水華館−水の中の華たち−

桜月 翠恋

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女神編

2葬目−天使の華 前編−

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照りつける日差しが館を照らす。

照らされた館はとても不気味なものが展示されてるとは思えないほど神秘的だった。

そんな中、一人の少女が館を訪れた

「こんにちわー!」

館の扉をあけ、満面の笑みで挨拶をする


『またいらしたの?』


沢山の客に囲まれていた女神は優しく微笑み、少女に近づく

「はい!女神様!私をお花にしてください!」

無邪気な笑みを浮かべ嬉しそうにこちらによる少女
そんな少女に女神は悲しげに微笑む

『あのね?お花になるのは死んじゃった子だけなの。ごめんなさ…』 

「なら、まりあ…聖愛がぴったりだよ」

にぱっと可愛らしい笑みを浮かべ女神に抱きつく聖愛と名乗る少女。
女神は驚いたように聖愛の顔を見る

「だから、だからね。聖愛のお友達の花を探して、聖愛と入れてほしいの」

何かを諦めたかのような、悟ったような目をした聖愛は女神に頭を下げる

女神はそっと客と聖愛を帰らせ、館を閉じた

『もう…たくさんよ…』

女神のかなしげな声が館に響く

「それを求めたのは貴女よ」

コツンっというヒールの音と共に、女神とそっくりな容姿をしている女性が入ってきた

『わかっているわ。でも、あんな子が…』

「死んでしまうのは嫌だ、と?」

女神は目を伏せる
女性は続けて

「なら、貴女はあそこにもどる?」

『いやっ、いや、ですっ…』

女神は声を荒げ、すぐにいつもの表情に戻れば、すっと部屋の奥へと向かった。


「あなたが選んだのよ…」

女性は女神を見送ると自身も暗闇へと消えた…




それから何日かしたある夜
館の扉が叩かれる

『はい、どうなさったの?』

「お願い、します。聖愛が、聖愛がっ…」

女神が扉を開けると、昼間の少女…聖愛を抱えた老婆が立っていた

「聖愛を、お願いします…」

老婆は悲しげに微笑むとそっと聖愛を女神に預け、来た道をスタスタと帰っていってしまった。

『聖愛ちゃん…?』

虚ろな目をした聖愛を見た女神は全てを察した。
彼女の最後がきたのだ、と

「女神様…お願い、ゆりちゃんの…ゆりちゃんのお話きかせて…」

ふにゃりと花のような笑みを浮かべる聖愛。
女神はそっと聖愛を抱きかかえるとある水槽の横に座らす

「ゆりちゃん…やっと会えた…」

水槽に明かりがつくとその中にはピンクのワンピースを来た少女が百合の花の中に座っていた

『…このお花はね…』

女神は聖愛の髪を撫でながら話を始めた

聖愛への最後のプレゼントとして……
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