約束の果てに

秋月

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*琉の過去

琉の過去#8

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琉と歩きながら学校に向かう
でも学校に着く前になおの事も琉に話さなきゃ…
昨日は言わなかったけど、なおも一緒に華さんの所に行った訳だし…
なおも話を聞いて琉の事を心配していたし…

蓮「あのさ、琉…なおの事なんだけど…」

琉「直人がどうした?」

蓮「えっと…ほら、私達が琉の家に行って華さんの話を聞いた訳なんだけど…
実はなおも一緒に行ったんだよね
だからなおも華さんの話を聞いてて…」

琉「そんなに恐る恐る話さなくたって別にもう怒ったりしないから安心しろよ
大体想像ついてたし
どうせ直人がお前を華さんの所に連れていったんだろ」

蓮「え、知ってたの?」

桜「もしかしてそれも霊視で見えたとか?」

琉「違う、お前等の考えそうな事が分かりやすいだけだ
それに別に直人は若干だけど俺の事情を知ってるからな」

確かに詳しくは知らなかったみたいたいだけど、琉が捨てられたって事は知っていたし…

蓮「不愉快に思ってたりしない?」

琉「最初は不愉快だった
でも、俺にも悪いところはあったし、お互い様って事でいい」

やっぱりどんな理由があれ、勝手にあれこれ探られるのは嫌だよね…
私もそこは反省しないと…

蓮「昨日も私が琉の所に行くの心配してたし、どうなったか気になってる筈だから…」

琉「あいつも重度の心配性でお節介な奴だからな
別にあいつの事は信用してるし、好きに話せばいい」

なおってやっぱり人望が熱いんだな
琉がそんな風に言う人あんまり居ないもんな

琉「もしかして俺が休みの間、直人と一緒に居たのか?」

蓮「え?あ、まぁ、帰りに一緒に帰ることが多かったかな
私の様子が心配で送ってくれてただけだと思うんだけどね
心配かけたくないのに心配ばかりかけちゃってなおにも申し訳ないよ」

琉「まぁ、直人と一緒だったなら色々と安心だったな」

桜「安心ってどうゆうことなの?」

琉「あいつ、お前等と違って霊を寄せ付けないタイプの人間なんだよ
まぁ、絶対って訳じゃないけどな」

蓮「え?」

桜「そうなの?そんなの初耳なんだけど」

琉「護符の効力も薄れていたのに、お前等に何も起こらなかったのは直人の存在が霊を遠ざけていた可能性がある
あとは運が良かったって話だな」

蓮「そうなんだ…」

なおがそうゆう体質だなんて知らなかったな…

桜「それって皆が皆違うの?」

琉「当然、1人1人性格が違うのと同じだ
まぁ、わざわざ言うことでもないし、直人はそんなこと知らないけどな」

そうなんだ…
お互いに知らなかったとはいえ、私が何事もなく琉が帰ってくるまで過ごせたのは、なおのお陰かと思うと、つくづく助けられてるなぁって感じる
思い返すとなおには迷惑ばかりかけてる気がする…

学校に着くといつも通り沢山の人の話し声でガヤガヤとしていた

琉「俺は職員室寄ってから行くから、先に行ってろ」

蓮「分かった」

そう言われて先に教室に向かい、入ろうとした所で、後ろから呼び止められた

直人「蓮!」

振り替えるとなおが居た

蓮「なお、おはよ」

直人「はよ…琉は一緒じゃないのか?
昨日もあれっきり連絡無いし…また休み?それともやっぱり何かあったのか?」

連絡…はっ、私そう言えば昨日全くなおに連絡してなかった!
うわぁっ、やっちゃった…!
なお、ずっと心配してただろうに…!

蓮「なお、ごめん…っ
連絡するのすっかり忘れてた…!
でも心配しなくて大丈夫!
琉とはちゃんと会えて話も出来たから!
学校にも来てるよ!
今は職員室行ってるだけだから!」

慌てて訂正する私を見てなおは

直人「…その様子だと大丈夫だったのか?」

蓮「うん…まぁ、結果的に大丈夫だったよ」

また突き放されそうになったり、アクシデントもあったけど…

直人「そっか…それなら良かった
けど、蓮め薄情だなぁ
連絡もしてくれないなんて
やっぱり委員会なんてほっぽって一緒に行けば良かったって思ったりしたんだからな」

蓮「う…本当ごめん…」

桜「本当抜けてるんだから…」

と、桜にも言われる始末…
自分の情けなさを反省していると、用を終えた琉が戻ってきたようで、気付いたなおが琉に先に声をかけた

直人「あ、琉、久し振りだな、おはよ」

琉「はよ」

直人「お前も少しくらい連絡返せよ
蓮から話は聞いてたけど、俺も心配してたんだからな」

琉「悪かった」

直人「で、色々と何があったのか俺にも教えてくれるんだよな?
蓮から昨日の話も聞きたいし」

蓮「そうだよね…」

琉「なら俺から話す
直人も関わってんなら隠すつもりも無い」

ということで私達は3人で学校から出て近くの公園へやって来た

直人「それで今まで琉はずっと何してたんだよ
華さんから聞いたぞ
突然陸人さんの仕事に着いていったらしいな
しかも全くの音信不通だし
やっぱり実の母親に会ったことがきっかけか?」

琉「まぁ、そうだな
色々と自分の感情がコントロール出来なかったし、それに一緒に居た蓮達にあの女の事を聞かれるのが嫌だった
思い出したくもない事だったからな」

直人「それで?」

琉「少し離れて頭を冷やす時間が欲しかったんだ
自分の中でそれなりに整理して、忘れようとして…
でもこっちに戻って蓮に会ってみれば勝手に俺の事を探ってるし、一瞬また腹立たしさはあったが、蓮の説得で、自分の過去とあの女に対して向き合うことに決めた」

直人「向き合うって…まさか会うつもりか?」

琉「そのつもりだ
いつかは向き合わなきゃいけない問題だし、ケリはつけなきゃいけないと思っていたからな」

直人「琉がそう決めたらなら俺はそれでいいと思ってる
でも本当に大丈夫なのか?
あれだけ関わりたくなさそうだったのに
もう日は決めてるのか?」

琉「今週の土曜に行こうと思ってる」

直人「今週ってすぐだな」

琉「先伸ばしにしても仕方ないからな」

直人「それって蓮も一緒に行くのか?」

なおが琉にそう訪ねると、琉は私の方をチラッと見て黙りこんだ
その様子が私を連れていこうか迷ってるように見えた

蓮「琉がなんて言おうと私達は絶対に着いていくからね!」

私は琉が何かを言う前にそう言い切った

琉「…こいつがこの調子だからな
まぁ、正直、1人であの女と対面する勇気は無かったんだ
こいつ等が一緒に居てくれるなら俺も心強い」

そう琉が溢した
琉が私達の事を頼りにしてくれてるみたいで嬉しかった
でもやっぱりあの人の事になるとなんてゆうか…弱気になってる気がする…

直人「…そっか、蓮達が一緒に行くなら俺も一緒に行くよ
人様の事情にあんまり首突っ込むのも悪いかと思ったけど、お前等の事、心配だからさ
一悶着起こりそうだし」

琉「…分かった
万が一何かあると悪いし、直人が一緒なら蓮も安心だし、俺も都合がいい」

直人「都合がいいってどうゆうことだよ」

蓮「琉…?」

琉「…こっちの話だから気にするな」

琉は何を考えてるんだろう…
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