収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~

SHEILA

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第0章 プロローグ

選択の間 1

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生まれ落ちた瞬間から、家族に虐げられ続けていた。
15歳の春、優しい人に出会って、奇跡的に自由な一人暮らしの時間を手に入れた。
唯一の楽しみであった異世界転生小説を思い出しながら、自分ならこんな能力が欲しいな~と夢想する日々。
幸せだった。
たった1月足らずだったけど。

自分が白く光っているのが分かる。
でも、体がない。
手も足も見当たらない。

「あれ?なんで意識があるんだろう。私、歩道橋から突き落とされて死んだ・・・・・よね?すごく痛かったの覚えてるし。」

『はい。地球でのあなたは、人生を終えられましたよ。お疲れさまでした。』

(あれ、これって、これって、もしかして)

『はい。ここは<選択の間>です。異世界転生ものによくある、転生前に神や女神に会って、説明を受けたり、スキルを授かったりする空間ですよ。』

(・・・・・)

嬉しすぎて、気絶してしまった。
魂だけの存在のはずなのに。



目の前にいる神々しいお方は、異世界の創造神だと名乗られた。
本当の名前は人が口にしてはいけないらしく、教えていただくことはできなかった。

「本当に異世界転生があるなんて、夢のようです。」

『本当にね。私も生まれたばかりの神で、異世界もやっとできあがったところなのですよ。』

(!?)

『実は、転生のお声がけは、あなたでまだ15人目なのです。』

(・・・・・なんか雲行きが怪しい?)

『あ、大丈夫です。怪しくないです。私は地球で異世界転生を熱心に望む人が増え、その思いが信仰となり生まれた神なのです。信徒が望む剣と魔法のファンタジーな世界がやっとできあがったので、信徒の方の中から、魂の資質に問題の無い方にだけ、異世界転生を提案させていただいています。もちろん異世界転生を望まれない場合は、地球の輪廻転生の輪に戻ることができるので、ご安心ください。』

(!)

『剣と魔法、レベルやスキルが存在し、人族のほかに、魔物や妖精、精霊、エルフ、ドワーフ、獣人、神獣に幻獣、魔族や魔王もいますので、住む環境によっては、魔物や盗賊に襲われるなどの命の危険があります。そしてこの世界は生まれたばかりでまだ不安定なので、異世界生活を楽しんでいただくために、貴女には、神である私も予想できない、この世界の1,000年後の未来に転生していただきます。』

『それでもよろしければ、転生の3種の神器である言語理解、鑑定、無限収納のセットと、ガチャで3つのスキルを差し上げましょう。』



小さな夢すら見ることを許されなかった前世。
理不尽な心身への暴力。
臨死体験をした複数の人がテレビなんかで言っていたソウルメイトというものが存在するなら、あの世界で輪廻転生しても、幸せになれる気がしない。
自分の力で、自分のために生きられるチャンスがあるなら、かけてみたい!

「ぜひ、お願いします!」

そう言って頭を下げる。
・・・実際は、白い光が点滅しただけだけれど。

(夢想していたスキルについて、創造神様に相談してみようかな。話だけでも聞いてもらえるかな。)

『いいですよ。』

(あれ、そういえば心読まれて・・・)

『テ・ン・プ・レ・よ。』

そう言って、創造神様がふわりとほほ笑んで、ウインクした。

(あ、この方は信じて大丈夫だ。)

直感でそう思った。
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