12 / 38
第四章
2.雨
しおりを挟む
アリシアはおそるおそる入室すると、棚の上に置いてあったシーツを手に取り、ベッドに近付いた。
彼女の銀の髪が前に垂れ、その表情はよく見えない。
「あの」
そう声を掛けると、リュシイは顔を上げる。その新緑の色をした瞳が、少し濡れているのが分かった。
「シーツを……」
「ああ、申し訳ありません」
リュシイはそう言うと、おぼつかない動きでベッドを降りた。
いつもなら明るく笑って作業をするアリシアも、今ばかりは軽口を叩くことはできなかった。
「ごめんなさい」
ふいに背後から話し掛けられ、アリシアは振り向く。目を伏せたまま、リュシイは続けた。
「怖がらせてしまって」
「ああ……」
そんなこと、とは言えなかった。
怖かった。この世のものではないものを見たような気分だった。
そのとき、ベッドの天蓋に止まっていた小鳥が羽ばたいた。そしてまた部屋の中をぐるりと一周すると、入ってきた窓から出て行く。
アリシアとリュシイは、無言でその動きを目で追った。それはまるで、夢の中での出来事のようだった。
アリシアは気を取り直してシーツを掛け直すと、ぽん、と一つ、その上を叩いた。
「何が起こったのか、私もよくわかっていないの」
「そうですか」
「一つ、訊いてもいい?」
その言葉に、リュシイは首を傾げて次の言葉を待っていた。
アリシアはごくりと唾を飲み込むと、言った。
「地震が起きるって、本当?」
少しの沈黙。そして。
「はい」
迷いのない言葉だった。アリシアはため息をついて言った。
「そう。嫌ね」
「ええ」
それからまた二人は、口をつぐんだ。作業を完全に終えたアリシアは、他にすることもなく、部屋を出ようと歩き出した。
リュシイがその背中に声を掛ける。
「アリシアさま」
「え?」
振り向くと、やはり彼女はその場所に立ち尽くしたままでいた。
「これは、信じても信じなくても構いません。でも、知っているから、伝えます」
「……何」
「明日の午後から、雨が降ります。侍女頭の方がちょうどアリシアさまに話しかけたそのときです。洗濯物は城内に干された方がいいかと」
彼女はまっすぐにアリシアを見つめていた。アリシアはその視線を受け止めるのが怖くて、目を逸らした。
「覚えておくわ」
それだけ言って、部屋を出たのだった。
◇
「何よ、晴天じゃない」
アリシアは自室の窓から身を乗り出して空を見上げた。
昨夜は中々寝付けなかった。何度も何度も寝返りをうちながら、考えた。
明日。明日になれば、答えが出る。そう思うと、安らかに眠るなんてことはできなかった。
雲一つない青空。小鳥のさえずりがあちらこちらから聞こえる。午後から、と言っていたが、この様子では急に天候が変わるなどとは思えない。
「よし、洗濯しよう」
自分自身に言い聞かせるようにそう声を出して言うと、アリシアは部屋を出る。
急に与えられた客人の世話のお陰で、自分自身の洗濯物も溜まってしまっている。今日は城内のもののついでに、それらも一緒に洗ってしまおう。
アリシアは軽い足取りで、洗濯場に向かった。
◇
午後からは、同僚たちと一緒に城内の掃除にあたっていた。おしゃべりしながらの掃除は中々進まず、先輩侍女から睨まれたりしながらも、急に与えられた仕事よりはずいぶん気が休まった。
最初の内は、客人の世話という仕事は嬉しかった。一人での仕事は気を遣うことがなく、気楽だった。
それに客人はどこかの姫君と見紛うほど気品のある美女であったし、よく気を遣ってアリシアに頭を下げたりしてくれた。彼女が柔らかく微笑むと、それだけで心が和むような気もしていた。
ところが、昨日のあの事件である。
もしかしたら、見かけによらずすごい詐欺師なのかも。
時間が経つにつれ、どんどんそんな思いが膨らんだ。
アリシアは世に言う詐欺師というものを見たことはなかった。しかし、噂話の中では詐欺師とは、悪人のようには見えないものだという。だからこそ、それを生業として生きていけるのだと。
小鳥のことはともかくとして。予知は外れたわ。雨なんて降らない。
「アリシア」
呼びかけられて、振り向く。侍女頭だった。
『侍女頭の方がちょうどアリシアさまに話しかけたそのときです』
急激に、リュシイの言葉が頭の中に蘇った。
「お客人の様子はどうですか」
雨なんて。
「あっ、はい、もう立ち上がることもできるようになりました」
雨なんて、降らない。
「そう、それはよかった。誠心誠意、お世話するのですよ」
だって、あんなに晴れていたもの。雨なんて、降らない。
侍女頭は、立ち去っていく。
その背中を見送ってから、おそるおそる、窓の外に目をやる。
「あっ」
アリシアは短く、声を上げる。何事かと周りにいた侍女たちも、そちらに視線を移す。
「大変!」
誰かの声が、響く。
「雨よ!」
降りだしたばかりの雨粒はまだ小さく、よく見ないとわからないほどだった。けれど、雨足が強くなることは予想できる、分厚い灰色の雲が向こうからやってきている。
侍女たちは掃除道具をそのまま放り出して、洗濯物の干された裏庭に走り出た。
思った通り。雨が激しくなってきた。誰もが手当たり次第に洗濯物を取り込むと、城内に駆け込む。
アリシアも慌てて、とにかく手にとれるものを腕の中に収めて城内へ走った。
「ああ、よかった」
アリシアの隣にいた侍女が、そう笑った。
「まだほとんど濡れていないわ。もう午前中でだいぶ乾いていたみたいだし。アリシアが気付いてくれてよかったわ」
「……そう」
アリシアはそう生返事をしてから、意を決して、駆け出した。
「ちょっ……アリシア!」
背後から、訳もわからずアリシアを呼び止める侍女たちの声が追ってきた。
けれどアリシアには、その声に応える余裕などなかった。
彼女の銀の髪が前に垂れ、その表情はよく見えない。
「あの」
そう声を掛けると、リュシイは顔を上げる。その新緑の色をした瞳が、少し濡れているのが分かった。
「シーツを……」
「ああ、申し訳ありません」
リュシイはそう言うと、おぼつかない動きでベッドを降りた。
いつもなら明るく笑って作業をするアリシアも、今ばかりは軽口を叩くことはできなかった。
「ごめんなさい」
ふいに背後から話し掛けられ、アリシアは振り向く。目を伏せたまま、リュシイは続けた。
「怖がらせてしまって」
「ああ……」
そんなこと、とは言えなかった。
怖かった。この世のものではないものを見たような気分だった。
そのとき、ベッドの天蓋に止まっていた小鳥が羽ばたいた。そしてまた部屋の中をぐるりと一周すると、入ってきた窓から出て行く。
アリシアとリュシイは、無言でその動きを目で追った。それはまるで、夢の中での出来事のようだった。
アリシアは気を取り直してシーツを掛け直すと、ぽん、と一つ、その上を叩いた。
「何が起こったのか、私もよくわかっていないの」
「そうですか」
「一つ、訊いてもいい?」
その言葉に、リュシイは首を傾げて次の言葉を待っていた。
アリシアはごくりと唾を飲み込むと、言った。
「地震が起きるって、本当?」
少しの沈黙。そして。
「はい」
迷いのない言葉だった。アリシアはため息をついて言った。
「そう。嫌ね」
「ええ」
それからまた二人は、口をつぐんだ。作業を完全に終えたアリシアは、他にすることもなく、部屋を出ようと歩き出した。
リュシイがその背中に声を掛ける。
「アリシアさま」
「え?」
振り向くと、やはり彼女はその場所に立ち尽くしたままでいた。
「これは、信じても信じなくても構いません。でも、知っているから、伝えます」
「……何」
「明日の午後から、雨が降ります。侍女頭の方がちょうどアリシアさまに話しかけたそのときです。洗濯物は城内に干された方がいいかと」
彼女はまっすぐにアリシアを見つめていた。アリシアはその視線を受け止めるのが怖くて、目を逸らした。
「覚えておくわ」
それだけ言って、部屋を出たのだった。
◇
「何よ、晴天じゃない」
アリシアは自室の窓から身を乗り出して空を見上げた。
昨夜は中々寝付けなかった。何度も何度も寝返りをうちながら、考えた。
明日。明日になれば、答えが出る。そう思うと、安らかに眠るなんてことはできなかった。
雲一つない青空。小鳥のさえずりがあちらこちらから聞こえる。午後から、と言っていたが、この様子では急に天候が変わるなどとは思えない。
「よし、洗濯しよう」
自分自身に言い聞かせるようにそう声を出して言うと、アリシアは部屋を出る。
急に与えられた客人の世話のお陰で、自分自身の洗濯物も溜まってしまっている。今日は城内のもののついでに、それらも一緒に洗ってしまおう。
アリシアは軽い足取りで、洗濯場に向かった。
◇
午後からは、同僚たちと一緒に城内の掃除にあたっていた。おしゃべりしながらの掃除は中々進まず、先輩侍女から睨まれたりしながらも、急に与えられた仕事よりはずいぶん気が休まった。
最初の内は、客人の世話という仕事は嬉しかった。一人での仕事は気を遣うことがなく、気楽だった。
それに客人はどこかの姫君と見紛うほど気品のある美女であったし、よく気を遣ってアリシアに頭を下げたりしてくれた。彼女が柔らかく微笑むと、それだけで心が和むような気もしていた。
ところが、昨日のあの事件である。
もしかしたら、見かけによらずすごい詐欺師なのかも。
時間が経つにつれ、どんどんそんな思いが膨らんだ。
アリシアは世に言う詐欺師というものを見たことはなかった。しかし、噂話の中では詐欺師とは、悪人のようには見えないものだという。だからこそ、それを生業として生きていけるのだと。
小鳥のことはともかくとして。予知は外れたわ。雨なんて降らない。
「アリシア」
呼びかけられて、振り向く。侍女頭だった。
『侍女頭の方がちょうどアリシアさまに話しかけたそのときです』
急激に、リュシイの言葉が頭の中に蘇った。
「お客人の様子はどうですか」
雨なんて。
「あっ、はい、もう立ち上がることもできるようになりました」
雨なんて、降らない。
「そう、それはよかった。誠心誠意、お世話するのですよ」
だって、あんなに晴れていたもの。雨なんて、降らない。
侍女頭は、立ち去っていく。
その背中を見送ってから、おそるおそる、窓の外に目をやる。
「あっ」
アリシアは短く、声を上げる。何事かと周りにいた侍女たちも、そちらに視線を移す。
「大変!」
誰かの声が、響く。
「雨よ!」
降りだしたばかりの雨粒はまだ小さく、よく見ないとわからないほどだった。けれど、雨足が強くなることは予想できる、分厚い灰色の雲が向こうからやってきている。
侍女たちは掃除道具をそのまま放り出して、洗濯物の干された裏庭に走り出た。
思った通り。雨が激しくなってきた。誰もが手当たり次第に洗濯物を取り込むと、城内に駆け込む。
アリシアも慌てて、とにかく手にとれるものを腕の中に収めて城内へ走った。
「ああ、よかった」
アリシアの隣にいた侍女が、そう笑った。
「まだほとんど濡れていないわ。もう午前中でだいぶ乾いていたみたいだし。アリシアが気付いてくれてよかったわ」
「……そう」
アリシアはそう生返事をしてから、意を決して、駆け出した。
「ちょっ……アリシア!」
背後から、訳もわからずアリシアを呼び止める侍女たちの声が追ってきた。
けれどアリシアには、その声に応える余裕などなかった。
0
あなたにおすすめの小説
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる