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起動シーケンス開始!
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そんなお馬鹿なやり取りをしたりしながらお茶を愉しんでいると、
「既定の位置まで、わくわく君が到達しました。起動させてよろしいですか?」
サラがそう言ってきた。
「わかった。起動実行!」
俺がそうサラに向かって告げると、リリアさんに向かって、
「リリア、起動シーケンス開始」
「了解。【惑星改造わくわく君】、起動シーケンスを開始します」
リリアさんが、サラの声に応じてわくわく君の起動を開始した…らしい。
俺には見えないから、海の遥か底のそのまた地下の事なんかわからんもん。
「えっと、もう大陸が出来るんですか?」
俺達の話を黙って聞いていたミルシェが、不思議そうな顔でそう尋ねてきた。
「今から、海の底の地面を持ち上げるんだよ。ちょっと時間がかかると思うから…そうだなあ、明日の朝ぐらいには、陸地が出てくるんじゃないかなあ」
リリアさんとサラに視線をやりながらそう言うと、
「ええ、ミルシェ奥様。まだ海底の状況などを分析している段階ですので、海底の隆起にはかなりの時間がかかるかと思われます。伯爵様の仰ったように、明日の朝には大陸の一部を見る事が出来る様になるかと」
リリアさんが、まるでメイドの様な口調で説明してくれた…いや、一応メイドだったっけ。
「そうなんですねぇ。でしたら今夜はゆっくりしましょう!」
どうやらミルシェはあの説明で納得できたみたいだ。
「ええ、奥様。今夜は特に何も起きないと思いますので、どうぞごゆっくり~~~~~~」
リリアさんの余計な一言が炸裂した。
「え? もう、リリアさんたら~やだ~!」
俺の方が、やだ~~~、だよ!
「でもでも、今夜はイネスの順番なのです…」
ミルシェ! いらん事を言うな! 見ろ、あのニヤケたサラの顔を! 盗聴か盗撮する気満々だぞ!
「そうだったな。今夜は私の順番だったな…では、今晩はベッドを暖めて待ってますね、あ・な・た♡」
途端に沸き起こる嬌声! もうね、俺の回りは敵だらけだよ…誰も助けてくれねー! これのどこが粗食系女子なんだよ…
「あ、そう言えば彼女はどうしますか?」
きゃ~きゃ~言ってたメリルが、突然真面目な顔で俺に問う。
「そうだなあ…後でちょっとカーゴルームを見に行くか。今はユズカ達が面倒見てくれてるんだよな。何か言ってたか?」
「いえ、とっても快適だと言ってたそうです。ただユズカがずっともふもふしてて放してくれないという苦情は出てますけど…」
何度か様子を見に言ってるメリルから、クレームが出ている事が確認出来た。あいつは一体何してんだか。
「そっか。後でちょっと見に行くよ」
「でしたら、私も行きたいです…ちょっともふもふもしてみたいですし…」
ミレーラ君、まさか君も、モフリストなのかね? 俺の訝しむような視線を感じ取ったのか、わたわたと両手を振って、
「大丈夫です! すぐに放しますから! 嫌がる様な事はしませんから!」
慌てて言い訳じみた事を言い始めた。まあ、彼等も本気では嫌がっていないだろうけど。
「ちゃんと、放してって言われたら放すんだよ? 約束出来るなら、一緒に見に行こう」
「あ、では私も」「私も行きたいです!」「ご一緒してもいいですか?」「もちろん、ついて行きますよ」
うん、全員行きたいんだね…もふもふは世界…いや、星が違っても正義なんだね…。
「ブレンダーとクイーン達も、少しは構ってやらないと拗ねるしな。晩ご飯前に会いに行こうかね」
『やった~!』
万歳して喜ぶ嫁~ず一同。君達、本当に元気だね。
ちょくちょく覗きに行ってるのを、俺が知らないとでも思ってるんだろうか。
まあいいか。それじゃ、新大陸への移住組の様子を見に行きましょうかね~。
「既定の位置まで、わくわく君が到達しました。起動させてよろしいですか?」
サラがそう言ってきた。
「わかった。起動実行!」
俺がそうサラに向かって告げると、リリアさんに向かって、
「リリア、起動シーケンス開始」
「了解。【惑星改造わくわく君】、起動シーケンスを開始します」
リリアさんが、サラの声に応じてわくわく君の起動を開始した…らしい。
俺には見えないから、海の遥か底のそのまた地下の事なんかわからんもん。
「えっと、もう大陸が出来るんですか?」
俺達の話を黙って聞いていたミルシェが、不思議そうな顔でそう尋ねてきた。
「今から、海の底の地面を持ち上げるんだよ。ちょっと時間がかかると思うから…そうだなあ、明日の朝ぐらいには、陸地が出てくるんじゃないかなあ」
リリアさんとサラに視線をやりながらそう言うと、
「ええ、ミルシェ奥様。まだ海底の状況などを分析している段階ですので、海底の隆起にはかなりの時間がかかるかと思われます。伯爵様の仰ったように、明日の朝には大陸の一部を見る事が出来る様になるかと」
リリアさんが、まるでメイドの様な口調で説明してくれた…いや、一応メイドだったっけ。
「そうなんですねぇ。でしたら今夜はゆっくりしましょう!」
どうやらミルシェはあの説明で納得できたみたいだ。
「ええ、奥様。今夜は特に何も起きないと思いますので、どうぞごゆっくり~~~~~~」
リリアさんの余計な一言が炸裂した。
「え? もう、リリアさんたら~やだ~!」
俺の方が、やだ~~~、だよ!
「でもでも、今夜はイネスの順番なのです…」
ミルシェ! いらん事を言うな! 見ろ、あのニヤケたサラの顔を! 盗聴か盗撮する気満々だぞ!
「そうだったな。今夜は私の順番だったな…では、今晩はベッドを暖めて待ってますね、あ・な・た♡」
途端に沸き起こる嬌声! もうね、俺の回りは敵だらけだよ…誰も助けてくれねー! これのどこが粗食系女子なんだよ…
「あ、そう言えば彼女はどうしますか?」
きゃ~きゃ~言ってたメリルが、突然真面目な顔で俺に問う。
「そうだなあ…後でちょっとカーゴルームを見に行くか。今はユズカ達が面倒見てくれてるんだよな。何か言ってたか?」
「いえ、とっても快適だと言ってたそうです。ただユズカがずっともふもふしてて放してくれないという苦情は出てますけど…」
何度か様子を見に言ってるメリルから、クレームが出ている事が確認出来た。あいつは一体何してんだか。
「そっか。後でちょっと見に行くよ」
「でしたら、私も行きたいです…ちょっともふもふもしてみたいですし…」
ミレーラ君、まさか君も、モフリストなのかね? 俺の訝しむような視線を感じ取ったのか、わたわたと両手を振って、
「大丈夫です! すぐに放しますから! 嫌がる様な事はしませんから!」
慌てて言い訳じみた事を言い始めた。まあ、彼等も本気では嫌がっていないだろうけど。
「ちゃんと、放してって言われたら放すんだよ? 約束出来るなら、一緒に見に行こう」
「あ、では私も」「私も行きたいです!」「ご一緒してもいいですか?」「もちろん、ついて行きますよ」
うん、全員行きたいんだね…もふもふは世界…いや、星が違っても正義なんだね…。
「ブレンダーとクイーン達も、少しは構ってやらないと拗ねるしな。晩ご飯前に会いに行こうかね」
『やった~!』
万歳して喜ぶ嫁~ず一同。君達、本当に元気だね。
ちょくちょく覗きに行ってるのを、俺が知らないとでも思ってるんだろうか。
まあいいか。それじゃ、新大陸への移住組の様子を見に行きましょうかね~。
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