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祖父の死
だんだんとやつれていく祖母
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祖父の病院への見舞い、そして必要な物を病院に届けなければいけなく疲れ果ててしまった祖母の労りも兼ねて、1ヶ月に一度は祖父母の地元に行った。
因みに祖父母の地元は隣りの隣県で、日中は渋滞が激しかったので移動は専ら夜、いや寧ろ夜間だった。
当時まだ我々は収入も安定していなく、車を持っていなかったので、電車で行ける範囲の父に車を貸して貰っていた。
父は母が亡くなった時に泣きながら祖母の手を握り「祖母の事は私が面倒見ます」と言ったのに、祖父が倒れた際に関しても、「俺が行くよ!」ではなく「俺が行ったほうがいいのかなぁ?お前が行った方が丸く収まると思うんだけど?」とまぁ、中途半端過ぎる回答に私がブチ切れてしまい、「もう、そもそもだけど母が亡くなった時から母関係は俺が見るから親父は黙っていて!」と言い切ってしまった。
それに元々祖母と父は関係性が最悪だったので、私と嫁で動けばいいと思っていた。
祖父が倒れて約半年後、ちょうど私も当時資格取得の為に通っていた職業訓練校学校を卒業する間近で祖父はそのまま還らぬ人になった。
1ヶ月に一度祖父の見舞いもするうちに、記憶にはないが話には聞いていた祖父の弟さんとお話する機会があり、かつ嫁と一緒になる前も、なってからも祖母の親族にはちゃんと会って挨拶をしていたのもあってか、祖母から直々にお願いされて、何故か祖父の葬儀の喪主を私がする事になった。
管に繋がれたままの祖父もよく半年間頑張ったと思うが、祖母も本当に半年間頑張った。
地方の電車を乗り継ぎ、更にバスに乗って何度も祖父に必要な物を届けに行った。
かつ、祖父の葬儀も祖母の妹さんの力もあってだと思うが、私達が着いた頃にはセレモニーホールに祖父は安置され、安らかに眠っていた。
会場の方が旅立ちのご準備をとの言葉で、我々は祖父の棺桶に色々と入れさせて貰うのだが、ふと祖母が祖父の手に触れた時に
「いやっっっ!!冷たい!!死んでるみたい!!」
と言い、すかさず墓石屋をやっている祖母の妹さんから
「何言ってんの!!死んでるから当たり前でしょ!!」
と言われ、親族集まっている中本当に不謹慎だが、私と嫁はなんだかほっこりしてしまい爆笑した。
翌日通夜だったので、セレモニーホールで寝ずの番は我々がするよ!と多分前日にほぼ寝ていない祖母と、我々と一緒に来た父と弟はその日祖父母の家に泊まった。
ある意味私が、母の死をきっかけに父と祖母の関係をぶち切ってしまったかもしれない。だからこそこの夜で何か関係性が変わるかな?と思っていたが、全くそんな事はなく。
やはり私が喪主と言うことも変わらなかった。
翌日翌々日、喪主として通夜、葬儀を無事に成し遂げ、火葬場で祖父の弟が面白い発言をした。
「兄の娘の△ちゃん(母)には確か娘(私)が居たはずなんだけどなぁ」
一瞬その場は静まり返ったが、嫁が機転を働かせてくれて、「ああ、私が⚪︎⚪︎ちゃん(私の昔の名前)ですー」と言ってくれて、なんとかその場は凌いだ。
見栄っ張りな父は祖父の葬儀の帰りに、私が父の代わりをしたら良かっただの、なんだかんだと何もしていないのに言いたい放題で、父の乱暴な運転の車酔いもあったが正直この野郎という気持ちを持っていたのは覚えている。
そして祖母の葬儀の際には父が喪主をしたいと言っていた。
その当時の私は「あーね、うんうん。何だか親父の顔に泥塗る形になってしまってごめんねー」と話した記憶がある。
祖父の家元は地元では代々続く名家だったが、祖母が同じ墓に入りたくないとの話だったので祖父の代で墓じまいをした。
何だか祖父に関してはごめんねの気持ちもあるが、祖母から祖父に関する色々な事を聞いているので、因果応報と言うか、やはり人間は人を傷つけたり、迷惑をかける事はしてはいけないんだなぁと思った。
因みに祖父母の地元は隣りの隣県で、日中は渋滞が激しかったので移動は専ら夜、いや寧ろ夜間だった。
当時まだ我々は収入も安定していなく、車を持っていなかったので、電車で行ける範囲の父に車を貸して貰っていた。
父は母が亡くなった時に泣きながら祖母の手を握り「祖母の事は私が面倒見ます」と言ったのに、祖父が倒れた際に関しても、「俺が行くよ!」ではなく「俺が行ったほうがいいのかなぁ?お前が行った方が丸く収まると思うんだけど?」とまぁ、中途半端過ぎる回答に私がブチ切れてしまい、「もう、そもそもだけど母が亡くなった時から母関係は俺が見るから親父は黙っていて!」と言い切ってしまった。
それに元々祖母と父は関係性が最悪だったので、私と嫁で動けばいいと思っていた。
祖父が倒れて約半年後、ちょうど私も当時資格取得の為に通っていた職業訓練校学校を卒業する間近で祖父はそのまま還らぬ人になった。
1ヶ月に一度祖父の見舞いもするうちに、記憶にはないが話には聞いていた祖父の弟さんとお話する機会があり、かつ嫁と一緒になる前も、なってからも祖母の親族にはちゃんと会って挨拶をしていたのもあってか、祖母から直々にお願いされて、何故か祖父の葬儀の喪主を私がする事になった。
管に繋がれたままの祖父もよく半年間頑張ったと思うが、祖母も本当に半年間頑張った。
地方の電車を乗り継ぎ、更にバスに乗って何度も祖父に必要な物を届けに行った。
かつ、祖父の葬儀も祖母の妹さんの力もあってだと思うが、私達が着いた頃にはセレモニーホールに祖父は安置され、安らかに眠っていた。
会場の方が旅立ちのご準備をとの言葉で、我々は祖父の棺桶に色々と入れさせて貰うのだが、ふと祖母が祖父の手に触れた時に
「いやっっっ!!冷たい!!死んでるみたい!!」
と言い、すかさず墓石屋をやっている祖母の妹さんから
「何言ってんの!!死んでるから当たり前でしょ!!」
と言われ、親族集まっている中本当に不謹慎だが、私と嫁はなんだかほっこりしてしまい爆笑した。
翌日通夜だったので、セレモニーホールで寝ずの番は我々がするよ!と多分前日にほぼ寝ていない祖母と、我々と一緒に来た父と弟はその日祖父母の家に泊まった。
ある意味私が、母の死をきっかけに父と祖母の関係をぶち切ってしまったかもしれない。だからこそこの夜で何か関係性が変わるかな?と思っていたが、全くそんな事はなく。
やはり私が喪主と言うことも変わらなかった。
翌日翌々日、喪主として通夜、葬儀を無事に成し遂げ、火葬場で祖父の弟が面白い発言をした。
「兄の娘の△ちゃん(母)には確か娘(私)が居たはずなんだけどなぁ」
一瞬その場は静まり返ったが、嫁が機転を働かせてくれて、「ああ、私が⚪︎⚪︎ちゃん(私の昔の名前)ですー」と言ってくれて、なんとかその場は凌いだ。
見栄っ張りな父は祖父の葬儀の帰りに、私が父の代わりをしたら良かっただの、なんだかんだと何もしていないのに言いたい放題で、父の乱暴な運転の車酔いもあったが正直この野郎という気持ちを持っていたのは覚えている。
そして祖母の葬儀の際には父が喪主をしたいと言っていた。
その当時の私は「あーね、うんうん。何だか親父の顔に泥塗る形になってしまってごめんねー」と話した記憶がある。
祖父の家元は地元では代々続く名家だったが、祖母が同じ墓に入りたくないとの話だったので祖父の代で墓じまいをした。
何だか祖父に関してはごめんねの気持ちもあるが、祖母から祖父に関する色々な事を聞いているので、因果応報と言うか、やはり人間は人を傷つけたり、迷惑をかける事はしてはいけないんだなぁと思った。
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