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月の雫と星屑と 13
第13章 夜をシェアする
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後に残された面々に、編集長は先ほどのトラブルがなかったごとく、スケジュール等打ち合わせに入った。
橙をシェアする
昼河海彦は橙を乗せて車を出して、幾ばくもなく助手席で眠ってしまった橙に怒りさえ覚えた。過去2回ほぼ手籠めにした男の車に乗り眠ってしまう橙の無防備さ。橙は訴えるほどの被害者意識もなく、俺のことも嫌いじゃないと言ってくれたが、振られた事実は変わらない。このまま自宅に連れ帰るか、紫音のところに送り届けるか、それともドライブしようか?行き先を決めかねなんとなく逗子方面に走らせた。橙の自宅か紫音のところに送り届けるのが順当で、それ以外はあらたなトラブルを引き起こす
わかっているが、抱きたいし、抱けるチャンスでもあるこのときを諦められない。
時を同じくして紫音は自宅で橙の位置をスマホで確かめていた.担当編集者木崎からは顔合わせトラブルの報告が届いていたし、橙がすぐに退出したことも知らされていた。橙の帰宅をじりじりしながら待っている。スマホにかけても留守録になる。とうとう昼河に電話してみた。
昼河は運転席にスマホホルダーをセットしていても基本出ないことにしているが、紫音からだったので、車を歩道に寄せて停車した。
歩道の向こうは砂浜、暮れかかる海に明るい水色から深い藍色のグラデーションの空が映り白波が縁取り、島陰が闇に同化しつつあった。
スマホを耳にあてた途端 紫音から「なんで鎌倉にいる?」と詰問された。橙の居所を聞かれ、正直に『助手席で眠っている』と。
海辺のイタリアンレストランで夕食をとった。陸を彩る無数の光が闇に横たわる海の存在を現にしていた。
光と闇を眺める窓際の席にふたり並んで、まるで恋人同士のデートのようだと思った。この後紫音のところに送ってゆくことになっているので、橙もリラックスしていた。
紫音の部屋の玄関を橙と昼河が入った。紫音は橙のコートを脱がせるのももどかしく抱きしめてキスした。昼河も紫音に抱きしめられている橙を抱きしめた。橙は紫音と海彦にサンドイッチのように抱きしめられ紫音が唇に 海彦がうなじにキスしてきた。混乱と戸惑いと僅かな恐怖で橙はふたりから逃れようともがいた。紫音が「優しくするから大丈夫だ。逃げないで」とささやき3人でベッドに入った。紫音は右手を橙と指を絡ませ左手で橙をなでつつ胸から下半身に向かってキスし、同時に海彦は橙の肩からなで下ろしつつ背中に足にキスした。橙は電流が体のあちこちを駆け巡るようで逃れようもなく喘ぎつつ悶えた。橙が力尽きたとき真ん中を紫音と入れ替わり、紫音の背中にしがみつくようにして息を整え、主戦場は海彦と紫音の絡み合いに移った。
朝を迎えたとき、橙は真ん中に戻され、両サイドの紫音と海彦がそれぞれ橙の手を握り、同時に橙の頬にキスしつつ、橙の手をそれぞれの下半身に誘導した。橙は「朝立ちの面倒までみないから」と手を引っ込めようとしたが、ふたりとも離してくれなかった。紫音は橙に『凄くよかった。また3人でいい?』とささやいたが、橙は「嫌だ」と言下に断り「一晩に一人一回だけだ。それとナシの日もつくって」
この日 朝食は海彦と紫音で支度した。いつも朝食は橙が、夕食は紫音と海彦の交代または橙も交えて一緒に支度した。
トリプルで付き合うようになってからは めっきり外食が減った。見かわす目で ただならぬ仲であることは 注意深く見れば誰にでもわかるし 人目を気にして寛げない。
テーブルが整うと紫音は寝室の橙にバスローブを着せて抱き上げて運び 膝の上に乗せてテーブルについた。降ろせとか食べづらいとか橙は抗議したが、無視した。海彦はため息とともに 「あからさまにマウント取りにこなくても、覚えてろよ紫音」
昼河海彦は仕事中でさえ、3人での夜、橙との夜、紫音との夜が蘇るとにやけそうになる。絶対無理だと思っていたのに愛しいふたりをふたりとも手に入れ抱きしめることが出来て、しかも継続中で心も体も満ち足り、仕事の苦痛もほぼ感じないくらいだった。
橙をシェアする
昼河海彦は橙を乗せて車を出して、幾ばくもなく助手席で眠ってしまった橙に怒りさえ覚えた。過去2回ほぼ手籠めにした男の車に乗り眠ってしまう橙の無防備さ。橙は訴えるほどの被害者意識もなく、俺のことも嫌いじゃないと言ってくれたが、振られた事実は変わらない。このまま自宅に連れ帰るか、紫音のところに送り届けるか、それともドライブしようか?行き先を決めかねなんとなく逗子方面に走らせた。橙の自宅か紫音のところに送り届けるのが順当で、それ以外はあらたなトラブルを引き起こす
わかっているが、抱きたいし、抱けるチャンスでもあるこのときを諦められない。
時を同じくして紫音は自宅で橙の位置をスマホで確かめていた.担当編集者木崎からは顔合わせトラブルの報告が届いていたし、橙がすぐに退出したことも知らされていた。橙の帰宅をじりじりしながら待っている。スマホにかけても留守録になる。とうとう昼河に電話してみた。
昼河は運転席にスマホホルダーをセットしていても基本出ないことにしているが、紫音からだったので、車を歩道に寄せて停車した。
歩道の向こうは砂浜、暮れかかる海に明るい水色から深い藍色のグラデーションの空が映り白波が縁取り、島陰が闇に同化しつつあった。
スマホを耳にあてた途端 紫音から「なんで鎌倉にいる?」と詰問された。橙の居所を聞かれ、正直に『助手席で眠っている』と。
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光と闇を眺める窓際の席にふたり並んで、まるで恋人同士のデートのようだと思った。この後紫音のところに送ってゆくことになっているので、橙もリラックスしていた。
紫音の部屋の玄関を橙と昼河が入った。紫音は橙のコートを脱がせるのももどかしく抱きしめてキスした。昼河も紫音に抱きしめられている橙を抱きしめた。橙は紫音と海彦にサンドイッチのように抱きしめられ紫音が唇に 海彦がうなじにキスしてきた。混乱と戸惑いと僅かな恐怖で橙はふたりから逃れようともがいた。紫音が「優しくするから大丈夫だ。逃げないで」とささやき3人でベッドに入った。紫音は右手を橙と指を絡ませ左手で橙をなでつつ胸から下半身に向かってキスし、同時に海彦は橙の肩からなで下ろしつつ背中に足にキスした。橙は電流が体のあちこちを駆け巡るようで逃れようもなく喘ぎつつ悶えた。橙が力尽きたとき真ん中を紫音と入れ替わり、紫音の背中にしがみつくようにして息を整え、主戦場は海彦と紫音の絡み合いに移った。
朝を迎えたとき、橙は真ん中に戻され、両サイドの紫音と海彦がそれぞれ橙の手を握り、同時に橙の頬にキスしつつ、橙の手をそれぞれの下半身に誘導した。橙は「朝立ちの面倒までみないから」と手を引っ込めようとしたが、ふたりとも離してくれなかった。紫音は橙に『凄くよかった。また3人でいい?』とささやいたが、橙は「嫌だ」と言下に断り「一晩に一人一回だけだ。それとナシの日もつくって」
この日 朝食は海彦と紫音で支度した。いつも朝食は橙が、夕食は紫音と海彦の交代または橙も交えて一緒に支度した。
トリプルで付き合うようになってからは めっきり外食が減った。見かわす目で ただならぬ仲であることは 注意深く見れば誰にでもわかるし 人目を気にして寛げない。
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