146 / 147
連載
269.
しおりを挟む
私の名前はマリアン!
都会育ちの普通の女の子!
ある日、お母さまの命令で伯爵家のお屋敷に嫁ぐことになったの。
でも、そのお屋敷って暗くって、明かりさえもつけてないのよ。
伯爵は周りを信用しない、人間不信の塊のような人だったし。伯爵のお母さまもご病気だからって、ずっと部屋に閉じこもってるの。これじゃあ、病気が悪くなるばかりだわ。
これじゃあダメよ。屋敷が明るくなれば、伯爵の性格も変わるはずし、お母さまのご病気だってよくなるはずだわ。
さあ、まずは窓を開けて、屋敷に明かりを灯しましょう!
……屋敷に滞在して三日目。
なんて妄想を、私は目覚めたばかりのベッドの上で、鬱々とした心情で繰り広げていた。
短編一つぐらいは書けそうなこの設定。私が思うのは、こういうタイプのヒロインのメンタル、鉄でできてるのではないかということだった。
私には無理だ。この屋敷の窓一つ、開けられない……。外はまた雨が降ってるし……
「○ップルペンシルさん、○ップルペンシルさん、ガールズトークしませんか」
私は、天輝さんと同じく、私と魂を共通する存在に話しかけた。
この異世界にきたころから、私と一緒にいてくれて、最近は話せるようになったのだ。しかも、精神系の魔法まで使える。すごい子なのである。そして何より、悩みを相談できる同性の女の子。いつでも話せる女友達がいるって幸せだよね。
『エトワちゃん、またなの? 昨日も一昨日も、そういって私と長話していたよね。一応、私とエトワちゃんは別個の存在だけど、自分の中の存在との会話で寂しさを紛らわせたり、その会話に依存するのは、エトワちゃんの精神に良い影響を与えるとは思えないの』
○ップルペンシルさんにガチで心配してるような声音で、遠回しに説教された。
『その通りだ。我らに依存するな。しばらく、精神内会話を禁止する』
「ああ、天輝さん、待って! 今日だけ! 今日だけ!」
ブチっという音が精神内から聞こえてきて、着信拒否された。
私はバタンとベッドに倒れ込む。
「ひどい、ひどいよ天輝さん……。うわーーーん、さみしいよぉ」
***
私は今日もぱくぱくと朝ごはんを食べる。
暗い雰囲気に負けるものか、今日も完食。それに最近は慣れて料理の少しおいしく感じてきた。
スリゼルくんは朝食の席にはいない。
まだ小学生なのに、「朝ごはんはいらない」と中学生ボーイみたいなことを言って、部屋にこもっている。
スリゼルくんのお父さん、ラザラスさんは悪い人ではない。
私に気を遣ってくれているのはわかる。欠かさず食事の席には同席してくれる。屋敷で不便なことがないか、毎回訪ねてくれる。
ただいかんせん、コミュニケーションがうまいとは言えず、さらに何か事情があるのか雰囲気が暗く沈んでしまっている。
常に暗いオーラを纏わせていて、私も冗談なんて投げられるような感じではない。
私がこの人の友人なら、そっこうスイーツ店に連れて行って「何か悩みがないか」尋ねるくらいの状態だった。もしくは関係性が薄くとも、この人より大人だったら、それとなく相談事はないかと話を促せたかもしれない。
でも残念ながら、今の私はこの人と出会ったばかりの、しかもただのお子様である。
そんな子供が「何か悩んでますよね」なんて距離を詰めていっても、プライドを傷つけ、不信感を募らせるだけだろう。
悩みを聞き出すには、遊びに来ている子供というのはあまりにも不向きすぎるジョブだった。
「この屋敷の中庭にはバラ園があります。屋根が続いているので、雨の日でも見学ができます」
ラザラスさんの言葉を解釈すると、この屋敷にいても暇でしょうから、見てきたら楽しめますよ、ということだと思う。
「わあ、素敵ですね。食事が終わったら、さっそく見に行ってみようと思います」
私はラザラスさんの悩みに気づかない子供のふりをしながら、こうして上っ面のやりとりを繰り返すしかない。
思えば、スリゼルくんとのこれまでの付き合いも似たような感じだったかもしれない。
スリゼルくんが本心では私のことを鬱陶しく思っていることに気づきながらも、気づいてないふりをして接してきた。
スリゼルくんも人前では仮面を被る人だけど私もたいがい猫をかぶりである。
にゃーーー。
いつかスリゼルくんに心を開いてもらえるようなきっかけがあれば、それを待ち続けて、何もないまま七年近くの月日が経ってしまった。
こっちもあっちも本心を明かさずに、そんなに長く一緒の家でくらしてきたんだから、お互いたいしたもんである。
食事が終わると、ラザラスさんのおすすめ通りに、バラ園へと向かった。
「う~~~ん、黒薔薇かぁ」
私は中庭に咲き誇る黒い花畑を見て、渋い表情で口をむにょむにょさせた。
嫌いではない。でも、今の気分だともう少し明るい花の色を見たかったかもしれない。
そんな気持ちで薔薇を眺めていると、薔薇たちが体を揺らして、雨粒の重さを振り払った。その動きは、期待したのとは違った花の色にがっかりした私に抗議しているようだった。
私は薔薇たちの抗議に頷く。
「うん、そうだね。確かに失礼な感想だったかも。大丈夫、君たちもちゃんと綺麗に育ってるよ~」
私は薔薇の葉っぱを軽くつんつんとして、謝罪の意思を伝えた。
すると薔薇たちは、雨粒が落ちて軽くなった茎を、シャンと立たせて私にその綺麗な姿を見せてくれた。
その美しい姿に私が口を綻ばせたとき、ふと誰かの視線を感じた。
とっさにその方向に顔を向けると、さっとカーテンが閉じる音が聞こえた。
私が完全にそちらに向いた時には、その窓は黒い幕に覆われて、人の姿は見えなかった。
私は気づく。あそこはスリゼルくんのお母さんがいる部屋のはずだ。
何も気づかないふりをして、また薔薇たちの会話に戻る。
「君たち以外の家の人たちと仲良くなるにはどうしたらいんだろうね、黒薔薇さん」
どんなことでも、自分の心と、相手の心、それから外的な要因があって、物事というのは思い通りにいかない。
スリゼルくんとの関係もそうだ。うまくはいってない。
私はそれがうまくいくきっかけをずっと待っている。
この屋敷にいる間に、そのきっかけはきてくれるのだろうか。
***
そうして、スリゼルくんのご実家での滞在の七日間が終わった。
結局、きっかけは今回もこなかった。スリゼルくんは相変わらず私の前では慇懃な態度を崩さず、それ以外の時間は私を無視している。しかし、そんな状況でも私は朝昼晩、残さずご飯を食べることができた。これはスリゼルくんに勝利したといっても過言ではないだろう。
私は見送りにきてくれたラザラスさんに丁寧にお礼を言って、船に乗り込む。
ソフィアちゃん、リンクスくん、ミントくん、クリュートくん、そしてスリゼルくん。それぞれ五人の実家を訪問したわけだけど、私の予定はもう1週間、残っていた。私はこの旅行にいく前に、お母さんことダリアさまから渡された手紙を広げてみた。
『エトワさまへ
今年の長期休暇は、ぜひ我が家に遊びにお越しください。暖かな家族と静かな場所があなたをお待ちしています。
忘れられた地の領主 エリデ男爵より』
エリデ男爵、どなただろう……
私が通う学校、ルーヴ・ロゼの知り合いにそんな名前の人はいなかった。そもそも学校では知り合い自体が少ないのだけれど。
卒業前のパイシェン先輩のアドリブによって友達になれた3人のおかげで、前より話せる人は増えたけど、それでも友達は少ない。そんな私の少ない人脈の中で、エリデ男爵と呼ばれる人物はまったく見つからなかった。
「会ってみればわかるかな」
私は特に悩まずに飛行船に乗り込んだ。
スリゼルくんのお家の飛行船で、そのままエリデ男爵のもとまで送り届けてくれるらしい。感謝。
※あとがき
年末ちょろっと更新しただけになってしまいましたが(しかもツイッターに投稿していた書き溜め)、読んでくださってありがとうございます。
読者さんのおかげで作品から入るお金だったりアルバイトだったりでなんとかご飯を食べられてます。年初もちょっと更新できると思うのでよろしくお願いします。
都会育ちの普通の女の子!
ある日、お母さまの命令で伯爵家のお屋敷に嫁ぐことになったの。
でも、そのお屋敷って暗くって、明かりさえもつけてないのよ。
伯爵は周りを信用しない、人間不信の塊のような人だったし。伯爵のお母さまもご病気だからって、ずっと部屋に閉じこもってるの。これじゃあ、病気が悪くなるばかりだわ。
これじゃあダメよ。屋敷が明るくなれば、伯爵の性格も変わるはずし、お母さまのご病気だってよくなるはずだわ。
さあ、まずは窓を開けて、屋敷に明かりを灯しましょう!
……屋敷に滞在して三日目。
なんて妄想を、私は目覚めたばかりのベッドの上で、鬱々とした心情で繰り広げていた。
短編一つぐらいは書けそうなこの設定。私が思うのは、こういうタイプのヒロインのメンタル、鉄でできてるのではないかということだった。
私には無理だ。この屋敷の窓一つ、開けられない……。外はまた雨が降ってるし……
「○ップルペンシルさん、○ップルペンシルさん、ガールズトークしませんか」
私は、天輝さんと同じく、私と魂を共通する存在に話しかけた。
この異世界にきたころから、私と一緒にいてくれて、最近は話せるようになったのだ。しかも、精神系の魔法まで使える。すごい子なのである。そして何より、悩みを相談できる同性の女の子。いつでも話せる女友達がいるって幸せだよね。
『エトワちゃん、またなの? 昨日も一昨日も、そういって私と長話していたよね。一応、私とエトワちゃんは別個の存在だけど、自分の中の存在との会話で寂しさを紛らわせたり、その会話に依存するのは、エトワちゃんの精神に良い影響を与えるとは思えないの』
○ップルペンシルさんにガチで心配してるような声音で、遠回しに説教された。
『その通りだ。我らに依存するな。しばらく、精神内会話を禁止する』
「ああ、天輝さん、待って! 今日だけ! 今日だけ!」
ブチっという音が精神内から聞こえてきて、着信拒否された。
私はバタンとベッドに倒れ込む。
「ひどい、ひどいよ天輝さん……。うわーーーん、さみしいよぉ」
***
私は今日もぱくぱくと朝ごはんを食べる。
暗い雰囲気に負けるものか、今日も完食。それに最近は慣れて料理の少しおいしく感じてきた。
スリゼルくんは朝食の席にはいない。
まだ小学生なのに、「朝ごはんはいらない」と中学生ボーイみたいなことを言って、部屋にこもっている。
スリゼルくんのお父さん、ラザラスさんは悪い人ではない。
私に気を遣ってくれているのはわかる。欠かさず食事の席には同席してくれる。屋敷で不便なことがないか、毎回訪ねてくれる。
ただいかんせん、コミュニケーションがうまいとは言えず、さらに何か事情があるのか雰囲気が暗く沈んでしまっている。
常に暗いオーラを纏わせていて、私も冗談なんて投げられるような感じではない。
私がこの人の友人なら、そっこうスイーツ店に連れて行って「何か悩みがないか」尋ねるくらいの状態だった。もしくは関係性が薄くとも、この人より大人だったら、それとなく相談事はないかと話を促せたかもしれない。
でも残念ながら、今の私はこの人と出会ったばかりの、しかもただのお子様である。
そんな子供が「何か悩んでますよね」なんて距離を詰めていっても、プライドを傷つけ、不信感を募らせるだけだろう。
悩みを聞き出すには、遊びに来ている子供というのはあまりにも不向きすぎるジョブだった。
「この屋敷の中庭にはバラ園があります。屋根が続いているので、雨の日でも見学ができます」
ラザラスさんの言葉を解釈すると、この屋敷にいても暇でしょうから、見てきたら楽しめますよ、ということだと思う。
「わあ、素敵ですね。食事が終わったら、さっそく見に行ってみようと思います」
私はラザラスさんの悩みに気づかない子供のふりをしながら、こうして上っ面のやりとりを繰り返すしかない。
思えば、スリゼルくんとのこれまでの付き合いも似たような感じだったかもしれない。
スリゼルくんが本心では私のことを鬱陶しく思っていることに気づきながらも、気づいてないふりをして接してきた。
スリゼルくんも人前では仮面を被る人だけど私もたいがい猫をかぶりである。
にゃーーー。
いつかスリゼルくんに心を開いてもらえるようなきっかけがあれば、それを待ち続けて、何もないまま七年近くの月日が経ってしまった。
こっちもあっちも本心を明かさずに、そんなに長く一緒の家でくらしてきたんだから、お互いたいしたもんである。
食事が終わると、ラザラスさんのおすすめ通りに、バラ園へと向かった。
「う~~~ん、黒薔薇かぁ」
私は中庭に咲き誇る黒い花畑を見て、渋い表情で口をむにょむにょさせた。
嫌いではない。でも、今の気分だともう少し明るい花の色を見たかったかもしれない。
そんな気持ちで薔薇を眺めていると、薔薇たちが体を揺らして、雨粒の重さを振り払った。その動きは、期待したのとは違った花の色にがっかりした私に抗議しているようだった。
私は薔薇たちの抗議に頷く。
「うん、そうだね。確かに失礼な感想だったかも。大丈夫、君たちもちゃんと綺麗に育ってるよ~」
私は薔薇の葉っぱを軽くつんつんとして、謝罪の意思を伝えた。
すると薔薇たちは、雨粒が落ちて軽くなった茎を、シャンと立たせて私にその綺麗な姿を見せてくれた。
その美しい姿に私が口を綻ばせたとき、ふと誰かの視線を感じた。
とっさにその方向に顔を向けると、さっとカーテンが閉じる音が聞こえた。
私が完全にそちらに向いた時には、その窓は黒い幕に覆われて、人の姿は見えなかった。
私は気づく。あそこはスリゼルくんのお母さんがいる部屋のはずだ。
何も気づかないふりをして、また薔薇たちの会話に戻る。
「君たち以外の家の人たちと仲良くなるにはどうしたらいんだろうね、黒薔薇さん」
どんなことでも、自分の心と、相手の心、それから外的な要因があって、物事というのは思い通りにいかない。
スリゼルくんとの関係もそうだ。うまくはいってない。
私はそれがうまくいくきっかけをずっと待っている。
この屋敷にいる間に、そのきっかけはきてくれるのだろうか。
***
そうして、スリゼルくんのご実家での滞在の七日間が終わった。
結局、きっかけは今回もこなかった。スリゼルくんは相変わらず私の前では慇懃な態度を崩さず、それ以外の時間は私を無視している。しかし、そんな状況でも私は朝昼晩、残さずご飯を食べることができた。これはスリゼルくんに勝利したといっても過言ではないだろう。
私は見送りにきてくれたラザラスさんに丁寧にお礼を言って、船に乗り込む。
ソフィアちゃん、リンクスくん、ミントくん、クリュートくん、そしてスリゼルくん。それぞれ五人の実家を訪問したわけだけど、私の予定はもう1週間、残っていた。私はこの旅行にいく前に、お母さんことダリアさまから渡された手紙を広げてみた。
『エトワさまへ
今年の長期休暇は、ぜひ我が家に遊びにお越しください。暖かな家族と静かな場所があなたをお待ちしています。
忘れられた地の領主 エリデ男爵より』
エリデ男爵、どなただろう……
私が通う学校、ルーヴ・ロゼの知り合いにそんな名前の人はいなかった。そもそも学校では知り合い自体が少ないのだけれど。
卒業前のパイシェン先輩のアドリブによって友達になれた3人のおかげで、前より話せる人は増えたけど、それでも友達は少ない。そんな私の少ない人脈の中で、エリデ男爵と呼ばれる人物はまったく見つからなかった。
「会ってみればわかるかな」
私は特に悩まずに飛行船に乗り込んだ。
スリゼルくんのお家の飛行船で、そのままエリデ男爵のもとまで送り届けてくれるらしい。感謝。
※あとがき
年末ちょろっと更新しただけになってしまいましたが(しかもツイッターに投稿していた書き溜め)、読んでくださってありがとうございます。
読者さんのおかげで作品から入るお金だったりアルバイトだったりでなんとかご飯を食べられてます。年初もちょっと更新できると思うのでよろしくお願いします。
709
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。