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第二十二話 支部
しおりを挟む家に帰った俺は1人で結社の支部に行くと伝えた。
すると3人に反対された。
まぁ、危険な目にあって欲しく無いのだろう。
俺は3人を説得して、なんとか支部に行くことが出来た。
説得出来たのは俺の言力が1番大きいだろう。
俺は行く前にボイスレコーダーを3人に1台ずつ渡した。
ボイスレコーダーの中にはあることを録音した。
襲撃者達、呼吸以外をするなと。
それを3台とも録音した。
それらのことを3人に伝えた。
これを渡せば、安心出来る。
「エリー、アリネ、襲撃があったら、迷わず使ってくれ。由奈は危険だと思ったら、使ってくれ。いくら、武闘家の職業でも、危険な時はあるから」
俺は家から出てある場所に向かった。
到着したのは古びた家だった。
到着したら、ガレージに向かった。
あったか。
あの超能力者達が乗ってきた車が。
俺は言力を使用し、車を動かし、結社の支部に向かった。
結社の支部はマジノ線の旧地下要塞を改造したものと聞いていたが、思ったより要塞だな。
見張りはいないな。
俺は普通に古びたドアから入った。
古びたドアの先には下に降りる階段があった。
階段を降りると新しいドアが出てきた。
そのドアには見張りがいた。
その見張りは警備員の格好していた。
だが、装備は警備員持っているような武器ではなかった。
ハンドガンだけではなく、アサルトライフルを持っている。
しかもあのアサルトライフルは軍でも採用されているものだ。
やっぱり、ここは結社の支部だろう。
俺はハンドガンにサイレンサーを取り付け、警備員達の前に出た。
警備員達は俺にアサルトライフルを向け、引き金を引く前に、俺が2回引き金を引いた。
発射された2発の銃弾は警備員の頭に着弾した。
警備員は頭を血を流しながら地面に倒れ、死んだ。
俺はアサルトライフルと予備のマガジンを奪った。
そのままドアを開け、中に入ってみると、真っ白な廊下が広がり、研究所みたいな作りになっていた。
見たことがあるな。
まるで、あの偽精神病院みたいだな。
すると、警報の音が鳴り赤いランプが点灯し始めた。
俺の近くに完全武装の兵士達がやってきた。
俺は直ぐに近くの障害物に隠れた。
完全武装の兵士達がドアに向けて、一斉掃射してきた。
障害物から銃だけ出し、引き金を引いた。
ゲリラ撃ちで兵士達を撃ち始めた。
すると、兵士達の苦悶な声が聞こえてきた。
3個目のマガジンを撃ち終えると、銃声が聞こえなくなっていた。
障害物から少し顔を出して、確認すると完全武装の兵士達は全滅していた。
俺はアサルトライフルをリロードしてから警戒しながら、研究所内を進んだ。
入った部屋には殆ど人が居なかった。
偶に白衣を着た研究者が部屋の隅で震えていた。
俺はその研究者を何も感じず、撃ち殺した。
アリネのことを実験台にしようとしていたんだ。
殺されても文句は言えないはずだ。
途中でサブマシンガンを拾い、後ろに隠した。
最後の部屋に辿り着いた。
その部屋の表札には所長室と書いてあった。
俺は超能力者の可能性があるので警戒しながら、その部屋に入った。
その部屋の中には金色の髪をサイドテールにして、白衣を着ている者が背を向けていた。
俺はアサルトライフルをその者に向けた。
そして、その者は俺の方を向いた。
俺は驚きを隠せなかった。
その者はエリーと同じ顔だったからだ。
「何するの、朋也さん?やめて」
その者はエリーと同じ声で少し泣いていた。
俺がアサルトライフルを少し上げると、その者は醜く笑った。
そして、その表情のまま後ろに隠していたハンドガンを向けてきた。
俺は後ろに隠していたサブマシンガンを瞬時に抜き、サブマシンガンの引き金を引いた。
弾薬が無くなるまで。
エリーに似た者は銃弾によって全身から血を流し、地面に倒れた。
倒れた地面には血溜まりが出来ていた。
そしてエリーに似た者からは泥のような物が溶け出し、中年の男の顔が現れたのだ。
やっぱり化けていたか。
俺は空になったサブマシンガンを地面に捨てた。
アサルトライフルを持って、エリーに化けた中年の男に近付いた。
「死に晒せ、下衆が」
アサルトライフルの引き金を引いた。
マガジンが空になるまで引き金を引き続けた。
マガジンが空になる頃には中年の男の顔の原型は無くなっていた。
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