上 下
10 / 27

第十話 お茶会

しおりを挟む

 [マリアベル視点]

 私は、マラリナ王国の第1王女のマリアベル・マラリナ。

 私は、今、魔法学院に通っている。

 そして、私には、大切な友人が2人いる。

 1人は、クラリア聖国の聖女のレミアさんだ。

 もう1人は、光魔法の使い手のアリアさんだ。

 今は、紅茶を飲みながら、色んなことを話している。

 突然、レミアさんが、「そう言えば、今日は、星が降る日ですね」

 私は、「そうですね。1年に1度の大切な日ですね」

 レミアさんは、嬉しそうな表情を浮かべながら、「私、とても楽しみなんです。だって、星が赤ちゃんを運んできてくれますから」

 その発言に、私もアリアさんも驚いて固まってしまった。

 レミアさんは、純粋だから、大人が子供の時に言うものを未だに信じているのでしょう。

 私は、レミアさんの間違いを正そうとしたら、突然、窓にノックされた。

 レミアさんは、窓を確認しようと、席を立ち上がり、窓に向かった。

 ここは、2階のはず。

 誰かが、ノックするはずもないのに。

 そう考えながら、レミアさんが、座っていた席の方を見ると、いたのだ。

 全身、黒い布で覆い、黒いフードを被った者が。

 その者は、指を口に置いて、静かにとやっていた。

 レミアさんが、私達の方を向くと、その者は、居なかった。

 レミアさんは、普通に席に戻ってきた。

 それから、また会話を始めたが、私は、さっきの者が、気になって仕方無かった。

 私は、覚悟を決め、レミアさんに聞くことにした。

 「レミアさん、もしかしてですけど、別の護衛の人って、いますか?」と、聞いた。

 「うん?ラルクのことですか?」と、レミアさんは、聞き返してきた。

 「多分ですけど、そうです」と、答えた。

 「レミアちゃん、ラルクさんって、誰ですか?」と、アリアさんが、レミアさんに聞いた。

 「ラルクは、私の護衛です。ラルクは、お父様に個人的に雇われている人です」と、レミアさんが、答えた。

 「折角なので、ラルクも呼んでみましょう。ラルク、来てくれる?」と、レミアさんが、壁に聞いていた。

 「構いませんよ、聖女様」と答えながら、さっきの者が、壁から現れた。

 正確には、壁の影から。

 レミアさんが、「ラルク、私の大切な友達のマリアちゃんとアリアちゃんです。ラルクも挨拶して」

 ラルクさんが、「はじめまして、私、聖女様の影の護衛を務めさせて頂いている。ラルクと申します。以後、お見知り置きを」

 ラルクさんが、「聖女様、挨拶も済んだので。私は、護衛に戻ります」

 「うん、戻って大丈夫だよ。ラルク、いつもありがとね」と言い、レミアさんは、微笑んだ。

 ラルクさんは、頭を下げ、影と同化して、消えって行った。

 その後は、会話を楽しんだ。

 レミアさんが、大司教様に、溺愛されているのは、本当のようですね。

 あれ程の実力の持ち主を護衛につけているのだから。

 私は、レミアさんの人柄に惹かれて、レミアさんと友人になりました。

 これからもレミアさんの友人として、生きていきたいです。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

最凶最悪の妖刀を持った僕は果たして本当に悪人ですか?

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:19

75歳賢者のおじいちゃんがロリになってしまい学園生活をするお話

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:2

追放された暗殺者は、超一流の騎士団に拾われ無双する

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:2,906

殿下!!そっちはお尻です!!

恋愛 / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:134

【完結】幻想交響曲(作品240508)

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:2

暗殺スキルを持っているからと言って暗殺者だとは思わないでください!

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

君が僕を見えなくても〜盲目の少女との恋〜

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:10

処理中です...