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友達と舌遊び 後編
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「はぁ……はぁ……」
ソファに座りながらM字に股を開き、膝を自分の手で抱え込み固定したままの状態で息を荒くしている俺。
そしてその態勢のせいで丸見えのケツ穴をじっくり観察しているこのバカ。
俺のチンコだけが準備万端で、痛いほど張りつめながら先走りを溢れさせていた。
「……っな、なあ、いつまで」
「待てっつったっしょ。待ーて」
「ぅ……」
この行為をする時に、完全に上下関係が出来上がってしまっている。
最初の方こそそうではなかったのに。
最初はどうしてもと懇願され、そこから3・4回は「もう一度だけ」と頼み込まれ、俺も気持ち良かったしまあ…と渋々承諾していたくらいだ。
だがそこから更に5回6回と回数を重ねて行くうち、友人にして貰うのがクセになって、遊びに来るという連絡が入ると尻をあらかじめ洗浄して用意するようになった。
確か10回を超える頃にはもう、俺の方からおねだりするようになっていた気がする。
「んぁううぅぅぅっ、んあ、ああっ、んんんっ…」
ケツ穴付近の肉を揉まれながら、ふうふうと息を吹きかけられる。
いつもの刺激を待ちわびている身体が震え、尻穴は物欲しそうにピクピクと収縮した。
こいつはケツ穴がピクピク動くのを見るのが好きだから、見せつけるようにくぱくぱと穴を開け閉めする。
「俺を盛らせんの、上手くなったねえ」
「はああぁっん!?」
さんざん焦らしていたくせに、突然友人が穴にむしゃぶりついた。
「ああああっい、尻、舐めてっ!しりが、きもちいいっ!イイッ、イイィッ!」
内壁を舐め回しながら奥に進まれるのが堪らなくて、腰をクネらせてよがる。
いやらしい言葉で喘ぐと、嬉しいのかどんどんしつこくしてくれるので、最近では恥を忘れ乱れまくるようにしている。
「はああぁっ!あああはぁっ!舌でっぐちゅぐちゅ……もっと、くれっ…!凄いのしてっ!ああ、ああんっ、あん!あん!いく、いくいく!!」
舌を窄ませ前立腺を抉りながらズコズコと激しく突かれると、身体中が痙攣するほど感じてしまう。
それが友人のお気に入りらしく、3回はこれでイかされる。
「イクゥーーーーッ!!……あっ!?なんで!?イッってるって!!あ、あ、あ、あっ、いくいくいくいくっまたいぐ、うぅんっ……!!」
言えと言うからイクと知らせるのに、イッてる最中でもおかまいなしに友人は犯し続ける。これももう、常習化していた。
それを口から涎を垂らしながら喜んでる俺が、一番どうしようもないが…。
・
・
・
「おじゃまー」
「お邪魔します」
玄関に揃っている顔ぶれを見て、俺は呆然とする。
一人はアナル好きを公言してる変態の友人。
もう一人は……俺が今密かに狙ってる女の子だった。
混乱しているのがばれないように速やかに女の子をリビングのソファへ、友達の肩に腕を回し脱衣所へ来させる。ワンルームなのでここくらいしか内緒話をできる場所がないのだ。
「おっまえ何考えてんの!?」
「何って、あの子狙ってんだろ?手助けしてやったんじゃん」
「はあ…?」
「すぐそこで会ったからさ、男2人で遊ぶのも味気ないし来てよーって誘っといた。絶好のチャンスってやつ?」
にこにこと、如何にも良いことしましたみたいな笑顔で返される。
元はこいつと遊ぶ約束をしていただけで、特に重要な……大事な、用は無いから、そりゃあ、問題は無いけど。
(用意して待ってたのに)
不満がふつふつと湧いてくる。
文句を言ってやろうとしたのと同時に、あの子が楽しそうな声を上げた。
意図せず放置したような形になって、慌てて彼女の様子を見に行く。
「ごめん飲み物も出さずに…!」
「あ、いいよいいよ。私突然来ちゃったもん。それよりこの本、全巻揃ってるんだね!」
「え?ああ、それ?」
「うん。私これ気になってたの」
彼女が指さす先には、一人暮らしを始める際、姉ちゃんから引っ越し祝いとして無理やり押し付けられた少女漫画が床に積んであった。
そのうち売ろうと思ってたのに忘れてたやつだ。
「ね、これ読んでもいい?」
「全然いいよ。今なんか飲みもんとお菓子持って来るから、寛いでて」
「ありがとう~!うれし~!」
ぽわっと笑う彼女。
仕草も言葉選びもそうだが、完全に癒し系だよなぁ。
植物みたいな雰囲気に当てられながら上機嫌でお茶と菓子の用意をし、近くのテーブルにそれを置くと、彼女はありがとうございますと丁寧に頭を下げて来る。
かわいい。
(てかあのバカ何してんだ)
ふと、友人が押し込めた脱衣所から出て来てないことに気付く。
(…もしかして、帰ったのか?)
俺と彼女の仲を取り持とうとしてるっぽいし、二人きりにしようと思って帰ったは有りそうだ。
確認のため脱衣所への扉を開けると、そのままぐいっと引き込まれた。
俺の口を抑えられながら器用に足で扉を閉めたのは、案の定友達だった。
「は?何してんの?はあ?」
口を塞いでた手をどかしながら、キレ気味に質問する。
それに対して機嫌のよさそうなこいつの表情。
今日はずいぶん意味不明なことをする。
「な、ここ、準備して待ってたんだろ?いつものしてやろっか?」
「おっま……!?」
指がスラックス越しに穴を弄られ、びくりと反応してしまう。
すぐそこにあの子が居るのに、こいつは正気か?
「呼ばれるまで2回はイかしてやれるかな」
「なんだその自信…。いらねぇよ。さすがにこういうプレイはやりたくねえ」
「お前がでかい声出さなきゃバレないって。な?な?」
「うっ!?」
ぐりぐりと指圧を強くし、穴を刺激され身を固くする。
まさかこんなクソみたいなことをするためにあの子を連れて来たんじゃ…。
「なんか来た時から拗ねてんなとは思ったんだよ。して欲しいのに、して貰えそうになくて怒ってたんだろ?」
「ちが、んな訳あるか!」
「へえぇ……?」
「お、おい」
するりと服を越え、下着の中に手が入って来る。
尻の割れ目を何度も撫でた後、こいつの指がゆっくり穴に入っていく。
小さく悲鳴を上げながら暴れるが、あまり騒ぐと彼女に見られたくないものを見られてしまいそうで、あまり激しく抵抗できない。
「おらおら、どうだどうだ」
「な、ちょ、アホおまえ、やめ、おい、やめ、え、あ、あっ、あっ?」
クイ、クイ、と指の動きに合わせて、まるで操られているように身体がビクン、ビクンと跳ねる。
舌より硬いソレを出し入れされると、悩ましい声が漏れてしまう。
「これでもして欲しくないってか?」
「んいぃっ…こんな時に、ふざけんなって…っあ、あん、うんんっ…」
「舐めるのもいいけど、指も良くね?ケツ感じる奴って、指マン好きな奴多いらしい」
「よくねえよ、バカ…っ!」
「気持ちよさそうにビク付いてるくせになあんで嘘吐くよ」
「おふ、う、う、う、あ、ぁあんっあんっ」
狭い室内で抱きしめられながら、いいように穴の中をかき回される。
肉壁を硬いもので擦られる快感に、大きい声を出さないようにするのが大変だ。
「これでも感じないって?」
「あうぅん、あ、っじて、無い!ううぅんっ、だめ、て、あ、ひぃん、やべえ…っ」
「ほら、どうよ」
「おぉーーー…んっ……!やめろ、てぇ、ひ、ひぃ、あひ、いんっ、い゛んっ!」
「もっと激しくしてやろっか?」
「あひん、ダメ、抜き差しやめろっ…ぐうぅんっ、うんっ、もう、だ、だめ…っ!」
「お?中めっちゃうねうねしてきた」
今ままでの行為の中で、すでにこいつに性感帯を把握されている俺。
どこを突いて、どこを擦ればとろとろになるのか、全てをわかっている動きで指がケツ穴をほぐしていく。
「……イクッ………」
律儀に宣言しなくてもいいのに、躾けられ済みの俺は無意識に絶頂を相手に伝えてしまう。
ぶるぶると全身を震わせながらイッてる最中も指は奥を突いてくるので、悲鳴を上げそうになった。
絶頂中でも容赦ない責め苦を受け、すぐに次の波がやって来る。
ケツイキは数回イクと、更にイキやすくなるのだ。このままでは不味い。
すぐそこに彼女が居るのに、イキっぱなしにされてしまう。
(また、またイクッ……!!)
「ねえごめん」
友人とは違う、高くて可愛い声にどきっと体温が急降下する。
「どした?」
声が上擦らないように努めながら、扉越しに返事をする。
友人の身体を押し退け、仕方なく脱衣所の扉に鍵を掛けた。万が一にもこの状態を見られたりしないように。
「これ3巻って……あ、あった。ごめん、あった!」
「お、あった?良かった良かった」
「うん、すぐそこにあった!ごめんね」
ごめんねはこっちの言葉だ。
せっかく遊びに来てくれたのに、俺はすぐそこでこいつと、こんな事…。
罪悪感はあるはずなのにチンコはびんびんに突っ立ったままで、興奮が冷めていないのを主張してくるのが情けない。
また本を読み始めたのか、しん、と辺りが静かになる。お陰で自分の息が荒くなっているのがよく分かった。
深呼吸して整えようとしている所で、待ってましたとばかりにずるっとスラックスを下げられる。
驚いて振りむこうとしたが、体重を掛けて壁に押し付けられた。
「やめろ……ンアッーーーー…」
つぷ、と馴染んだものが侵入してくる。
友人の舌だ。
イイところで中断され、燻っていた熱が破裂したような感覚があり、奥まで入れられただけで激しくイッてしまった。
へこへこと気持ち良さに腰を振りたくるが、ここからが本番だ。
こいつは、俺が舌を抜かれた後でも余韻でビクビクと震えが止まらなくなるまで犯すのが趣味だから。
「だめだめだめそれだめ、はう、だめ、きもちいから、ぁ、ぁん、待ってくれ、やばいってぇ…!」
中を味わうように舐め回され、肉壁を擦られる。
たまにぴと、ぴと、と前立腺をノックされるのが堪らない。
「あん、あ、あ、あぁーー…、イッ……え?」
中をもう数擦りされたらイク。
そんな絶妙なタイミングで友人が舌を穴から抜いた。
押さえつけられていた重みもなくなり、困惑して思わず見た友人の顔はにこにこしていた。
「あんまり待たせても悪いし、そろそろやめるか」
その言葉に愕然とする。
まるで死刑宣告を受けたように、俺の思考が止まった。
友人は部屋の鍵を開け出て行こうとするので、無意識に袖を掴むが、優しく手を外された。
(え?これで終わり?ほんとに?)
物足りない身体が、じんじん疼く。
やっぱ続きしようか?って言って来るのを待っていたが、あいつはさっとリビングの方に向って行った。
そこから先はほとんど記憶に残っていない。
彼女も友達も楽しそうに笑っていたので、変な事はしてないはずだ。
・
・
・
「そろそろお暇するね。今日は楽しかった~」
夕飯の時間帯が近付いた頃、彼女がそう切り出す。
家の近くまで送ると申し出たが、父親が迎えに来ているとの事で、玄関で見送った。
また遊びに来るねという笑い声は、なんだか遠くに聞こえた。
「そんじゃ、俺も帰るわ」
「は!?お前も!?」
「え?なんで驚くんだよ」
なんでもなにも…。あんなことしておいて、何事も無かったように帰宅すんの?
「いや…いつもはなんか食って帰るじゃん」
「まぁそうなんだけどさあ。も、チンコ痛くて。早く帰ってオナりたい」
「ほんときもいな……」
「なんだよー。人の家でする訳にいかないし、いっつもアナル舐め尽くした後は自分ちまで我慢してんだぜ?褒めて欲しいわ」
そういやこいつがビン勃ちしてるそれを処理してる所を、家で見たこと無い。
だから最近丈の長い服ばっか着てるのか。勃起してんの隠すために。
意味のわからないとこで律儀してどうすんだ。
「俺もさー、今日いつものできないのかあと思ったら、彼女連れきたの自分のくせになんか苛々しちゃって。けっこう楽しみしてたんだな俺。悪いことしたよ、ごめんな」
一方的に謝って、去って行こうとする友人の腕を掴む。
好き勝手した挙げ句一人反省会とか、呆れるわ。
「俺のケツ使えば?中で出せば汚れねえだろ」
そっぽを向きながら早口で言う。
言ってから、口でしてやるの方が良かったかと思ったが、フェラの方がハードル高い気もしたので、訂正するのは辞めた。
「突っ込んでもいいの!?」
「いいっつってんだろ。てか、もう……」
我慢の限界。
玄関に鍵を閉めるように指示したら、素早く鍵をしてそのまま腕を引かれキッチンのテーブルに押し倒された。
2人ともとっくにギンギンで、すでにほぐれてるアナルにローション垂らして、即挿入。
ケツハメは初なので友人は慎重に挿れてくれたが、長い舌で散々開発された俺のケツ穴は、チンコ咥えるのも余裕の立派なマンコになっていた。
いや余裕どころか、待ちわびてたかのようにチンコを肉壁で揉み込んでいる。
「……っは、……っ!」
「息して息。あぶねえって」
「……ってこれ、こんなの、よすぎるって、これぇ…っ」
「はー…!なかぐちゅぐちゅ…きもちいぃー」
「あああぁ硬くて、熱いぃ、いぃっ!は、早く、動けって!チンコ動かせ!」
「待って待って待って!我慢してたせいかちょっと…すぐ出そ……っ」
「な、中出しされんの?俺……ナカ出、し……あああぁっイクいくいくいくぅっ…!!」
「ちょ、中出しってワード、好きなのかよ……っも、絞られて、出る!!」
「いぐっ!イグッ……あひいぃぃいイグッ!」
「…っずっと痙攣してんじゃんナカ……すげえ」
「い、から、突けっ、突いて!精液、ケツ穴に擦り込んで!ズコズコッ…ズコズコしろぉ……!!」
「確かにヤるときはエロい言葉使ってよって頼んだけど…お前、煽りの天才かよ」
「はうんんっ♡!そうっ!強く、つよくぅ…こし、打ち付けて!それイイッ!きもち、イイ!あん、お前のチンコ、気持ちいいっ…!!」
「ははは、やっべ。しばらくチンコ勃ちっぱなしになりそ」
「ああー!あんっ!ああー!!ケツがいいよおー!そんな奥にっ、おくまで突いたら、女なるうー!またケツでイクゥっ…!!」
「はぁっ…ケツマンコイイって言ってみ?」
「は、ぁっ!ケツマンコ…イイ♡ケツマンコきもちよすぎるう♡!」
「いいね、頭悪そうで最高。…うっ、そんなにマンコでチンコ扱くなよ、早漏んなるって」
「お゛!?乳首すごっ…チンコで犯されながら、はんんっ、乳首されんのすごいっ…もっと、もっとぉ…!!」
体位を変え場所を移動しヤリまくったが、お互いどうしても興奮が収まらず、気付いたら裸のまま二人で朝を迎えていた。
この後、ゴミ出し中に近所の人に騒音クレームを付けられ、頭を下げるはめになる俺である。
ソファに座りながらM字に股を開き、膝を自分の手で抱え込み固定したままの状態で息を荒くしている俺。
そしてその態勢のせいで丸見えのケツ穴をじっくり観察しているこのバカ。
俺のチンコだけが準備万端で、痛いほど張りつめながら先走りを溢れさせていた。
「……っな、なあ、いつまで」
「待てっつったっしょ。待ーて」
「ぅ……」
この行為をする時に、完全に上下関係が出来上がってしまっている。
最初の方こそそうではなかったのに。
最初はどうしてもと懇願され、そこから3・4回は「もう一度だけ」と頼み込まれ、俺も気持ち良かったしまあ…と渋々承諾していたくらいだ。
だがそこから更に5回6回と回数を重ねて行くうち、友人にして貰うのがクセになって、遊びに来るという連絡が入ると尻をあらかじめ洗浄して用意するようになった。
確か10回を超える頃にはもう、俺の方からおねだりするようになっていた気がする。
「んぁううぅぅぅっ、んあ、ああっ、んんんっ…」
ケツ穴付近の肉を揉まれながら、ふうふうと息を吹きかけられる。
いつもの刺激を待ちわびている身体が震え、尻穴は物欲しそうにピクピクと収縮した。
こいつはケツ穴がピクピク動くのを見るのが好きだから、見せつけるようにくぱくぱと穴を開け閉めする。
「俺を盛らせんの、上手くなったねえ」
「はああぁっん!?」
さんざん焦らしていたくせに、突然友人が穴にむしゃぶりついた。
「ああああっい、尻、舐めてっ!しりが、きもちいいっ!イイッ、イイィッ!」
内壁を舐め回しながら奥に進まれるのが堪らなくて、腰をクネらせてよがる。
いやらしい言葉で喘ぐと、嬉しいのかどんどんしつこくしてくれるので、最近では恥を忘れ乱れまくるようにしている。
「はああぁっ!あああはぁっ!舌でっぐちゅぐちゅ……もっと、くれっ…!凄いのしてっ!ああ、ああんっ、あん!あん!いく、いくいく!!」
舌を窄ませ前立腺を抉りながらズコズコと激しく突かれると、身体中が痙攣するほど感じてしまう。
それが友人のお気に入りらしく、3回はこれでイかされる。
「イクゥーーーーッ!!……あっ!?なんで!?イッってるって!!あ、あ、あ、あっ、いくいくいくいくっまたいぐ、うぅんっ……!!」
言えと言うからイクと知らせるのに、イッてる最中でもおかまいなしに友人は犯し続ける。これももう、常習化していた。
それを口から涎を垂らしながら喜んでる俺が、一番どうしようもないが…。
・
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・
「おじゃまー」
「お邪魔します」
玄関に揃っている顔ぶれを見て、俺は呆然とする。
一人はアナル好きを公言してる変態の友人。
もう一人は……俺が今密かに狙ってる女の子だった。
混乱しているのがばれないように速やかに女の子をリビングのソファへ、友達の肩に腕を回し脱衣所へ来させる。ワンルームなのでここくらいしか内緒話をできる場所がないのだ。
「おっまえ何考えてんの!?」
「何って、あの子狙ってんだろ?手助けしてやったんじゃん」
「はあ…?」
「すぐそこで会ったからさ、男2人で遊ぶのも味気ないし来てよーって誘っといた。絶好のチャンスってやつ?」
にこにこと、如何にも良いことしましたみたいな笑顔で返される。
元はこいつと遊ぶ約束をしていただけで、特に重要な……大事な、用は無いから、そりゃあ、問題は無いけど。
(用意して待ってたのに)
不満がふつふつと湧いてくる。
文句を言ってやろうとしたのと同時に、あの子が楽しそうな声を上げた。
意図せず放置したような形になって、慌てて彼女の様子を見に行く。
「ごめん飲み物も出さずに…!」
「あ、いいよいいよ。私突然来ちゃったもん。それよりこの本、全巻揃ってるんだね!」
「え?ああ、それ?」
「うん。私これ気になってたの」
彼女が指さす先には、一人暮らしを始める際、姉ちゃんから引っ越し祝いとして無理やり押し付けられた少女漫画が床に積んであった。
そのうち売ろうと思ってたのに忘れてたやつだ。
「ね、これ読んでもいい?」
「全然いいよ。今なんか飲みもんとお菓子持って来るから、寛いでて」
「ありがとう~!うれし~!」
ぽわっと笑う彼女。
仕草も言葉選びもそうだが、完全に癒し系だよなぁ。
植物みたいな雰囲気に当てられながら上機嫌でお茶と菓子の用意をし、近くのテーブルにそれを置くと、彼女はありがとうございますと丁寧に頭を下げて来る。
かわいい。
(てかあのバカ何してんだ)
ふと、友人が押し込めた脱衣所から出て来てないことに気付く。
(…もしかして、帰ったのか?)
俺と彼女の仲を取り持とうとしてるっぽいし、二人きりにしようと思って帰ったは有りそうだ。
確認のため脱衣所への扉を開けると、そのままぐいっと引き込まれた。
俺の口を抑えられながら器用に足で扉を閉めたのは、案の定友達だった。
「は?何してんの?はあ?」
口を塞いでた手をどかしながら、キレ気味に質問する。
それに対して機嫌のよさそうなこいつの表情。
今日はずいぶん意味不明なことをする。
「な、ここ、準備して待ってたんだろ?いつものしてやろっか?」
「おっま……!?」
指がスラックス越しに穴を弄られ、びくりと反応してしまう。
すぐそこにあの子が居るのに、こいつは正気か?
「呼ばれるまで2回はイかしてやれるかな」
「なんだその自信…。いらねぇよ。さすがにこういうプレイはやりたくねえ」
「お前がでかい声出さなきゃバレないって。な?な?」
「うっ!?」
ぐりぐりと指圧を強くし、穴を刺激され身を固くする。
まさかこんなクソみたいなことをするためにあの子を連れて来たんじゃ…。
「なんか来た時から拗ねてんなとは思ったんだよ。して欲しいのに、して貰えそうになくて怒ってたんだろ?」
「ちが、んな訳あるか!」
「へえぇ……?」
「お、おい」
するりと服を越え、下着の中に手が入って来る。
尻の割れ目を何度も撫でた後、こいつの指がゆっくり穴に入っていく。
小さく悲鳴を上げながら暴れるが、あまり騒ぐと彼女に見られたくないものを見られてしまいそうで、あまり激しく抵抗できない。
「おらおら、どうだどうだ」
「な、ちょ、アホおまえ、やめ、おい、やめ、え、あ、あっ、あっ?」
クイ、クイ、と指の動きに合わせて、まるで操られているように身体がビクン、ビクンと跳ねる。
舌より硬いソレを出し入れされると、悩ましい声が漏れてしまう。
「これでもして欲しくないってか?」
「んいぃっ…こんな時に、ふざけんなって…っあ、あん、うんんっ…」
「舐めるのもいいけど、指も良くね?ケツ感じる奴って、指マン好きな奴多いらしい」
「よくねえよ、バカ…っ!」
「気持ちよさそうにビク付いてるくせになあんで嘘吐くよ」
「おふ、う、う、う、あ、ぁあんっあんっ」
狭い室内で抱きしめられながら、いいように穴の中をかき回される。
肉壁を硬いもので擦られる快感に、大きい声を出さないようにするのが大変だ。
「これでも感じないって?」
「あうぅん、あ、っじて、無い!ううぅんっ、だめ、て、あ、ひぃん、やべえ…っ」
「ほら、どうよ」
「おぉーーー…んっ……!やめろ、てぇ、ひ、ひぃ、あひ、いんっ、い゛んっ!」
「もっと激しくしてやろっか?」
「あひん、ダメ、抜き差しやめろっ…ぐうぅんっ、うんっ、もう、だ、だめ…っ!」
「お?中めっちゃうねうねしてきた」
今ままでの行為の中で、すでにこいつに性感帯を把握されている俺。
どこを突いて、どこを擦ればとろとろになるのか、全てをわかっている動きで指がケツ穴をほぐしていく。
「……イクッ………」
律儀に宣言しなくてもいいのに、躾けられ済みの俺は無意識に絶頂を相手に伝えてしまう。
ぶるぶると全身を震わせながらイッてる最中も指は奥を突いてくるので、悲鳴を上げそうになった。
絶頂中でも容赦ない責め苦を受け、すぐに次の波がやって来る。
ケツイキは数回イクと、更にイキやすくなるのだ。このままでは不味い。
すぐそこに彼女が居るのに、イキっぱなしにされてしまう。
(また、またイクッ……!!)
「ねえごめん」
友人とは違う、高くて可愛い声にどきっと体温が急降下する。
「どした?」
声が上擦らないように努めながら、扉越しに返事をする。
友人の身体を押し退け、仕方なく脱衣所の扉に鍵を掛けた。万が一にもこの状態を見られたりしないように。
「これ3巻って……あ、あった。ごめん、あった!」
「お、あった?良かった良かった」
「うん、すぐそこにあった!ごめんね」
ごめんねはこっちの言葉だ。
せっかく遊びに来てくれたのに、俺はすぐそこでこいつと、こんな事…。
罪悪感はあるはずなのにチンコはびんびんに突っ立ったままで、興奮が冷めていないのを主張してくるのが情けない。
また本を読み始めたのか、しん、と辺りが静かになる。お陰で自分の息が荒くなっているのがよく分かった。
深呼吸して整えようとしている所で、待ってましたとばかりにずるっとスラックスを下げられる。
驚いて振りむこうとしたが、体重を掛けて壁に押し付けられた。
「やめろ……ンアッーーーー…」
つぷ、と馴染んだものが侵入してくる。
友人の舌だ。
イイところで中断され、燻っていた熱が破裂したような感覚があり、奥まで入れられただけで激しくイッてしまった。
へこへこと気持ち良さに腰を振りたくるが、ここからが本番だ。
こいつは、俺が舌を抜かれた後でも余韻でビクビクと震えが止まらなくなるまで犯すのが趣味だから。
「だめだめだめそれだめ、はう、だめ、きもちいから、ぁ、ぁん、待ってくれ、やばいってぇ…!」
中を味わうように舐め回され、肉壁を擦られる。
たまにぴと、ぴと、と前立腺をノックされるのが堪らない。
「あん、あ、あ、あぁーー…、イッ……え?」
中をもう数擦りされたらイク。
そんな絶妙なタイミングで友人が舌を穴から抜いた。
押さえつけられていた重みもなくなり、困惑して思わず見た友人の顔はにこにこしていた。
「あんまり待たせても悪いし、そろそろやめるか」
その言葉に愕然とする。
まるで死刑宣告を受けたように、俺の思考が止まった。
友人は部屋の鍵を開け出て行こうとするので、無意識に袖を掴むが、優しく手を外された。
(え?これで終わり?ほんとに?)
物足りない身体が、じんじん疼く。
やっぱ続きしようか?って言って来るのを待っていたが、あいつはさっとリビングの方に向って行った。
そこから先はほとんど記憶に残っていない。
彼女も友達も楽しそうに笑っていたので、変な事はしてないはずだ。
・
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「そろそろお暇するね。今日は楽しかった~」
夕飯の時間帯が近付いた頃、彼女がそう切り出す。
家の近くまで送ると申し出たが、父親が迎えに来ているとの事で、玄関で見送った。
また遊びに来るねという笑い声は、なんだか遠くに聞こえた。
「そんじゃ、俺も帰るわ」
「は!?お前も!?」
「え?なんで驚くんだよ」
なんでもなにも…。あんなことしておいて、何事も無かったように帰宅すんの?
「いや…いつもはなんか食って帰るじゃん」
「まぁそうなんだけどさあ。も、チンコ痛くて。早く帰ってオナりたい」
「ほんときもいな……」
「なんだよー。人の家でする訳にいかないし、いっつもアナル舐め尽くした後は自分ちまで我慢してんだぜ?褒めて欲しいわ」
そういやこいつがビン勃ちしてるそれを処理してる所を、家で見たこと無い。
だから最近丈の長い服ばっか着てるのか。勃起してんの隠すために。
意味のわからないとこで律儀してどうすんだ。
「俺もさー、今日いつものできないのかあと思ったら、彼女連れきたの自分のくせになんか苛々しちゃって。けっこう楽しみしてたんだな俺。悪いことしたよ、ごめんな」
一方的に謝って、去って行こうとする友人の腕を掴む。
好き勝手した挙げ句一人反省会とか、呆れるわ。
「俺のケツ使えば?中で出せば汚れねえだろ」
そっぽを向きながら早口で言う。
言ってから、口でしてやるの方が良かったかと思ったが、フェラの方がハードル高い気もしたので、訂正するのは辞めた。
「突っ込んでもいいの!?」
「いいっつってんだろ。てか、もう……」
我慢の限界。
玄関に鍵を閉めるように指示したら、素早く鍵をしてそのまま腕を引かれキッチンのテーブルに押し倒された。
2人ともとっくにギンギンで、すでにほぐれてるアナルにローション垂らして、即挿入。
ケツハメは初なので友人は慎重に挿れてくれたが、長い舌で散々開発された俺のケツ穴は、チンコ咥えるのも余裕の立派なマンコになっていた。
いや余裕どころか、待ちわびてたかのようにチンコを肉壁で揉み込んでいる。
「……っは、……っ!」
「息して息。あぶねえって」
「……ってこれ、こんなの、よすぎるって、これぇ…っ」
「はー…!なかぐちゅぐちゅ…きもちいぃー」
「あああぁ硬くて、熱いぃ、いぃっ!は、早く、動けって!チンコ動かせ!」
「待って待って待って!我慢してたせいかちょっと…すぐ出そ……っ」
「な、中出しされんの?俺……ナカ出、し……あああぁっイクいくいくいくぅっ…!!」
「ちょ、中出しってワード、好きなのかよ……っも、絞られて、出る!!」
「いぐっ!イグッ……あひいぃぃいイグッ!」
「…っずっと痙攣してんじゃんナカ……すげえ」
「い、から、突けっ、突いて!精液、ケツ穴に擦り込んで!ズコズコッ…ズコズコしろぉ……!!」
「確かにヤるときはエロい言葉使ってよって頼んだけど…お前、煽りの天才かよ」
「はうんんっ♡!そうっ!強く、つよくぅ…こし、打ち付けて!それイイッ!きもち、イイ!あん、お前のチンコ、気持ちいいっ…!!」
「ははは、やっべ。しばらくチンコ勃ちっぱなしになりそ」
「ああー!あんっ!ああー!!ケツがいいよおー!そんな奥にっ、おくまで突いたら、女なるうー!またケツでイクゥっ…!!」
「はぁっ…ケツマンコイイって言ってみ?」
「は、ぁっ!ケツマンコ…イイ♡ケツマンコきもちよすぎるう♡!」
「いいね、頭悪そうで最高。…うっ、そんなにマンコでチンコ扱くなよ、早漏んなるって」
「お゛!?乳首すごっ…チンコで犯されながら、はんんっ、乳首されんのすごいっ…もっと、もっとぉ…!!」
体位を変え場所を移動しヤリまくったが、お互いどうしても興奮が収まらず、気付いたら裸のまま二人で朝を迎えていた。
この後、ゴミ出し中に近所の人に騒音クレームを付けられ、頭を下げるはめになる俺である。
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BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
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