれ…?どこ行ったんだろう…」
ついさっきまで近くに居た筈なのに、気が付くと琉の姿がなかった
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