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第二十五話 父上と再会
しおりを挟む私は、シャドートラベリングを使って、古城に帰った。
フレシャー公爵との話し合いの時に、証拠になる魔法具を渡していた。
それは、元弟の声を録音した魔法具だ。
これで、元弟は、断罪されるだろう。
それから、1週間が経った。
セレリア達と過ごしていると、シャドーソルジャーがら報告がきた。
護衛の騎士達と豪華な服を着た初老な男がやって来ていると。
父上か。
私は、シャドーナイトの装備を着ずに、玄関で待機した。
セレリア達には、近くの部屋で、待機して貰った。
父上とは、一対一で話したいからだ。
少しすると、玄関の扉が、開いた。
そこには、前よりも少し老けている父上が立っていた。
父上は、私に気がつくと、涙を流し、玄関の真ん中まで、進んできた。
私は、父上に近付き、「お久しぶりです。父上」
「ああ、久しぶりだな、ニース。生きていて本当に良かった。そして、本当に済まなかった」と言い、父上は、頭を下げた。
私は、慌てながら、「ち、父上、頭を上げてください。あれは、元弟が、勝手にやったことです。父上は、関係ありません」
父上は、顔を上げ、「いや、元はと言えば、私の教育が、失敗したからだ。だから、ニース。何か私にして欲しいことが有れば、何か言ってくれ。可能の限り叶えると約束する」
私は、父上の目を見て、「分かりました、父上。では、2つ頼みごとがあります。まず、1つ目は、元弟に、然るべき罰を。2つ目は、マリネの新しい婚約を手伝って貰いたいです」
父上は、私の目を見て、「分かった、ニース。愚息には、王族殺しの然るべき罰を与える。そして、マリネ嬢には、相応しい婚約を見つけ出す」
私は、「ありがとうございます、父上」
父上は、穏やかな表情を浮かべ、「なに、気にするな。これは、当たり前の権利だ」
「そうだ。フレシャー公爵から、聞いたのだが、恋人がいるらしいな。会わせてくれるか?」と、父上が、聞いてきた。
「勿論です、父上。近くの部屋にいるので、呼んできます」と答え、一旦、父上の前を離れた。
私は、セレリア達に、父上が挨拶をしたいことを伝えてから、セレリア達を連れて、玄関に戻った。
セレリア達を見た父上は、驚きの表情を浮かべていた。
今のリタとサリラは、幻術の魔法具を外し、本来の姿を表しているからだ。
父上は、フレシャー公爵から、事前に聞いていたと思うが、心の何処かで疑っていたんだろう。
セレリアは、黒いドレスを少し上げ、綺麗なカーテシーをして、「初めまして。私は、ヴァンパイアのセレリアと申します。そして、ニースの恋人です」
リタは、頭を下げ、「は、初めまして。リ、リタは、悪魔のリタと言います。え、えっと、ニースさんと、お付き合いしています」
サリラは、綺麗なカーテシーをして、「初めまして。私は、堕天使のサリラと言います。そして、ニースの恋人よ」
「こんな綺麗な方々が、私の息子の恋人とは、嬉しい限りだ。私は、ニースの父親だ。どうか、これから、よろしく頼む」と言い、父上は、優しい表情を浮かべた。
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