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I 暁に咲く紅の花
しおりを挟む――1832年、英国、ロンドン
ロンドンの夜は濃い霧に包まれていた。街灯の薄ぼんやりとした光が、湿った石畳を照らしている。イーストエンドの路地裏では、労働者たちが一日の疲れを癒すために酒をあおり、どこかの女が酔っぱらいに罵声を浴びせている。夜の街は、生きる者たちの息遣いで満ちていた。だが、最近になって、人々の間で妙な噂が囁かれるようになった。
「白いドレスを着た金髪の女が現れるらしい」
「美しいが、目が異様に光っている」
「そいつに出くわした連中は、朝には冷たくなって見つかる」
まるで都市伝説のような話だったが、実際に喉を裂かれた遺体が発見されている以上、ただの作り話とは言い切れなかった。新聞には「正体不明の獣による襲撃か?」と書かれていたが、町の者たちはもっと不吉な何かを感じ取っていた。
そしてその「金髪の女」こそが、ネル――いや、吸血鬼と化したエレン・アデレード・シャーロット・オブ・フィッツロイその人だった。
今夜もネルは、夜の街を彷徨っていた。喉が焼けるように渇いている。この体になってから、血の匂いに抗えない。どれほど抗おうとしても、渇きがすべての理性を奪っていく。
獲物を探す。人間の鼓動が、闇の中で音を立てて響いている。ふと、角を曲がった先で、ひとりの男と目が合った。
男は一瞬、美しいものを見るような顔をした。次の瞬間、ネルの手が彼の喉をつかんでいた。
「――ああ、まただ」
どこか冷めた思いが、ネルの脳裏をよぎる。歯が肉に食い込む。温かい液体が口腔に広がる。そして、男の心臓の鼓動が弱まり、ついには沈黙した。ネルはその場に死体を転がし、口元をぬぐうこともなく、ふらふらと夜の闇へと溶けていった。
「またか」
冷たい声が部屋に響いた。
そこは、ロンドンの吸血鬼たちが集う秘密の場。古い洋館の地下室に、十数人の吸血鬼たちが集まっていた。
「最近、夜な夜な人間を襲う野良吸血鬼がいると聞いたが……」
「どうやら、元々は貴族の令嬢だったらしいな」
「金髪碧眼の女。やけに美しいらしいが、獣のように貪欲だとか」
「我々の名折れだな」
部屋の奥に座る長老が、重々しく口を開いた。
「吸血鬼は気高く冷徹でなければならない。獣のように振る舞う輩は、我々の誇りを汚す。捕らえて、わからせねばならんな」
そこへ、椅子にゆったりと腰掛けた男が口を挟んだ。
「おやおや、随分とご立腹だな」
この男こそ、ネルを吸血鬼に変えた張本人だった。
「貴様の眷属だろう、始末をつけろ」
長老が低く睨む。
「眷属? いや、あれは気まぐれだったのさ」
男は肩をすくめ、ワイングラスを傾ける。赤い液体が揺れた。
「それに、野放しの猛獣は狩るからこそ楽しいだろう?」
吸血鬼たちは彼を忌々しげに見つめた。
「……いいだろう」
長老は静かに立ち上がると、吸血鬼たちを見回した。
「今夜、奴を捕らえる。我々の誇りを取り戻すためにな」
再びロンドンの街に夜の帳が下りる。霧雨が煤けた街路を濡らし、時折、遠くで馬車の車輪が石畳を叩く音が響く。だが、その静寂を切り裂くように、怯えた悲鳴が路地裏にこだました。
「やめてくれ、頼む……!」
痩せた男が地面を這うようにして逃げようとする。しかし、すでに手遅れだった。ネルは闇の中で悠然と彼を見下ろしていた。
普通の人間なら、この夜の暗さでは何も見えないだろう。だが、ネルの目には世界が違って映っていた。
闇が濃くなるほど、輪郭は鮮明になり、細かい陰影すら読み取れる。人間の瞳なら光を失うはずの暗闇の中でも、彼の目には獲物の動揺がはっきりと見て取れた。
鼓動の速さ、肩の震え、喉を上下させる動き――すべてが獣の狩り本能を刺激する。
ネルは軽く息を吸い込んだ。空気の中に漂う鉄の匂いが、はっきりと鼻腔に届く。 ただの人間だった頃には感じ取れなかった微細な香りすら、今では脳に直接焼き付くように分かる。
「――お前はもう、逃げられない」
囁くような声に、男がビクリと震える。ネルはしなやかな動きで男の背後に回り込み、冷えた指先を彼の顎に這わせた。
「頼む……助けてくれ……!」
怯えた声が哀れだった。ネルは喉の奥で低く笑い、男の首元にそっと唇を寄せる。牙が肌に触れる瞬間、ネルは確信する。人間だった頃には決して得られなかった、この圧倒的な優位性を。
牙を突き立てると、男は短い悲鳴を上げ、それきり沈黙した。喉を伝う熱い血液が、渇きを満たしていく。ネルはゆっくりと目を閉じた。
(こんなにも……甘美なものだっただろうか?)
だが、次の瞬間、背後から異様な気配が迫る。ネルが反射的に振り向いた時には、すでに遅かった。
「なんだ…っ!」
見えない力が彼の身体を締めつける。まるで生き物のように絡みつく深紅の鎖が、ネルの華奢な四肢を縛り上げた。血のように妖しく光を放つそれは、冷たいのに熱を帯びているような奇妙な感触だった。
ネルは激しく身を捩ったが、鎖はさらに強く締まる。骨が軋み、肌に食い込むような圧力が加わる。
「ふん……野良犬も、こうやって調教すれば大人しくなるものだ」
背後から、冷ややかな声が響いた。
ネルが顔を上げると、そこには黒い外套を纏った男が立っていた。 ルパート・グレイヴス。ロンドンの吸血鬼コミュニティを束ねる長老だ。鋭い灰色の瞳がネルを値踏みするように見下ろしている。
「貴様が例の野良か。随分と好き放題暴れてくれたものだな」
「……離せ」ネルは歯を剥いた。
「今すぐ、こんなもの……!」
「おや?」
ルパートは口角をわずかに上げ、手を軽く振った。すると、ネルの体を縛る鎖がゆっくりと動き出す。じわり、と鎖が肌に沈み込み、ネルの神経を這うように魔力が染み込んでいく。ネルの背筋がぞくりと粟立つ。力を奪われる感覚。身体の芯を掻き乱されるような、得体の知れない感覚。
(何だ……これ……気持ち悪い……)
「ふふ、どうだ? 私の魔力はな、身体に直接染み込む性質がある。抵抗しようとすればするほど、内側まで侵食されるぞ」
「ッ……」
ネルは歯を食いしばったが、鎖は容赦なく締まり続ける。まるでルパート自身の手が彼の身体を撫で回しているかのようだった。
「その様子だと、まだ人間だった頃の感覚が抜けきっていないようだな」
「……黙れ」
ネルは奥歯を噛みしめた。何もかもが癪だった。まるで獲物として狩られる側に回ったような屈辱が、彼の全身を駆け巡る。ルパートが指を鳴らすと、影から数人の吸血鬼が現れた。
「連れて行け。我々がどれほどお前のような貴族を嫌っているか、じっくりと教えてやる」
ネルの視界が揺れる。鎖に絡め取られたまま、彼は闇の中へと引きずられていった。
ロンドンの奥深く、吸血鬼たちの棲む館へと――
闇に沈んだロンドンの片隅。鼠と亡者の影が這い回る通りの奥に、その屋敷はあった。かつては貴族の邸宅だったのだろう。だが今は数百人以上の吸血鬼たちの棲家となり、時の流れと共にその豪奢な装飾は朽ち、冷たい墓標のような静寂に包まれていた。
屋敷の周囲一帯には、古の吸血鬼たちが幾世代にもわたって築いた魔力の結界が張り巡らされている。その領域では太陽の光は届かず、空は常に月も星もない宵闇に沈んでいた。ロンドンの空にわずかに光が差す朝方でさえ、この地だけは頑なに夜を守り続けている。時間さえも沈黙する、永遠の夜。
大理石の床にはひびが入り、燭台には火が灯ることなく、代わりに薄青い魔力の光がゆらめく。重厚な天井のシャンデリアは、まるで首を吊った骸骨のように揺れている。
「あれが例の野良か?」
ひとりの吸血鬼が囁く。その視線の先、冷たい石の床の上に、白いドレスの少女――ネルが転がっていた。
ネルは全身を魔力の鎖で縛られ、身動きできないまま転がされていた。ルパートが施したその鎖は、まるで生き物のように光を放ちながら肌に絡みつき、ネルの細い手足を拘束している。普通の縄ではない。魔力そのものが具現化し、彼の力を削ぎ、反抗を許さない枷となっていた。
美しい金髪は床に広がり、ドレスは泥と血に汚れている。それでも彼の美しさは衰えておらず、闇の中で陶器のように白い肌が際立っていた。
「これがあの暴れ馬?」
「ただの美しい令嬢にしか見えないが……」
周囲の吸血鬼たちが面白そうにネルを見下ろし、嘲笑交じりに言う。
ネルは悔しさに歯を食いしばった。だが、体が動かない。魔力の鎖が、まるで彼の意思をも封じるかのように、冷たく絡みついていた。
「公爵令嬢だそうじゃないか」
静寂を破る声が響いた。ネルが顔を上げると、そこには吸血鬼の長老ルパート・グレイヴスが立っていた。痩せた体に漆黒のコートを纏い、その瞳には鋭い冷徹さが宿っている。
「俺たちはな、王族だか貴族だか、そういう連中が大嫌いなんだ」
ルパートの声には、静かな怒りが滲んでいた。
「俺の父親は王族だった。だが、俺は庶子だった。母親は毎日父の正妻に罵られ虐げられ、俺はただの汚れた血として扱われた。正妻が俺を嫌い抜いた末、俺を牢獄に送った。無実の罪を着せてな」
ネルは目を見開いた。ルパートは続ける。
「ここにいる奴らの多くも同じような目に遭っている。貴族の家に生まれながら、正統な血筋ではないと見下され、切り捨てられた者たちだ。お前みたいに、『公爵令嬢』として甘やかされて育ったわけじゃない」
ネルの中で、何かが逆流する。
「……僕が甘やかされて育ったって?」
絞り出した声は震えていた。
「僕は……そんなんじゃない……」
「そうか?」
ルパートは冷笑した。
「じゃあ、見せてもらおうじゃないか。お前の『真実』をな」
ルパートが片手を掲げると、彼の魔力の波動が空間を揺るがせた。次の瞬間、ネルの記憶が映像となってその場に浮かび上がった。
――幼少期から自身を男と認識していながら、女の身体を押し付けられ、母に「レディ」としての人生を強いられた日々。
――兄嫁クラリッサへの歪んだ執着。
――自身の意思など関係なく、家のために決められた従兄エドウィンとの結婚。さらにエドウィンは歪んだ性癖を持つ男だった。
――結核に冒され、血を吐いてもなお、クラリッサから贈られた真珠のネックレスを淫らに扱い、自分を慰めたあの瞬間。
全てが、曝け出された。ざわめきが広がる。ネルは息を呑み、絶望的な気分で自分の映像を見つめた。
ルパートはくつくつと笑った。
「これは……確かに哀れだなあ、お前」
その横で、ひとりの吸血鬼がシルクハットを指先でくるくると回していた。
老紳士然とした、痩せた男。白髪に鋭い目つき、長いマントを纏い、どこか気だるげな雰囲気を漂わせている。
「久しぶりだな、嬢ちゃん」
ネルはその顔を見て、どこかで見たことがあるような気がした。
(こいつ……見たことがある……)
その脳裏に、何かが過る。結核で死にかけていたあの日、母に連れられてやって来て、自身を怪物に変えた男――。
「人間の貴族なんて、みんな変態ばかりだからな。この程度、可愛いもんだろう?」
彼、モーリス・ベインズは、興味なさげに肩をすくめた。その横で、暗い赤毛の妖艶な女吸血鬼がくつくつと笑う。
「なるほどねぇ。こじらせたお坊っちゃんだこと」
彼女は、グラマラスな肢体をゆったりとくねらせながらネルを品定めするように眺めていた。
若い吸血鬼たちは、ネルの美しい外見と中身のグロテスクさのギャップに慄いている。
「うわあ……なんておぞましい……」
「姫様みたいな見た目して、これかよ……」
その中にいた背の高い、プラチナブロンドの男が大袈裟に声をあげる。そいつはつい先程までネルを好色な目で見ていた者だった。
「うっわ!!こいつ気持ち悪ぃ!俺、それなりにイカれた奴を見てきたつもりだったけど、こんなゲテモノ初めて見たぜ!! 男になりたいくせに、自分の股ぐらにネックレスぶち込んで悦ぶたあ傑作だな!!」
彼は隣に立つ赤毛の少女の肩を叩きながら煽るように言う。
「な、エレオノーラ!お前もそう思うだろ!」
しかし、エレオノーラと呼ばれた少女は口を開かない。ただその緑色の瞳でネルを睨み続けている。唇を噛み、奥歯を強く食いしばりながら。やがて、ぽつりと呟いた。
「信じられない……この人、私が欲しかったもの全部持ってるのに。それを捨てたいって言うの?」
ネルは彼女の視線を受け止めながら、いたたまれない気持ちになった。
――僕が捨てたかったもの。
それを羨む者が、目の前にいる。だが、今さらどうすればいい? ネルは唇を震わせながら、ただ沈黙した。
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