158 / 333
過去を手繰る
76 日記(2)
しおりを挟む
ナインテールを倒しにきたはずなのに、なんだかおかしな事になっている。
目的のナインテールは魔族に倒されてしまったし、親を亡くした仔狐には妙に懐かれてしまった。
それどころか高位魔獣たちが集まってきた。
高位魔獣たちが仲間意識を持っている事は知らなかった。
人の言葉を話すという噂は知っていたけれど、まるで獣人と見分けがつかないとは思わなかった。
色んな事がありすぎて、びっくりを通り越してしまった。
ナインテールの尻尾はアミュレットにする事にした。
私たちに託してくれたものだから、あのハゲ領主には渡せない。
ナインテールの毛を沢山拾う事ができたので、これで十分でしょう。
しばらく仙狐の家に泊まる事になった。なんだか不思議な感じ。
■■■ ■■■
■■■■ ■■■■
■■ ■■
■■■■ ■■■■
* * *
よくわからないけれど、悪い事をしてしまったらしい。
シアをものすごく怒らせてしまった。
皆も泣いていた。どうしていいかわからなかった。
今朝、アッシュがいつものように挨拶をしてくれて、安心した。
皆もなんだか疲れているみたいだったけれど、この町には居たくないからと出立する事になった。
昨日の事は、今度ルイに聞いてみよう。
* * *
メルが教会に帰りたくないと言い出した。
理由を聞いても答えようとしない。
今日はアッシュたちと、町に泊まるらしい。
大司教様たちが残念がるだろうけれど、仕方ないわよね。
* * *
メルがあの事を嫌がっていたなんて、知らなかった。
どうやら彼は人間に近いらしい。
アッシュが教えてくれた。
ルイの言う通り、アッシュも嫌だったらしい。
本当に悪い事をしてしまった。
* * *
アッシュの話によると、王都に家を買ったらしい。
次は私も行きたいと言ったら、いいと言ってくれた。
* * *
昨日は皆でアッシュの家に泊まって、今日はカフェに行って来た。
とても楽しかった。
王都に戻った時くらい、こんな楽しみがあってもいいわよね。
アッシュの家の留守番用にと、ダンジョンで採取してきた霧を使ってゴーレムを作った。
この家にいつ誰が来てもいいようにと、この全員のマスター登録をした。
アッシュは冒険者ギルドに財産登録もしたらしい。いつ死んでも大丈夫なようにだって。
この任務で誰か死ぬわけはないのに。アッシュは心配しすぎ。
■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■
* * *
■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■
* * *
■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■
* * *
■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■
* * *
魔族領に入ったら教会の魔法が使えなくなるなんて、聞いてなかった。
メルはその前から魔力が落ちている。もう彼には英雄をさせられない。
* * *
アッシュが死んだ。
こんなの聞いてない。
* * *
呼びかけても、姉様は応えてくれない。
まだ進まないといけないの?
* * *
なんで彼女がいたの?
クリスも怪我をしてしまった。
もう嫌だ。私にはできない。
姉様、助けて。
* * *
終わった。
王都に帰れる。
シアがずっと泣いている。
アッシュの入ったバッグを放そうとしない。
皆も、何も話さない。
姉様はもう大丈夫だと言ってくれた。
王都に戻ったら、ルイを帰してあげないと。
アッシュとの約束
* * *
ルイを帰してあげるって言ったのに。
聞いてない。
なんで? なんで?
なんでこんな事をするの?
約束したのに。
ルイが
* * *
メルが死んだ。
ごめんなさい。
私にはどうする事もできなかった。
気が付いた時には、メルは勇者の剣で刺されて、息絶えていた。
姉様は私に、メルの死体を使ってゴーレムを作れと言った。
そんな事が出来るわけがない。
メルは大切な仲間なのよ。
いくら姉様の願いでも、それはできない。
ごめんなさい。本当にごめんなさい。
アッシュも死んでしまった。
ルイも守る事ができなかった。
せめてクリスとアレクを助けたい。
* * *
姉様は予定通りだと言った。
でももう、姉様を信用できない。
どうしたらいいの。
目的のナインテールは魔族に倒されてしまったし、親を亡くした仔狐には妙に懐かれてしまった。
それどころか高位魔獣たちが集まってきた。
高位魔獣たちが仲間意識を持っている事は知らなかった。
人の言葉を話すという噂は知っていたけれど、まるで獣人と見分けがつかないとは思わなかった。
色んな事がありすぎて、びっくりを通り越してしまった。
ナインテールの尻尾はアミュレットにする事にした。
私たちに託してくれたものだから、あのハゲ領主には渡せない。
ナインテールの毛を沢山拾う事ができたので、これで十分でしょう。
しばらく仙狐の家に泊まる事になった。なんだか不思議な感じ。
■■■ ■■■
■■■■ ■■■■
■■ ■■
■■■■ ■■■■
* * *
よくわからないけれど、悪い事をしてしまったらしい。
シアをものすごく怒らせてしまった。
皆も泣いていた。どうしていいかわからなかった。
今朝、アッシュがいつものように挨拶をしてくれて、安心した。
皆もなんだか疲れているみたいだったけれど、この町には居たくないからと出立する事になった。
昨日の事は、今度ルイに聞いてみよう。
* * *
メルが教会に帰りたくないと言い出した。
理由を聞いても答えようとしない。
今日はアッシュたちと、町に泊まるらしい。
大司教様たちが残念がるだろうけれど、仕方ないわよね。
* * *
メルがあの事を嫌がっていたなんて、知らなかった。
どうやら彼は人間に近いらしい。
アッシュが教えてくれた。
ルイの言う通り、アッシュも嫌だったらしい。
本当に悪い事をしてしまった。
* * *
アッシュの話によると、王都に家を買ったらしい。
次は私も行きたいと言ったら、いいと言ってくれた。
* * *
昨日は皆でアッシュの家に泊まって、今日はカフェに行って来た。
とても楽しかった。
王都に戻った時くらい、こんな楽しみがあってもいいわよね。
アッシュの家の留守番用にと、ダンジョンで採取してきた霧を使ってゴーレムを作った。
この家にいつ誰が来てもいいようにと、この全員のマスター登録をした。
アッシュは冒険者ギルドに財産登録もしたらしい。いつ死んでも大丈夫なようにだって。
この任務で誰か死ぬわけはないのに。アッシュは心配しすぎ。
■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■
* * *
■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■
* * *
■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■
* * *
■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■
* * *
魔族領に入ったら教会の魔法が使えなくなるなんて、聞いてなかった。
メルはその前から魔力が落ちている。もう彼には英雄をさせられない。
* * *
アッシュが死んだ。
こんなの聞いてない。
* * *
呼びかけても、姉様は応えてくれない。
まだ進まないといけないの?
* * *
なんで彼女がいたの?
クリスも怪我をしてしまった。
もう嫌だ。私にはできない。
姉様、助けて。
* * *
終わった。
王都に帰れる。
シアがずっと泣いている。
アッシュの入ったバッグを放そうとしない。
皆も、何も話さない。
姉様はもう大丈夫だと言ってくれた。
王都に戻ったら、ルイを帰してあげないと。
アッシュとの約束
* * *
ルイを帰してあげるって言ったのに。
聞いてない。
なんで? なんで?
なんでこんな事をするの?
約束したのに。
ルイが
* * *
メルが死んだ。
ごめんなさい。
私にはどうする事もできなかった。
気が付いた時には、メルは勇者の剣で刺されて、息絶えていた。
姉様は私に、メルの死体を使ってゴーレムを作れと言った。
そんな事が出来るわけがない。
メルは大切な仲間なのよ。
いくら姉様の願いでも、それはできない。
ごめんなさい。本当にごめんなさい。
アッシュも死んでしまった。
ルイも守る事ができなかった。
せめてクリスとアレクを助けたい。
* * *
姉様は予定通りだと言った。
でももう、姉様を信用できない。
どうしたらいいの。
0
あなたにおすすめの小説
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生先の異世界で温泉ブームを巻き起こせ!
カエデネコ
ファンタジー
日本のとある旅館の跡継ぎ娘として育てられた前世を活かして転生先でも作りたい最高の温泉地!
恋に仕事に事件に忙しい!
カクヨムの方でも「カエデネコ」でメイン活動してます。カクヨムの方が更新が早いです。よろしければそちらもお願いしますm(_ _)m
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる