約束の果てに

秋月

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*深まる想い

深まる想い#13

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いきなり祐哉さんが頭を下げるから正直戸惑った

祐哉「蓮ちゃん、俺のせいで死ぬほど苦しい思いさせてごめん
俺が軽率だったし、今は本当に反省してる
それからそんな俺の為に、見捨てることもせずに一生懸命になってくれてありがとう」

祐哉さんがまさかこんなに丁寧に謝罪とお礼を言ってくるなんて思わなかった…というより意外だった

蓮「祐哉さんの気持ちは分かりましたから
謝罪もしてくれましたし、もう気にしてないですから」

私がそう伝えるとパッと顔を上げた祐哉さん

祐哉「俺、蓮ちゃんのそうゆう優しいところマジで好き」

蓮「え?」

いきなり何を言うのかと思ったら、次の瞬間、祐哉さんは自分のポケットとからあるものを取り出して私に差し出した

祐哉「俺、蓮ちゃんの優しい所とか一生懸命な所にマジで惚れたんだ
だから蓮ちゃん、俺と結婚しよ?」

蓮「えっ!?」

桜「は!?」

差し出された指輪にまさかのプロポーズの言葉に状況が整理できなかった

蓮「え、いやいやいや…冗談ですよね…?」

祐哉「冗談じゃないよ!
俺は至ってマジだから!」

いきなりのプロポーズに戸惑う私が言葉に詰まってると先に桜が口を開いた

桜「いきなり結婚なんて何言ってるわけ!?
てゆうかあんたみたいな人に大事な妹あげられるわけないでしょ!?」

祐哉「あ、いきなり結婚が無理なら結婚を前提にお付き合いからでも俺は全然いいよ!」

相変わらずノリが軽い所があるけど…言ってることは本気みたい…

桜「良くないっての!
私はぜーったい反対!
大体ね、蓮には琉が居るの!
琉!琉も黙ってないでなんか言ってやりなさいよ!」

琉「……」

桜に急かされる琉だったけど、琉は何も言わないままクルリと向きを変えて歩き始めた

桜「え!?ちょっと琉!?どこ行くの!?」

桜も琉の行動に戸惑っていた
私も戸惑った

蓮「琉っ!」

琉を追いかけようとしたら、私は祐哉さんに手を掴まれた

祐哉「待って蓮ちゃん」

蓮「祐哉さん、気持ちは嬉しいんだけど私は祐哉さんの気持ちには答えられません」

祐哉「そんな…一ミリも気持ちは動かないの?」

蓮「うん、一ミリも
ごめんなさい祐哉さん
私は琉が好きだから」

祐哉「そっか…蓮ちゃんがそう言うなら諦めるしかなさそう
蓮ちゃん色々とありがとう、引き留めてごめんね」

蓮「ううん、じゃあね祐哉さん
今度は事故に合わないように気を付けてくださいね!」

パッと手を離してくれた祐哉さんに別れを告げて私は琉の後を追いかけた

蓮「琉待って、琉ってば!」

私が呼び続けるとやっと足を止めた琉

蓮「琉、何か怒ってるの?」

琉の雰囲気から怒ってるっていうか機嫌が悪そうなのは確かに伝わってくる
無言で先に行っちゃうくらいだし…

琉「…お前さ、隙がありすぎるんだよ」

少し不機嫌そうな顔でそう言った琉

蓮「え?隙?」

琉「何プロポーズなんかされてるんだよ」

蓮「え、私もまさかされるなんて思っても無かったし…勿論お断りしたよ?」

琉「そうゆう問題じゃ無いんだよ」

次の瞬間、突然琉が抱き締めてきた

蓮「え!?ちょ、ちょっと琉…!?」

いきなりで戸惑うし、未だに慣れなくて恥ずかしさで心臓が騒ぐ

琉「桜」

琉は抱き締めたまま、桜に視線を移して声をかけた

桜「…全くもう、しょうがないなぁ
5分だけだからね
5分したら絶対戻ってくるから」

え、何々?どうゆうこと?と思ってる間に桜は忽然と姿を消した

蓮「え、ちょっと桜!?どこ行くの!?」

琉「蓮」

桜が居なくなって戸惑っていると、すぐ耳元で琉の声が聞こえて心臓が跳ねた
そして数センチの距離の近さで琉と目が合うと、次の瞬間には唇が重なっていた
キスなんて慣れていないせいもあって恥ずかしさと緊張で体に自然と力が入って息もしずらい

琉「…力入れすぎ」

蓮「だ、だって…」

言い終わる前に琉は遮る様にもう一度唇を重ねてきた
同時に琉の右手が頬をなぞり、不意に私の耳に触れた

蓮「んっ…!」

声が漏れても琉はキスを繰り返しながら、耳に何回も触れた

蓮「はっ…ま、待って琉…もう…」

こんなに繰り返されると身が持たない
恥ずかしすぎて顔どころか全身が熱い

琉「待たないから」

やっと離れてくれたと思ったのも束の間、今度はいきなり頬にキスをしてきた琉

蓮「えっ!?ちょ、ちょっと琉…ひゃっ…」

かと思ったら今度は耳に唇が触れ、その次は首筋をなぞっていった
ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待って…!
何これ…!もう…無理なんだけど…っ

蓮「ふっ…りゅ、琉…くすぐったい…」

琉「…お前は本当に隙がありすぎ、無防備過ぎ
だからあんな奴につけ込まれるんだよ
自覚あるのかよ」

蓮「じ、自覚って…?」

琉「お前は俺のなんだよ」

蓮「え…?彼女…?」

って答え方であってるのかな…

琉「分かってるなら隙見せるなよ
あの野郎もあの野郎だよ
堂々と好きとか結婚とか抜かしやがって…」

蓮「えっと…もしかして琉…祐哉さんに嫉妬…してたとか…?」

琉が?

琉「悪いかよ」

え、本当に…?
だから怒ってたの…?
あぁ、でも…少し嬉しく思うのは何でだろう
なんて油断してたらまた唇が不意に重なって、すぐに離れた
恥ずかしくなってる私を見て琉は

琉「そろそろ慣れろよ」

蓮「なっ、慣れないよ…
てゆうよりなんで琉はそんなに冷静なの…?
もしかして…あの…経験があるとか…?」

考えたくないけど、琉はモテてるしそんな経験があっても可笑しくない
だけど琉が他の子とそんな事をしているのを想像すると…なんか嫌

琉「何その顔」

蓮「琉が…他の子とこうゆうことしてたんだと思うと凄く…嫌」

って私が言うと、琉は少し間を開けてフッと笑った

蓮「な、なんで笑うの?」

琉「まさか、お前まで嫉妬してくれるとは思ってなかったから
俺の気持ちが少しでも分かった?」

蓮「うん、ごめんね、気をつける」

琉「ん、そうして」

蓮「それで実際どっちなの?」

これであるって言われたら少し凹むかも…
過去に対しては私が口出すことじゃないのは分かってるのに、私ってば嫌な奴…

琉「お前が初めてに決まってるだろ
お前以外に興味持った事無いし」

蓮「そ、そっか…そうなんだ…」

琉の言葉を聞いて思わずホッとしてしまった

琉「そろそろ戻るか
桜も戻ってくるだろうし
桜が戻ってくる前にその火照った顔何とかしろよ
桜にからかわれるのが目に見えるから」

蓮「うぅっ、誰のせいだと…」

あんなにキスされたら誰だって赤くなるよ…
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