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第十章
10-2 魔王の娘
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多分、生まれ変わりとかそういうヤツなんだろう。
以前の僕は姫様の城で調合師の仕事をしていた。といっても、大層な腕があったわけじゃない。まだ見習い上がりだった僕が城で働かせてもらえる機会を得たのは、城に仕えていた師匠が亡くなったからだった。
天涯孤独だった僕は、住み込みで師匠の仕事を引き継ぐことになった。
魔力も大して強くないし、力だってない。調合の腕だって師匠には及ばない。それでも、姫様や城の皆は、僕を温かく迎え入れてくれた。
姫様の城での生活にも慣れ、与えられた仕事をこなし、新しくできた仲間と調合や魔道具についての研究をし、僕なりに充実した日々を送っていた。
そんな最中だった。あの騒ぎが起きたのは。
* * *
本当はアリアちゃんは兎獣人の少女なんかじゃない。僕ら魔族の王である『魔王』の一人娘、アリア姫だ。
そしてジャウマさんたち3人は、姫様に遣える近衛騎士だった。
「……フータくんの話にあった、彼が食らったという神魔族。あれはラウルくんだったのだろう。だから彼は結界の力を持っていたんだ」
「そうか。あいつが死んだから、力がラウルに戻ったんだな」
そう言って、二人は改めて僕の方を見た。
僕が取り戻したのは力だけじゃない、記憶もだ。あの頃の姫様の城で過ごしていた日々の記憶も。そして、あの騒ぎの記憶も。
「ラウルも、あの時に死んでいたんだな」
ジャウマさんの口調が、少し重くなった。
「す、すみません。僕は逃げるように、言われていたのに……」
あの日、姫様と3人は魔王様の城へ向かった。
その理由は僕らには聞かされなかった。でも姫様たちはもうここには戻れないだろうと。主不在の城は、人間たちに容易く落とされるだろうから、早く安全な所に逃げるようにと言われた。
そして、私たちは大丈夫だからと、姫様は僕に言った。その時の姫様の悲しそうな目が、僕の心に焼き付いて消せなくなった。
何かができるわけじゃあない。でも居ても立ってもいられなくて、姫様たちの後を追うつもりで魔王城へ向かった。
「でも、遅かったんです…… いや、間に合っても、僕なんかには何もできなかったですが……」
あの時に見た光景をどう伝えていいかわからずに、床に視線を落とした。握りしめた両の手のひらに、自分の爪が刺さって、胸と同じようにぎりぎりと痛む。
「何があった?」
「ぼ、僕が行った時には、ジャウマさんたちはもう……」
魔王城の広場には、漏れ出した黒い魔力が靄のように立ち込めていた。その中に見えた3つの人影が、ジャウマさんたち3人だと、ようやく分かった。
僕が名前を呼んでも、3人とも項垂れたままこちらを見ようともしない。彼らのもとへ駆け寄った僕は、彼らがすでに動かなくなっていることを知った。
見せしめだったのだろうか。彼らの遺骸は磔にされていた。
その直後、背中に強い衝撃と痛みを感じ、僕の意識もそこで途絶えた。
僕がようやく絞り出すように話すのを、ジャウマさんとセリオンさんは黙って聞いていてくれた。
そうして顔をあげると、二人ともつらそうな目をしていた。
「……巻き込んでしまって、すまなかった」
「い、いえ…… 僕が…… 勝手に後を追ったんです。姫様のことが気になってしまって」
幼い頃に王妃さまを亡くした姫様にとって、魔王様は唯一の肉親のはずだ。そのたった一人の家族に会う為に魔王城へ行くというのに、なんで姫様はあんなに悲しい目をしたのだろう。
「あの時、皆さんは何の為に魔王城へ行って、そして一体あそこで何があったんですか?」
僕の問いに、ジャウマさんとセリオンさんは、軽く視線を合わせて何かを確認しあった。それから、僕に向けてジャウマさんが口を開いた。
「姫は王に呼ばれたんだ。魔王の妃にする為にな」
それを聞いて一瞬、思考と言葉が止まった。
「で、でも…… 姫様は魔王様の……」
「ああ、一人娘だ」
自分の娘を伴侶に迎えるというのは、いくら魔族であっても、魔族の王族であっても、普通のことではない。
「今のラウルくんなら思い出しているでしょう。姫様のお母様は神族でした」
横から、セリオンさんが静かに口を開いた。
ここと違う、別の世界から呼び出された僕たち『魔族』は、人間とは違う獣の姿を持っていた。魔族の姿と力を恐れた人間たちは、魔族を拒絶し、攻撃した。
どんな切っ掛けや理由があったのか知らされていないが、ある時魔王様は女神様を娶った。
魔族の『王』は絶対だ。一族にとって、王の意思が一族の意思となる。でもその代わりに、王の力は一族の力にもなる。
魔王様が女神様を妃とし、神の力を手に入れたことで、魔族たちにも神の力の一端が流れ込み、人間に近い姿をも手に入れることができた。
「人間に近い姿を手に入れても、人間たちは私たち魔族を拒絶し続けました。神の力が足りないと考えた魔王は、さらに姫様の持つ神の力をも手に入れようとしたんです」
姫様は純粋な魔族ではない。彼女には母親である女神様の血も流れているのだ。
「……それで姫様を?」
「ああ…… ですが、彼女はそれを拒絶しました」
――私たちは、力を以てこの世界を統べようとしている『王』の命に背いているのです――
いつだかアリアちゃんが言っていた王の命とは、そういうことだったのか……
「魔王は魔族の為に、魔族がこの世界で生きていく為に、姫様の力を得てこの世界を統べようとしていた。だが、俺たちはそれに逆らった」
「それで――」
あの時見た、無残な3人の光景がまた脳裏に蘇る。王に逆らい、3人は殺されたのだろう。
「じゃあ、魔王を倒したのは……」
「おそらく、アリアだろう。人間が魔王に敵うわけはないし、他の魔族たちはその習性から魔王に逆らうことはできない」
その言葉の端に、気になるところを見つけた。
「あれ? 魔族の習性というのなら、なんで僕やジャウマさんたちは魔王に逆らえたんですか?」
「俺たちの王はアリアだからな」
そう言って、少しだけ目元を緩める。
「でも、今のアリアは『王』でも『姫』でもない。そのことはわかっているだろう?」
「はい」
いつもの温かい表情に戻ったジャウマさんの言葉に、頷いた。
以前の僕は姫様の城で調合師の仕事をしていた。といっても、大層な腕があったわけじゃない。まだ見習い上がりだった僕が城で働かせてもらえる機会を得たのは、城に仕えていた師匠が亡くなったからだった。
天涯孤独だった僕は、住み込みで師匠の仕事を引き継ぐことになった。
魔力も大して強くないし、力だってない。調合の腕だって師匠には及ばない。それでも、姫様や城の皆は、僕を温かく迎え入れてくれた。
姫様の城での生活にも慣れ、与えられた仕事をこなし、新しくできた仲間と調合や魔道具についての研究をし、僕なりに充実した日々を送っていた。
そんな最中だった。あの騒ぎが起きたのは。
* * *
本当はアリアちゃんは兎獣人の少女なんかじゃない。僕ら魔族の王である『魔王』の一人娘、アリア姫だ。
そしてジャウマさんたち3人は、姫様に遣える近衛騎士だった。
「……フータくんの話にあった、彼が食らったという神魔族。あれはラウルくんだったのだろう。だから彼は結界の力を持っていたんだ」
「そうか。あいつが死んだから、力がラウルに戻ったんだな」
そう言って、二人は改めて僕の方を見た。
僕が取り戻したのは力だけじゃない、記憶もだ。あの頃の姫様の城で過ごしていた日々の記憶も。そして、あの騒ぎの記憶も。
「ラウルも、あの時に死んでいたんだな」
ジャウマさんの口調が、少し重くなった。
「す、すみません。僕は逃げるように、言われていたのに……」
あの日、姫様と3人は魔王様の城へ向かった。
その理由は僕らには聞かされなかった。でも姫様たちはもうここには戻れないだろうと。主不在の城は、人間たちに容易く落とされるだろうから、早く安全な所に逃げるようにと言われた。
そして、私たちは大丈夫だからと、姫様は僕に言った。その時の姫様の悲しそうな目が、僕の心に焼き付いて消せなくなった。
何かができるわけじゃあない。でも居ても立ってもいられなくて、姫様たちの後を追うつもりで魔王城へ向かった。
「でも、遅かったんです…… いや、間に合っても、僕なんかには何もできなかったですが……」
あの時に見た光景をどう伝えていいかわからずに、床に視線を落とした。握りしめた両の手のひらに、自分の爪が刺さって、胸と同じようにぎりぎりと痛む。
「何があった?」
「ぼ、僕が行った時には、ジャウマさんたちはもう……」
魔王城の広場には、漏れ出した黒い魔力が靄のように立ち込めていた。その中に見えた3つの人影が、ジャウマさんたち3人だと、ようやく分かった。
僕が名前を呼んでも、3人とも項垂れたままこちらを見ようともしない。彼らのもとへ駆け寄った僕は、彼らがすでに動かなくなっていることを知った。
見せしめだったのだろうか。彼らの遺骸は磔にされていた。
その直後、背中に強い衝撃と痛みを感じ、僕の意識もそこで途絶えた。
僕がようやく絞り出すように話すのを、ジャウマさんとセリオンさんは黙って聞いていてくれた。
そうして顔をあげると、二人ともつらそうな目をしていた。
「……巻き込んでしまって、すまなかった」
「い、いえ…… 僕が…… 勝手に後を追ったんです。姫様のことが気になってしまって」
幼い頃に王妃さまを亡くした姫様にとって、魔王様は唯一の肉親のはずだ。そのたった一人の家族に会う為に魔王城へ行くというのに、なんで姫様はあんなに悲しい目をしたのだろう。
「あの時、皆さんは何の為に魔王城へ行って、そして一体あそこで何があったんですか?」
僕の問いに、ジャウマさんとセリオンさんは、軽く視線を合わせて何かを確認しあった。それから、僕に向けてジャウマさんが口を開いた。
「姫は王に呼ばれたんだ。魔王の妃にする為にな」
それを聞いて一瞬、思考と言葉が止まった。
「で、でも…… 姫様は魔王様の……」
「ああ、一人娘だ」
自分の娘を伴侶に迎えるというのは、いくら魔族であっても、魔族の王族であっても、普通のことではない。
「今のラウルくんなら思い出しているでしょう。姫様のお母様は神族でした」
横から、セリオンさんが静かに口を開いた。
ここと違う、別の世界から呼び出された僕たち『魔族』は、人間とは違う獣の姿を持っていた。魔族の姿と力を恐れた人間たちは、魔族を拒絶し、攻撃した。
どんな切っ掛けや理由があったのか知らされていないが、ある時魔王様は女神様を娶った。
魔族の『王』は絶対だ。一族にとって、王の意思が一族の意思となる。でもその代わりに、王の力は一族の力にもなる。
魔王様が女神様を妃とし、神の力を手に入れたことで、魔族たちにも神の力の一端が流れ込み、人間に近い姿をも手に入れることができた。
「人間に近い姿を手に入れても、人間たちは私たち魔族を拒絶し続けました。神の力が足りないと考えた魔王は、さらに姫様の持つ神の力をも手に入れようとしたんです」
姫様は純粋な魔族ではない。彼女には母親である女神様の血も流れているのだ。
「……それで姫様を?」
「ああ…… ですが、彼女はそれを拒絶しました」
――私たちは、力を以てこの世界を統べようとしている『王』の命に背いているのです――
いつだかアリアちゃんが言っていた王の命とは、そういうことだったのか……
「魔王は魔族の為に、魔族がこの世界で生きていく為に、姫様の力を得てこの世界を統べようとしていた。だが、俺たちはそれに逆らった」
「それで――」
あの時見た、無残な3人の光景がまた脳裏に蘇る。王に逆らい、3人は殺されたのだろう。
「じゃあ、魔王を倒したのは……」
「おそらく、アリアだろう。人間が魔王に敵うわけはないし、他の魔族たちはその習性から魔王に逆らうことはできない」
その言葉の端に、気になるところを見つけた。
「あれ? 魔族の習性というのなら、なんで僕やジャウマさんたちは魔王に逆らえたんですか?」
「俺たちの王はアリアだからな」
そう言って、少しだけ目元を緩める。
「でも、今のアリアは『王』でも『姫』でもない。そのことはわかっているだろう?」
「はい」
いつもの温かい表情に戻ったジャウマさんの言葉に、頷いた。
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