約束の果てに

秋月

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*恋人同士

恋人同士#9

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少し気持ちが落ち着くと、今の状況がハッキリと理解できてきた
ま、待って…なんだか気持ちが色々と先走ったような…
てゆうより私…琉に抱き締められてるよね
冷静になるとこんなに琉が近いのは恥ずかしいかも…
え、でもこれ…ど、どうしたら…
琉もなんか離す様子が無さそうな…

蓮「あ…あの琉…そろそろ…」

私が恐る恐る声をかけると、琉は私の事を離してくれた

琉「悪い」

蓮「え?ううん…ちょっと恥ずかしくて…」

琉「…お前ってそんなに恥ずかしがり屋だったんだな
今まではそんなの気にせずに、しつこく来てた癖に」

蓮「だ、だからそれは気持ちが全く違ったというか…え、もしかして真衣さんの時とか迷惑だった…?」

琉「そうゆう意味じゃないって
確かに最初はほっとけって感じだったけど、結果的にお前が居てくれて良かったよ
ただ以前は普通に俺の事が好きって言ってた癖になって思っただけ」

蓮「そ、それは…その時はまだ純粋に友達としてというか…」

琉「ま、それも知ってる」

そう言うと琉は私をじっと見て黙ってしまった

蓮「琉?」

琉「…正直、焦った
直人を焚き付けておいて言うのもあれだけど、お前が直人を選ぶ可能性も充分あったから」

蓮「え?な、なんで?」

ってゆうより焦ってるように見えなかったけど…
琉ってあんまり顔に出ないから焦ってるなんて分からなかったけど…

琉「正直お前等仲が良いからな
直人は俺より聞き上手で話し上手で優しいしな
それにお前が1番しんどい時にずっと支えていたらしいし、蓮にとって大きな存在なのは分かってたからな
それでも俺を選んでくれたのは…まぁ…安心した」

確かに付き合いの長さで言えばなおの方が長かったけど…琉ってそんなことも考えてたんだ
なんだか意外…それになんだか…

蓮「琉…もしかして照れてるの?」

さっきまで目が合っていたのに、今は背けるように反らしてるし…

琉「お前さ、そうゆう事面と向かって言うなよ」

待って待って…やっぱりどこか恥ずかしそうだよね
こんな琉の1面初めて見たかもしれない…

蓮「琉も照れたりするんだ…」

いつもそんな姿見せないし、さっきだって全然余裕そうで、私1人が恥ずかしいだけかと…

琉「はぁ…お前の事になると余裕が無くなるんだよ
日も暮れたしそろそろ帰るぞ
夜なんて厄介者の溜まり場だし、送る
桜も心配してそうだしな」

蓮「あ、う、うん」

確かにそろそろ帰らないとお母さん達も心配しそう
なんだか時間を忘れていた気分…

琉「ほら」

立ち上がる私に琉は手を差し出してきた

蓮「え?」

琉「嫌なら良いけど」

蓮「嫌なわけないよ
むしろ嬉しいかな」

私は差し出された手に自分の手を重ねた
そっか…恋人同士になると琉とこうゆう事も出来るんだ…
ただ手を繋いだだけなのになんだか凄く幸せだな…
そして家に着くまで私達は手を繋いで帰った

琉「じゃぁ、また明日な」

蓮「うん、琉も気をつけて帰ってね」

私は琉の後ろ姿を見送った
こう言うところはいつも通りって感じだな…
まぁ、いきなり色々と変わったら心臓持たないかも…
さっきの状況だって結構やばかった…
思い出しただけでも恥ずかしい…
繋いでた手…まだ琉の温もりが残ってるみたい…
私…こんなに琉の事が好きだったんだな…

いや、今は余韻に浸ってる場合じゃないね
早く家に入らないと…

蓮「ただいまぁ」

玄関を開けるとお母さんとお父さんが何処か行きそうな雰囲気でそこに居た

蓮「あれ?何処か行くの?」

母「蓮っ、やっと帰ってきた」

蓮「え?」

父「連絡もないし帰ってこないからちょっとその辺り探しに行こうとしてたんだよ」

蓮「えっ、あ…連絡忘れてた…
ごめんなさい…心配したよね」

父「無事だったらいいさ
けど、連絡は必ずするようにな
心配するからさ」

蓮「うん、気をつける」

桜が亡くなってからより私の事を大切にしてくれるようになった両親
私まで親不孝な事はしたくない

母「蓮も帰ってきたことだし、ご飯にしましょうか」

蓮「うん」

あれ、そういえば桜が居ないけど…

蓮「私、荷物置いてくる」

いつもなら出てきそうなのに、部屋に居るのかな
部屋に入ると、そこには桜が居た

蓮「桜、ただいま」

桜「蓮っ、遅かったけど何かあったの?
琉には蓮が戻るまで家から出るなって言われたんだから」

蓮「うーんと、色々あったかな
桜にも聞いてほしいけど、取りあえずご飯食べてくるね」

桜「も~、色々と聞きたいことがあるんだから、全部話してよね?」

そしてご飯の後に桜にも全部話した
なおの事も琉の事も

桜「そっか、蓮も断るの勇気いったでしょ
でも蓮は間違ってはいないと思うよ
傷つけることになっても、自分の気持ちを偽らずちゃんと伝えたんだから
それはなおの為にもなったと思うよ
これから少し気まずいかもしれないけど、なるべく気を使ったりしないで普通に接するようにね
なおとの関係が拗れるのもお互い嫌でしょ?」

蓮「うん…そうする」

桜「よし、ここからは気持ちを切り替えまして…
蓮っ、おめでとう!」

蓮「わっ!?桜?いきなりどうしたの?」

満面の笑みで私に飛び付いてきた桜

桜「だって琉と付き合うことになったんでしょ?
蓮は告白する気がないって言って、それでも見守っていこうと思ってたけど、本当は蓮の恋が結ばれたらいいなってずっと思ってたんだから!
だから今は自分の事のように本当に嬉しいの!」

蓮「桜…ありがとう
少し照れくさいけど嬉しいよ」

桜「蓮を取られちゃうのは少し寂しいけど、琉なら私も文句ないから♪
琉に限って蓮を傷つけるような事はしないと思うけど、もし何かあったらこれからも相談してよ?
もちろん惚気も聞いてあげるよ♪」

蓮「惚気って…でも相談はする
頼りにしてるからね、桜」

桜「精一杯役に立ってあげるから期待してて♪
それでそれで?もっと詳しく聞かせなさいよ
今日は夜更かし決定だからね♪」

そして興味津々の桜に根掘り葉掘り色々と聞かれたのだった
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