悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜

文字の大きさ
22 / 77

第二十二話 学院長

しおりを挟む

 学院長室に到着すると貴族学院の学院長と担任の先生が既にいたのだ。

 私は案内された席に座った。

 「では、説明をレイグ」

 私は型以外のことを全て話した。

 屋上にいたことは最近外で本を読むことにはまっていると嘘を伝えたのだ。

 まぁ、この世界がゲームの世界なんて言ったら、医者のお世話になってしまう。

 「そうですか。ですが、見たことがないあれは何ですか?」

 「あれは型と言います。私が鍛錬を積み重ねた結果、生まれた剣の技術の1つです。ですが、型の情報の開示をする気はありません。型は私が鍛錬を積んだ結果生まれた私だけの技術です」

 その言葉を聞き、学院長は大きく笑ったのだ。

 「流石あやつの息子だ。流石クロバーグ家だ。今回は鍛錬か。なんてタイミング良いのだ」

 「父上と知り合いなのですか?」

 「ああ、知り合いだ。あやつとは貴族学院時代の同級生で今でも交流は続いている」

 「今回とは?」

 「あやつは隣国のことに興味があり、そればかりをしていた。そして、隣国の研究をしていた。ちょうどその頃、隣国との関係が危うくなって時にタイミングよくあやつが解決したのだ」

 「隣国との?何故、父上は公爵にならないですか?そ、そういうことですか。母上のためですか」

 「ああ、そうだ。この国ではいくら功績を残そうが王族の血を引く者を娶らないと公爵になることは出来ない。あやつは好きな女のために公爵にならなかったのだ。いつもそうなのだ。クロバーグ家は大きな功績を残すが好きな女を娶る。だから、クロバーグ家は公爵になれないのだ」

 「私の父上が私の御先祖がそうしたのも私には分かります。私はエリーゼのことを愛していますから、どんな功績を残しても、エリーゼ以外と結婚したいとは思いません」

 私の言葉を聞き、学院長はまた大きく笑った。

 「流石、あやつの息子だ。そうだ、型という技術を教えてもらう必要は無い。あれはレイグ君が作り上げた技術だ。その技術は当人だけのものだからな。もう説明は大丈夫だ。婚約者のところに戻って大丈夫だぞ」

 「ありがとうございます。では失礼します」

 そう言い、学院長室を退室したのだ。

 退室した私は直ぐにエリーゼの所に向かった。

 多分だが、エリーゼは教室で待っているだろう。

 教室に到着するとクラスメイトの殆どがいた。

 もちろん、その中にはエリーゼもいたのだ。

  教室のドアが開いた後にクラスメイト達は気付き、ドアの方を一斉に向いた。

 私が入って来たことに驚きの表情を浮かべていた。

 エリーゼは私に気づき、急ぎ足で私の方までやって来たのだ。

 その時のエリーゼはもじもじしていた。

 「レ、レイグ、あのね、その、さっきは助けてくれてありがと。と、とてもカッコよかったよ」

 「エリーゼを助けるのは当たり前のことだよ。だって、大切な婚約者だから」

 「えっ、な、なんで、みんなの前でそんなこと言うの」

 そう言い、リーゼは顔を真っ赤にして、下を向いてしまった。

 クラスメイト達は黙って私達のことを見ていたのだ。

 五分ぐらいすると先生が入って来た。

 そして、直ぐに授業を受けるため、クラスメイト達は席に着いた。

 私達も席を着いたのだ。

 私の隣に座っているエリーゼはまだ顔が赤く、授業の内容を全然聞けていなかった。

 後でこの授業の内容は教えよう。

 結局この日はアルクーバ家の屋敷に送るまでの間、ずっとエリーゼの顔は真っ赤だった。

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します

mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。 中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。 私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。 そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。 自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。 目の前に女神が現れて言う。 「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」 そう言われて私は首を傾げる。 「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」 そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。 神は書類を提示させてきて言う。 「これに書いてくれ」と言われて私は書く。 「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。 「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」 私は頷くと神は笑顔で言う。 「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。 ーーーーーーーーー 毎話1500文字程度目安に書きます。 たまに2000文字が出るかもです。

転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~

深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。 ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。 それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?! (追記.2018.06.24) 物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。 もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。 (追記2018.07.02) お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。 どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。 (追記2018.07.24) お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。 今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。 ちなみに不審者は通り越しました。 (追記2018.07.26) 完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。 お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

ダンジョンに捨てられた私 奇跡的に不老不死になれたので村を捨てます

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はファム 前世は日本人、とても幸せな最期を迎えてこの世界に転生した 記憶を持っていた私はいいように使われて5歳を迎えた 村の代表だった私を拾ったおじさんはダンジョンが枯渇していることに気が付く ダンジョンには栄養、マナが必要。人もそのマナを持っていた そう、おじさんは私を栄養としてダンジョンに捨てた 私は捨てられたので村をすてる

処理中です...