君が嫌いで…好きでした。

秋月

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君が嫌いで…好きでした。

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キーン…コーン…カーン…と授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた
チャイム…もう授業が終わっちゃった…
これ…返しに行かないと不味いよね
靴箱に入れるわけにはいかないし…
ってゆうか…七瀬奏叶は馬鹿?
自分のコートをわざわざ…
とりあえず早く返さないと七瀬奏叶は帰れない
私はコートとココアを持って、少し駆け足で教室に向かった
教室に向かう途中、誰かとすれ違った
そして声をかけられた

「あ、かなのお気に入り」

思わずその言葉に反応して足を止めてしまった
少し無愛想に私に声をかけてきたのは、確か七瀬奏叶とよく一緒にいるのを見る…

湊「あれ?それかなのコートじゃん
なんであんたが持ってんの?」

千菜「……貴方には関係ない。私急いでるの」

湊「まぁまぁ、ちょっと待てよ」

そいつは私の腕を掴んできた

千菜「…っ離して!」

湊「かなならまだ教室だよ
きっとあんたの事を待ってんだよ
だけどその前にあんたに聞きたい事があるんだよね」

真っ直ぐ目を見てくるその人が次、どんな言葉をかけてくるのか私は少し怖かった
怖いと思ったのはきっと次に言われる言葉が何となく想像ついていたから
聞いたら私は…

湊「なんでかながあんたに構うのかは知らないけど俺知ってんだよ?
あんた最近かなの事よく見てるだろ
あんた人を殺す力があるんだろ?
その力でかなを殺すのが目的だったり?」

ドクンッと心臓が止まったような感覚だっ
私の噂…人を殺す力…?
私が七瀬奏叶を殺そうとしてる……?
全身に力が入る
私はそんなつもりじゃない
でも周りから見たらそう見えるんだ…
殺す力があるなんて言われるほど噂は尾ひれをつけて広がっている

湊「黙ってるって事は本当?
うわー怖い女だな
だから誰もあんたに近づかないんだよ
かなもかなだよ。なんでこんな怖い奴と…」

千菜「…うるさい!!」

廊下に私の声が響いた
なんで…なんでこんな何も知らないやつにこんな事言われなきゃいけないの
私が今までどんな思いで……!

千菜「なんでっ…なんで何も知らない貴方にそんな事言われなきゃいけないの
人を殺す力がある!?私の意思で殺そうとしてる!?
ふざけないでよ!!
私が今までどんな思いで過ごして来たと思ってるの!!
何も知らないくせに…っ勝手な事言わないでよ!!」

死んでほしくなかった
守りたかった
ずっと側で笑ってて欲しかった
それなのに……っ
私の瞳から涙が溢れた
ガヤガヤと周りが騒がしくなる
今まで我慢していたものが涙に変わって、次から次へと流れていく

湊「…おい……」

奏叶「湊!?千菜!?
なんだよこれ…どうしたんだよ!」

湊「かな!?なんで居るんだよ」

奏叶「……千菜…泣いてんの?
は…?なんだよこれ
湊、お前が千菜を泣かせたの?」

湊「ちょっ…まてまて
俺は泣かしてねぇよ
そいつが勝手に泣き出しただけで…だから怒んなよ」

奏叶「お前…千菜に何言ったんだよ!」

七瀬奏叶とその人は少し口論になっていた
私は奏叶に持っていたコートを投げつけた

奏叶「千菜…!?」

千菜「……今までの私がおかしかったの…
私に話しかけてくれる人なんて珍しいから相手してあげてたの…
もう…疲れた…もう私に関わらないで!!」

私はその場がら逃げるように走った
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