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第五章 宮守明日香【後編】
第三十四話 これが彼女の本心
明日香の渡英は、二月二十日と正式に決まった。
英会話の時間も増やし業務も多忙になったが、彼女は土曜の夜には必ず大輔のマンションを訪れた。
忙しい中でも自分を優先してくれる彼女が、大輔は愛おしかった。
そしてそんな彼女を無我夢中で抱くことで、恋人が日本を去る現実から目を背けていた。
「愛しているよ」
ベッドの中で、大輔は明日香の頬に手を添えてキスをする。明日香はまだ呼吸が荒い彼の首元に絡みつき、その汗を舐めて目を瞑った。
深呼吸して息を整えながら大輔が尋ねる。
「明日香、実家にはいつ帰るの?」
彼女は大輔の首筋に唇を当てながら答えた。
「実家? 帰らないよ。なんで?」
「お正月にも帰らなかったじゃないか。いつ実家に報告するの?」
「報告? もうちょっとしたら電話するよ」
明日香の返事を聞いて、大輔は彼女を少しだけ引き離す。
「海外に暫く住むことになるんだよ。電話なんかで済ませちゃ……」
「大袈裟だなぁ。『イギリスなんて、飛行機に乗ればあっという間』って言ったの、大輔さんでしょ」
まさかこのまま、電話連絡だけで渡英するつもりなのか。
そんなことを見過ごすわけにはいかない。
「明日香。俺はね、明日香とお父さんとの間に、何があったかは知らないよ。だから、無理に仲良くしろとは言わない。でも仲良くしないのと、縁を切るのとは話が違う。ケジメはちゃんとつけないとダメだ」
彼女を刺激しないように、極めて淡々と諭す。
明日香は彼に絡ませていた腕を解いた。
「大輔さんは家族と色々あったから、そう思うんだろうけどね。うちはうちなの。その家族家族で、事情が違うの。そのぐらい、大輔さんだってわかるでしょ?」
大輔は閉口した。
そう言われてしまうと反論のしようがない。
しかし彼女は家出をしてきたわけではない。
こんな状態では、将来自分が挨拶に行くこともままならない。
「そうだ、わかった。俺と一緒に行こう」
思い切って最後の手段に出る。
「……え?」
「明日香と付き合ってるんだし、ご両親にも挨拶しようって、前々から思っていたんだ。いい機会だから、明日香のリーズの報告のついでに、俺も挨拶に行くよ」
うんざりした面持ちの明日香。
「良いよ。そんなことしなくて」
「明日香は両親に、俺のこと内緒にしておきたいの?」
「そんなんじゃないよ」
「俺と付き合ってるって、恥ずかしくて言えないの?」
「そんなこと言ってない!」
苛つきを露わにして彼から離れ、布団を頭から被る。
途方に暮れる大輔。
なんだろう、このすれ違い感は。
なぜ彼女はここまで実家に帰るのを嫌がるんだ。
口に出せない事情があるのだろうが、自分にだけは打ち明けて欲しい。
今更隠すような間柄ではないはずだ。
「明日香。真面目に言うけど、俺は君と、結婚を前提に付き合ってるつもりだよ。明日香はそうじゃないの?」
布団の中から返事が聞こえる。
「……私だって、そうだよ」
「じゃあ、ちゃんと挨拶しに行かせてよ」
「それって、今じゃなきゃダメ? リーズから戻ってきてからにしない?」
明日香は布団から目だけを出して、喋り始めた。
「私ね、立つまでの間に、やっておきたいことが沢山あるの。空いた時間に友達にも会っておきたいし、英会話にも通っておきたいし」
「……」
「あ、でも安心して。大輔さんと会う時間は、絶対に他の予定は入れないから。最後の水、木も、ちゃんと空けておくし」
リーズに立つ直前の水曜日、二人で壮行会を開くことになっている。翌木曜日はお互いに休暇を取り、日本での最後のセックスを堪能するつもりだった。
大輔は彼女の顔を覗きこみ、宥めるように語りかけた。
「わかったよ。俺が挨拶するのは、明日香が戻ってきてからでも良い。でも、俺や友達と会う時間なんか割いてでも、親にはきちんと会っておかなくちゃダメだ。就職してから、一度も戻ってないんだろう? いい機会だから、ちょっとだけでも顔を出しておいで。ご両親だって明日香のことを……」
明日香は彼の言葉に強引に被せてきた。
「大輔さん、さっきからずっと、親のほうの立場で喋ってる。私の都合や気持ちなんか、どうでも良いんだ」
「違うよ。俺は明日香に、俺と同じ目に遭って欲しくないから……」
「そっか。良く考えてみたらさ、大輔さんは、私よりも親のほうが年が近いんだよね。だから、親のほうの肩を持つんだ」
表情を強張らせる大輔。
これが、彼女の本心なんだ。
いくら愛していると言っても、彼女の中で【年の差】は永遠に埋まらない。
大輔は仰向けになって、掌で顔を覆った。
「……ごめん。ちょっとしつこかったね。明日香にも事情があるのに、一方的に自分の意見を押し付けてた」
彼がようやく折れたと思ったのか、明日香は安堵の溜息をついてすり寄ってきた。
「ううん。わかってくれれば、それで良いの。私もキツイ言い方して、ごめんね」
大輔は暫く、黙ったままでいた。
彼の顔色を窺うように、明日香が身を乗り出してくる。
「大輔さん?」
視線を動かさず、口だけを開く大輔。
「壮行会の件だけどさ。折角だから、和食にしようと思ってるんだけど、良い?」
「う、うん」
明日香のほうに顔を向け、彼は薄い笑顔を見せた。
「浦和あたりで店探して、予約いれておくよ」
「うん。ありがとう。お願い」
彼の胸に埋もれるようにして、明日香は目を瞑った。
大輔はいつまでも、オレンジ色の天井を眺めていた。
****
週が明けて、月曜日。
クライアントの面談を終えた大輔がオフィスに戻ると、執務室は異様な空気に支配されていた。
オフィス中央、二課の島に誰もいない。
通常は内務事務の女性を含め、一人か二人は席についているが、すべて空席になっている。他の島の同僚たちも、心ここにあらずといった様子で作業をしている。
「菅原さんっ」
突然背後から声を掛けられる。振り返ると、パートの中年女性が血相を変えて近づいてきた。
「星野さん倒れたんですよ、早く来て。こっち!」
「星野さんが?」
言下に腕を引っ張られる。
連れてこられた先はミーティングルームだった。
通常は低いソファーをランダムに配置しているのだが、それを繋げてベッドのようにしている。女性社員数名がベッドを囲むようにして座り込み、出入り口のそばには、恭子の上司である二課の男性課長が佇んでいた。
ベッドには、恭子が横たわっていた。
横たわっていたというよりも、横たわらされていた。
苦笑いをした恭子が上半身を起こそうとする。
「もう大丈夫です。皆さん仕事に戻ってください。本当に大丈夫ですから」
ミネラルウォーターのペットボトルを持った女性が、目くじらを立てる。
「全然大丈夫じゃないです。さっきまで顔、真っ青だったじゃないですか。今日はもう帰ったほうがいいです……あ、菅原さん!」
大輔の存在に気が付き、女性は目を見開いた。
女性は恭子のOJTだった。彼女より五つ年下だが、既に課長補佐になっている。
「どうしたんで……」
「ちょうど良かった! 菅原さん、星野さんを自宅まで送ってあげてください」
彼の質問を遮りつつ、女性は大輔に指示をする。
「それは構いませんが、一体どうしたんで……」
「本当に大丈夫です。菅原さん、気にしないで席に戻って」
今度は恭子に会話を遮られる。
不可解そうな大輔を見かねて、傍らにいた二課の課長が間に入ってきた。
「星野さん、体調悪いみたいで。コピー機のところで座り込んじゃってね」
「そうなんですか……」
恭子の口調はハッキリとしていたが、確かにその顔色は悪かった。これも更年期障害の症状なのだろうか。それとも懸念していた転移の兆候なのか。
大輔は戸惑いつつも女性に返事をする。
「わかりました。とりあえず課長に了解を貰ってきます」
「助かります。課長、菅原さんと一緒に行って、三課の木下課長にも説明してください」
「……あぁ、わかった。菅原君、行こうか」
小太りの課長は背中を丸めてミーティングルームを出ていく。そのあとに続く大輔。
しかし彼らを引き留めるように、背後から恭子の声が聞こえてきた。
「ちょっ、待ってください。本当に平気ですから。菅原さんにまで迷惑かけて……」
無理矢理起き上がった恭子の肩に、OJTが手を添える。
「星野さん、無理しないって約束じゃないですか。お願いだから今日は帰って、休んでください。ここでは皆そうやって働いているんです。星野さんが無理すると、他に示しがつかなくなるんですよ」
唇を噛んで悔しさをにじませる恭子。
「でも……私入社したばっかりなのに、こんな迷惑のかけ方して……」
「そんなのお互い様です。それに菅原さんなら、知らない仲じゃないでしょう? あんまり我儘言うと、課長に送らせますよ」
「……わかりました」
短く頷く彼女を見て、OJTは歯茎が見えるほどの笑顔を見せた。
「決まり! 菅原さん、よろしくです!」
程なくして大輔は、恭子を入谷の自宅まで送り届けるため、再びオフィスを後にした。
英会話の時間も増やし業務も多忙になったが、彼女は土曜の夜には必ず大輔のマンションを訪れた。
忙しい中でも自分を優先してくれる彼女が、大輔は愛おしかった。
そしてそんな彼女を無我夢中で抱くことで、恋人が日本を去る現実から目を背けていた。
「愛しているよ」
ベッドの中で、大輔は明日香の頬に手を添えてキスをする。明日香はまだ呼吸が荒い彼の首元に絡みつき、その汗を舐めて目を瞑った。
深呼吸して息を整えながら大輔が尋ねる。
「明日香、実家にはいつ帰るの?」
彼女は大輔の首筋に唇を当てながら答えた。
「実家? 帰らないよ。なんで?」
「お正月にも帰らなかったじゃないか。いつ実家に報告するの?」
「報告? もうちょっとしたら電話するよ」
明日香の返事を聞いて、大輔は彼女を少しだけ引き離す。
「海外に暫く住むことになるんだよ。電話なんかで済ませちゃ……」
「大袈裟だなぁ。『イギリスなんて、飛行機に乗ればあっという間』って言ったの、大輔さんでしょ」
まさかこのまま、電話連絡だけで渡英するつもりなのか。
そんなことを見過ごすわけにはいかない。
「明日香。俺はね、明日香とお父さんとの間に、何があったかは知らないよ。だから、無理に仲良くしろとは言わない。でも仲良くしないのと、縁を切るのとは話が違う。ケジメはちゃんとつけないとダメだ」
彼女を刺激しないように、極めて淡々と諭す。
明日香は彼に絡ませていた腕を解いた。
「大輔さんは家族と色々あったから、そう思うんだろうけどね。うちはうちなの。その家族家族で、事情が違うの。そのぐらい、大輔さんだってわかるでしょ?」
大輔は閉口した。
そう言われてしまうと反論のしようがない。
しかし彼女は家出をしてきたわけではない。
こんな状態では、将来自分が挨拶に行くこともままならない。
「そうだ、わかった。俺と一緒に行こう」
思い切って最後の手段に出る。
「……え?」
「明日香と付き合ってるんだし、ご両親にも挨拶しようって、前々から思っていたんだ。いい機会だから、明日香のリーズの報告のついでに、俺も挨拶に行くよ」
うんざりした面持ちの明日香。
「良いよ。そんなことしなくて」
「明日香は両親に、俺のこと内緒にしておきたいの?」
「そんなんじゃないよ」
「俺と付き合ってるって、恥ずかしくて言えないの?」
「そんなこと言ってない!」
苛つきを露わにして彼から離れ、布団を頭から被る。
途方に暮れる大輔。
なんだろう、このすれ違い感は。
なぜ彼女はここまで実家に帰るのを嫌がるんだ。
口に出せない事情があるのだろうが、自分にだけは打ち明けて欲しい。
今更隠すような間柄ではないはずだ。
「明日香。真面目に言うけど、俺は君と、結婚を前提に付き合ってるつもりだよ。明日香はそうじゃないの?」
布団の中から返事が聞こえる。
「……私だって、そうだよ」
「じゃあ、ちゃんと挨拶しに行かせてよ」
「それって、今じゃなきゃダメ? リーズから戻ってきてからにしない?」
明日香は布団から目だけを出して、喋り始めた。
「私ね、立つまでの間に、やっておきたいことが沢山あるの。空いた時間に友達にも会っておきたいし、英会話にも通っておきたいし」
「……」
「あ、でも安心して。大輔さんと会う時間は、絶対に他の予定は入れないから。最後の水、木も、ちゃんと空けておくし」
リーズに立つ直前の水曜日、二人で壮行会を開くことになっている。翌木曜日はお互いに休暇を取り、日本での最後のセックスを堪能するつもりだった。
大輔は彼女の顔を覗きこみ、宥めるように語りかけた。
「わかったよ。俺が挨拶するのは、明日香が戻ってきてからでも良い。でも、俺や友達と会う時間なんか割いてでも、親にはきちんと会っておかなくちゃダメだ。就職してから、一度も戻ってないんだろう? いい機会だから、ちょっとだけでも顔を出しておいで。ご両親だって明日香のことを……」
明日香は彼の言葉に強引に被せてきた。
「大輔さん、さっきからずっと、親のほうの立場で喋ってる。私の都合や気持ちなんか、どうでも良いんだ」
「違うよ。俺は明日香に、俺と同じ目に遭って欲しくないから……」
「そっか。良く考えてみたらさ、大輔さんは、私よりも親のほうが年が近いんだよね。だから、親のほうの肩を持つんだ」
表情を強張らせる大輔。
これが、彼女の本心なんだ。
いくら愛していると言っても、彼女の中で【年の差】は永遠に埋まらない。
大輔は仰向けになって、掌で顔を覆った。
「……ごめん。ちょっとしつこかったね。明日香にも事情があるのに、一方的に自分の意見を押し付けてた」
彼がようやく折れたと思ったのか、明日香は安堵の溜息をついてすり寄ってきた。
「ううん。わかってくれれば、それで良いの。私もキツイ言い方して、ごめんね」
大輔は暫く、黙ったままでいた。
彼の顔色を窺うように、明日香が身を乗り出してくる。
「大輔さん?」
視線を動かさず、口だけを開く大輔。
「壮行会の件だけどさ。折角だから、和食にしようと思ってるんだけど、良い?」
「う、うん」
明日香のほうに顔を向け、彼は薄い笑顔を見せた。
「浦和あたりで店探して、予約いれておくよ」
「うん。ありがとう。お願い」
彼の胸に埋もれるようにして、明日香は目を瞑った。
大輔はいつまでも、オレンジ色の天井を眺めていた。
****
週が明けて、月曜日。
クライアントの面談を終えた大輔がオフィスに戻ると、執務室は異様な空気に支配されていた。
オフィス中央、二課の島に誰もいない。
通常は内務事務の女性を含め、一人か二人は席についているが、すべて空席になっている。他の島の同僚たちも、心ここにあらずといった様子で作業をしている。
「菅原さんっ」
突然背後から声を掛けられる。振り返ると、パートの中年女性が血相を変えて近づいてきた。
「星野さん倒れたんですよ、早く来て。こっち!」
「星野さんが?」
言下に腕を引っ張られる。
連れてこられた先はミーティングルームだった。
通常は低いソファーをランダムに配置しているのだが、それを繋げてベッドのようにしている。女性社員数名がベッドを囲むようにして座り込み、出入り口のそばには、恭子の上司である二課の男性課長が佇んでいた。
ベッドには、恭子が横たわっていた。
横たわっていたというよりも、横たわらされていた。
苦笑いをした恭子が上半身を起こそうとする。
「もう大丈夫です。皆さん仕事に戻ってください。本当に大丈夫ですから」
ミネラルウォーターのペットボトルを持った女性が、目くじらを立てる。
「全然大丈夫じゃないです。さっきまで顔、真っ青だったじゃないですか。今日はもう帰ったほうがいいです……あ、菅原さん!」
大輔の存在に気が付き、女性は目を見開いた。
女性は恭子のOJTだった。彼女より五つ年下だが、既に課長補佐になっている。
「どうしたんで……」
「ちょうど良かった! 菅原さん、星野さんを自宅まで送ってあげてください」
彼の質問を遮りつつ、女性は大輔に指示をする。
「それは構いませんが、一体どうしたんで……」
「本当に大丈夫です。菅原さん、気にしないで席に戻って」
今度は恭子に会話を遮られる。
不可解そうな大輔を見かねて、傍らにいた二課の課長が間に入ってきた。
「星野さん、体調悪いみたいで。コピー機のところで座り込んじゃってね」
「そうなんですか……」
恭子の口調はハッキリとしていたが、確かにその顔色は悪かった。これも更年期障害の症状なのだろうか。それとも懸念していた転移の兆候なのか。
大輔は戸惑いつつも女性に返事をする。
「わかりました。とりあえず課長に了解を貰ってきます」
「助かります。課長、菅原さんと一緒に行って、三課の木下課長にも説明してください」
「……あぁ、わかった。菅原君、行こうか」
小太りの課長は背中を丸めてミーティングルームを出ていく。そのあとに続く大輔。
しかし彼らを引き留めるように、背後から恭子の声が聞こえてきた。
「ちょっ、待ってください。本当に平気ですから。菅原さんにまで迷惑かけて……」
無理矢理起き上がった恭子の肩に、OJTが手を添える。
「星野さん、無理しないって約束じゃないですか。お願いだから今日は帰って、休んでください。ここでは皆そうやって働いているんです。星野さんが無理すると、他に示しがつかなくなるんですよ」
唇を噛んで悔しさをにじませる恭子。
「でも……私入社したばっかりなのに、こんな迷惑のかけ方して……」
「そんなのお互い様です。それに菅原さんなら、知らない仲じゃないでしょう? あんまり我儘言うと、課長に送らせますよ」
「……わかりました」
短く頷く彼女を見て、OJTは歯茎が見えるほどの笑顔を見せた。
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程なくして大輔は、恭子を入谷の自宅まで送り届けるため、再びオフィスを後にした。
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