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番外編 バレンタイン
しおりを挟む[エーリゼ視点]
異世界からバレンタインという文化がやってきた。
どうやらそのバレンタインという文化は女性から好きな男性にチョコを送るみたいだ。
そしてそのチョコを本命チョコと呼ばれている。
だから、僕達はアレクに本命チョコを送ることにした。
みんなで協力しながら、本命チョコを作った。
完成したので、アレクが書類を処理してる執務室にみんなで向かった。
アレク。
今から渡しに行くから、待っていてね。
[主人公視点]
執務室で書類を処理していると、扉をノックされた。
入室の許可を出すと、5人が入ってきた。
入ってきた5人は後ろに何かを隠していた。
「ど、どうしたんだ?」
「みんなでアレクに渡したいことがあるんだ」
「渡したい物?」
「うん、そうだよ。テレス、アリア、セシリー、フェリス。アレクの前に」
僕は5人に囲まれた。
「じゃあ、みんな。出そうか」
エーリゼが合図出すと、5人は後ろに隠していた物を出してきた。
出してきた物はなんとチョコだった。
チョコ?
そうか、今日は異世界人が伝えた文化のバレンタインか。
まぁ、バレンタインで、女性からチョコを男性に渡すのは日本だけの文化で、ヨーロッパでは男性から女性にプレゼントするのが一般的みたいだが。
「ありがとう、5人共。後で大事に食べさせて貰うよ」
「アレクくん、今食べてください」
「そうですよ、アレクくん。とても気になるので」
「私も気になります、アレクさん」
「駄目、今ここで、食べて、アレク」
「アレク。みんなの言う通りだよ。ここで食べて、感想を言って」
5人とも僕に近寄ってきた。
「わ、わかったよ」
僕はテレス、アリア、セシリー、フェリス、エーリゼの順番でチョコを食べた。
どのチョコも甘くて美味しかった。
「どのチョコも今まで食べたどんなチョコよりも甘くて美味しかったよ」
5人とも嬉しそうな表情を浮べた。
「ありがとう、アレクくん。私、嬉しい」
「ありがとうございます、アレクくん。私、嬉しいです」
「そんなことを言って貰えて、本当に嬉しいです。ありがとうございます、アレクさん」
「ありがと、アレク。嬉しい」
「本当にありがとう、アレク。僕、本当に嬉しいよ」
5人は嬉しそうな笑顔を浮べた。
その後、5人は嬉しそうに何かを話していたが、途中でエーリゼが僕に近寄ってきた。
そして、そのまま僕の耳元までやってきた。
エーリゼは僕の耳に右手を当ててきた。
「ここだけの話。僕のチョコだけ、みんなと違って別の物を入れたんだ。昔、旅した時にアレクが好きだと言っていたブルーベリーを。どうだった?」
僕は驚いて、エーリゼの方を向いた。
エーリゼは右手の人差し指を口に当て、甘い笑顔を浮べた。
その笑顔はチョコよりも甘かったと感じ、そして不覚にもドキッとしてしまった。
敵わないな、エーリゼには。
そんなことを思いながら、4人に合流したエーリゼの方を見た。
この時の僕は穏やかな表情を浮べていたことだろう。
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