ドルメンの館

かぷか

文字の大きさ
6 / 24
ドルメンの館

6

しおりを挟む

「なんだ、意外とやられたな」

「スワロフ様、お帰りで」

 館に帰ると何者かに攻撃されたような後が残っていた。家は焼け焦げ大破している部分もあった。一体俺が居なかった数時間のうちに何があったんだろう。

 スワロフは門を開けサクサクと館の中に入った。何かの呪文を唱えると巻き戻しでも見ているかのようにあっという間に綺麗な館の状態になった。
 モノもオクタも身なりを整え普段の容姿に戻った。ディーも駆けつけるがスワロフの前に伏せて耳を下げすまなそうにしていた。恐らく俺の監視を怠ったせいで叱られていると思う。すまん。

「ニオ、中に入るよ」

「うん」

 俺は素直にスワロフの後ろについて行き部屋に入った。

 スワロフは椅子に座り二人はスワロフの横に立った。俺は椅子には座らず立って下を向いた。
 
 かくれんぼと言いつつ逃げた事はどうせバレてる。叱られる事も覚悟していたがスワロフはむしろ嬉しそうに二人に話をした。

「楽しかった~意外と能力を使わないようにするのが難しかった。つい、使ってしまいそうになる」

「全く、そんな遊びしてるから客人達に遊びにこられるんですよ!」

 呆れながらモノゴは話す。オクタもやれやれと言った感じの顔で腕を組んでいる。そんな二人など関係なく話し続ける。

「せっかくニオから遊びの誘いがきたんだ。客人なんてお前らで遊べばいい。と言うか達って一人じゃなかったのか?」 

 客人が複数人来て遊んでいったらしいけど、遊んだのレベルじゃないのに普通に会話している。

「館の破壊は大したことないですが複数人きたのは初めてです」

「こんなにすぐに次に来るなんてなかったぞ」

 スワロフは無表情だが考えいる様子だった。客人がどんなやつで何故館を狙っているのかは今の俺にはさっぱりわからなかった。ただ、攻撃を受けるのは今回が初めてじゃないって事ぐらいしかわからない。

 パッと明るく話しだした。

「いいじゃないか~普段来ないからたまには続けざまに来ても」

「面倒なんですよ!こっちの身にもなってください!」

「しょうがないな~ニオ、すまないが次回からはもう少し近場で遊ぼう」 

遊ぶ……俺は本気で逃げたかったのに。

「……わかった」

「で、ニオさんはどこまで遊びに?」

「町の鍛冶屋だ」

「それはまた」

 聞けばあの町は俺の思っていたの町ではなかった。確かに雰囲気とか違ったし洋風な建物が多いとは思ったけど悪魔の町とはわからなかった。なぜならシスさん以外の他の人に会わなかったし霧がでていたからハッキリとは周りは見えなかった。

「鍛冶屋にニオが話しかけて町まで連れていってくれたんだ。鍛冶屋はちゃんとニオを店まで案内していたな~ニオの行動が可愛くて可愛くて」

「「へぇ~」」

待って、てことはシスさんと会う時には既にスワロフにバレてたって事!?

どこから、見つかってた!?

「で、鍛冶屋に電話を借りようとしたら鍛冶屋が主印付きだと言ってしまって」

「主印、知られてしまったんですね」

「ああ、仕方ない。相手は除印使だったしそれを知ったニオが主印を解除したがっていた。鍛冶屋は喜んでニオの主印を解除するといったんだが…」

何故かスワロフはニタニタと笑みを浮かべて話す。

「そこでニオは言われるがまま自ら服を脱いで首筋にキスをされ乳首まで触られていた」

「「へぇ~」」

更に嬉しいそうに話す。

「鍛冶屋はニオの体が欲しくて勿論解除に取りかかったんだが、スレスレの所で俺が捕まえた」

「「へぇ~」」

「そうなんだ。ニオがそんな遊びを提案するからどんどん俺の想いが積み重なってゆく」

「それはそれは、ようございましたね。服を脱がなくても除印できるのにわざわざ脱ぐとは」

「全くだな」

え!初耳なんだけど、脱げって言われたし。
二人の顔を見るが二人もニタニタし嬉しそうだ。

スワロフは水を一杯飲みきると急に真剣な顔をした。さっき迄はニタニタしていたのに。

「ニオ、主印をして黙っていたのは悪かった。だがお前が嫌なら使わない。安心して欲しい」

「……わかった」

 確かシスさんは俺の主印は使われた形跡がないって言ってた。おれ自身もモノが言っていた呼べばわかるという感覚はわからない。特に自分に変わった様子はない。ならとりあえずは良しとしようと思う。

 当分逃げ出すことを考えるのは保留だ。出たとしても帰れる気がしないし悪魔が外でうようよしてるなら何されるかわかったもんじゃない。

 俺を見つめていたスワロフは真剣だが次のモノの発言ですぐに表情が変わった。

「スワロフ様、で今回のお仕置きは?」

「当然する」

「これだけしたんだしな」

「へ?」

 スワロフは俺達は悪魔だからお仕置きは当然で罪と罰は必要不可欠だと言った。

モノがレバーを回すとスワロフのベッドの天井からカタカタと音がし上から鎖に繋がれた器具の様なものが出てきた。

鎖の先には黒い革のベルトが幾つもくっついていた。その大掛かりな装置に驚く。

「ちょっと何これ!納得いかない!何のお仕置きなんだよ!」

「ニオ~愛して止まない俺にこんなにも巨大な嫉妬を積み上げたんだ。ギリギリまでニオを捕まえるのを我慢したかいがあった~」

「は?」

「スワロフ様もひとが悪い。すぐに捕まえられたにも関わらず自身の嫉妬を掻き立てる為にわざと泳がせるなんて、罪を重ねさせるとは」

「意味わかんない!お前が勝手に俺に好き好き言うだけだろ!何の、誰に嫉妬だよ」

「はぁ~嫉妬ほど愛情を生み出す生きる源。ニオの全てが甘美へと変わる。そんな事をしなくとも愛しているのに」

「逃げた事へじゃないのかよ!」

「かくれんぼだろ、逃げたのか?」

 ここで変に返事をしたら更に何かされるかもしれない。

「い…いや、か、かくれんぼ」

「我々も居てもよろしいですか?」

「お仕置きはいいがその後は駄目だ」

「「かしこまりました」」

 二人は返事をすると上から垂れ下がるベルトを仁緒の手首に巻いた。力など敵うわけもなく訳がわからずされるがままベッドの上で膝立ちにされ腕は頭の上に。

 俺は恐怖でいっぱいになった。

「ニオ~やる前からその顔はしちゃ駄目だよ~」

「い、痛いのはやだ!」

「大丈夫。初めてだから酷くしないよ~」

 不適な笑みを浮かべ部屋の明かりは最小限に落とされた。
    
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

若頭と小鳥

真木
BL
極悪人といわれる若頭、けれど義弟にだけは優しい。小さくて弱い義弟を構いたくて仕方ない義兄と、自信がなくて病弱な義弟の甘々な日々。

何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか

BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。 ……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、 気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。 「僕は、あなたを守ると決めたのです」 いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。 けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――? 身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。 “王子”である俺は、彼に恋をした。 だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。 これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、 彼だけを見つめ続けた騎士の、 世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。

敵国の将軍×見捨てられた王子

モカ
BL
敵国の将軍×見捨てられた王子

処理中です...