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第十話 お茶会
しおりを挟む[マリアベル視点]
私は、マラリナ王国の第1王女のマリアベル・マラリナ。
私は、今、魔法学院に通っている。
そして、私には、大切な友人が2人いる。
1人は、クラリア聖国の聖女のレミアさんだ。
もう1人は、光魔法の使い手のアリアさんだ。
今は、紅茶を飲みながら、色んなことを話している。
突然、レミアさんが、「そう言えば、今日は、星が降る日ですね」
私は、「そうですね。1年に1度の大切な日ですね」
レミアさんは、嬉しそうな表情を浮かべながら、「私、とても楽しみなんです。だって、星が赤ちゃんを運んできてくれますから」
その発言に、私もアリアさんも驚いて固まってしまった。
レミアさんは、純粋だから、大人が子供の時に言うものを未だに信じているのでしょう。
私は、レミアさんの間違いを正そうとしたら、突然、窓にノックされた。
レミアさんは、窓を確認しようと、席を立ち上がり、窓に向かった。
ここは、2階のはず。
誰かが、ノックするはずもないのに。
そう考えながら、レミアさんが、座っていた席の方を見ると、いたのだ。
全身、黒い布で覆い、黒いフードを被った者が。
その者は、指を口に置いて、静かにとやっていた。
レミアさんが、私達の方を向くと、その者は、居なかった。
レミアさんは、普通に席に戻ってきた。
それから、また会話を始めたが、私は、さっきの者が、気になって仕方無かった。
私は、覚悟を決め、レミアさんに聞くことにした。
「レミアさん、もしかしてですけど、別の護衛の人って、いますか?」と、聞いた。
「うん?ラルクのことですか?」と、レミアさんは、聞き返してきた。
「多分ですけど、そうです」と、答えた。
「レミアちゃん、ラルクさんって、誰ですか?」と、アリアさんが、レミアさんに聞いた。
「ラルクは、私の護衛です。ラルクは、お父様に個人的に雇われている人です」と、レミアさんが、答えた。
「折角なので、ラルクも呼んでみましょう。ラルク、来てくれる?」と、レミアさんが、壁に聞いていた。
「構いませんよ、聖女様」と答えながら、さっきの者が、壁から現れた。
正確には、壁の影から。
レミアさんが、「ラルク、私の大切な友達のマリアちゃんとアリアちゃんです。ラルクも挨拶して」
ラルクさんが、「はじめまして、私、聖女様の影の護衛を務めさせて頂いている。ラルクと申します。以後、お見知り置きを」
ラルクさんが、「聖女様、挨拶も済んだので。私は、護衛に戻ります」
「うん、戻って大丈夫だよ。ラルク、いつもありがとね」と言い、レミアさんは、微笑んだ。
ラルクさんは、頭を下げ、影と同化して、消えって行った。
その後は、会話を楽しんだ。
レミアさんが、大司教様に、溺愛されているのは、本当のようですね。
あれ程の実力の持ち主を護衛につけているのだから。
私は、レミアさんの人柄に惹かれて、レミアさんと友人になりました。
これからもレミアさんの友人として、生きていきたいです。
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