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そして、異世界人になる
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コンコンコン!!
「はーい」
「やまとさん!!」
「はい」
「服をお持ちしました!!」
あ、護衛さんが話してくれたのかな?すぐ持って来てくれたんだけどそんな焦らなくても。まぁ、風邪引かなくて済むから助かるけど。
何でそっぽ向きながら渡すんだ?まぁいいや
「ありがとうございます」
下着とかはほぼ同じだ~助かる。服は前閉じボタンの長いやつ、部屋着かパジャマだよな。ちょっと、いやかなり大きいから肩からずれるけどいっか
「クラムさんこんな感じですか?」
「やまとさん…大きさが合わなかったですね。すみません、今日はそれで我慢してください。後、絶対その格好で部屋に出ないで下さい。絶対ですよ!絶対!」
「わかりました!」
まるで、鶴の恩返しの鶴みたいに念を押された!
マナー大事!郷に入れば郷に従えだよな。
全部は無理だけど。
とりあえず部屋を見てみるか。家具もしっかりしてるな。でも、余計なの触らない方がいいか。
窓の外は吹雪いて明るいような暗いような。良く見たらここお城だ。昨日は暗くてわかんなかった。
大きな窓だな~
コンコンコン
「はい」
「食事です」
見知らぬ人が入って食事を置いていった。見たことはあるようなないような食べ物を食べた。んー味は塩っぽい感じでまぁまぁかな。そんなに沢山は食べれないや。
フィグ何してるんだろ…
ご飯を下げられ暇潰しにさっきの護衛さんに声をかけてみた。ドア越しから顔を出す。部屋はでてないはず!
ドアを開けっぱなしにして部屋と廊下の間に椅子を置いて座り、護衛さんにお願いして文字を適当に見せてもらう。へぇーやっぱり皆だせるんだな。
「何て書いてあるか全然わからないですが不思議と飽きないですね~」
「…そう、ですか。因みに、先ほどから王の名前を書いています」
「へぇーフィグの名前なんですね」
「はい」
「……。」
………俺、ナグマ王国きちゃったよ!!
今さらだけど、1日たったけども何で!
俺、断ったよね!
魔物いるんじゃないの!
帰れるのか!?
…………………………。
……俺は考えるのを辞めた
「付き合ってる人とかいるんですか?」
「あ、え、い、いません!」
「俺もです。このみのタイプとかあるんですか?」
「あ、いえ。特には…」
「好みあると大変ですから無い方がいいですよね。好きになった人が好き~みたいな」
「そ、そうですね」
何か話してくんないかな~これが一番打ち解ける会話かと思ったけど。違うのかな~好きな食べ物とか聞けばよかったか?聞いてもわかんないけど
何でこの人さっきからそっぽ向くんだろ?
「顔、赤いですけど大丈夫ですか?」
「あ、いや、だ…大丈夫です!」
ペコリとお辞儀をして前を向いた。
護衛の顔を覗きこむのをやめ、椅子に座わり直し文字の続きを見せてもらった。
1日文字を見て何となく文字はわかってきたようなわからないような。
時間を潰していたらクラムさんが廊下から走ってくるのが見えた。慌てて俺を部屋に戻したがなにやら護衛さんを叱っているような。俺のせいか?とドアを開け顔をだした。
「あの…俺が無理矢理頼んで文字見せてもらったんで、もしそれなら怒らないで下さい」
「違います。やまとさんは淫…」
「い?」
「いえ、悪くないです。さぁ、中に入って下さい」
「はい」
まだ話をしてるみたいだけど、もう怒ってないみたい。良かった~!
多分、夜。
今日はゆっくり休んで下さいと言われたが電気の消し方もわからないからドアまで見送りついでにクラムさんに頼む。
「クラムさん、灯り消してください」
「…わ、わかりました」
「ありがとうございます」
消してくれたけど何時かもわからない。ベッド広すぎて落ち着かない。俺はベッドから降りて家具とベッドの隙間に入り毛布を頭から被って寝た。
□□〈アイコンタクト中 フィグ・クラム〉
「王!どうするんですか、やまとさん連れてきて!」
「……。」
「城を出た理由話したんですか?」
「ちゃんとは話してない」
「何て事…しかもあれは許されないです!私しかいなかったから良かったものの…。見られていたら謹慎ではすまないです!」
「はぁ…」
「ため息をつきたいのは私です」
「とりあえず城へ連れて行く」
「とりあえずではすまないですよ」
「……。」
□□□〈アイコンタクト中 フィグ・2人の王〉
「帰ったか」
「早かったな」
「……。」
「で、妃はどうするんだ」
「これだけ時間があったんだ決めたんだろ?」
「断る」
「「はぁ…」」
「……。」
「断ってどうするんだ」
「逃げても変わらない」
「必要ない」
「「はぁ…」」
「もう少し反省してろ」
「ん?それは?」
「異世界人」
「「!?」」
「お前は…」
「牢屋に行って二人で謹慎してろ」
□□□〈クラム〉
やまとさんを連れて来たのはまずい。しかも全く事情を知らない様子で更にまずい。何で王はあの時、腕を引き寄せ連れてきてしまったんだ。
しかも…してしまった
とにかく、まずはやまとさんを牢屋から出さないと。恩人を牢屋に入れるなんてありえない。お二人の王も誤解したままだ…このプリンにかえてもお助けしなければ。
…やまとさん、優しいな。後で食べよ
コンコンコン
「失礼します、クラムです」
「入れ」
「話が聞きたい」
二人の王を目の前に今回の事情を話した。王がやまとさんに説明をせず国に連れてきた事や家出先もやまとさんの所だった事。前回、前々回の行方不明も助けていただいた事。何よりも貧しいながら王や私を受け入れ、身を粉にして働き助けた話しをした。
「何故それを早く報告しなかった!」
「申し訳ございません、王が話されたと思いまして」
「あいつは…言葉が足りなすぎる」
「すぐに手配しろ。なんと言う失態だ、恩人を牢に入れるなどあってはならない」
「本日はお休みになられてますので明日朝一に」
「わかった」
「はぁ~クラム、お前も苦労だな」
「いいえ…」
朝一でやまとさんをのお迎えに伺ったが…
「え、ここでいいよ」
「あ、いや、え。牢屋ですからここは」
「別に大丈夫です」
なんと言う…牢屋でいいなんて。確かにやまとさんの部屋とあまり変わらな…失礼
「いえ、こちらにご用意しましたので」
「うーん」
〈アイコンタクト フィグ・クラム〉
「王、こんな所いれるなんてありえないです」
「やまとはいいと言ってる」
「駄目です、二人からの命令です」
「……。」
「何故ちゃんと説明しないんですか!やまとさんは我々が困らないようにいろいろ教えてくれたんですよ。恩を仇で返すおつもりですか」
「…わかった」
〈終了〉
「やまと…クラムの言うようにしてほしい」
「わかった。ごめん、わがまま言って」
やまとさんが謝る必要無いのに。とりあえず部屋に案内して今日はゆっくりしてもらおう。
何故、王が家出したかはっきり知らないはず。王はやまとさんには何と説明したんだろうか…何か口づけの練習とか言ってた気がするが関係あるのだろうか。
理由を知ったら流石に怒るに違いない…それよりも、やまとさんを早くあちらに帰してあげないと!
「はーい」
「やまとさん!!」
「はい」
「服をお持ちしました!!」
あ、護衛さんが話してくれたのかな?すぐ持って来てくれたんだけどそんな焦らなくても。まぁ、風邪引かなくて済むから助かるけど。
何でそっぽ向きながら渡すんだ?まぁいいや
「ありがとうございます」
下着とかはほぼ同じだ~助かる。服は前閉じボタンの長いやつ、部屋着かパジャマだよな。ちょっと、いやかなり大きいから肩からずれるけどいっか
「クラムさんこんな感じですか?」
「やまとさん…大きさが合わなかったですね。すみません、今日はそれで我慢してください。後、絶対その格好で部屋に出ないで下さい。絶対ですよ!絶対!」
「わかりました!」
まるで、鶴の恩返しの鶴みたいに念を押された!
マナー大事!郷に入れば郷に従えだよな。
全部は無理だけど。
とりあえず部屋を見てみるか。家具もしっかりしてるな。でも、余計なの触らない方がいいか。
窓の外は吹雪いて明るいような暗いような。良く見たらここお城だ。昨日は暗くてわかんなかった。
大きな窓だな~
コンコンコン
「はい」
「食事です」
見知らぬ人が入って食事を置いていった。見たことはあるようなないような食べ物を食べた。んー味は塩っぽい感じでまぁまぁかな。そんなに沢山は食べれないや。
フィグ何してるんだろ…
ご飯を下げられ暇潰しにさっきの護衛さんに声をかけてみた。ドア越しから顔を出す。部屋はでてないはず!
ドアを開けっぱなしにして部屋と廊下の間に椅子を置いて座り、護衛さんにお願いして文字を適当に見せてもらう。へぇーやっぱり皆だせるんだな。
「何て書いてあるか全然わからないですが不思議と飽きないですね~」
「…そう、ですか。因みに、先ほどから王の名前を書いています」
「へぇーフィグの名前なんですね」
「はい」
「……。」
………俺、ナグマ王国きちゃったよ!!
今さらだけど、1日たったけども何で!
俺、断ったよね!
魔物いるんじゃないの!
帰れるのか!?
…………………………。
……俺は考えるのを辞めた
「付き合ってる人とかいるんですか?」
「あ、え、い、いません!」
「俺もです。このみのタイプとかあるんですか?」
「あ、いえ。特には…」
「好みあると大変ですから無い方がいいですよね。好きになった人が好き~みたいな」
「そ、そうですね」
何か話してくんないかな~これが一番打ち解ける会話かと思ったけど。違うのかな~好きな食べ物とか聞けばよかったか?聞いてもわかんないけど
何でこの人さっきからそっぽ向くんだろ?
「顔、赤いですけど大丈夫ですか?」
「あ、いや、だ…大丈夫です!」
ペコリとお辞儀をして前を向いた。
護衛の顔を覗きこむのをやめ、椅子に座わり直し文字の続きを見せてもらった。
1日文字を見て何となく文字はわかってきたようなわからないような。
時間を潰していたらクラムさんが廊下から走ってくるのが見えた。慌てて俺を部屋に戻したがなにやら護衛さんを叱っているような。俺のせいか?とドアを開け顔をだした。
「あの…俺が無理矢理頼んで文字見せてもらったんで、もしそれなら怒らないで下さい」
「違います。やまとさんは淫…」
「い?」
「いえ、悪くないです。さぁ、中に入って下さい」
「はい」
まだ話をしてるみたいだけど、もう怒ってないみたい。良かった~!
多分、夜。
今日はゆっくり休んで下さいと言われたが電気の消し方もわからないからドアまで見送りついでにクラムさんに頼む。
「クラムさん、灯り消してください」
「…わ、わかりました」
「ありがとうございます」
消してくれたけど何時かもわからない。ベッド広すぎて落ち着かない。俺はベッドから降りて家具とベッドの隙間に入り毛布を頭から被って寝た。
□□〈アイコンタクト中 フィグ・クラム〉
「王!どうするんですか、やまとさん連れてきて!」
「……。」
「城を出た理由話したんですか?」
「ちゃんとは話してない」
「何て事…しかもあれは許されないです!私しかいなかったから良かったものの…。見られていたら謹慎ではすまないです!」
「はぁ…」
「ため息をつきたいのは私です」
「とりあえず城へ連れて行く」
「とりあえずではすまないですよ」
「……。」
□□□〈アイコンタクト中 フィグ・2人の王〉
「帰ったか」
「早かったな」
「……。」
「で、妃はどうするんだ」
「これだけ時間があったんだ決めたんだろ?」
「断る」
「「はぁ…」」
「……。」
「断ってどうするんだ」
「逃げても変わらない」
「必要ない」
「「はぁ…」」
「もう少し反省してろ」
「ん?それは?」
「異世界人」
「「!?」」
「お前は…」
「牢屋に行って二人で謹慎してろ」
□□□〈クラム〉
やまとさんを連れて来たのはまずい。しかも全く事情を知らない様子で更にまずい。何で王はあの時、腕を引き寄せ連れてきてしまったんだ。
しかも…してしまった
とにかく、まずはやまとさんを牢屋から出さないと。恩人を牢屋に入れるなんてありえない。お二人の王も誤解したままだ…このプリンにかえてもお助けしなければ。
…やまとさん、優しいな。後で食べよ
コンコンコン
「失礼します、クラムです」
「入れ」
「話が聞きたい」
二人の王を目の前に今回の事情を話した。王がやまとさんに説明をせず国に連れてきた事や家出先もやまとさんの所だった事。前回、前々回の行方不明も助けていただいた事。何よりも貧しいながら王や私を受け入れ、身を粉にして働き助けた話しをした。
「何故それを早く報告しなかった!」
「申し訳ございません、王が話されたと思いまして」
「あいつは…言葉が足りなすぎる」
「すぐに手配しろ。なんと言う失態だ、恩人を牢に入れるなどあってはならない」
「本日はお休みになられてますので明日朝一に」
「わかった」
「はぁ~クラム、お前も苦労だな」
「いいえ…」
朝一でやまとさんをのお迎えに伺ったが…
「え、ここでいいよ」
「あ、いや、え。牢屋ですからここは」
「別に大丈夫です」
なんと言う…牢屋でいいなんて。確かにやまとさんの部屋とあまり変わらな…失礼
「いえ、こちらにご用意しましたので」
「うーん」
〈アイコンタクト フィグ・クラム〉
「王、こんな所いれるなんてありえないです」
「やまとはいいと言ってる」
「駄目です、二人からの命令です」
「……。」
「何故ちゃんと説明しないんですか!やまとさんは我々が困らないようにいろいろ教えてくれたんですよ。恩を仇で返すおつもりですか」
「…わかった」
〈終了〉
「やまと…クラムの言うようにしてほしい」
「わかった。ごめん、わがまま言って」
やまとさんが謝る必要無いのに。とりあえず部屋に案内して今日はゆっくりしてもらおう。
何故、王が家出したかはっきり知らないはず。王はやまとさんには何と説明したんだろうか…何か口づけの練習とか言ってた気がするが関係あるのだろうか。
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