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*呪いの連鎖
呪いの連鎖#7
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桜も選択肢がないのはよく分かってる
桜の事だから桜なりに色々と考えたことだろう
そして桜は蓮から離れて不安な面持ちで俺へと取り憑いた
桜が取り憑いた瞬間、体が一気に重くなった
琉「…っ」
あぁ、くそっ…体が重い
目眩がして酷い耳鳴りがする
桜「琉っ!やっぱり離れた方が…!」
そんな俺の状態を見た桜が俺から離れようとする
琉「離れるな!」
桜「でも…っ、そんな辛そうな顔して…!」
琉「大したことない…
取り憑かれた反動が出ただけだ、もう慣れた」
耳鳴りと目眩は取り合えず治まった
けど、長く続けば症状は増え悪化していくだろうな
琉「悪い桜…体力を少しでも温存する為に今日はもう休む」
桜「分かった、そうして
琉、あんたに何かあったら蓮が悲しむんだからしっかりしなさいよ」
琉「分かってる」
蓮…側に付いててやりたいけど、平澤を除霊する為に今は休む方がいい…
そして俺はそのまま休息を取った
翌朝、早朝5時頃…準備を整え、俺は最初に直人の部屋を訪ねた
桜は父さんに危険が及ばないようにまじないの御経を与えられている
琉「直人」
まだ眠る直人に声をかけると、反応するように目を覚ました直人
直人「琉…お前、朝早過ぎだろ…」
そう軽く笑みをこぼしながら口を開いた直人
琉「体調はどうだ?」
直人「ここに来てから…少しは楽になった気がするよ…」
直人はここに来てから38度台まで熱が下がった
体質と体力もあるから、比較的意識もしっかりしてる
それでも辛い事に変わりはないだろうが、呪いの進行が僅かでも遅れている
琉「ここは神聖な場所だからな
少しでも気が楽なら良かった
それでも呪いの進行は止まらない
俺が片つけるまでしっかり持ちこたえろよ」
直人「俺は平気だっつの…
これでも我慢強い方なんだからな…
俺の事より…蓮の側に付いててやれよ…
俺は平気だし…後で琴美も来てくれるらしいからさ…」
琉「…分かった」
そして俺は蓮の部屋に向かった
部屋に入ると、高熱に魘され、少し息苦しそうに眠る蓮の姿があった
琉「蓮」
声をかけても反応はない
俺の声が聞こえてないくらい意識が朦朧としているのか…
そんな蓮の側に歩み寄り、隣に座り蓮の頬にそっと触れた
熱い…俺が思っている以上に辛いだろうな…
直人とは違い、蓮はここに来てからも39度の熱を出し続けて、ほとんど反応もない
そんな蓮の姿を見ているのが痛ましかった
蓮「……琉…?」
俺が触れていると小さく俺を呼ぶ声
起きて虚ろな瞳で俺を見ている蓮
蓮に反応があって何処と無く安心した
琉「…辛いか?」
蓮「……平気だよ…」
昨日より弱々しく小さな声
時間がない
琉「強がらなくていい
すぐに良くなるから気をしっかり持て」
蓮から手を離して立ち上がり、部屋から出ていこうとする俺を見て
蓮「…琉…何処か行くの…?」
そう訪ねてきた蓮
琉「また後で来るから」
そう伝え部屋から出ようとした時、バサッと物音が聞こえて振り返ると、蓮が起き上がろうとしていて焦った
琉「馬鹿っ、そんな体で無理してんなっ」
俺はふらつく蓮に駆け寄って体を支えた
ろくに力も入れられないくらい辛い癖して、起き上がるだけでも負担大きい筈なのに…
案の定、無理が祟ったのか大きく咳き込む蓮
蓮「うっ…ゲホッ…ゲホッ…」
琉「蓮」
苦しそうに咳き込み、息遣いが荒いのに、蓮は俺を掴んだまま離そうとしなかった
掴んでるというより、俺が支えている
蓮は力を入れようとしても上手く力が入らず、掴みたくても触れているので精一杯の様だった
蓮の指先が微かに震えている
蓮「はぁ…はぁ…」
琉「蓮、頼むから大人しく寝てろ」
蓮「琉…あの人の…所へ行っちゃ…駄目…」
大きく呼吸を繰り返しながら、喋るのも辛いだろうに、蓮は懸命に伝えようとしてきた
蓮「あの人に…関わっちゃ駄目…
ぅ…あの人の…目的が琉を苦しめることなら…
はぁ…はぁ…最後には…琉に何かしてくる…
琉に…何かあったら…私…」
琉「お前…昨日の話聞いてたのか」
蓮「…っ…所々で…良く覚えてないけど…」
琉「俺の心配より自分の心配しろ
それにあいつを除霊しなきゃお前も直人も助からない
お前が止めようが俺は行く」
蓮「………っ」
蓮は懸命に力を込めて俺の服を掴む
平澤と対面した蓮だから分かるんだろう
今まで見てきた悪霊とは訳が違う
平澤のおぞましさが…
振り払おうと思えばこの程度の力振り払える
けど、そんな事を蓮にしたくない
しかもそんな事をすれば蓮はまた無理をするだろう
こいつはそうゆう奴だ
何とか説得しないといけない
俺が何とかしないと直人と蓮は…
琉「…お前の言いたいことは良く分かるよ
あいつは一筋縄じゃいかない
でも…俺はお前を失う方が怖いんだよ」
平澤の執念には俺でもおぞましさを感じる
蓮が恐怖を抱くのも分かる
けど、それ以上に俺は…蓮を失うのが怖い
蓮「…琉…」
琉「心配するな
必ず帰ってくるから
それまでしっかり気を持てよ」
蓮「…ちゃんと…帰ってきて…ね」
琉「分かってる
だからお前は大人しく待ってろ」
蓮「……」
琉「無理せず寝ろって」
蓮「…琉…キスして…」
黙り込んで何を言うかと思ったら…蓮は潤んだ瞳でそう伝えてきた
でも…ここでそれはしてはいけない気がする
今、その願いを聞いたら、蓮が…消えそうな気がした
琉「…それはお前が元気になったらしてやるよ
だから意識をしっかり持って俺の帰りを待ってろ」
蓮「……うん…待ってる…」
納得した蓮を寝かせ直した
琉「じゃあ、行ってくる
お前と直人の事は父さんに任せてあるから安心してろ」
蓮「琉…気を付けて…」
琉「あぁ」
そう言うと蓮は疲れ果てたようにスッと眠りに落ちていった
桜の事だから桜なりに色々と考えたことだろう
そして桜は蓮から離れて不安な面持ちで俺へと取り憑いた
桜が取り憑いた瞬間、体が一気に重くなった
琉「…っ」
あぁ、くそっ…体が重い
目眩がして酷い耳鳴りがする
桜「琉っ!やっぱり離れた方が…!」
そんな俺の状態を見た桜が俺から離れようとする
琉「離れるな!」
桜「でも…っ、そんな辛そうな顔して…!」
琉「大したことない…
取り憑かれた反動が出ただけだ、もう慣れた」
耳鳴りと目眩は取り合えず治まった
けど、長く続けば症状は増え悪化していくだろうな
琉「悪い桜…体力を少しでも温存する為に今日はもう休む」
桜「分かった、そうして
琉、あんたに何かあったら蓮が悲しむんだからしっかりしなさいよ」
琉「分かってる」
蓮…側に付いててやりたいけど、平澤を除霊する為に今は休む方がいい…
そして俺はそのまま休息を取った
翌朝、早朝5時頃…準備を整え、俺は最初に直人の部屋を訪ねた
桜は父さんに危険が及ばないようにまじないの御経を与えられている
琉「直人」
まだ眠る直人に声をかけると、反応するように目を覚ました直人
直人「琉…お前、朝早過ぎだろ…」
そう軽く笑みをこぼしながら口を開いた直人
琉「体調はどうだ?」
直人「ここに来てから…少しは楽になった気がするよ…」
直人はここに来てから38度台まで熱が下がった
体質と体力もあるから、比較的意識もしっかりしてる
それでも辛い事に変わりはないだろうが、呪いの進行が僅かでも遅れている
琉「ここは神聖な場所だからな
少しでも気が楽なら良かった
それでも呪いの進行は止まらない
俺が片つけるまでしっかり持ちこたえろよ」
直人「俺は平気だっつの…
これでも我慢強い方なんだからな…
俺の事より…蓮の側に付いててやれよ…
俺は平気だし…後で琴美も来てくれるらしいからさ…」
琉「…分かった」
そして俺は蓮の部屋に向かった
部屋に入ると、高熱に魘され、少し息苦しそうに眠る蓮の姿があった
琉「蓮」
声をかけても反応はない
俺の声が聞こえてないくらい意識が朦朧としているのか…
そんな蓮の側に歩み寄り、隣に座り蓮の頬にそっと触れた
熱い…俺が思っている以上に辛いだろうな…
直人とは違い、蓮はここに来てからも39度の熱を出し続けて、ほとんど反応もない
そんな蓮の姿を見ているのが痛ましかった
蓮「……琉…?」
俺が触れていると小さく俺を呼ぶ声
起きて虚ろな瞳で俺を見ている蓮
蓮に反応があって何処と無く安心した
琉「…辛いか?」
蓮「……平気だよ…」
昨日より弱々しく小さな声
時間がない
琉「強がらなくていい
すぐに良くなるから気をしっかり持て」
蓮から手を離して立ち上がり、部屋から出ていこうとする俺を見て
蓮「…琉…何処か行くの…?」
そう訪ねてきた蓮
琉「また後で来るから」
そう伝え部屋から出ようとした時、バサッと物音が聞こえて振り返ると、蓮が起き上がろうとしていて焦った
琉「馬鹿っ、そんな体で無理してんなっ」
俺はふらつく蓮に駆け寄って体を支えた
ろくに力も入れられないくらい辛い癖して、起き上がるだけでも負担大きい筈なのに…
案の定、無理が祟ったのか大きく咳き込む蓮
蓮「うっ…ゲホッ…ゲホッ…」
琉「蓮」
苦しそうに咳き込み、息遣いが荒いのに、蓮は俺を掴んだまま離そうとしなかった
掴んでるというより、俺が支えている
蓮は力を入れようとしても上手く力が入らず、掴みたくても触れているので精一杯の様だった
蓮の指先が微かに震えている
蓮「はぁ…はぁ…」
琉「蓮、頼むから大人しく寝てろ」
蓮「琉…あの人の…所へ行っちゃ…駄目…」
大きく呼吸を繰り返しながら、喋るのも辛いだろうに、蓮は懸命に伝えようとしてきた
蓮「あの人に…関わっちゃ駄目…
ぅ…あの人の…目的が琉を苦しめることなら…
はぁ…はぁ…最後には…琉に何かしてくる…
琉に…何かあったら…私…」
琉「お前…昨日の話聞いてたのか」
蓮「…っ…所々で…良く覚えてないけど…」
琉「俺の心配より自分の心配しろ
それにあいつを除霊しなきゃお前も直人も助からない
お前が止めようが俺は行く」
蓮「………っ」
蓮は懸命に力を込めて俺の服を掴む
平澤と対面した蓮だから分かるんだろう
今まで見てきた悪霊とは訳が違う
平澤のおぞましさが…
振り払おうと思えばこの程度の力振り払える
けど、そんな事を蓮にしたくない
しかもそんな事をすれば蓮はまた無理をするだろう
こいつはそうゆう奴だ
何とか説得しないといけない
俺が何とかしないと直人と蓮は…
琉「…お前の言いたいことは良く分かるよ
あいつは一筋縄じゃいかない
でも…俺はお前を失う方が怖いんだよ」
平澤の執念には俺でもおぞましさを感じる
蓮が恐怖を抱くのも分かる
けど、それ以上に俺は…蓮を失うのが怖い
蓮「…琉…」
琉「心配するな
必ず帰ってくるから
それまでしっかり気を持てよ」
蓮「…ちゃんと…帰ってきて…ね」
琉「分かってる
だからお前は大人しく待ってろ」
蓮「……」
琉「無理せず寝ろって」
蓮「…琉…キスして…」
黙り込んで何を言うかと思ったら…蓮は潤んだ瞳でそう伝えてきた
でも…ここでそれはしてはいけない気がする
今、その願いを聞いたら、蓮が…消えそうな気がした
琉「…それはお前が元気になったらしてやるよ
だから意識をしっかり持って俺の帰りを待ってろ」
蓮「……うん…待ってる…」
納得した蓮を寝かせ直した
琉「じゃあ、行ってくる
お前と直人の事は父さんに任せてあるから安心してろ」
蓮「琉…気を付けて…」
琉「あぁ」
そう言うと蓮は疲れ果てたようにスッと眠りに落ちていった
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