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*桜の想い
桜の想い#2
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蓮「桜~?」
私の事を呼びながらこっちに向かって歩いてくる蓮の姿が見えた
中々戻らないから探しに来てくれたのかな
桜「蓮、こっちだよ~」
手を振ってこっちに向かってくる蓮に声をかけた
だけど次の瞬間、思いがけない事が起こった
蓮「桜ってばー、居ないの~?」
目の前に居るの、蓮はそのまま私の前を通りすぎていった
その瞬間、胸が強く脈打った気がした
え…?
桜「れ…蓮…?」
蓮はまだ私を探すようにキョロキョロと辺りを見回している
蓮のその姿を見ているだけで鼓動が早くなり、やけに煩かった
蓮「桜ってばどこに行ったんだろう
掃除は終わってるみたいだし…入れ違いにでもなったかな…
1回戻ってみよっかな」
そう呟いてくるりと向きを変えると、蓮はもう一度私の前を素通りしていく蓮
桜「蓮、待って…!」
蓮を呼び止めようと咄嗟に私は蓮へと手を伸ばした
だけど私の手が蓮に触れる事はなく、蓮をすり抜けた
桜「……っ!」
蓮はそのまま私に最後まで気付かずに戻っていった
取り残された私はドクドクと煩い心臓と、とてつもない恐怖心に襲われた
私は霊体だし、普通は触れたりしないのが当然だけど、蓮には…蓮だけには今まで触れることが出来ていたのに…っ
それなのに蓮の体をすり抜けた…!
桜「わ…私の体…透けてる…!?」
幽霊の私が透けてるなんて表現可笑しいかもしれないけど、でも間違いなく透けている
待って待って…なんで…!?
透けていたから蓮は私にも気付かなかったし、触れることも出来なかったの…?
桜「な、なんで…急にこんな事…!」
透けてるって事は…もしかして消えかけてるって事…?
消えかけてるってなんで…?
私の…未練が薄れたから…?
この間あんな事思ったから?
桜「ま…待ってよ…嘘でしょ…?
だからっていきなりこんな事になるの…!?」
成仏って自分でタイミングを選べるものだと思ってた
私の意思とは関係ないの…?
私の透けている体、蓮に見えず触れることも、声すら届かなかった
もしかしてこのまま誰にも気付かれずに消えちゃうの…?
桜「いや…嫌だよそんなの…!
戻って戻って戻って…!!」
私は踞り、必死に自分の体を抱き締めながら、ただ懸命に戻れと震えながら願った
-琉side-
蔵の整理が一段落して、戻っている途中で蓮と鉢合わせた
蓮「あ、琉お疲れ様」
琉「こんなところで何してんの」
蓮「えっと桜が戻ってこないから探してたんだけど…知らない?
姿が見えなくて…」
華「蓮ちゃーん?そろそろ一息つくからお茶の準備手伝ってくれる~?」
蓮「あ…」
顔を覗かせた母さんに蓮は迷った表情を見せる
琉「桜なら俺が探してくるから
お前は母さんと待ってろよ」
そう伝えると蓮は安心した表情を見せた
蓮「ありがとう琉」
蓮はそのまま母さんの所へ駆けていった
さて、桜を探してくるか…
俺は参道の方まで足を運び、桜の気配を辿った
見つけた
桜は何故か参道から外れた木陰に隠れるように踞っていた
琉「桜」
俺が声をかけると体をビクッとさせて恐る恐る俺の方に顔を上げた
桜「…琉…?」
顔を上げた桜の表情は酷く真っ青に見えた
琉「お前…酷いの顔色してるぞ
何が…」
桜「琉…私が見えるの…?」
遮るようにこいつらしくないか細い声でそう聞いてきた桜
琉「は?当たり前だろ」
俺が答えると自分の手を見つめ始める桜
桜「…戻ってる…?」
ポツリと呟く桜
なんか様子が可笑しい
琉「桜、一体何が…」
俺が聞き終わる前に俺の方を見て、突然ポロポロと涙を流し始める桜
琉「は?おい…」
桜「うっ…うわぁぁんっ」
いきなり涙を流したかと思えば、次の瞬間にはタガが外れる様にわんわんと泣き出した
桜「うぇぇん…うっ、うぅぅ…グスッ」
なんなんだよいきなり…
今まで桜が泣いたことはあっても涙を流す程度の泣き方
こいつがこんなに喚くように泣きじゃくるのは初めて目にする
何かあったのは言うまでもないけど、こんなに泣いてたら話にもならない
仕方がないから泣き喚く桜の隣で泣き止むのを待った
桜「うっ…うっ…グスッ…」
漸く少し落ち着いてきたか…
必死に溢れ出る涙を自分で拭う桜
それにしても…姉妹なだけあって泣き方が蓮とそっくりだ
気の強いこいつがこんなに泣くとはな…
琉「落ち着いたか?」
桜「うっ…グスッ…」
泣き喚くまでいかないみたいだが、まだ涙は止まりそうにないな
琉「何かあったのか?
お前がそんなに泣くことなんて初めてだろ」
桜「うっ…うっ…蓮が…気付かなかった…」
琉「気付かなかった?」
それだけ聞くと、ただ単に気付かなかっただけかもしれないと聞こえることには聞こえる
だけどこいつのこの様子からしてそんな簡単に片付けていい言葉では無いような気がする
桜「うっ…蓮…っ、私の事見えてなかったぁ…!」
とまた大きく泣き始める桜
桜の言葉を聞いて、俺も耳を疑った
琉「は?見えてなかったって…」
桜「私…っ、さっき消えかけてた…!
蓮に見えないくらい…っ
声も届かなくて、触ろうとしたらすり抜けた…っ」
消えかけてたって…
今はどう見てもいつも通りだ
でも、こいつの様子からして嘘ではないし、本当に起こった事なんだろう
何故か俺まで焦るような気持ちになった
琉「…状況を落ち着いて整理しよう桜
今は俺の目から見ても異変は見えないが、大丈夫なのか?」
桜「うん…今は戻ったみたい…
でも…またいつあんな事になるか…」
琉「消えかけたってことはお前の未練が薄れたって事だろ
思い当たる節は?」
桜「この間…もう蓮には私が居なくても大丈夫だって思えるようになった…
ずっと蓮を守ってあげなきゃ…支えてあげなきゃ…
蓮が幸せになるその日まで私が側に居てあげなくちゃって思ってた
でも今、蓮にはあんたが居る
私が側に居なくてもあの子はもう泣いて踞ったりしない
蓮があんたと一緒に居る姿をずっと見てきて安心したの…
だから少しずつ蓮と距離を置いて、別れる準備をしなきゃって…
ずっと一緒に居たから、私が居ないことにも慣れて欲しいと思った…
でも…でも…っ!別れ時くらい自分で選べると思ってた…!
いつかは蓮と離れなきゃいけないって始めから、この体になった時から分かってた!
ずっとずっと私は覚悟してたつもりだった!
蓮が泣いても私は…私は大丈夫だと思った!
笑って、ちゃんとお別れできるって思ってた!
なのにっ…なのにいざ体験したら…っ
私…覚悟なんて全然出来てなかった…!」
桜は喉が裂けそうな程強く、そう涙を流しながら叫んだ
私の事を呼びながらこっちに向かって歩いてくる蓮の姿が見えた
中々戻らないから探しに来てくれたのかな
桜「蓮、こっちだよ~」
手を振ってこっちに向かってくる蓮に声をかけた
だけど次の瞬間、思いがけない事が起こった
蓮「桜ってばー、居ないの~?」
目の前に居るの、蓮はそのまま私の前を通りすぎていった
その瞬間、胸が強く脈打った気がした
え…?
桜「れ…蓮…?」
蓮はまだ私を探すようにキョロキョロと辺りを見回している
蓮のその姿を見ているだけで鼓動が早くなり、やけに煩かった
蓮「桜ってばどこに行ったんだろう
掃除は終わってるみたいだし…入れ違いにでもなったかな…
1回戻ってみよっかな」
そう呟いてくるりと向きを変えると、蓮はもう一度私の前を素通りしていく蓮
桜「蓮、待って…!」
蓮を呼び止めようと咄嗟に私は蓮へと手を伸ばした
だけど私の手が蓮に触れる事はなく、蓮をすり抜けた
桜「……っ!」
蓮はそのまま私に最後まで気付かずに戻っていった
取り残された私はドクドクと煩い心臓と、とてつもない恐怖心に襲われた
私は霊体だし、普通は触れたりしないのが当然だけど、蓮には…蓮だけには今まで触れることが出来ていたのに…っ
それなのに蓮の体をすり抜けた…!
桜「わ…私の体…透けてる…!?」
幽霊の私が透けてるなんて表現可笑しいかもしれないけど、でも間違いなく透けている
待って待って…なんで…!?
透けていたから蓮は私にも気付かなかったし、触れることも出来なかったの…?
桜「な、なんで…急にこんな事…!」
透けてるって事は…もしかして消えかけてるって事…?
消えかけてるってなんで…?
私の…未練が薄れたから…?
この間あんな事思ったから?
桜「ま…待ってよ…嘘でしょ…?
だからっていきなりこんな事になるの…!?」
成仏って自分でタイミングを選べるものだと思ってた
私の意思とは関係ないの…?
私の透けている体、蓮に見えず触れることも、声すら届かなかった
もしかしてこのまま誰にも気付かれずに消えちゃうの…?
桜「いや…嫌だよそんなの…!
戻って戻って戻って…!!」
私は踞り、必死に自分の体を抱き締めながら、ただ懸命に戻れと震えながら願った
-琉side-
蔵の整理が一段落して、戻っている途中で蓮と鉢合わせた
蓮「あ、琉お疲れ様」
琉「こんなところで何してんの」
蓮「えっと桜が戻ってこないから探してたんだけど…知らない?
姿が見えなくて…」
華「蓮ちゃーん?そろそろ一息つくからお茶の準備手伝ってくれる~?」
蓮「あ…」
顔を覗かせた母さんに蓮は迷った表情を見せる
琉「桜なら俺が探してくるから
お前は母さんと待ってろよ」
そう伝えると蓮は安心した表情を見せた
蓮「ありがとう琉」
蓮はそのまま母さんの所へ駆けていった
さて、桜を探してくるか…
俺は参道の方まで足を運び、桜の気配を辿った
見つけた
桜は何故か参道から外れた木陰に隠れるように踞っていた
琉「桜」
俺が声をかけると体をビクッとさせて恐る恐る俺の方に顔を上げた
桜「…琉…?」
顔を上げた桜の表情は酷く真っ青に見えた
琉「お前…酷いの顔色してるぞ
何が…」
桜「琉…私が見えるの…?」
遮るようにこいつらしくないか細い声でそう聞いてきた桜
琉「は?当たり前だろ」
俺が答えると自分の手を見つめ始める桜
桜「…戻ってる…?」
ポツリと呟く桜
なんか様子が可笑しい
琉「桜、一体何が…」
俺が聞き終わる前に俺の方を見て、突然ポロポロと涙を流し始める桜
琉「は?おい…」
桜「うっ…うわぁぁんっ」
いきなり涙を流したかと思えば、次の瞬間にはタガが外れる様にわんわんと泣き出した
桜「うぇぇん…うっ、うぅぅ…グスッ」
なんなんだよいきなり…
今まで桜が泣いたことはあっても涙を流す程度の泣き方
こいつがこんなに喚くように泣きじゃくるのは初めて目にする
何かあったのは言うまでもないけど、こんなに泣いてたら話にもならない
仕方がないから泣き喚く桜の隣で泣き止むのを待った
桜「うっ…うっ…グスッ…」
漸く少し落ち着いてきたか…
必死に溢れ出る涙を自分で拭う桜
それにしても…姉妹なだけあって泣き方が蓮とそっくりだ
気の強いこいつがこんなに泣くとはな…
琉「落ち着いたか?」
桜「うっ…グスッ…」
泣き喚くまでいかないみたいだが、まだ涙は止まりそうにないな
琉「何かあったのか?
お前がそんなに泣くことなんて初めてだろ」
桜「うっ…うっ…蓮が…気付かなかった…」
琉「気付かなかった?」
それだけ聞くと、ただ単に気付かなかっただけかもしれないと聞こえることには聞こえる
だけどこいつのこの様子からしてそんな簡単に片付けていい言葉では無いような気がする
桜「うっ…蓮…っ、私の事見えてなかったぁ…!」
とまた大きく泣き始める桜
桜の言葉を聞いて、俺も耳を疑った
琉「は?見えてなかったって…」
桜「私…っ、さっき消えかけてた…!
蓮に見えないくらい…っ
声も届かなくて、触ろうとしたらすり抜けた…っ」
消えかけてたって…
今はどう見てもいつも通りだ
でも、こいつの様子からして嘘ではないし、本当に起こった事なんだろう
何故か俺まで焦るような気持ちになった
琉「…状況を落ち着いて整理しよう桜
今は俺の目から見ても異変は見えないが、大丈夫なのか?」
桜「うん…今は戻ったみたい…
でも…またいつあんな事になるか…」
琉「消えかけたってことはお前の未練が薄れたって事だろ
思い当たる節は?」
桜「この間…もう蓮には私が居なくても大丈夫だって思えるようになった…
ずっと蓮を守ってあげなきゃ…支えてあげなきゃ…
蓮が幸せになるその日まで私が側に居てあげなくちゃって思ってた
でも今、蓮にはあんたが居る
私が側に居なくてもあの子はもう泣いて踞ったりしない
蓮があんたと一緒に居る姿をずっと見てきて安心したの…
だから少しずつ蓮と距離を置いて、別れる準備をしなきゃって…
ずっと一緒に居たから、私が居ないことにも慣れて欲しいと思った…
でも…でも…っ!別れ時くらい自分で選べると思ってた…!
いつかは蓮と離れなきゃいけないって始めから、この体になった時から分かってた!
ずっとずっと私は覚悟してたつもりだった!
蓮が泣いても私は…私は大丈夫だと思った!
笑って、ちゃんとお別れできるって思ってた!
なのにっ…なのにいざ体験したら…っ
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