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11※メランプス
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妻の妹嫌いは相当だ。
何かにつけて小言を言う。
いつも冷静な彼女は妹が絡むも苛烈さが激しくなり、何もかもが気に入らないといった様子になる。
生真面目で頑固な彼女からしたらのほほんとした妹は癇に触るのだろう。
二人の間に何かあったのかもしれないがどうでもいいことだ。
私は妻がそつなく日々をこなしてくれるだけで構わない。
それについては大変優秀で、言葉や文化の違いからかなり苦労したはずだが澄ました顔でやり過ごしている。
苦労をかける原因は、私自身のくすんだ金髪と濃い碧眼。
そのせいで次男でありながらも、姉上より王座に遠い。
今、王座に期待されているのは王家の色を持つ第一王女の姉上と第二王子の兄上の二人だけだ。
私は持った色のせいで、生まれた頃から王位継承レースから弾かれている。
王宮内ではやることなくて外交に専念している。
外に行けば色にここまでこだわるのは我が国くらいなもので気楽だった。
それが去年、兄上も外交に参加するようになって私の築いた役割を奪おうとして来てので蹴落としてやった。
今は内省専門だ。
外交は私の仕事。
兄の操縦に便利だから義妹のリリィも今回は招待客のリストに入れた。
兄上自体が煩かったのもあるが。
兄上はもとより、リリィがどんな方法でサフィア様までも懐柔したのか、揉めると読んだのにサフィア様は熱心にリリィを可愛がっている。
恋敵だったはずなのに。
確かに邪気のなさは可愛らしい。
ただそれだけのご令嬢とも言える。
小柄で目立つはずがないのに、なぜかいると目を奪われる妙な魅力を持っている。
魔法が使えると言われたら納得してしまいそうだ。
実際にただ顔がきれいなだけの第四王子が、リリィと婚約して一年足らずで見目麗しい青年に変貌したのだから。
二人の絵姿はこちらにまで届いてる。
笑ってしまうのは第四王子が少年の頃のままに描かれていることだ。
そちらの方が人気らしい。
そんな華やかなリリィに面白くないのはウルリカだけではない。
「姉上、いい加減になさってください」
私はため息をついた。
遅まきの恋はここまで人を短絡的に変えるのだろうか。
何かにつけて小言を言う。
いつも冷静な彼女は妹が絡むも苛烈さが激しくなり、何もかもが気に入らないといった様子になる。
生真面目で頑固な彼女からしたらのほほんとした妹は癇に触るのだろう。
二人の間に何かあったのかもしれないがどうでもいいことだ。
私は妻がそつなく日々をこなしてくれるだけで構わない。
それについては大変優秀で、言葉や文化の違いからかなり苦労したはずだが澄ました顔でやり過ごしている。
苦労をかける原因は、私自身のくすんだ金髪と濃い碧眼。
そのせいで次男でありながらも、姉上より王座に遠い。
今、王座に期待されているのは王家の色を持つ第一王女の姉上と第二王子の兄上の二人だけだ。
私は持った色のせいで、生まれた頃から王位継承レースから弾かれている。
王宮内ではやることなくて外交に専念している。
外に行けば色にここまでこだわるのは我が国くらいなもので気楽だった。
それが去年、兄上も外交に参加するようになって私の築いた役割を奪おうとして来てので蹴落としてやった。
今は内省専門だ。
外交は私の仕事。
兄の操縦に便利だから義妹のリリィも今回は招待客のリストに入れた。
兄上自体が煩かったのもあるが。
兄上はもとより、リリィがどんな方法でサフィア様までも懐柔したのか、揉めると読んだのにサフィア様は熱心にリリィを可愛がっている。
恋敵だったはずなのに。
確かに邪気のなさは可愛らしい。
ただそれだけのご令嬢とも言える。
小柄で目立つはずがないのに、なぜかいると目を奪われる妙な魅力を持っている。
魔法が使えると言われたら納得してしまいそうだ。
実際にただ顔がきれいなだけの第四王子が、リリィと婚約して一年足らずで見目麗しい青年に変貌したのだから。
二人の絵姿はこちらにまで届いてる。
笑ってしまうのは第四王子が少年の頃のままに描かれていることだ。
そちらの方が人気らしい。
そんな華やかなリリィに面白くないのはウルリカだけではない。
「姉上、いい加減になさってください」
私はため息をついた。
遅まきの恋はここまで人を短絡的に変えるのだろうか。
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