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最終話 満月の下で
しおりを挟むあの後、大騒ぎになった。
国中がグリーンソルジャーとグリーンソルジャーの指揮官を探した。
だけど、俺のことがバレることは無かった。
ある程度収まってから、俺は霊亀が死んだ後に出来た陸地に霊亀と3体の神獣の墓を作り、弔った。
闇ギルドは弔う必要がないので何もしなかった。
そして、あれから2ヶ月が経ち、俺はツキミとの結婚式をあげることになった。
式は小さいものだった。
俺は紋付羽織袴に身を包み、ツキミは白無垢に身を包んでいる。
白無垢の後ろからは銀色の毛並みの尻尾が出ている。
狐耳は綿帽子の中に隠れている。
結婚式は無事に終わった。
俺はギンレイ家の婿になり、名字がギンレイになった。
だから、俺はこれからリアン・ギンレイと名乗る。
結婚式を終えた俺達は家に帰った。
白無垢は結婚式の会場で脱いでいるので、ツキミをはいつもの和服を身に包んでいる。
家で少し休憩してからツキミに声を掛けた。
「ツキミ、これから少し行かないか?」
愛しい妻となったツキミは頷いて答えてくれた。
「ありがとう」
そう言い、俺はツキミの手を握った。
ツキミは嬉しそうな表情を浮かべ、手を握り返してくれた。
俺達は輸送ヘリである場所に向かった。
到着した場所は神獣達を弔った陸地だ。
「リアン、ここは?」
「ここは霊亀が死んだ後に出来た陸地だよ。そして、あの墓が霊亀と3体の神獣のものだよ」
俺達は一緒に墓のところまで行き、2人で膝をついて冥福を祈った。
俺達の幸せはあの3体の神獣と霊亀を倒していなかったら、来なかっただろう。
ベヒーモスがいなければ、俺はツキミのことを好きだと気付かなかっただろう。
クラーケンがいなければ、ツキミが俺のことを信じなかっただろう。
ドラゴンがいなければ、ツキミとの親愛は深まらなかっただろう。
霊亀がいなれば、守るという意思を示さなかっただろう。
だから、俺はあの者達の前で誓う。
永遠の愛を。
そう決意すると、少し雲が掛かっていた空が晴れできたのだ。
そして、満月が現れ、俺達のことを照らした。
いや、ツキミのことを照らした。
満月の光に照らされたツキミはとても美しかった。
まるで満月から舞い降りできた姫だと見違えるぐらいに。
俺はツキミの方を向き、愛しい妻の名前を呼んだ。
ツキミは俺の方に振り返った。
振り返ったことを確認した俺はツキミの両手を俺の両手で包んだ。
「私、リアン・ギンレイは3体の神獣と真なる神獣に見届けられ、ここに誓いを立てる。私はツキミ・ギンレイを永遠に愛すると。どうか、私の誓いを受け取ってくれますか?」
ツキミは嬉しそうな表情を浮かべてくれた。
「はい、受け取らさせて頂きます。私、ツキミ・ギンレイもリアン・ギンレイに永遠の愛を誓います」
俺達は顔を近付け、キスをした。
お互いの愛を確かめるようにキスをした。
お互いの愛を確かめた後、キスをやめ、少し離れた。
「私、リアンに一目惚れして本当に良かった。これからも、ううん、ずっと私のことを守ってね、リアン」
そう言い、ツキミは満月よりも輝いている笑顔を浮かべてくれた。
その笑顔はこの世で1番美しいものだった。
俺は実家から追放されたが、銀狐族のツキミを嫁に出来たのでどうでも良い。
これからも俺はツキミことを守って、生きていくよ。
軍団長の力で。
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