第1王子だった私は、弟に殺され、アンデットになってしまった

竹桜

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第五十話 大悪魔

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 ドラゴンの宴から、1年が経ち、ウェンター学園も残すところ後半年となった。

 今は、長期休暇前の式をやっているところだ。

 この学園には、広い校庭があり、そこに全生徒を収容することが出来る。

 式は、順調に進んでいた。

 だが、突然、黒い膜が、校庭を覆った。

 私は、瞬時に、警戒し、剣を抜いてから、リーシアの前に移動した。

 それを見て、学園の先生や戦闘が出来る者達は、戦闘態勢を取った。

 そして、私達の前に現れた。

 豪華な黒い服に身を包んだ悪魔が。

 その悪魔は、「我は、大悪魔。お前達を虐殺しに来た者だ」

 大悪魔は、私達の方に向かって、手を伸ばした。

 大悪魔は、「いけ、我が僕達よ」

 すると、大悪魔の後ろから、悪魔が出てきた。

 空からは、石像の悪魔が、地上からは、小さい悪魔が。

 空からは、中級悪魔のガーゴイル。

 地上からは、中級悪魔のインプ。

 「ウォーターマシンガン」と、唱えた。

 すると、私の周りに多数の雫が浮かび上がった。

 私は、空に剣を向け、「ガーゴイルを蜂の巣にしてやれ」

 すると、多数の雫は、ガーゴイル達を蜂の巣にして、石片に変えた。

 「ウォーターウォール、ウォーターウォール、ウォーターウォール、ウォーターウォール」と、唱えた。

 すると、地上の達に四方に水の壁が出来上がった。

 私は、「水の壁よ。インプ達を溺死させてやれ」

 すると、四方から、水の壁は、インプ達に向かって、縮まり始めた。

 インプ達は、未発達な羽で、飛んで逃げようともがいたが、四方から迫り来る水の壁に飲み込まれた。

 インプ達は、水の壁の中で、苦しみながら、もがいたが、少し経てば、動かなくなった。

 インプ達は、溺死した。

 大悪魔は、特に慌てる様子も無く、ただ見ていた。

 「流石に強いな」と、大悪魔は、呟いた。

 私は、安全を確保するために、始まりを唱えることにした。

 「ウォーター」と、唱えた。

 すると、一雫の水が浮かび上がった。

 そして、一雫の水は、大悪魔の方に向かって、飛んで行った。

 だが、その一雫の水は、黒い闇に包まれ、消えた。

 「闇属性の始まりか」と、呟いた。

 「ああ、そうだ、護衛騎士よ。私は、闇属性の始まりが使える。だから、お前では、我を倒すことは、不可能だ」と言い、大悪魔は、ニヤリと笑った。

 水属性の始まりが、効かないのか。

 これは、影属性を使わないといけないのか?

 大悪魔は、愉快そうな表情を浮かべ、「護衛騎士、我が、認めてよう。お前は、強いと。だが、この場にいる人間達を守り切る強さは無いと」

 大悪魔は、何かの魔法を唱えた。

 すると、大悪魔の周りに、多数の闇の塊が浮かび上がっていた。

 あれは、ダークマシンガンか。

 ウォーターシールドでは、守り切れるが、ウォーターウォールでは、守りきれないぞ。

 リーシアと弟とエスリスとクリメは、守り切ることは、出来るが。

 他は、無理だ。

 水属性だけでは。

 私は、リーシアの方を見て、無言で聞いた。

 リーシアは、頷いて答えてくれた。

 私は、剣をしまった。

 私達の方に向かって、多数の闇の塊が飛び始めた。

 「シャドーアーマー」と、唱えた。

 すると、シャドーナイトの装備が、身を包んだ。

 「シャドーイーター」と、唱えた。

 すると、多数の闇の塊は、漆黒の影に喰いつかれ、消えた。

 リーシア以外の者達は、全員が驚いた。

 この場に静寂が訪れた。
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