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第十九話 絶対幸せになってやる
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お盆休みを間近に控えた、ある夜。
明日香は自宅で、大輔との旅行の計画を練っていた。
彼は元々東京の人間なので、帰省する必要もない。夏休みは初日に母親の見舞いに行くだけで、あとは丸々フリーなのだ。
「俺は明日香と、真剣に付き合いたいって思ってる」
思い出すたびに、胸がいっぱいになる。
あの時は咄嗟のことで動揺してしまったが、考えてみれば、今すぐ結婚しようと言われたわけではない。
今更言われなくとも、とっくに自分は真剣に交際している。将来のことは、おいおい考えればいいことだ。焦ることはない。
スマホで彼と泊まる温泉旅館をチェックしていると、実家の母親からラインが入った。どうせ「お盆に帰ってこい」という連絡だろう。
大学を卒業してからは、一度も実家に帰っていない。
学生時代は夏休みと年末年始には帰省していたが、就職してからは交通費が勿体ないのと、親に会うのが鬱陶しいので、理由をこじつけて避けている。
『弥生が離婚するって』
母親のメッセージに、明日香はスマホを落としそうになった。
「え?! 弥生、離婚するの?!」
『雛菊を連れて帰ってきてる』
弥生は明日香の二つ下の妹で、雛菊というのは娘の名前である。
その後も、次々と新着メッセージが表示される。
『あんたどうせ、帰ってこないんでしょ』
『帰ってこられても、面倒見れないから』
『弥生と雛菊の面倒だけで、手いっぱい』
『お父さんは出戻ってきたってカンカン。弥生と口も利いてない』
ベッドの上で、猫のように大きく手足を伸ばす明日香。
父さんはいつだってそうだ。
「女の仕事は家事育児」、「結婚しない、子供を生まない女は半人前」。
田舎から一歩も出たことのない、視野の狭い頑固者。
明日香は物心ついた頃から、父親に常に反発していた。
父親の元から離れたくて、反対を押し切って東京の大学に進学した。就職も父親には一切相談しないで決めた。
電話口で就職の報告をすると、父親はこう言った。
『お前の代わりなんて、いくらでもいる。さっさと帰ってこい』
それきり、父親とはまともに話していない。
明日香は母親に一言だけ返事を打った。
『帰らないよ。弥生によろしく』
◆◆◆◆
「武蔵台の【ケアハウス・クローバー】まで、お願いします」
タクシーに乗り込んだ大輔は運転手にそう告げると、隣に座った明日香に向かって柔らかく微笑んだ。
お盆休み初日。彼の母親の見舞いに、明日香はついて行くことにした。
自分が食中毒になったせいで、彼はあの日母親に会えなかった。何らかの形で償いたいと思っていたのだ。
彼の母親は数年前に足を骨折し、自宅療養をしていた。
しかし身の回りの世話をしていた夫、つまり大輔の父親が亡くなったことで、介護施設に入居することになった。
伴侶を亡くし、自宅から離れ、ゴールの見えないリハビリを続ける。母親は入居当時、かなり消沈していたと大輔は言った。
「今はどうなの? 少しはお元気になられたの?」
「当時に比べれば、ね。だけど年も年だし、リハビリも思うようにいってないんだ」
「お母さん、おいくつなの?」
「七十八」
彼の回答に、意外そうな顔をする明日香。
「俺の年齢にしては、年いってるだろ? 俺さ、遅くに生まれた子なんだ。姉さんとは十一も離れてるし。どうしても男の子が欲しいって、父さんがせがんだらしい」
「跡継ぎが欲しいのは、どこのうちも同じだよ。うちも女二人だから、父は三人目って言ってたみたい。母にあっさり却下されたみたいだけど」
明日香は笑いながら喋ったが、彼は静かに目を伏せた。
「でもね。生まれてきた子がこんなんじゃ、父さんも浮かばれないよ……」
「どういう意味……」
彼女が問いただそうとしたところで、車は目的地の介護施設に到着した。
施設は東京の西国分寺駅から、タクシーで五分ほどの場所だった。
大通りから一本入った、閑静な住宅地にそれは建っていた。既に売却してしまったが、実家もこの辺りだったと大輔は説明した。
敷地に入るや否や、大輔は苦虫を噛み潰したような顔をする。
その視線の先、建物の玄関ポーチのところに、中年の女性が立っている。
「ダイ! やだ、なに? 彼女連れてきたの?!」
彼は明日香の方を向いて、申し訳なさそうな顔をした。
「ごめん、姉さんだ。今日来てると思わなくて……」
ぽっちゃりとした体形の、人の良さそうな女性だ。
「あんた、最近急に『うちには泊められない』って言い出すから、何かと思ったら……ふーん、そういうことね……」
大輔はしかめっ面で姉に問いかける。
「なんでここに居るんだよ」
「お盆だからさ、父さんの墓参りしようと思って。あんたは? もう行ったの?」
「……先週行ったよ」
「あらそう」
姉弟の会話を、何とはなしに聞いている明日香。
そういえば先週は「用事がある」と言われて、会えなかったな。
お父さんのお墓参りに行ってたんだ。
「ささ、入って。母さんも喜ぶよ。ダイが彼女連れてくるなんてさ。えっと、お名前は?」
「初めまして。宮守と言います」
「大輔の姉の、真須美です。よろしく」
真須美は白い歯を見せてニコリと笑った。
◆◆◆◆
施設内の談話室で、明日香は姉の真須美と二人きりになった。母親との面会の後、大輔が施設の職員に呼び出されたからだ。
大輔は姉が恋人に絡むのを嫌がっていたが、この状況では逃げようがなかった。
「どうぞ」
自販機で買ったオレンジジュースを、明日香に手渡す真須美。
明日香は礼を述べつつ、神妙な面持ちで受け取った。
「最近? ダイと付き合いだしたの」
「えぇ、はい……」
「あの子が毎週毎週、なんで律儀にここに来るのか、きいてる?」
「……いいえ」
明日香は思わず視線を泳がせた。
そうだ。自分が気になっていたのは、そこだ。
自宅で不自由しているのならまだしも、母親は施設に入っている。さっき会った時にも思ったが、特段体調が悪そうにも見えない。
しかも彼の自宅から施設まで、一時間近くかかる。そこまでして毎週訪れるのは、何故なのか。
「ダイと真面目に付き合う気なら、知っておいたほうが良いと思うから、言うけど」
真須美はそれまでとは別人のような、硬い表情を見せた。
「あの子にとって、これは贖罪なのよ」
大輔の父親が亡くなったのは、昨年のことだった。死因は脳梗塞だった。
過去にも幾度か発症したことがあったが、後遺症も残らず、すぐに社会復帰を果たしていた。ところが、その日は予兆なく突然倒れ、あっけなく鬼籍に入ってしまった。
父親が倒れた時、大輔は仕事でアメリカに居た。
姉から連絡を受けた彼の第一声は、『また?』だった。
「今回は本当に危ないのよ。仕事は別の人に任せて、すぐに帰ってきなさい」
『そう言って前回も慌てて帰ったのに、ケロッとしてたじゃんか。それにさ、俺の代わりが出来るやつなんて、いないんだよ』
このやり取りの数時間後、父親は亡くなった。
大輔が父の死を知ったのは、翌日になってからだった。彼が電話にわざと出なかったからだ。
当然のことながら、大輔は大慌てで日本に戻ろうとした。しかし悪天候による飛行機の遅延と欠航に見舞われ、帰国できたのは父が息を引き取ってから、三日後のことだった。
既に骨壺の中の父親。その隣に座りこんでいる、放心状態の母親。
姉は弟を激しく罵倒した。
「あんたは弟でもなければ家族でもない。母さんは私が面倒看る。私や母さんが虫の息になったって、どうせあんたは見舞いにも来ないんでしょ。あんたみたいな冷血漢、菅原の人間じゃない」
明日香は、ジュースの蓋を開けるのも忘れて聞き入っていた。
彼がこんなことを背負っていたとは。
今の優しい大輔からは、全く想像できない。父親の死で考え方や性格が変わったのだろうか。
真須美は手にしていた缶コーヒーに、僅かに口をつけた。
「お互い子供じゃないからね、和解はしたよ。あれだけプライド持ってた仕事もきっぱり辞めて、『母さんの面倒は俺が看る』って言いだしたんだから。熱意は認めなきゃね」
おぼつかない視線の明日香。その顔を、じっと見つめる真須美。
「もしあなたがダイと結婚する気なら、そういうことも頭に入れておいて欲しいのよ。結婚ってね、そういうことなの。『大好きな彼と毎日一緒』、だけじゃないの。相手の家族のことも全部、引き受けるってことなの。若いあなたには、想像つかないだろうけど」
明日香は彼女の最後の発言に、些かカチンときた。
なによ、その言い方。「小娘には分からないだろうけど」みたいな。
どうせ私にはわからないわよ。でも、少しでも分かりたいって思ったから、こうやって来たんじゃない。
「相手の家族のことも全部、引き受ける」?
なにそれ。古臭いったらありゃしない。
今のご時世、親のほうが「子供に面倒看られたくない」って人の方が、多いって言うじゃない。そのための施設でしょ。
彼と十一離れているってことは、五十歳?
五十にもなって弟の彼女に嫌味言うなんて。
別れて欲しいの? もしかしてブラコン?
大輔さんだって、好き好んで父親の死を看取らなかったわけじゃない。
彼だって辛かったはずなのに、仕事を辞めるまで追い詰めるなんて。やりすぎなんじゃないの。
私は彼と心から愛し合っている。
誰にも邪魔はさせない。
誰があなたの術中にはまるもんですか。
絶対彼と、幸せになってやる。
明日香は自宅で、大輔との旅行の計画を練っていた。
彼は元々東京の人間なので、帰省する必要もない。夏休みは初日に母親の見舞いに行くだけで、あとは丸々フリーなのだ。
「俺は明日香と、真剣に付き合いたいって思ってる」
思い出すたびに、胸がいっぱいになる。
あの時は咄嗟のことで動揺してしまったが、考えてみれば、今すぐ結婚しようと言われたわけではない。
今更言われなくとも、とっくに自分は真剣に交際している。将来のことは、おいおい考えればいいことだ。焦ることはない。
スマホで彼と泊まる温泉旅館をチェックしていると、実家の母親からラインが入った。どうせ「お盆に帰ってこい」という連絡だろう。
大学を卒業してからは、一度も実家に帰っていない。
学生時代は夏休みと年末年始には帰省していたが、就職してからは交通費が勿体ないのと、親に会うのが鬱陶しいので、理由をこじつけて避けている。
『弥生が離婚するって』
母親のメッセージに、明日香はスマホを落としそうになった。
「え?! 弥生、離婚するの?!」
『雛菊を連れて帰ってきてる』
弥生は明日香の二つ下の妹で、雛菊というのは娘の名前である。
その後も、次々と新着メッセージが表示される。
『あんたどうせ、帰ってこないんでしょ』
『帰ってこられても、面倒見れないから』
『弥生と雛菊の面倒だけで、手いっぱい』
『お父さんは出戻ってきたってカンカン。弥生と口も利いてない』
ベッドの上で、猫のように大きく手足を伸ばす明日香。
父さんはいつだってそうだ。
「女の仕事は家事育児」、「結婚しない、子供を生まない女は半人前」。
田舎から一歩も出たことのない、視野の狭い頑固者。
明日香は物心ついた頃から、父親に常に反発していた。
父親の元から離れたくて、反対を押し切って東京の大学に進学した。就職も父親には一切相談しないで決めた。
電話口で就職の報告をすると、父親はこう言った。
『お前の代わりなんて、いくらでもいる。さっさと帰ってこい』
それきり、父親とはまともに話していない。
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『帰らないよ。弥生によろしく』
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お盆休み初日。彼の母親の見舞いに、明日香はついて行くことにした。
自分が食中毒になったせいで、彼はあの日母親に会えなかった。何らかの形で償いたいと思っていたのだ。
彼の母親は数年前に足を骨折し、自宅療養をしていた。
しかし身の回りの世話をしていた夫、つまり大輔の父親が亡くなったことで、介護施設に入居することになった。
伴侶を亡くし、自宅から離れ、ゴールの見えないリハビリを続ける。母親は入居当時、かなり消沈していたと大輔は言った。
「今はどうなの? 少しはお元気になられたの?」
「当時に比べれば、ね。だけど年も年だし、リハビリも思うようにいってないんだ」
「お母さん、おいくつなの?」
「七十八」
彼の回答に、意外そうな顔をする明日香。
「俺の年齢にしては、年いってるだろ? 俺さ、遅くに生まれた子なんだ。姉さんとは十一も離れてるし。どうしても男の子が欲しいって、父さんがせがんだらしい」
「跡継ぎが欲しいのは、どこのうちも同じだよ。うちも女二人だから、父は三人目って言ってたみたい。母にあっさり却下されたみたいだけど」
明日香は笑いながら喋ったが、彼は静かに目を伏せた。
「でもね。生まれてきた子がこんなんじゃ、父さんも浮かばれないよ……」
「どういう意味……」
彼女が問いただそうとしたところで、車は目的地の介護施設に到着した。
施設は東京の西国分寺駅から、タクシーで五分ほどの場所だった。
大通りから一本入った、閑静な住宅地にそれは建っていた。既に売却してしまったが、実家もこの辺りだったと大輔は説明した。
敷地に入るや否や、大輔は苦虫を噛み潰したような顔をする。
その視線の先、建物の玄関ポーチのところに、中年の女性が立っている。
「ダイ! やだ、なに? 彼女連れてきたの?!」
彼は明日香の方を向いて、申し訳なさそうな顔をした。
「ごめん、姉さんだ。今日来てると思わなくて……」
ぽっちゃりとした体形の、人の良さそうな女性だ。
「あんた、最近急に『うちには泊められない』って言い出すから、何かと思ったら……ふーん、そういうことね……」
大輔はしかめっ面で姉に問いかける。
「なんでここに居るんだよ」
「お盆だからさ、父さんの墓参りしようと思って。あんたは? もう行ったの?」
「……先週行ったよ」
「あらそう」
姉弟の会話を、何とはなしに聞いている明日香。
そういえば先週は「用事がある」と言われて、会えなかったな。
お父さんのお墓参りに行ってたんだ。
「ささ、入って。母さんも喜ぶよ。ダイが彼女連れてくるなんてさ。えっと、お名前は?」
「初めまして。宮守と言います」
「大輔の姉の、真須美です。よろしく」
真須美は白い歯を見せてニコリと笑った。
◆◆◆◆
施設内の談話室で、明日香は姉の真須美と二人きりになった。母親との面会の後、大輔が施設の職員に呼び出されたからだ。
大輔は姉が恋人に絡むのを嫌がっていたが、この状況では逃げようがなかった。
「どうぞ」
自販機で買ったオレンジジュースを、明日香に手渡す真須美。
明日香は礼を述べつつ、神妙な面持ちで受け取った。
「最近? ダイと付き合いだしたの」
「えぇ、はい……」
「あの子が毎週毎週、なんで律儀にここに来るのか、きいてる?」
「……いいえ」
明日香は思わず視線を泳がせた。
そうだ。自分が気になっていたのは、そこだ。
自宅で不自由しているのならまだしも、母親は施設に入っている。さっき会った時にも思ったが、特段体調が悪そうにも見えない。
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「ダイと真面目に付き合う気なら、知っておいたほうが良いと思うから、言うけど」
真須美はそれまでとは別人のような、硬い表情を見せた。
「あの子にとって、これは贖罪なのよ」
大輔の父親が亡くなったのは、昨年のことだった。死因は脳梗塞だった。
過去にも幾度か発症したことがあったが、後遺症も残らず、すぐに社会復帰を果たしていた。ところが、その日は予兆なく突然倒れ、あっけなく鬼籍に入ってしまった。
父親が倒れた時、大輔は仕事でアメリカに居た。
姉から連絡を受けた彼の第一声は、『また?』だった。
「今回は本当に危ないのよ。仕事は別の人に任せて、すぐに帰ってきなさい」
『そう言って前回も慌てて帰ったのに、ケロッとしてたじゃんか。それにさ、俺の代わりが出来るやつなんて、いないんだよ』
このやり取りの数時間後、父親は亡くなった。
大輔が父の死を知ったのは、翌日になってからだった。彼が電話にわざと出なかったからだ。
当然のことながら、大輔は大慌てで日本に戻ろうとした。しかし悪天候による飛行機の遅延と欠航に見舞われ、帰国できたのは父が息を引き取ってから、三日後のことだった。
既に骨壺の中の父親。その隣に座りこんでいる、放心状態の母親。
姉は弟を激しく罵倒した。
「あんたは弟でもなければ家族でもない。母さんは私が面倒看る。私や母さんが虫の息になったって、どうせあんたは見舞いにも来ないんでしょ。あんたみたいな冷血漢、菅原の人間じゃない」
明日香は、ジュースの蓋を開けるのも忘れて聞き入っていた。
彼がこんなことを背負っていたとは。
今の優しい大輔からは、全く想像できない。父親の死で考え方や性格が変わったのだろうか。
真須美は手にしていた缶コーヒーに、僅かに口をつけた。
「お互い子供じゃないからね、和解はしたよ。あれだけプライド持ってた仕事もきっぱり辞めて、『母さんの面倒は俺が看る』って言いだしたんだから。熱意は認めなきゃね」
おぼつかない視線の明日香。その顔を、じっと見つめる真須美。
「もしあなたがダイと結婚する気なら、そういうことも頭に入れておいて欲しいのよ。結婚ってね、そういうことなの。『大好きな彼と毎日一緒』、だけじゃないの。相手の家族のことも全部、引き受けるってことなの。若いあなたには、想像つかないだろうけど」
明日香は彼女の最後の発言に、些かカチンときた。
なによ、その言い方。「小娘には分からないだろうけど」みたいな。
どうせ私にはわからないわよ。でも、少しでも分かりたいって思ったから、こうやって来たんじゃない。
「相手の家族のことも全部、引き受ける」?
なにそれ。古臭いったらありゃしない。
今のご時世、親のほうが「子供に面倒看られたくない」って人の方が、多いって言うじゃない。そのための施設でしょ。
彼と十一離れているってことは、五十歳?
五十にもなって弟の彼女に嫌味言うなんて。
別れて欲しいの? もしかしてブラコン?
大輔さんだって、好き好んで父親の死を看取らなかったわけじゃない。
彼だって辛かったはずなのに、仕事を辞めるまで追い詰めるなんて。やりすぎなんじゃないの。
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