265 / 315
賞品
しおりを挟む
「もう少し休憩します?」
いつもの濃い紋様を顔に乗せたエヴが心配そうに覗き込んでくる。
「ふ、エヴは敵に余裕だな」
「私はいつまでも強化を保てるから大丈夫ですよ」
にこっと軽やかに笑う。
「では先にテーブルの高さを確認しておいで」
「はい」
その間に私はもう一度深く深呼吸を繰り返し、身体を軽くよじって柔軟をする。
井戸から新しく汲んだ水を飲んで少しでも体調を整える。
万全に近いほど落ち着いたのでエヴの方へと視線を向けるとテーブルの高さで悩んでいた。
高くて肘がうまく乗せられないでいる。
「樽の方がちょうどいいなぁ」
「あー、無理ですね。確実に持ちませんよ」
「そっかぁ」
周囲の声に仕方ないと答えて小さく、あっと呟いた。
「これじゃだめ?」
地面に腹這いに寝転んでイグナスに尋ねた。
さすがに鎧姿とはいえ女性のその姿に周囲が寝るなと止めて立たせる。
「合わないならそれで構わない」
声をかけると皆は采配を求めてジェラルド伯に視線が集まる。
しばらく考え込んで今日だけだと答えた。
「…かなり、見た目が良くないが。…二人の腕力に耐えるテーブルもない。…出来るだけ同等で。エヴの不利なままで勝敗を決しても本人達も周囲も納得しまい」
こめかみを揉みながら答えた。
エヴの向かいに腹這いに寝そべって肘をたてると、ロバート殿がエヴの側にしゃがんで片足を軽く開いて踏ん張るつもりなのを小声で叱った。
「…エヴ、せめて足を閉じて」
「開いた方が力を込めやすいです。だめ?お兄様」
「絶対だめ。閉じなさい」
「はぁい」
それに合わせて私も足を真っ直ぐ伸ばした。
対等な条件の方が公平だ。
目の前で真っ直ぐ背中をそらせて肘を立てるエヴに目線を向けたが、思わず頭を下げた。
「あ、お願いします」
「…ああ。…よろしく」
お辞儀と勘違いしたエヴが頭を下げた。
しまったと思ったがどうしようもない。
顔だけ見ようと思うのに視線が目の前のたゆんと大きく前に潰れた房に行く。
地面と二の腕に挟まれて圧がすごい。
番のだからとは言え、若くもないのにと気恥ずかしさから頭を抱えた。
「すいません、ちょっと待ってください」
「…ん」
無愛想に答えるとエヴが立ってどこかに行く。
見ると何か布を丸めて戻ってきて、また寝そべって腹の下に突っ込んでいる。
「潰れて邪魔なので」
「…明け透けに言うな」
胸がと分かって地面に頭を突っ伏した。
「団長もいりますか?どうぞ」
私にもうひとつ丸めた布を渡すので受け取って同じ位置に突っ込んだ。
「姿勢は整いましたか?用意はいいですかね?」
「んー…」
エヴが考え込んでもぞもぞと肘の位置を考えていた。
「手を出せ。それに合わせて調整しろ」
「はい」
手を組んでお互いにもう少し近くと腹這いに近寄る。
私と比べて全てが小さいから思ったより存在が近くなり、集中出来ない。
腹這いを許したのは軽率だったと後悔に頭がぐるぐるした。
ふと、首の隙間から革紐が見えてまた胸がぎゅんっと縮まった。
「その、チョーカー、」
「これですか?」
ついっと指をかけて革鎧の首当ての隙間から引っ張り出して首をそらした。
「いつも着けてますよ」
「そ、そうか」
唐突に降って湧いた感激のせいで頭と感情が落ち着かない。
尻尾がバタバタうるさい。
「団長がいつもその髪紐使ってるから。約束通りお揃いです」
目を細めて微笑んできらきらの目元から誉めて誉めてと嬉しそうな気配が目一杯溢れてくる。
それが堪らなく胸を締め付けた。
「くううっ、かっ、かわ、いいっ」
可愛さに胸が苦しくて思わず組んだ手をよけて横に頭を突っ伏した。
砂利が額と鼻についたが構っていられない。
「おお、こりゃぁまた…お嬢も罪作りですねぇ」
上からボソッとイグナスの呟きが聞こえてくる。
私達の会話から察したらしい。
「団長、大丈夫ですかい?やれますか?気持ち分かります。俺もアグネリアによくやられてるから」
「…ちょっと待て。…息を整える」
どくどくと早鐘のように暴れる心臓を深呼吸で繰り返して落ち着かせる。
「団長」
待っている間暇だったのだろう。
いきなり呼び掛けてきた。
「なんだ?」
「ご褒美あります?」
「珍しい。何か欲しいのか?」
深呼吸を続けながら問い返す。
下に目線をやれなくてエヴの顔を見つめた。
「せっかくだから。皆もそうしてるし、私も賞品欲しいです」
目がまたきらきらして眩しい。
胸の苦しさがまた戻ってきたからもう一度、深く吸って吐く。
「欲しいものをやるが、何かあるのか?」
物欲がないのに褒美をねだられても困る。
エヴは単純に皆と同じように褒美を獲得する流れを体験したいだけだ。
欲しいものそのものはない。
「今度また尻尾を抱き枕にしたいです。お願いします」
「は?」
「この間みたいに一緒に寝たいです」
「ぶはっ、はぁ?は?お嬢、今なんて?」
賑わう喧騒の中、側で唯一エヴの言葉を聞いていたイグナスが吹き出して前のめりに転び、エヴはまた邪気のない顔でイグナスを見上げている。
「…イグナス、エヴは私の尻尾を枕に寝て、私は胡座で寝た。何もない。ヤン達の見張り付きだ」
「は、はぁ、そうですか。…お嬢も随分と酷なことをしなさる」
「だめかなぁ」
イグナスの戸惑いにエヴが首をかしげる。
「エヴがそれでいいなら構わん」
むしろご褒美だ。
ヤン達との対戦では臨戦態勢だった尻尾がご機嫌にパタパタと揺れる。
「ま、まあ、そろそろよろしいですかね?もう、回りも待てなくて歓声がちょっと変わってきましたから」
「分かった」
「はぁい」
バキン、バキンと金鳴りを立てる。
音に合わせてじわりじわりとまたゆっくり紋様が濃く細く綿密な柄が肌に広がった。
「まだ段階を変えられるのか?」
「ゆっくり上げるともっと強くなります」
いつもは一気にかけますけどと付け足した。
「負けません」
「さすがにやられそうだ」
「ご褒美欲しいです」
「勝ったらやる」
抱き枕でも何にでもしろ。
私はエヴの寝顔をまた見れると思うと嬉しくて仕方ない。
私達が会話をしているうちにイグナスが立派な口上を述べて場を盛り上げている。
垂れに使う旗を振り周囲をぐるっと回って賭けの内容や私のヤン達との対決やエヴの未知数な戦いぶりに期待して勝負の分け目を問い掛ける。
上手いもんだと感心した。
惹かれてイグナスを見ていたらエヴが組んだ手をくいくいと揺らす。
視線を向けると期待に満ちた瞳とかち合った。
「団長はご褒美どうします?」
「私か?」
「団長もご褒美決めましょうよ?私ばかりじゃ悪いし何がいいですか?」
言われてみれば私も物欲はない。
「エヴしかいらん」
「じゃあ、私がご褒美あげます。何がいいですか?膝枕かお出掛けなら良いってお父様が言ってたから。それとも他のがいいですか?」
「ぐ、」
また落ち着いていた感情が掻き乱される。
「エヴからキスしてくれ」
「え"」
「ちゃんと唇に、舌を絡めるのがいい。朝から晩までたっぷり。気がすむまで」
取り繕う気もなくやけくそに本音をぶつけた。
「せ、精力?」
「なし。いいな?」
「は、はい」
「…言ったな?」
「あ"」
勢いに飲まれたエヴの答えに、にやぁと片頬が上がり、じろっと意地悪く見つめるとエヴが固まった。
「よし。間違いなく、はいと言った。やる気が出た。叩き潰してやる」
前のめりに身体を倒し、緩んでいた力を新しく込めて手を強く握った。
「や、やっぱり、だ、め」
「本当はキス以外もしたいから足していいか?素肌を直に触りたい。胸も触りたいし腹も足も全部舐めたい。今回は唇のキスで勘弁してやるがどうする?」
被せて言い募るとエヴがひえっと叫んで首を振った。
「だめ、膝枕!膝枕です!」
「だめだ。キスだ」
「だ、だめぇ」
半泣きに震えて腹を擦ってずりずりと逃げている。
「逃げ腰でどうする。負けるぞ」
絶対逃がすものかと強く組んだエヴの手を握って私の方へ引き寄せる。
おかげで体勢も私の有利になった。
「い、いやだぁ」
首をすくめて姿勢も悪いと注意するのに、ますます縮こまって小さく悲鳴のような声を絞り出す。
ここまで来たらこちらは負ける気がしない。
「始めますぜ、お二方」
そうしているうちに目の前に垂れが下がってきた。
「いいぞ」
「ぜ、絶対膝枕しかだめですからね!だめ!絶対だめ!」
必死で気持ちを持ち直して強気に怒鳴るが、体勢が乱れた様子は変わっていない。
「さあ!お前ら、待たせたなぁ!国一番の剣豪、最大の魔力と戦闘力を兼ね備えた人狼!映えある王都兵団カリッド・グリーブス団長と対するはクレインの秘宝、ワルキューレの愛娘エヴ・クレイン令嬢にして団長!世紀の一戦だぁ!」
ぐっと気合いと共にエヴの小さな手を強く握る。
本当は強化を込めて握り返すエヴの力の強さがかなり痛むが、それも気にならないほど昂っていた。
本当にエヴは私を喜ばせるのが上手い。
いつもの濃い紋様を顔に乗せたエヴが心配そうに覗き込んでくる。
「ふ、エヴは敵に余裕だな」
「私はいつまでも強化を保てるから大丈夫ですよ」
にこっと軽やかに笑う。
「では先にテーブルの高さを確認しておいで」
「はい」
その間に私はもう一度深く深呼吸を繰り返し、身体を軽くよじって柔軟をする。
井戸から新しく汲んだ水を飲んで少しでも体調を整える。
万全に近いほど落ち着いたのでエヴの方へと視線を向けるとテーブルの高さで悩んでいた。
高くて肘がうまく乗せられないでいる。
「樽の方がちょうどいいなぁ」
「あー、無理ですね。確実に持ちませんよ」
「そっかぁ」
周囲の声に仕方ないと答えて小さく、あっと呟いた。
「これじゃだめ?」
地面に腹這いに寝転んでイグナスに尋ねた。
さすがに鎧姿とはいえ女性のその姿に周囲が寝るなと止めて立たせる。
「合わないならそれで構わない」
声をかけると皆は采配を求めてジェラルド伯に視線が集まる。
しばらく考え込んで今日だけだと答えた。
「…かなり、見た目が良くないが。…二人の腕力に耐えるテーブルもない。…出来るだけ同等で。エヴの不利なままで勝敗を決しても本人達も周囲も納得しまい」
こめかみを揉みながら答えた。
エヴの向かいに腹這いに寝そべって肘をたてると、ロバート殿がエヴの側にしゃがんで片足を軽く開いて踏ん張るつもりなのを小声で叱った。
「…エヴ、せめて足を閉じて」
「開いた方が力を込めやすいです。だめ?お兄様」
「絶対だめ。閉じなさい」
「はぁい」
それに合わせて私も足を真っ直ぐ伸ばした。
対等な条件の方が公平だ。
目の前で真っ直ぐ背中をそらせて肘を立てるエヴに目線を向けたが、思わず頭を下げた。
「あ、お願いします」
「…ああ。…よろしく」
お辞儀と勘違いしたエヴが頭を下げた。
しまったと思ったがどうしようもない。
顔だけ見ようと思うのに視線が目の前のたゆんと大きく前に潰れた房に行く。
地面と二の腕に挟まれて圧がすごい。
番のだからとは言え、若くもないのにと気恥ずかしさから頭を抱えた。
「すいません、ちょっと待ってください」
「…ん」
無愛想に答えるとエヴが立ってどこかに行く。
見ると何か布を丸めて戻ってきて、また寝そべって腹の下に突っ込んでいる。
「潰れて邪魔なので」
「…明け透けに言うな」
胸がと分かって地面に頭を突っ伏した。
「団長もいりますか?どうぞ」
私にもうひとつ丸めた布を渡すので受け取って同じ位置に突っ込んだ。
「姿勢は整いましたか?用意はいいですかね?」
「んー…」
エヴが考え込んでもぞもぞと肘の位置を考えていた。
「手を出せ。それに合わせて調整しろ」
「はい」
手を組んでお互いにもう少し近くと腹這いに近寄る。
私と比べて全てが小さいから思ったより存在が近くなり、集中出来ない。
腹這いを許したのは軽率だったと後悔に頭がぐるぐるした。
ふと、首の隙間から革紐が見えてまた胸がぎゅんっと縮まった。
「その、チョーカー、」
「これですか?」
ついっと指をかけて革鎧の首当ての隙間から引っ張り出して首をそらした。
「いつも着けてますよ」
「そ、そうか」
唐突に降って湧いた感激のせいで頭と感情が落ち着かない。
尻尾がバタバタうるさい。
「団長がいつもその髪紐使ってるから。約束通りお揃いです」
目を細めて微笑んできらきらの目元から誉めて誉めてと嬉しそうな気配が目一杯溢れてくる。
それが堪らなく胸を締め付けた。
「くううっ、かっ、かわ、いいっ」
可愛さに胸が苦しくて思わず組んだ手をよけて横に頭を突っ伏した。
砂利が額と鼻についたが構っていられない。
「おお、こりゃぁまた…お嬢も罪作りですねぇ」
上からボソッとイグナスの呟きが聞こえてくる。
私達の会話から察したらしい。
「団長、大丈夫ですかい?やれますか?気持ち分かります。俺もアグネリアによくやられてるから」
「…ちょっと待て。…息を整える」
どくどくと早鐘のように暴れる心臓を深呼吸で繰り返して落ち着かせる。
「団長」
待っている間暇だったのだろう。
いきなり呼び掛けてきた。
「なんだ?」
「ご褒美あります?」
「珍しい。何か欲しいのか?」
深呼吸を続けながら問い返す。
下に目線をやれなくてエヴの顔を見つめた。
「せっかくだから。皆もそうしてるし、私も賞品欲しいです」
目がまたきらきらして眩しい。
胸の苦しさがまた戻ってきたからもう一度、深く吸って吐く。
「欲しいものをやるが、何かあるのか?」
物欲がないのに褒美をねだられても困る。
エヴは単純に皆と同じように褒美を獲得する流れを体験したいだけだ。
欲しいものそのものはない。
「今度また尻尾を抱き枕にしたいです。お願いします」
「は?」
「この間みたいに一緒に寝たいです」
「ぶはっ、はぁ?は?お嬢、今なんて?」
賑わう喧騒の中、側で唯一エヴの言葉を聞いていたイグナスが吹き出して前のめりに転び、エヴはまた邪気のない顔でイグナスを見上げている。
「…イグナス、エヴは私の尻尾を枕に寝て、私は胡座で寝た。何もない。ヤン達の見張り付きだ」
「は、はぁ、そうですか。…お嬢も随分と酷なことをしなさる」
「だめかなぁ」
イグナスの戸惑いにエヴが首をかしげる。
「エヴがそれでいいなら構わん」
むしろご褒美だ。
ヤン達との対戦では臨戦態勢だった尻尾がご機嫌にパタパタと揺れる。
「ま、まあ、そろそろよろしいですかね?もう、回りも待てなくて歓声がちょっと変わってきましたから」
「分かった」
「はぁい」
バキン、バキンと金鳴りを立てる。
音に合わせてじわりじわりとまたゆっくり紋様が濃く細く綿密な柄が肌に広がった。
「まだ段階を変えられるのか?」
「ゆっくり上げるともっと強くなります」
いつもは一気にかけますけどと付け足した。
「負けません」
「さすがにやられそうだ」
「ご褒美欲しいです」
「勝ったらやる」
抱き枕でも何にでもしろ。
私はエヴの寝顔をまた見れると思うと嬉しくて仕方ない。
私達が会話をしているうちにイグナスが立派な口上を述べて場を盛り上げている。
垂れに使う旗を振り周囲をぐるっと回って賭けの内容や私のヤン達との対決やエヴの未知数な戦いぶりに期待して勝負の分け目を問い掛ける。
上手いもんだと感心した。
惹かれてイグナスを見ていたらエヴが組んだ手をくいくいと揺らす。
視線を向けると期待に満ちた瞳とかち合った。
「団長はご褒美どうします?」
「私か?」
「団長もご褒美決めましょうよ?私ばかりじゃ悪いし何がいいですか?」
言われてみれば私も物欲はない。
「エヴしかいらん」
「じゃあ、私がご褒美あげます。何がいいですか?膝枕かお出掛けなら良いってお父様が言ってたから。それとも他のがいいですか?」
「ぐ、」
また落ち着いていた感情が掻き乱される。
「エヴからキスしてくれ」
「え"」
「ちゃんと唇に、舌を絡めるのがいい。朝から晩までたっぷり。気がすむまで」
取り繕う気もなくやけくそに本音をぶつけた。
「せ、精力?」
「なし。いいな?」
「は、はい」
「…言ったな?」
「あ"」
勢いに飲まれたエヴの答えに、にやぁと片頬が上がり、じろっと意地悪く見つめるとエヴが固まった。
「よし。間違いなく、はいと言った。やる気が出た。叩き潰してやる」
前のめりに身体を倒し、緩んでいた力を新しく込めて手を強く握った。
「や、やっぱり、だ、め」
「本当はキス以外もしたいから足していいか?素肌を直に触りたい。胸も触りたいし腹も足も全部舐めたい。今回は唇のキスで勘弁してやるがどうする?」
被せて言い募るとエヴがひえっと叫んで首を振った。
「だめ、膝枕!膝枕です!」
「だめだ。キスだ」
「だ、だめぇ」
半泣きに震えて腹を擦ってずりずりと逃げている。
「逃げ腰でどうする。負けるぞ」
絶対逃がすものかと強く組んだエヴの手を握って私の方へ引き寄せる。
おかげで体勢も私の有利になった。
「い、いやだぁ」
首をすくめて姿勢も悪いと注意するのに、ますます縮こまって小さく悲鳴のような声を絞り出す。
ここまで来たらこちらは負ける気がしない。
「始めますぜ、お二方」
そうしているうちに目の前に垂れが下がってきた。
「いいぞ」
「ぜ、絶対膝枕しかだめですからね!だめ!絶対だめ!」
必死で気持ちを持ち直して強気に怒鳴るが、体勢が乱れた様子は変わっていない。
「さあ!お前ら、待たせたなぁ!国一番の剣豪、最大の魔力と戦闘力を兼ね備えた人狼!映えある王都兵団カリッド・グリーブス団長と対するはクレインの秘宝、ワルキューレの愛娘エヴ・クレイン令嬢にして団長!世紀の一戦だぁ!」
ぐっと気合いと共にエヴの小さな手を強く握る。
本当は強化を込めて握り返すエヴの力の強さがかなり痛むが、それも気にならないほど昂っていた。
本当にエヴは私を喜ばせるのが上手い。
0
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
結婚式に結婚相手の不貞が発覚した花嫁は、義父になるはずだった公爵当主と結ばれる
狭山雪菜
恋愛
アリス・マーフィーは、社交界デビューの時にベネット公爵家から結婚の打診を受けた。
しかし、結婚相手は女にだらしないと有名な次期当主で………
こちらの作品は、「小説家になろう」にも掲載してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる