収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~

SHEILA

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第0章 プロローグ

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「あの。私、ガチャのスキルは要らないので、その代わり、無限収納を私の望むものしていただきたいです。」

『ガチャを要らないと言った人は初めてです。そうですねぇ。好きな数字はありますか?』

数字?
なんでここで数字?

「えっと、末広がりの八が好きです。なんとなく幸せになれそうで。」

『そう…望みをすべて叶えることはできないかもしれませんが、希望を聞きましょう。』

「あの、鑑定と無限収納にはレベルがありますか?レベルアップはありますか?使うのに魔力は必要ですか?」

『三種の神器セットのレベルは通常固定にしているのですが、あなたが望むならレベルを1から10まで上げられるようにしましょう。魔力は、鑑定は使用するときに必要です。無限収納は出し入れする時にも必要ですが、中に物が入っている間は、収納したものの状態を維持するために消費され続けます。なので、実質は「魔力の増加により無制限に成長する収納」です。・・・そう・・ですね・・・・・8が好きなあなたには無限大の魔力を授けましょう。』

また数字だ。8が好きだから無限大ってどうゆう意味だろう。

「ありがとうございます?」

いけない。
お礼が疑問形になってしまった。

「あの…私、異世界転生小説を読んで、いろいろなものを採取して冒険をする収集家、コレクターに憧れていたんです。私、自分のために生きてみたいんです。人生を楽しむということをしてみたいんです。自分が働いて得たお金で好きなものを買って、食べたいものを食べて、冒険して好きなものを集めて、許されるなら、ペットを飼って、好きなものに囲まれて、幸せな暮らしというものを経験してみたいんです。」

創造神様は笑顔でうなずいてくださった。

「私、ずっと夢想していたんです。私が夢見る幸せな日々のために、私のための、私だけの収納があったらいいなぁって。
テンプレでは生物は入れられないけど、植物は入れられるって変だと思っていたんです。お花も薬草も野菜も果物も、種を植えれば育ってくれるってことは、生きているからで…だから植物も動物も、すべての生き物が入れられたらいいなって。」

創造神様は黙って耳を傾けてくださっている。

「収納したものを取り出す時、出したいものをすぐに出せるようにしたいけど、たくさん入れたら、探すのがたいへんだと思うんです。思い浮かべた物はすぐ取り出せるかもしれないけど、中に入れたことを忘れてしまったら永遠に取り出せなくなりそうで。私、あまり頭が良くないから、こんな私でも、収納したものがいつでも分かるようにして欲しいです。できれば…お話のできるAIがいてくれたら、一人旅でも寂しくないかなって……」

……なんとなくだけど、創造神様、表情が硬くなってきてる?

「それから収納の中に、冷蔵庫や冷凍庫のようなお部屋や時間が止まったり遅くなったりするお部屋、空気の無い真空のお部屋、空気があって動物や植物を入れることができるお部屋、収納したゴミを燃やして処理できるお部屋とか作りたいです。

あと、カメラやビデオが無い世界だったら、思い出を映像にして収納できたら、すごく嬉しいです。
前世では、学校の集合写真にすら写らせてもらえなくて、写真を撮ってもらったことがなかったから・・・もし、異世界でいい出会いがあったら、大切な何かができたら、思い出の記録を残すということをしてみたいです。」

創造神様の笑顔が消えた。

「あの、さっき創造神様が心配してくださった魔物や盗賊ですけど、自分を中心に球状の魔方陣を展開できて外から触れたものを全て収納できれば、私が傷つけられることはないと思うんです。攻撃魔法スキルも戦闘スキルも戦うことが怖いので欲しくないです。でも自分を守るために、人や魔物からの攻撃だけでなく、棒で殴ってきたらその棒を、魔法で攻撃されたらその魔法を、突風や雨や雷も収納して、自分の身が守れたらいいなって…だから収納方法は、私が収納したい場所に、私が思い描いた形の魔法陣を私が収納し続けたい時間だけ展開できたら…いいなって。」

「それで、旅や冒険もしたいので、小さな畑や、草木を生えている土地ごと収納で運べたら、…もう、毎日お腹をすかせてつらい思いをすることがないかなと思って…ます。」

思いつくことはすべて言った。
言ってしまった。

こんな我儘な希望、聞いてもらえるかな…?
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