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64※ルーラ
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帰り道は荷物がなくなった馬に行きと同じようにまた執事長に支えてもらいながらの騎乗する。
「彼らは元気が良いでしょう?」
「とっても」
楽しかった。
たまに圧倒されて戸惑ったのを思い出して口元が緩む。
毎日だとどうなのかしら?
今日は目新しい客にはしゃいだだけ?
「いつも元気なんですよ。会うのはたまにで良いです」
そう思っていたら、執事長がそんなこと言うんだもの。
おかしくて吹き出してしまった。
「まだ帰るまで時間がありますね」
「他にも何かご用事がございましたか?」
「帰り道なので寄りましょう」
どこにと尋ねても、あなたが気に入るかはどうでしょうねと言うだけで教えてくれない。
青かった空の色が変わりはじめてる。
石畳の階段や坂道を登って少しずつ赤みの帯びた黄色の光が訪れる頃、何もない拓けた小高い丘にたどり着いた。
「お昼ごろなら家族づれが多いんですが」
連れてこられたのは何もない丘。
夕暮れの明かりに差し掛かった今は誰もいない。
ここから見える王宮、街並み、空の色に照らされて美しさと眩しさに目を細めた。
「……綺麗」
やっと言葉が出た。
「では帰りますよ」
あっという間に馬の鼻先を翻すからびっくり。
「え、もうですか?」
「当たり前です。強盗に会いたくありません」
少し走らせますと言うから慌てて馬具にしがみつく。
ゆっくりだったリズムの穏やかさが消えて軽快に駆けるから強い振動に体が跳ねて振り落とされそう。
すぐに手綱を握るために後ろから回していた執事長の腕にしがみつく。
「馬も教えましょうかね」
「おっ、お願いっ、しますっ」
掴まってるのに体が安定しないで駆ける度に跳ねてる。
どうやるのよ。
どうしてしっかり握ってるのに体がぽんぽん跳ねるのよ。
結局、お腹に腕を回して落ちないように捕まえてもらった。
王宮の厩舎に着いたのは薄暗くなってから。
じんじんするお尻の痛みを我慢しながら馬具を外す手伝いをする。
「気は紛れましたか?」
その一言であの明るいご家族に会わせてくれたのも、丘で夕日を見せたのも昨日の慰めだったと分かった。
「……ありがとうございました」
「何か勘違いしてませんか?付き添いのお礼です」
買い物が理由だと仰る。
「お昼をご馳走になりましたけど」
「休みを上司の買い物に潰されてカフェの食事だけじゃ割りに合わないでしょう。何かお礼に買っても良かったんですが欲しそうなそぶりはありませんでしたし」
答えようがなくて黙っていると私を眺めて執事長がふむ、と唸った。
「いまいちだったので話題を変えます。改めて、丘からの景色は気に入りましたか?」
思い出せばあの丘の光景が戻る。
とても綺麗だった。
「夕暮れの街をああやって眺めたのは初めてです。景色が輝いて琥珀のようでした」
そう返すと満足そうに微笑んで頷く。
私も自然と笑みを浮かべていた。
また夕暮れの街を見たくて連れていってほしいと頼んだけどダメだった。
「昼間ならまだしも夕暮れは危険ですし、そんなに走らせてないのに帰りはあなたが落ちそうでハラハラしました。やめましょう」
「……馬の練習をするのでお願いします」
「練習はどうぞ」
もう一度お願いするけど連れていくとは絶対言ってくれない。
最低でも駆ける馬に乗れるようにならないとダメなわけね。
奥様とリカルド王子に戻ったことのご報告に行こうと二人で向かったけど、途中で近衛隊長が待っていた。
待っていたと言うか、プライベートの入り口で若い方々に何か指導をしていたみたいだけど。
「お戻りになりましたか」
「遅くなりました」
私を見つけると執事長の挨拶に頷きつつも視線は私。
執事長の後ろから黙って会釈をする。
「おかえり」
「……ただいま戻りました」
声をかけられて小さく答えた。
話を続けたがるそぶりに何も答えたくなかった。
執事長にさえ嫉妬するんだもの。
今も上から下まで何か変わりはないか逐一見てる。
無言のプレッシャーに嫌気がさして逃げるようにその場を離れた。
メイド長のもとへ向かい、帰宅を知らせるとちょうどいいからと、次は食事へと促された。
「その前に、今日はどうだったかしら?」
行った先を告げていたら途中でそうじゃないと遮られた。
「楽しかった?」
それはとても。
そう答えるとメイド長は顔をほころばせて、良かったわねぇとそれだけ仰る。
ついでに、馬の練習が宿題になりましたと言うと何のことか不思議そうにしていた。
「その事は後で聞くから。それともうひとつ。リカルド王子が奥様にサプライズをご用意されてるの。詳しくはあとで。先に食事に行きなさい」
いつもより要点だけを求めた会話に急いだ方がよさそうと察して小走りで食堂へ。
皆、交代で食事をとる。
今は込み合うはずの時間帯なのに使用人が少ない。
それに口数が少なく食べたら急いで出ていく人ばかり。
慌ただしさに私も焦ってしまう。
半分食べた頃、他の同僚が交代で食事に来た。
「全体が慌ただしいわね。何があるの?」
「記念日にプライベートでお祝いをすることに決まったの。陛下とルルドラ王子も盛装されるわ」
「盛装?」
「奥様はパーティーの経験がないから」
「あ、」
デビュタントだけ。
それもご挨拶に顔を出しただけでダンスもしなかったと聞いてる。
習ってないから踊れない。
マナーも付け焼き刃。
それを隠すためにさっさと帰ったと話していた。
「リカルド王子のご提案?」
「ええ、場を華やかにしてほしいから私達もおしゃれして参加なさいって。だから皆、浮き足立ってるのよ」
「え?!私達も?!」
あと一週間もないのに?!
「嬉しいけどバタバタよ。皆様のお支度と自分の分があるから。ねえ、髪のセットを頼んでいい?」
「いいわよ。私のもお願い」
「任せて。どんな感じにしたい?私は、」
「その前に奥様はご存知なの?」
「ご存知よ。喜んでらした」
「そうなの。秘密じゃないのね」
喜ぶお姿を見たかった。
それだけが残念。
「マナーに反していなければ服装は何でもいいそうよ」
それと女性には支度の足しにお小遣いが出るらしい。
「まあ、すごい太っ腹」
そこまで憂慮されるなんて。
ケチな格好をするなと言うことよね。
奥様の目を楽しませなくては。
「何着る?」
降ってわいた話に何も決められないわ。
「いきなりだもの。思い付かないわ。でもとりあえず手持ちの一番いい服かしら?皆もそうでしょう?」
「そうね」
でもどうしよう。
外出着は今日のワンピースしかない。
家族と縁を切って身を潜めてた私は礼服になりそうな装いを全く持ってなかった。
既製品を買うのも間に合わないし。
ため息を吐いている横で彼女は実家に預けてるドレスを着るとはしゃいでる。
「間に合う?」
「もう手紙を送ったから。遅くても明後日にはここに届くし、大丈夫よ」
もう少し時間があるなら恋人にねだって新調するのにと惜しんでいた。
「いいわね。恋人がいる人は」
と言うか、着るものがあって羨ましい。
「あなただって近衛隊長がいるじゃない」
「そんなんじゃないもの」
「向こうはそうなりたいのに」
応えればいいと言われても首を横に振った。
「釣り合わないもの」
「気にしていたらきりがないと思うけど。そろそろ良いんじゃない?もうあなただけよ」
計画通りリカルド王子の廃嫡が成功したあとは減らしていた周囲との交流が増えて皆は恋人を作ったり結婚したり、それぞれが普通の生活を取り戻してる。
その中でいつまでも独り身なのは私だけ。
「どうしても前向きになれないの」
「そう」
もとから後ろ向き。
その理由を彼女も理解してくれてる。
苦笑いでお互いに話を濁し、食事を先に終えて立つとちょうど次の交代の同僚が来た。
少しゆっくりしすぎたと急いで食堂から出た。
「彼らは元気が良いでしょう?」
「とっても」
楽しかった。
たまに圧倒されて戸惑ったのを思い出して口元が緩む。
毎日だとどうなのかしら?
今日は目新しい客にはしゃいだだけ?
「いつも元気なんですよ。会うのはたまにで良いです」
そう思っていたら、執事長がそんなこと言うんだもの。
おかしくて吹き出してしまった。
「まだ帰るまで時間がありますね」
「他にも何かご用事がございましたか?」
「帰り道なので寄りましょう」
どこにと尋ねても、あなたが気に入るかはどうでしょうねと言うだけで教えてくれない。
青かった空の色が変わりはじめてる。
石畳の階段や坂道を登って少しずつ赤みの帯びた黄色の光が訪れる頃、何もない拓けた小高い丘にたどり着いた。
「お昼ごろなら家族づれが多いんですが」
連れてこられたのは何もない丘。
夕暮れの明かりに差し掛かった今は誰もいない。
ここから見える王宮、街並み、空の色に照らされて美しさと眩しさに目を細めた。
「……綺麗」
やっと言葉が出た。
「では帰りますよ」
あっという間に馬の鼻先を翻すからびっくり。
「え、もうですか?」
「当たり前です。強盗に会いたくありません」
少し走らせますと言うから慌てて馬具にしがみつく。
ゆっくりだったリズムの穏やかさが消えて軽快に駆けるから強い振動に体が跳ねて振り落とされそう。
すぐに手綱を握るために後ろから回していた執事長の腕にしがみつく。
「馬も教えましょうかね」
「おっ、お願いっ、しますっ」
掴まってるのに体が安定しないで駆ける度に跳ねてる。
どうやるのよ。
どうしてしっかり握ってるのに体がぽんぽん跳ねるのよ。
結局、お腹に腕を回して落ちないように捕まえてもらった。
王宮の厩舎に着いたのは薄暗くなってから。
じんじんするお尻の痛みを我慢しながら馬具を外す手伝いをする。
「気は紛れましたか?」
その一言であの明るいご家族に会わせてくれたのも、丘で夕日を見せたのも昨日の慰めだったと分かった。
「……ありがとうございました」
「何か勘違いしてませんか?付き添いのお礼です」
買い物が理由だと仰る。
「お昼をご馳走になりましたけど」
「休みを上司の買い物に潰されてカフェの食事だけじゃ割りに合わないでしょう。何かお礼に買っても良かったんですが欲しそうなそぶりはありませんでしたし」
答えようがなくて黙っていると私を眺めて執事長がふむ、と唸った。
「いまいちだったので話題を変えます。改めて、丘からの景色は気に入りましたか?」
思い出せばあの丘の光景が戻る。
とても綺麗だった。
「夕暮れの街をああやって眺めたのは初めてです。景色が輝いて琥珀のようでした」
そう返すと満足そうに微笑んで頷く。
私も自然と笑みを浮かべていた。
また夕暮れの街を見たくて連れていってほしいと頼んだけどダメだった。
「昼間ならまだしも夕暮れは危険ですし、そんなに走らせてないのに帰りはあなたが落ちそうでハラハラしました。やめましょう」
「……馬の練習をするのでお願いします」
「練習はどうぞ」
もう一度お願いするけど連れていくとは絶対言ってくれない。
最低でも駆ける馬に乗れるようにならないとダメなわけね。
奥様とリカルド王子に戻ったことのご報告に行こうと二人で向かったけど、途中で近衛隊長が待っていた。
待っていたと言うか、プライベートの入り口で若い方々に何か指導をしていたみたいだけど。
「お戻りになりましたか」
「遅くなりました」
私を見つけると執事長の挨拶に頷きつつも視線は私。
執事長の後ろから黙って会釈をする。
「おかえり」
「……ただいま戻りました」
声をかけられて小さく答えた。
話を続けたがるそぶりに何も答えたくなかった。
執事長にさえ嫉妬するんだもの。
今も上から下まで何か変わりはないか逐一見てる。
無言のプレッシャーに嫌気がさして逃げるようにその場を離れた。
メイド長のもとへ向かい、帰宅を知らせるとちょうどいいからと、次は食事へと促された。
「その前に、今日はどうだったかしら?」
行った先を告げていたら途中でそうじゃないと遮られた。
「楽しかった?」
それはとても。
そう答えるとメイド長は顔をほころばせて、良かったわねぇとそれだけ仰る。
ついでに、馬の練習が宿題になりましたと言うと何のことか不思議そうにしていた。
「その事は後で聞くから。それともうひとつ。リカルド王子が奥様にサプライズをご用意されてるの。詳しくはあとで。先に食事に行きなさい」
いつもより要点だけを求めた会話に急いだ方がよさそうと察して小走りで食堂へ。
皆、交代で食事をとる。
今は込み合うはずの時間帯なのに使用人が少ない。
それに口数が少なく食べたら急いで出ていく人ばかり。
慌ただしさに私も焦ってしまう。
半分食べた頃、他の同僚が交代で食事に来た。
「全体が慌ただしいわね。何があるの?」
「記念日にプライベートでお祝いをすることに決まったの。陛下とルルドラ王子も盛装されるわ」
「盛装?」
「奥様はパーティーの経験がないから」
「あ、」
デビュタントだけ。
それもご挨拶に顔を出しただけでダンスもしなかったと聞いてる。
習ってないから踊れない。
マナーも付け焼き刃。
それを隠すためにさっさと帰ったと話していた。
「リカルド王子のご提案?」
「ええ、場を華やかにしてほしいから私達もおしゃれして参加なさいって。だから皆、浮き足立ってるのよ」
「え?!私達も?!」
あと一週間もないのに?!
「嬉しいけどバタバタよ。皆様のお支度と自分の分があるから。ねえ、髪のセットを頼んでいい?」
「いいわよ。私のもお願い」
「任せて。どんな感じにしたい?私は、」
「その前に奥様はご存知なの?」
「ご存知よ。喜んでらした」
「そうなの。秘密じゃないのね」
喜ぶお姿を見たかった。
それだけが残念。
「マナーに反していなければ服装は何でもいいそうよ」
それと女性には支度の足しにお小遣いが出るらしい。
「まあ、すごい太っ腹」
そこまで憂慮されるなんて。
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でもどうしよう。
外出着は今日のワンピースしかない。
家族と縁を切って身を潜めてた私は礼服になりそうな装いを全く持ってなかった。
既製品を買うのも間に合わないし。
ため息を吐いている横で彼女は実家に預けてるドレスを着るとはしゃいでる。
「間に合う?」
「もう手紙を送ったから。遅くても明後日にはここに届くし、大丈夫よ」
もう少し時間があるなら恋人にねだって新調するのにと惜しんでいた。
「いいわね。恋人がいる人は」
と言うか、着るものがあって羨ましい。
「あなただって近衛隊長がいるじゃない」
「そんなんじゃないもの」
「向こうはそうなりたいのに」
応えればいいと言われても首を横に振った。
「釣り合わないもの」
「気にしていたらきりがないと思うけど。そろそろ良いんじゃない?もうあなただけよ」
計画通りリカルド王子の廃嫡が成功したあとは減らしていた周囲との交流が増えて皆は恋人を作ったり結婚したり、それぞれが普通の生活を取り戻してる。
その中でいつまでも独り身なのは私だけ。
「どうしても前向きになれないの」
「そう」
もとから後ろ向き。
その理由を彼女も理解してくれてる。
苦笑いでお互いに話を濁し、食事を先に終えて立つとちょうど次の交代の同僚が来た。
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