約束の果てに

秋月

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*琉の過去

琉の過去#7

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その後、琉は私を家まで送ってくれた
琉とこうして並んで歩くも送ってくれるのも久し振り
少し前までもう当たり前にみたいになっていたからな…
そして家に入ってからは鏡と睨めっこ

蓮「うーん…少し赤いかな?」

桜「あんだけわんわん泣いた割にはそこまで赤くないね
お母さん達も気付かないと思うから大丈夫だよ」

蓮「そうだね」

桜「でも、蓮があんなわんわん泣くなんて
てゆうより最近事あるごとに泣いてる気がするけど?
昔より泣き虫になったんじゃない?」

蓮「う…そんなこと…ないよ」

否定したいけど、桜の言う通り最近泣きすぎな気がするような…
桜にもなおにも琉にも泣き虫って言われたような…
私ってこんなに涙もろかったけ
今思い出すと子どもみたいに泣きじゃくって恥ずかしい…

桜「蓮、私ちょっと出掛けてくるね」

蓮「え、急に?どこ行くの?
私も付いていこうか?」

桜「ちょっとした野暮用だから心配しないで♪
すぐ終わるからさ
それじゃ行ってくるね!」

蓮「あ、気を付けてねっ」

-桜side-

私は蓮から離れて1人であるところへ向かった
お邪魔しまーすと境内の中を通り過ぎ、真っ直ぐ琉の部屋へと向かった
そしてサラリと部屋の中に入ると琉が中に居た

桜「やっほぉ、琉」

琉「は?桜?」

琉は私のいきなりの登場に少し驚いてるように見えた
以前の来た時は散らかっていたのに、今じゃすっかり綺麗に片付けられてる

琉「おい、なんでお前がここに居るんだよ
蓮も来てるのか」

桜「残念だけど私1人なんだよね」

そう答えた私に対して琉は呆れ顔

琉「お前、それなりに家が近いからって1人で無謀なことするなよな
何かあったらどうするんだよ」

桜「琉と一緒に居るようになってちょっとやそっとの悪霊は私に寄り付かなくなったし、というよりどちらかと言うと蓮が引き寄せるタイプだから私は平気なんだよね」

琉「はぁ…だからって万が一があるだろ
それに俺の部屋には護符の結界が張ってあった筈だが?」

桜「あぁ!前回もそうだけど入れちゃった♪」

また新しく張り直したみたいだけど、お茶の子さいさいだもんね♪

琉「得意気になるな
ったく余計な力つけやがって…
それで、わざわざお前1人で何しに来た」

桜「そうそう、話をしに来たというか…琉に確認したいことがあって来たんだよね」

琉「なんだよ」

桜「さっき、蓮があんたの事好きだって言ったの覚えてる?」

琉「それがどうした」

覚えてるってことね
その割りに動揺もなくいつも通りの反応…
これはどっちかな?

桜「それ、琉はどう受け止めたわけ?」

私がそう聞くと琉は、はぁ…と溜め息を溢した

琉「お前が言いたい事は大体分かった
安心しろよ
あれを告白だと思うほど自惚れてない
あいつがそんなつもりで言っていた訳じゃないのはあいつの言動を見ていても分かってる」

桜「あ、分かってたの?
もし勘違いしていたらどうしようかと思って様子を見に来たんだけど、理解あるようで助かった」

あの時、蓮の口から自然と溢れた琉が好きだと言う言葉
だけど私が見ていても分かるように蓮の言っていた好きの意味は恋愛的な物じゃない
純粋に友達として琉が大切で好きだという意味
だからあんなにすんなりと出た好きと言う言葉
あれが告白だったら蓮の態度はまた違っていたはずだから
まぁ、端から聞いてたら充分告白に近いものだけど
だから万が一にでも琉が勘違いしていたら困ると思った
今回の蓮にそのつもりは一切無かったから

琉「桜、お前そんなことの為にわざわざ俺の所に来たのか?
てゆうより俺がそんな勘違い野郎に見えるか?」

桜「見えないけど、念の為よ、ね・ん・の・た・め!
私は蓮のお姉ちゃんで側であの子を見守って、蓮が幸せになるのを見届けるのが私の役目なんだから」

そう、それが私の心残りだから

琉「桜お前…」

桜「勘違いしてないならそれでいいの
てゆうより琉も思ったより平気そうね
不安になってるかとも思ったけど」

琉「そんなに柔じゃない」

琉は琉で強がりなんだから…

桜「ふーん、そう?
まぁ、平気そうで何より
さて、話も済んだし、私はもう帰るから
蓮には出掛けてくるって言ってあるけど、あんまり遅くなるとまた心配するだろうし
じゃぁね、琉」

琉「おい、桜…」

私はそのまま琉の部屋を出て、家へと戻った

-蓮side-

次の日の朝、準備を整えて私は階段をかけ下りて玄関へ向かった

桜「蓮、そんなに急いで転ばないでよ?」

蓮「そんなドジじゃないもーん」

靴を履きながら桜は呆れ顔で

桜「どの口が言ってるんだか」

蓮「行って来まーす!」

早く確かめたくて玄関を飛び出した
そこには以前のように琉が待っていてくれた

琉「何をそんなに慌ててるんだよ」

蓮「琉と一緒に行けるのが嬉しくて♪」

一緒に登校するのも琉が学校に行くのも久し振りだから、この感じが楽しくて嬉しいと感じる

琉「大袈裟
お前が浮かれてるとろくなこと起きなさそうだな」

蓮「失礼なっ、何も起きないから!
琉が居なかった間も特に何にも起きなかったし♪」

琉は小さくため息をついた

琉「はぁ…お前はいつまで経っても呑気だな…
ほら、行くぞ」

こういうところは前と変わらない
でも昨日面と向かって琉と話せて、以前よりは琉の事が分かった気がするし、近づけた気がする
私は先に歩き出した琉の後を追いかけた
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