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第四十一話 異常な状況
しおりを挟む屋敷に到着したら、聖女を客室のベッドに寝かせる。
そして、無力化した騎士達は念の為と作っておいた地下牢に監禁することにしたのだ。
危険な行為だが、致し方ない。
ちなみにここの屋敷は隣国にある。
もし、何かしらの理由で国外追放になったとしても大丈夫ように隣国に建てたのだ。
しかもこの屋敷には暫く生活に必要な備えもしているから、何も問題なく生活出来る。
聖女は疲れているみたいだから、泥のように眠っている。
これは予想だが、殆ど不眠不休で逃げていたのだろう。
なら、一旦バースナ子爵家の屋敷に帰って、普通に過ごすか。
そう考えた私は転移の魔法具を使用し、バースナ子爵家の屋敷に戻る。
ちなみにこの転移の魔法具は材料を悪魔王からの報奨を使って購入したのだ。
そして、その材料をノラに渡して、作ってもらった。
材料を渡した時、ノラは嬉しそうに受け取ってくれる。
そして、嬉しそうに転移の魔法具を作製していたのだ。
その時のノラはとても可愛かったな。
そんなことを思い出しているとネグリジェ姿のリリ達がやってきたのだ。
そして、いつもの挨拶を終えて、リリ達は自室に戻っていく。
それを確認した後、私は転移の魔法具を使用し、私は屋敷に戻る。
そして、私は情報を集め始めたのだ。
だが、それは難しかった。
何故か、聖女の名前を聞くと何処にいたかを聞き返され、殺そうとするのだ。
しかもそれは全ての者がそうだった。
なんだ?
このおかしな状況は?
聖女は祈られる存在の筈だ。
本当に何が起きたんだ?
色々と考えながら、私は屋敷に帰る。
屋敷に帰り、私は麦粥を作ることにし、キッチンに向かう。
麦粥を作り終わり、聖女が起きているのかを確認しようと思い、客室に向かったのだ。
一応と思い、入る前なノックすると声が聞こえたのだ。
「ど、どうぞ」
起きているのか?
なら、直接話を聞こう。
「失礼します」
私は聖女がいる客室に入室する。
入室するとまだ疲れている様子の聖女がいたのだ。
「あ、貴方は私のことを殺したいと思わないのですか?」
「思いません」
「そうですか。一筋の希望に縋って、本当に良かった」
聖女は何処か安心したような表情を浮かべていたのだ。
私は作った麦粥を食べて貰ってから事情を聞いたが、思わず頭を抱えてしまう。
魅了の力か。
それがこの状況の原因か。
そして、その力を使っているのは異世界人か。
なんで、異世界人を召喚なんかするんだよ。
しかも召喚した理由は悪魔を滅ぼす為みたいだ。
無理に決まっているだろ。
馬鹿だな。
教会の上の連中は。
今の状況を纏めると召喚された異世界人の魅了で全ての者が聖女の敵となってしまったのだ。
そして、私は聖女のことを敵だと思ってない。
何故かは分からない。
話を聞き終え、まだ休んでほしいので部屋を後にしようとすると止まられたのだ。
「ま、待って下さい。1つだけお願いがあります」
「それはどんなものですか?」
「じ、実は異世界人の中で何もしてない方がいるんです。その方だけは助けて下さい」
何もしてない方か。
それが事実なら、助けるしかないな。
この世界には頼れる人が少ないだろうし。
「分かりました。なにもしてない場合は必ず助けると約束します」
それを聞いた聖女は安心したような表情を浮かべていたのだ。
客室を出る頃には朝日が登っている。
また徹夜か。
まぁ、いいか。
さて、一回帰って、情報を集めるとしよう。
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