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*呪いの連鎖
呪いの連鎖#9
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また気配が完全に消えた
でも平澤は近くでこの状況を見ている筈だ
精神を研ぎ澄まして平澤を探せ
このまま取り逃がせば直人と蓮の命が危ない
一刻を争う
桜「琉!」
焦った俺は平澤の気配を探るのに気をとられ、怨霊が目の前まで近付いていることに気が付かなかった
その怨霊が俺に触れた途端に悪寒と共に激しい目眩に襲われた
琉「うっ…」
しまった、怨念や邪気をもろに当てられた
何て様だよ、ったく…
平澤を追う前にこいつ等を除霊しないといけない
だが、これだけの数を相手にするのは時間も体力も削がれる
御神木の護符を使うか?
御神木の護符なら2、3枚程度でこいつ等全員除霊出来るだろう
けど、さっき1枚使ってこいつ等に3枚も使ったら残るはたった1枚
1度霊力を込めて放った護符は2度と使いものにはならないし、たった1枚で平澤に挑むのは心許ない
面倒でも普通の護符でこいつ等を除霊すべきだ
それでもこいつ等全員除霊していたら、結局は俺の気力が持たず、そのまま平澤を相手するには厳しい
琉「あぁ、くそ!ごちゃごちゃ考えてる暇はないか」
俺がここで倒れるわけにはいかない
怨霊と悪霊達は俺の生気にすがるように近付いてきた時、奴等から感じる邪気とは違う気配を感じ取った
これは…邪気や怨念とかとは違う、純粋な霊気…
桜か…!?
桜「もうあったま来た!
あんた達!私の妹の大切な人に何してくれてるの!」
桜の霊気が怒りに任せて一瞬で広がって消えていった
その霊気に触れた悪霊達が動きを止め、近づいて来ようとしない
それどころか弱い悪霊は体の一部が欠如していた
桜はここまでの強い力は普段持ち合わせていない
恐らく父さんのまじないの影響
とはいえそのまじないの力はほんの一瞬の小さなもの
案の定、無理に力を引き出した桜は苦しそうな声を上げた
桜「うっ…」
琉「桜っ、お前無謀なことしてるなよっ」
桜「こんなの…大したことないって」
琉「けど、少し助かった
襲ってこない分、これならまだ除霊しやすい」
長くは持たないだろうが、桜の霊気に当てられて動けない今のうちに片っ端から片付ける
それからどれだけ時間が経ったのか…
物凄い長い時間の中に閉じ込められたような感覚がする
琉「はぁ…はぁ…」
桜「琉大丈夫…!?」
呼吸が乱れる、息が上がる
平澤の奴、どれだけ殺して怨念をばら蒔きやがった…?
除霊してもしてもキリが無いほど沸いてきやがって…
漸く終わりが見えた
残った悪霊は目の前にいる12体で最後
あいつ等以外の気配は感じられない
琉「ふぅー…」
呼吸を整えろ
俺自身気力が限界に近い
残ったそいつ等の除霊なんてわけないが…手元に残った護符はもう御神木の護符しか残ってない
これ1枚で一気に全員祓うことが出来るだろう
でも1度使った護符は2度と使えない
それが御神木の特別な護符ともなれば、作るのにだって何日もかかる代物
そんな大事な護符をたった1枚だろうが、こんな奴等に使うべきなのか…
…迷ってる場合じゃないな
手元には他に護符は残ってないし、平澤を追わなきゃならない
こいつ等の足止めをこれ以上食らってられるか
直人にも蓮にも時間が無いんだ
琉「桜、俺の前に出るなよ
お前にまで影響を与えかねないからな」
御神木の護符は特別で強い力を持つ
桜にまで影響を与える危険がある
桜「分かった」
俺は御神木の護符を1枚使って残っていた悪霊達を一瞬で除霊しきった
辺りの邪気が消えていく
やっと全部除霊しきった…のか
終わったと思った途端に足の力が抜けるように、座り込み、途端に酷い頭痛に襲われた
琉「うっ…!」
ズキンズキンと割れるように痛む頭を押さえた
たった1人でこれだけの除霊は初めての経験だった
負担も大きく、桜が取り憑いている分、余計に体力を消耗して体調が優れない
桜「琉っ、ちょっと大丈夫なの!?
酷い顔色じゃない!」
琉「…大丈夫だ…それより早く平澤を探さないと…」
タイムリミットは刻一刻と迫ってる
こんな所で足踏みしてる場合じゃない
桜「待って!そんな状態じゃ無理に決まってる!
御札のストックだってもう無い癖に!」
琉「護符ならまだここに残ってる…
平澤を祓うのに問題ない」
桜「また同じ手を使ってこないとも限らないでしょ!?
大体そんな状態でまともにあいつを除霊出来るわけ?
出来ないでしょ?除霊の力は琉自身の力が必要なんだから!」
…確かに平澤なら同じ手を使いかねない
そうなると体力的にも残ったこの護符も心許ない…というより完全に負ける
琉「けど、やるしかないんだ…」
桜「そんなの私だって分かってる!
時間が無いことも!
だからって自分の事、犠牲にするのは許さない!
あんたまでそんなことしないでよ!」
琉「桜…」
桜「お願い琉、1時間だけでもいいから休んで」
焦る気持ちと裏腹に桜の言うことは理解できた
今の俺がしようとしていることは、ただの無謀
万が一、俺が失敗したら直人と蓮は死に絶え、呪いの連鎖は新たな人物へと広がっていく
少しでも体力を回復させて挑んだ方が余程利口だ
それに今と同じ手口を使われたら、護符のストックも必要だ
琉「分かった…一端戻るぞ」
少し冷静に、平澤の対処も考え直した方がいい
でも1時間だけだ
それ以上は休めない
そして、俺は重い体を動かしながら1度家へと戻ってきた
でも平澤は近くでこの状況を見ている筈だ
精神を研ぎ澄まして平澤を探せ
このまま取り逃がせば直人と蓮の命が危ない
一刻を争う
桜「琉!」
焦った俺は平澤の気配を探るのに気をとられ、怨霊が目の前まで近付いていることに気が付かなかった
その怨霊が俺に触れた途端に悪寒と共に激しい目眩に襲われた
琉「うっ…」
しまった、怨念や邪気をもろに当てられた
何て様だよ、ったく…
平澤を追う前にこいつ等を除霊しないといけない
だが、これだけの数を相手にするのは時間も体力も削がれる
御神木の護符を使うか?
御神木の護符なら2、3枚程度でこいつ等全員除霊出来るだろう
けど、さっき1枚使ってこいつ等に3枚も使ったら残るはたった1枚
1度霊力を込めて放った護符は2度と使いものにはならないし、たった1枚で平澤に挑むのは心許ない
面倒でも普通の護符でこいつ等を除霊すべきだ
それでもこいつ等全員除霊していたら、結局は俺の気力が持たず、そのまま平澤を相手するには厳しい
琉「あぁ、くそ!ごちゃごちゃ考えてる暇はないか」
俺がここで倒れるわけにはいかない
怨霊と悪霊達は俺の生気にすがるように近付いてきた時、奴等から感じる邪気とは違う気配を感じ取った
これは…邪気や怨念とかとは違う、純粋な霊気…
桜か…!?
桜「もうあったま来た!
あんた達!私の妹の大切な人に何してくれてるの!」
桜の霊気が怒りに任せて一瞬で広がって消えていった
その霊気に触れた悪霊達が動きを止め、近づいて来ようとしない
それどころか弱い悪霊は体の一部が欠如していた
桜はここまでの強い力は普段持ち合わせていない
恐らく父さんのまじないの影響
とはいえそのまじないの力はほんの一瞬の小さなもの
案の定、無理に力を引き出した桜は苦しそうな声を上げた
桜「うっ…」
琉「桜っ、お前無謀なことしてるなよっ」
桜「こんなの…大したことないって」
琉「けど、少し助かった
襲ってこない分、これならまだ除霊しやすい」
長くは持たないだろうが、桜の霊気に当てられて動けない今のうちに片っ端から片付ける
それからどれだけ時間が経ったのか…
物凄い長い時間の中に閉じ込められたような感覚がする
琉「はぁ…はぁ…」
桜「琉大丈夫…!?」
呼吸が乱れる、息が上がる
平澤の奴、どれだけ殺して怨念をばら蒔きやがった…?
除霊してもしてもキリが無いほど沸いてきやがって…
漸く終わりが見えた
残った悪霊は目の前にいる12体で最後
あいつ等以外の気配は感じられない
琉「ふぅー…」
呼吸を整えろ
俺自身気力が限界に近い
残ったそいつ等の除霊なんてわけないが…手元に残った護符はもう御神木の護符しか残ってない
これ1枚で一気に全員祓うことが出来るだろう
でも1度使った護符は2度と使えない
それが御神木の特別な護符ともなれば、作るのにだって何日もかかる代物
そんな大事な護符をたった1枚だろうが、こんな奴等に使うべきなのか…
…迷ってる場合じゃないな
手元には他に護符は残ってないし、平澤を追わなきゃならない
こいつ等の足止めをこれ以上食らってられるか
直人にも蓮にも時間が無いんだ
琉「桜、俺の前に出るなよ
お前にまで影響を与えかねないからな」
御神木の護符は特別で強い力を持つ
桜にまで影響を与える危険がある
桜「分かった」
俺は御神木の護符を1枚使って残っていた悪霊達を一瞬で除霊しきった
辺りの邪気が消えていく
やっと全部除霊しきった…のか
終わったと思った途端に足の力が抜けるように、座り込み、途端に酷い頭痛に襲われた
琉「うっ…!」
ズキンズキンと割れるように痛む頭を押さえた
たった1人でこれだけの除霊は初めての経験だった
負担も大きく、桜が取り憑いている分、余計に体力を消耗して体調が優れない
桜「琉っ、ちょっと大丈夫なの!?
酷い顔色じゃない!」
琉「…大丈夫だ…それより早く平澤を探さないと…」
タイムリミットは刻一刻と迫ってる
こんな所で足踏みしてる場合じゃない
桜「待って!そんな状態じゃ無理に決まってる!
御札のストックだってもう無い癖に!」
琉「護符ならまだここに残ってる…
平澤を祓うのに問題ない」
桜「また同じ手を使ってこないとも限らないでしょ!?
大体そんな状態でまともにあいつを除霊出来るわけ?
出来ないでしょ?除霊の力は琉自身の力が必要なんだから!」
…確かに平澤なら同じ手を使いかねない
そうなると体力的にも残ったこの護符も心許ない…というより完全に負ける
琉「けど、やるしかないんだ…」
桜「そんなの私だって分かってる!
時間が無いことも!
だからって自分の事、犠牲にするのは許さない!
あんたまでそんなことしないでよ!」
琉「桜…」
桜「お願い琉、1時間だけでもいいから休んで」
焦る気持ちと裏腹に桜の言うことは理解できた
今の俺がしようとしていることは、ただの無謀
万が一、俺が失敗したら直人と蓮は死に絶え、呪いの連鎖は新たな人物へと広がっていく
少しでも体力を回復させて挑んだ方が余程利口だ
それに今と同じ手口を使われたら、護符のストックも必要だ
琉「分かった…一端戻るぞ」
少し冷静に、平澤の対処も考え直した方がいい
でも1時間だけだ
それ以上は休めない
そして、俺は重い体を動かしながら1度家へと戻ってきた
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