収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~

SHEILA

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第1章 追放

初めての収納

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ここは異世界だ。
何が起こるか分からない。
私は石橋を叩いて渡るんだ。

部屋を破壊する可能性の高い私の収納魔法の練習は、私が収納したいものにピンポイントで魔方陣を展開できるようになるまで、私が展開した魔方陣に、大福が持ってきたものを入れてもらうことになった。

初めての収納は、部屋が壊れないように、空中に魔法陣を展開した。

魔法陣は寝ている私の斜め上、ベビーベッドに魔法陣の影がかからないように展開。
万が一、大福が魔法陣にものを入れ損なった時、私が怪我をしないためだ。

大福は『失敬な!』を繰り返していたけれど。

大福のことはまだ信用していない。
家族構成とか分からないけど、お部屋の様子と両親ではなくお世話係の女性たちが出入りしていることからして、貴族の家に生まれたらしい。
お家騒動や財産のために殺害されないと、断言できない。
大福が誰かの手先かもしれない。
疑心暗鬼になるのは、前世の経験があるからだ。
せっかく転生したんだから、今世ではしあわせになりたい。

そんなことを考えている間にも、大福が収納に入れるものを私に見せてくれながら、そのものの説明をしてから魔法陣に入れてくれている。

『これは領地の中でもこの家の敷地内で数年前までよく取れた”ノーランドブルートパーズ”という石だ。深い青色の透明な石で、今は宝石としての価値しかないがな。なかなか綺麗で見ていると心が落ち着く。土地に力があった頃は特別な力があったのだが・・』

(大福ははっきり見えるけど、石はぼんやり青ってことしか分からないです。)

『そうか。』

大福がニヤリと笑った気がした。

『では、これからは、どんなものが入れられるか、どのくらいの量が入るか、検証していこうか。其方の目が見えるようになったら、収納したものの説明をするとしよう。』

(あの、大福さん?私の収納は無限収納だよ?ものも生き物も無制限に入れられるし、生き物は24時間しか入れられないのが分かってるから、検証なんて要らないよ?)

『創造神の言っていることがすべて本当だとは限るまい。収納に入るか試すだけだ。問題なかろう?』

(問題はないけど…嫌な予感がするよ?)

今度こそ、ニヤニヤ笑う大福が、そこに居た。


それからの大福は、空中に展開した魔法陣に入れるものを、私に一応見せるだけ見せてから、収納に放り込んでいった。
大福の体は私よりちょっと大きい位なのだけれど、その体の何倍もの大きさのものを軽々と持ってくることが度々あった。

(それ、明らかに窓や扉より大きいよね?どうやってこの部屋の中に持ってきてるの?)

大福はニヤリと笑って答えない。

生後数日の私は、時々魔法陣を展開したまま眠っていまい、目が覚めると、大福が私の収納にものを押し込んでいるのを、何回も見た。

ねぇ大福。
本当に嫌な予感しかしないんだけど。
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