ハズレ天賦だったが、鬼人の嫁が出来たので、幸せです

竹桜

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第六話 説明

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 「エレン君、無事で良かった。ところで、隣の少女は?見たところ、普通の少女では、無いようだが」と、学園長が、聞いてきた。

 「えっと、彼女は、鬼人族の緋月です」と、答えた。

 その発言に、学園長は、驚きを隠せていなかった。

 「エレン君、詳しいことを聞いても?」と、学園長が、聞いてきた。

 僕は、頷いて答えた。

 僕達は、そのまま、学園長室に案内され、ソファーに座らせられた。

 緋月は、ソファーに座った時に、驚いた表情を浮かべていた。

 どうやら、ソファーは、初めての経験のようだ。

 学園長が、「それでは、エレン君、説明を」

 僕は、頷いて答え、全てを話した。

 僕が、ダンジョン内で、麻痺の魔法を掛けられ、置き去りにされたことから、脱出までのことを。

 全てを話し終えると、学園長は、小さく息を吐き、「そうか」

 「そう言えば、緋月君は、元は、何の魔物なのだ?」と、学園長が、聞いてきた。

 「あ、オーガの亜種としか知りません。緋月は、分かる?」と、緋月に、聞いた。

 「分かりますよ、主様。私は、元々、グレートオーガという魔物でした」と、緋月が、答えてくれた。

 「グレートオーガだと」と、学園長は、驚きの表情を浮かべていた。

 「学園長、グレートオーガを知っているのですか?」と、聞いた。

 「あ、ああ、知っているぞ。グレートオーガは、S級だ。ハァ、困ったものだ。あのダンジョンに裏ボスだけでは無く、グレートオーガがいたとは」と、学園長は、答えてくれた。

 僕は、S級と聞いて、驚きを隠せなかった。

 S級は、S級冒険者が、何とか倒せるぐらいの魔物だ。

 この世界には、S級冒険者は、片手で数えられるぐらいの人数しかいない。

 「エレン君。緋月君の強さは、知っているか?」と、学園長が、聞いてきた。

 「強いとは、知っていますが。詳細までは。緋月、スキルを教えてもらってもいい?」と、緋月に、聞いた。

 「大丈夫ですよ、主様」と、緋月は、答えてくれた。

 そして、スキルを教えてもらった。

 はっきり言って、緋月は、強すぎる。

 刀術、短刀術、炎属性が、全て5だ。

 炎属性というのは、火属性とは、別の派生の魔法だ。

 炎属性は、遥か東の国で、一部の者が使える属性だと、学園長が、言っていた。

 この世界は、極めた者のみが、スキルレベル5になることが出来る。

 ちなみに、兄の剣聖は、剣術4だった。

 つまり、緋月は、最強と言っても過言では無い。

 本当に、最強だ。

 学園長は、緋月には、S級冒険者が、束になっても敵わないと言っていた。

 学園長は、全てを聞き終えると、何かを考えていた。

 考え終わったのか、口を開き始めた。

 
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