約束の果てに

秋月

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*秋の彼岸祭り

秋の彼岸祭り#4

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そしていよいよ本格的な準備が始まる月曜日
学校が終わり蓮と一緒に真っ直ぐ家に帰っていた

蓮「ふぅ…初めましての人ばかりだから緊張するなぁ…
仲良くなれるかな?」

そう緊張気味の蓮
やっぱり変な意識とか無さそうだな…

琉「…まぁ、大丈夫だろ
皆、一応社交性はあるし、お前仲良くなるの得意そうだし」

蓮の性格だとすぐに打ち解けそう
まぁ、どうなるか分からない奴も居るけど…

蓮「そっかな…でも皆の足を引っ張らないように頑張る」

…正直、今日は初日で準備も多いから学校を休んで父さん達の手伝いに専念しようかとも思ったけど…

琉「家着いたら結構バタバタすると思うけど、無茶しないようにな」

蓮「はーい」

家に着いてキッチンに顔を出すと、既に母さんが夕食の準備でバタバタしていた

琉「ただいま」

蓮「華さん、今日からよろしくお願いします」

華「あー、お帰り2人共!
早速だけど2人共着替えておいで
着替えたら蓮ちゃんは私とご飯の準備手伝ってくれる?
琉は陸人達の方お願い
皆、本堂に居るから」

琉「分かった」

俺は先に蓮の部屋に一緒に向かった

琉「母さんから聞いてると思うけど、好きに使って良いから
1人で着替えられるか?」

蓮「うん、昨日華さんにみっちり教えてもらったから、大丈夫だよ」

琉「そか、俺も着替えたらそのまま本堂向かうから、蓮も着替え終わったらそのまま母さんの所向かって」

蓮「はーい、ありがとう」

無邪気な笑みが溢れる蓮に思わず手が動きそうになる
いつ誰に見られるか分からない今の状況で、彼女だからってうつつを抜かしてるようじゃ問題だよな
父さん達の顔に泥を塗るような真似はしたくない

蓮「琉?」

琉「いや、また後でな」

蓮「うん」

俺は蓮と別れて、本堂の作業に向かった

-蓮side-

さてと、私も気合い入れて頑張らなきゃ
さっきちょっと覗いただけでも華さん大変そうだったし、早く着替えて手伝わなきゃ
私はさっと着替えて、作業しやすいように袖も縛り上げた
うん、スムーズに着れた
昨日やっぱり教えて貰っておいて正解だった
着替え終わって、駆け足でキッチンの華さんの所に戻った

蓮「華さんお待たせしました
何すれば良いですか?」

華「ありがと~
蓮ちゃんサラダ作ってくれる?
ポテトサラダ作れる?
材料そこに上げておいたから」

蓮「あ、一応作れます
あの、もし華さんが良ければ華さんのレシピで教えてもらっても良いですか…?」

自分でも作れるけど、華さんのレシピを知っておきたい
琉が慣れ親しんだ味だし、琉もよく華さんの料理は美味しいって話してくれるし…出来ることなら覚えたい
私がそう言うと華さんはきょとんとした表情で私を見つめていた

蓮「あ、指示さえ出して頂ければ…
もし忙しいなら大丈夫ですし…」

華「ふふっ、蓮ちゃん健気ね~
うちも一般家庭と変わらないごく普通のポテトサラダだよ~
まぁ、違うと言ったらチーズ入れるくらいかなぁ」

蓮「分かりました
早速作りますね」

お母さんとたまに料理していて良かった
味付けになったら一応華さんにもう一度確認しよ

華「でも、蓮ちゃんが手伝いに来てくれて本当に助かる~
他の女の子達は舞の練習とか準備の方に回っちゃうからさ
約10人分のご飯を1人で作るのは流石に大変でさぁ
男の子も居るからおかわり分も含めて少し多めに作ってるし余計にね」

蓮「確かに大鍋が沢山ですね」

華「でも、その手際だと料理の経験はあるんだね~」

蓮「あ、たまにお母さんと作ったりするので…
でもそこまで器用じゃ無いし、効率も悪いかもしれませんが…」

華「慣れると自然と手際も良くなるよ
最初は皆そんなもんよ~
私だって陸人と出会ってから料理始めたんだから遅いくらいだったよ~
最初は散々だったけど、今じゃ陸人も琉も美味しいって言って食べてくれるから嬉しい限りだけどね」

蓮「私に華さんみたいなセンスがあれば良いんですけど…」

華「大丈夫、蓮ちゃんも私と同じタイプだと思うな~
それに一応琉も料理できるから、作ってあげるのも良いけど、たまには食べさせてもらう側でも良いかもね」

蓮「初耳です
琉って料理できるんですねっ」

そんなイメージなかったなぁ
うん、確かに食べてみたいな…

華「琉って努力家で、何でも一通り上手にこなしちゃう子でさ
だから料理も中々美味しいから、蓮ちゃんにはもしかしたらプレッシャーになるかもしれないね~」

蓮「う…確かに自信無いかもです…」

華「あははっ、そんなに気にすることないよ~
料理は人それぞれの良さがあるからね」

蓮「努力しますっ」

そんな会話を交えながら、夕食の準備をバタバタと整えた
ふぅ…やっぱり9人分の食事の準備って大変
でもテーブルに並べられた美味しそうな料理を見ると、なんだか達成感があった
そしてすぐに皆が向かってくる足音が聞こえた

-琉side-

夕食の時間になり、全員で部屋に移動していた
部屋に入ると母さんと蓮が準備を整えていてくれた
蓮の巫女服…桜が居たら煩そうだな…

陸人「あ、蓮ちゃんいらっしゃい」

蓮「陸人さん、今日からお世話になります」

陸人「はは、こちらこそよろしくね」

「あれっ?知らない子がいる~」

「ほんとだ」

「誰…?」

早速、皆の視線が蓮に集まる

陸人「まぁ、皆気になると思うけど取り合えずご飯を食べながら話すから、皆座って、座って」

父さんが上座に座り、皆順番に座っていく

華「蓮ちゃん、私の隣おいで」

蓮「あ、はい」

母さんの隣に蓮が座り、俺は普通に蓮の隣に座った
視線を感じる気がするけど無視

陸人「まずはお腹も空いたことだし、冷めちゃうと勿体ないからいただこうか
皆さん、手を合わせて、いただきます」

「「いただきまーす」」

いつもと違う賑やかな食事が幕を開けた
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